なんで?教えて!こどもは常に好奇心旺盛。ママ、パパは返事に少し困った経験はないでしょうか?科学絵本を親子一緒に読み、楽しく学んでみませんか?
こどもの歯磨きは子育ての悩みの一つ。仕上げ磨きはこどもが大暴れしたり泣いたりすることも……。毎日大変です。ではなぜ歯磨きが大切なのだろう?という素朴な疑問にぴったりな絵本が『むしばミュータンスのぼうけん』です。
主人公は虫歯の原因「むしばミュータンス」。この主人公がわかりやすく虫歯になる過程を説明してくれます。そもそもこどもが大好きな甘いお菓子はなぜ虫歯になりやすいのでしょうか?それは「さとう」がべとべとののりになり、たべもののかすが歯にくっつきやすくなるから……フムフム、これなら我が子もそっか!と言ってくれそうです。
- 著者
- かこ さとし
- 出版日
- 1976-12-20
歯の絵がズラリと並び、紫色の「むしばミュータンス」が増えていく様子、歯をとかす緑色の「さん」がひろがる様子はおそろしいです。歯磨き大切だねとこどもに教えられる良い絵本だと思います。
それでもこの絵本の主役は「むしばミュータンス」、最後に「はみがきやめてむしばになろう」なんてポスターをはっているから笑っちゃいます。
どんな植物にも「たね」があります。たんぽぽの綿毛は知っているけれど……意外と他の雑草のたねは知らないものです。この絵本を持って、こどもとたねの観察に出かけてみませんか?
花が咲いた後に……次のページをめくると「み」をつけた雑草の絵がのっています。ぺんぺん草など見たことがあるかもしれません。それぞれの植物のたねの絵があり、今度は植物からたねがおちたり、とんだりする壮大な絵が現れます。まさに『たねが とぶ』という絵本のクライマックスです。
- 著者
- 甲斐 信枝
- 出版日
- 1993-04-10
まるで植物図鑑が絵本なったようなやさしいタッチの絵は、植物観察にぴったりです。小さく雑草の名前も書いてあるので、ママやパパがこどもに教えてあげることもできます。ちょうちょうやはち、かえるも雑草の間にいるので、こどもは興味津々。
たねがおちていく音も聞こえてきます。「ぴん ぴん」、「ぱら ぱら」、「さら さら」たねが歌っているみたいです。たねと植物の関係、とても楽しい発見がありそうですよ。
はやさについて幅広く学べるのが『このよで いちばん はやいのは』という絵本です。思いつくのはチーター、新幹線などですが、おとやひかりのはやさも出てきます。
チーターよりも実はみずの中を泳ぐさかな「バショウカジキ」はもっとはやい!大人でも驚くような発見があります。おとよりも、地球がまわっているはやさの方がはやい……読み進めていくとどんどん世界は広がっていきます。
- 著者
- ロバート・フローマン
- 出版日
- 2011-01-25
素朴な絵なので、こどもも真剣に聞いてくれそうです。そしてこの絵本の結末は……このよでいちばんはやいのは何でしょうか?それは人の想像力だそうです。大人が読むと哲学的で、ふと忙しい毎日を別の視点から見れるかもしれません。
こどもは毎日なにを考えているのでしょうか?大人が思いつかない素晴らしいこと、きっとたくさんあるのでしょう。はやさのお話からはじまり、最後は大人への大切なメッセージを残す絵本です。
表紙のしずくのキャラクターがとても目をひきます。このかわいいしずくのぼうけんは想像以上に波乱万丈です。体が透明になり空を飛んだり、岩の割れ目に落ちてしまったり、洗濯機の中をぐるぐる回ったり、それはそれは大変です!
水の様々な科学現象を難しい言葉を使わずに書いているので、小さいこどもも楽しんで読めます。しずくがぼうけんして助かるのは、みずの不思議な科学のおかげ。霜柱になって地上に出れたり、蒸発して逃げ出したり……。
- 著者
- ["マリア・テルリコフスカ", "ボフダン・ブテンコ", "うちだ りさこ"]
- 出版日
しずくが雲の上にいたり、つららになったり、いっしょに冒険していると自然と「水」の不思議さにふれることができます。ママやパパは知っていることも、こどもにとっては新しい発見が多い絵本かもしれません。
磁石で遊んだ経験は誰にでも1回はあるでしょう。砂場で磁石を使ってさてつを集めたり、家のマグネットで遊んだり……。『じしゃくのふしぎ』では針を磁石にこすりつけて、磁石を作ったり、コンパスを作ったりします。
ねずみさんが実験のポイントもやさしく解説してくれているので、親子で実験するにはぴったりの本です。後半ではなぜコンパスができるのかを説明しています。地球が巨大な磁石だなんて、こどももきっと驚くでしょう。
- 著者
- フランクリン・M. ブランリー
- 出版日
- 2009-07-10
手元で実際に作った針の磁石があるから、実感をもって少し難しい磁石の仕組みも理解できると思います。コンパスを買ってみてこの絵本を読むのも良いかもしれません。探究心のあるこどもに育ってほしい!そんなママ・パパにおすすめの一冊です。
ちきゅうは大きすぎて、こどもが仕組みを理解するのは難しそう……と思うママも多いかもしれません。きせつってなに?あさとよるはどうしてあるの?そんなこどもの質問にきっとこの絵本が役立ちます。
ちきゅうの左半分が夜をむかえている絵の星空は幻想的で、昼をむかえているちきゅうも暖かそうで気持ちよく釣りをしている少年の絵です。引力があるからちきゅうからおちない、ちきゅうにのって宇宙をたびするこどもの絵はなんだかウキウキします。
- 著者
- G.ブライアン カラス
- 出版日
ママやパパが読んでも、昔学校で勉強したなと、なつかしく思い出されるかもしれません。勉強するのは学校だけではありません。偶然手にとった科学の絵本が、その子に感動を与えたり、もっと知りたいとワクワクしたり、そんな絵本にきっとなる一冊です。
科学の絵本は見ているだけでも楽しめます。こどもが全て理解しなくてもいいのです。そしてなにより読んでいる大人も勉強になります。こどもがわかるよう、やさしい文章で書かれているので気軽に雑学が知れて一石二鳥です。