乗り物が出てくるおすすめ絵本!年齢に合わせて読んであげたい6冊

更新:2021.12.19

子どもは乗り物が出てくるお話が大好きです。乗り物の種類、運転手さんのお仕事などを詳しく知ることができる本から、自分も乗り物に乗って旅する気持ちになれるお話まで、年齢に合わせて親子で一緒に楽しめる6冊をご紹介します。

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0歳向け のせてくだーい!

『がたん ごとん がたん ごとん』は、話し始める前のお子さんから楽しめる絵本です。

がたんごとんと言いながら電車がやってきます。のせてくださーい、と哺乳瓶。

がたんごとん、と次の駅。

著者
安西 水丸
出版日
1987-06-30

待っていたのはコップとスプーン。のせてくださーい、と電車に乗ります。

次に待っていたのはりんご、バナナ、猫に……と幼児に馴染みのものたちがページをめくる度次々と電車に乗って最後の駅。

みんな降りて、さてさて、どうなったでしょう?

まだお話しできないお子さんでも、哺乳瓶どこかな?コップはどれかな?などと話しかけることで、指差しコニュニケーションがしやすいシンプルだけど楽しい絵本です。

少しお話できるようになったお子さんとでしたら、ページをめくるごとに「がたんごとん」と一緒に声を出して音の響きを楽しんでみてくださいね。

1歳向け このくるま、しってる!

『ぶーぶー じどうしゃ』は、いろいろな車が紹介されている絵本です。

普通自動車から幼稚園バス、郵便車、パトカー、救急車……。

見開きいっぱいに、詳細な絵とシンプルな色合わせでそれぞれの特徴をわかりやすく描いてあります。

著者
山本 忠敬
出版日
1998-04-15

消防車のホースの巻具合、縛っている紐、タイヤのネジの迫力などは、大人でも見入ってしまうほどの細かさです。数字に興味をもちはじめているお子さんでしたら、タイヤのネジはいくつあるかな?はしごは何段かな?なんて一緒に数えるのも楽しそう!

路線バスのページは特にオススメです。どこから乗るのかな?出口はどこかな?このマークはなんだろうね?など、バスは子供たちにとって身近なだけに、いろいろと親子でクイズができそうです。

そしてこの絵本の魅力は、挿絵作家さんの遊び心!それぞれのページの端の小さな男の子がいて、各ページの車とおなじ形のおもちゃの車に乗って遊んでいます!驚きながらあるいは憧れて、本物を見ている表情がなんとも言えません。

この男の子がさりげなくいることで、それぞれの車の大きさが子供と比較され、実感として車のサイズが難なく理解できるという効果も!

この本を読んだ後は、この車知ってるよ!とお散歩途中に親子で盛り上がれること請け合いです。

2歳向け つぎのえきはー

『でんしゃにのって』は、おばあちゃんのところへひとりででかけるうららちゃんのお話です。

おみやげと切符を握りしめ、「ここだ」駅までひとり旅。

「つぎはー」とのアナウンスと共にドアが開きます。

著者
とよた かずひこ
出版日

わにだー駅ではわに、くまだー駅ではくま、といろんな駅でいろんな動物が乗ってきます。

ドアが開くたびにうららちゃんはちらりと動物たちを見ますが、すぐにうつむいて少し緊張気味かしら?

電車が混んでくると、みんなで席を譲り合ながら、わいわい和やかに。

ついに「ここだー」駅。だけど、和んだ後はみんな気持ちよくて、ついうとうとうと……。

どうやら次はトンネルの中。次の駅はーさて何駅だったのでしょうか?

もしおばあちゃんが迎えに来てくれていなかったら、大変でした!ドキドキのオチがかわいい挿絵で表現されています。

一人旅の緊張とやっと着いた!ここだ!という感動を味わえる一冊。

毎回、「つぎはー ○○だー」と○○が動物が乗ってきます。ページをめくると予想したとおりの動物が必ず乗ってくるので、予想することが楽しくなってきた頃のお子さんが、やっぱり思った通りだった!と自信をつけるのにもピッタリな絵本です。

是非親子で「つぎはー」と楽しんでください。

3歳向け 降りまーす!

『ピン・ポン・バス』は、街の駅から山の終点までバスがお客さんを乗せていくお話です。

お客さんがボタンを押すとピンポンと音がして、バスは停まります。それぞれの停留所でのお客さんとのやりとりを、シンプルな文と精密な挿絵で楽しむことができます。

駅前の出発地点には、バスに間に合わなさそうと手を上げて走ってくる人、順番をまもってバスに乗り込む人、など様々な発見が!

著者
竹下 文子
出版日

ピンポン。スーパーマーケット前。乗り込んできたお客さんたちは買い物袋からネギがはみ出ています。今日のばんごはんはなにかな?

ピンポン。学校前でバスは満員に。手を振りバスを追いかける同級生。みんなを見守る先生。

ピンポン。病院前。おじいさんを手助けするお客さん。みんなはやく元気になるといいな、といつも思う運転手さん。

ピンポン。猫が降りて犬が乗ってきた。ペットショップ前。

ピンポンがないけど、スピードを落とすのは、いつも手を振ってくれる子どもがいる家の前。今日もいたいた。

曲がり角で荷物を落としたお客さんを周りのお客さんが助けたり、座席に書類を忘れたお客さんを運転手さんが追いかけたり。

こんな風に、ピンポンと音がなるごとに、あたたかい思いやりあふれる光景がバスの中では繰り広げられます。

無事終点についたらもう夕暮れ。運転手さんこれから街まで同じ道を帰ります。お疲れ様!

