ももんちゃんって知ってる?赤ちゃんから楽しめるおすすめ絵本5選!

更新:2021.12.20

赤ちゃんの脳は、多くのことを吸収しようとしています。ももんちゃんの楽しい世界は、様々な刺激を赤ちゃんに与えてくれるでしょう。

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ももんちゃんの1作目は日本絵本賞を受賞した作品

物語の主人公は、桃のようなくりんとした頭のももんちゃん。急いでどこかに向かっているのでしょうか。

前に進むももんちゃんに合わせて、太鼓の音のような擬態語が描かれています。物語は最初から最後まで、「ど」を中心とした擬態語で構成されているので、リズムがよく、言葉の響きも楽しむことができるでしょう。最後まで読むと優しい気持ちになれる絵本です。

著者
とよた かずひこ
出版日
2001-09-10

『どんどこ ももんちゃん』の魅力は何と言っても、その擬態語です。とてもリズム感がよく、実際に口に出して読むと楽しい気持ちになれます。

途中、クマと対峙したももんちゃんは、赤ちゃんとは思えない腕っぷしで「どーん」とクマを吹っ飛ばします。現実の赤ちゃんにはクマをやっつける力はないので、そのシーンには度肝を抜かれるはずです。

また、ももんちゃんが痛みを堪える描写は非常に上手く、そのシーンでは感動してしまうほど。頭をぶつける場面では「どちっ」という擬態語が使われており、バラエティに富んだ表現に読者を飽きさせません。

ももんちゃんの迫力あるお話

この絵本では、ももんちゃんは前作のように駆けることはなく、どすこーいとシコを踏んでいます。今回登場するのは、砂漠に立っているサボテンや金魚鉢にいる金魚。色も形も種族も違う3体が、結局最後は一緒になってシコを踏むことになったのです。

実際にサボテンが相撲を取ったら、チクチク痛くなるでしょう。金魚が相撲を取ったら、ぬるぬるしてなかなか掴めずに苦戦を強いられるかもしれません。子どもと一緒に、そんな想像も楽しめる愉快な絵本です。

著者
とよた かずひこ
出版日
2001-09-10

ももんちゃんが、どすこーいと足を上げて、どしーん!とシコを踏む。それだけの物語なのですが、この作品の魅力は何といっても、サボテンと金魚がキャラクターとして参加しているところでしょう。

赤ちゃん離れした、どしーん!という力強い衝撃で、遠方にいたはずのサボテンも、金魚も、ももんちゃんのところに集まってきます。迫力たっぷりな描写に小さな子どもは大喜びするでしょう。

ももんちゃんの感動物語

上で紹介してきた絵本では、ももんちゃんが主体となって行動を起こしていましたが、本作では受け身です。色々な動物や植物に、すりすりと体を寄せ付けられます。終盤、ももんちゃんは痛くなるけれど、それをまたグッと我慢します。

著者
とよた かずひこ
出版日
2002-05-10

途中までは嬉しそうにすりすりしていたももんちゃんですが、サボテンにもすりすりされて驚いてしまいました。そのトゲトゲで痛くなってしまうのです。

泣くのを我慢してなんとかたどり着いた先は、待ってくれていたお母さんのもと。母親に抱かれて大泣きするももんちゃんは、作中ではじめて、自分から体をすりすりと寄せ合わせるのです。この絵本を読めば、親子間のスキンシップの大切さに気づくことでしょう。

電車ごっこはたのしい

本作で、ももんちゃんは汽車ごっこを始めました。「しゅっ しゅっ ぽっぽ」という汽車の擬態語が上手に散りばめられており、物語をリズミカルに盛り上げているのです。この絵本でも、上で紹介した作品に登場するサボテンや金魚も出てきます。

サボテンには、結構痛い目を見ているももんちゃんですが、そんなことは忘れて一緒に汽車ごっこをする姿は微笑ましいです。

著者
とよた かずひこ
出版日
2006-04-25

『ももんちゃん ぽっぽー』では、サボテンと金魚の他、おばけも仲間に加わりました。現実世界では、およそ繋がりはない彼らが、楽しく汽車ごっこをしている様子は、ページを見ているだけで楽しくなってきます。

ページをめくるごとに、楽しい汽車ごっこのメンバーはどんどん増えていきます。そして、トンネルに入ったももんちゃんが、トンネルから出てくると......。ごっこ遊びが本物になったら、きっと楽しいですね。

スキンシップがしたくなる話

タイトルどおり、ももんちゃんが様々なキャラクターをくすぐっていくお話です。みんな、ももんちゃんにこちょこちょされて大喜びですが、最後はももんちゃん自身がお母さんにこちょこちょされて笑顔になります。

本文中に出てこないおばけは、表紙でももんちゃんから、しっかりとこちょこちょやられているのです。表紙も使った演出に、作者の自由な創造性を感じます。

著者
とよた かずひこ
出版日
2010-03-20

本作の魅力は、何と言っても、ももんちゃんにこちょこちょされているときの皆のリアクションです。

子グマもこちょこちょされて「あははははは」と嬉しそう。金魚も「いやだいやだ」と言いながらも楽しそうです。サボテンの番では、くすぐる直前でお母さんに呼ばれたため痛い思いをしなくて済みました。

そのかわりに今度はももんちゃんが、こちょこちょされる番。大好きなお母さんにこちょこちょされてとっても幸せそうな顔をしています。

こちょこちょされて嬉しそうなキャラクターを見ながら、実際に親子でくすぐり合うのも楽しそうですね。

今回は、赤ちゃんから楽しめるおすすめの絵本5選びとして、「ももんちゃん」シリーズを紹介しました。シリーズを通して、物語はシンプルな構成です。余白もたっぷり使われており、分かりやすく作られています。

そして赤ちゃんや小さな子供の感情を揺さぶる、リズム感の良い擬態語の数々もとっても魅力的。声に出して読んでも楽しいと評価される、ももんちゃんの絵本ぜひ読んでみてくださいね。

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