運転手さんと一緒にバスで一日過ごしたかのような気持ちになれる、バスに愛着が湧いてくるお話です。乗り物好きなお子さんでなくてもとても楽しめる一冊。

また、最後のページには、子供たちの憧れ、運転席の詳しい説明挿絵がついています。スピードメーター、放送スイッチ、マイク、アクセルペダル、整理券発券機……運転手さんになりたいお子さんは興奮しそうです!乗り物好きのお子さんに是非ともオススメしたい絵本です。

 

4歳向け 大人もハマる乗り物絵本

『いちばんでんしゃの しゃしょうさん』は、実際に30年間車掌さんだった作者が初めて書いた本で、車掌さんのお仕事や道具についてとても詳しく知ることができ、読み聞かせている大人の方がハマりそうです。

車掌のやまなかさんは朝一番の電車にのるために、宿泊室に泊まります。朝の3時30分に自動起床装置をセット。この装置はその時間になると、ベッドのマットのエアバッグがふくらみ、寝ている人を起こすのです!へえ!

支度を整えて3時50分に事務室へ。時刻表、発券機、ダイヤなど必要な持ち物が詳しく絵に描かれていて興味深いです。そして必ず乗務員用時計の時刻をきっちり合わせます。なるほど、大切!

著者
たけむらせんじ
出版日
2011-06-20

やまなかさんは4時22分ホームで電車待ちと指差し確認、4時31分ブザーの準備にアナウンス、と仕事は次々あり休む間もありません。発車ベルは40秒前。時間通りに気をつけて行動します。

車椅子のお客様のお世話、忘れ物を頼まれた駅までに見つける、などのハプニングにも素早く対応。やれやれもうかわったことがおこらなければいいな、とやまなかさん。

途中、1分遅れながらも、やまなかさんは終点東京に予定通りピッタリ到着です!そしてやっとお弁当タイム。でも、次の乗車に乗り遅れないように、時計のアラーム設定が先です。

このように時間厳守が大切なお仕事。各ページにはやまなかさんのお仕事が行われている時間と同じ時刻の時計の絵がついています。そろそろ時間に興味をもちはじめる頃のお子さんにとって、時計の針を読むのもきっと楽しい一冊!

また、お話の電車は中央線。三鷹から東京まで運行します。実在する駅と実在する電車のお話なので、表紙裏の路線図や挿絵の黄色いラインの電車は、とてもリアル。見たことがあれば馴染みがあって嬉しいし、なければ見に行ってみたいなと楽しみに思えます。

車掌さんのお仕事の裏の裏まで詳しく知ることができ、親子で目からウロコな内容たっぷりのオススメ絵本です。

5歳向け ひとりでこなければよかった?

『はしれ、きたかぜ号』は、ゆきこがひとりでおばあちゃんのところまでいくお話です。

年末に青森のおばあちゃんから電話がかかってきました。急にさみしくなったので、お正月前に一人で先に来てほしい、という内容でした。

「うん いく いく!」と言ったゆきこですが、きたかぜ号のホームにいるおとうさんおかあさんを見ていると、ああ一人でこなければよかった、と急にさみしくなります。
 

著者
渡辺 有一
出版日
1985-03-01

夜汽車の中、なにかあったら車掌室においで、と言いに来てくれた車掌さんの言葉に安心。

しかし、前の席のおじさんは人さらいじゃないかしら、と心配に。次の駅でおじさんはやさしい言葉をかけて降りていき、ほっとします。

夜になり消灯です。乗客は皆眠りに入りますが、ゆきこは眠れません。夜の海を眺めているとキラキラ光る何かが。

トンネルに入るとその光っていたものたちがどんどん電車に入ってきます。

なんと漁船の網から命からがら逃げてきたお魚の群れ!

怖くなって車掌室へ行こうといても、車内はひんやりした空気とぬるぬるした魚でいっぱい!仕方なく自分の座席にもどると、そこにも……そしてあきこのおやつを狙っています。あきこはどうしたのでしょうか?お魚のおばさんたちはトンネルを抜けるとまた海に戻ってゆきました。

ゆきこは一晩の冒険をこえ、おばあちゃんに再会。北の海で会えるね、といっていたお魚のおばさんにもらった桜貝が胸元に。

家族以外の周りのたくさんの人々やお魚たちとの暖かい交流のおかげで、ゆきこはおとうさんおかあさんがいなくてもちゃんと旅ができたのです!

そろそろ自分でなんでもやってみたい、でもまだ不安、という時期のお子さんにとっては、ゆきこの気持ちになって一緒に驚き、一緒に成長できる、そんなお話。是非親子で楽しんでみてくださいね。

乗り物のお話の魅力は、乗り物自体はもちろん、そのお仕事や、乗客乗員の人生に至るまで全てが、誰にでも共感できるところではないでしょうか?成長に合わせて人生の旅は複雑になっていきますが、こうしたお話を一緒に読んでたくさんの発見をすることで、たくましくやさしく生きる力がついていくことでしょう。是非読み聞かせしてみてください。

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