今森光彦のおすすめ絵本5選!生き生きとした昆虫の世界を撮る写真家

更新:2017.5.22

虫を好きなお子さんって多いですよね。大人になると、虫はむしろ苦手になってしまうことが多いのに、子どものときってどうしてあんなに魅了されるのでしょうか。今回は虫が大好きな写真家、今森光彦の作品をご紹介していきます。

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生き生きとした昆虫の姿や自然を撮る写真家、今森光彦

今森光彦とは、滋賀県大津市を拠点に、大津の棚田や里山、昆虫などの小さな生き物など身近な自然を題材に、写真を撮り続けている写真家です。

代表作に『昆虫記』や、『里山物語』『おじいちゃんは水のにおいがした』などがあります。受賞歴も多く、アニマ賞、産経児童出版文化賞、土門拳賞などを受賞しています。

昆虫を題材とした切り紙の作り方を解説している本なども出版しており、自然に関する事象を多様なメディアで発信し続けている人物です。

美しい切り絵と虫の詩を楽しむ、今森光彦の作品

美しい切り絵で表現された虫や植物に、50音順の詩が添えられている絵本です。

あめんぼから始まり、多種多様な虫が登場します。一緒に書かれている文章は、ただ名前を列挙していくだけでなく、虫のいる風景や情景、雰囲気なども一緒に創造できるような詩です。

どんなところに虫が生息していて、どんな生態なのかといったことも描かれており、多くの情報が詰まった絵本となっています。

著者
今森 光彦
出版日
2006-10-20

今森光彦は、切り絵作家としての一面も持ち合わせている写真家です。

自然や虫などをモチーフに、繊細かつ的確な描写で美しい切り絵を創作しており、この他に何冊か切り絵の作り方を解説している本も出版しています。

そんな今森光彦の創作した絵本『むしのあいうえお』は、緻密かつ繊細な、美しい自然と虫の織り成す風景を鑑賞することができる一冊です。

虫がグロテスクで苦手だという人でも、美しく描写されたこの絵本であれば、それほど抵抗なく虫を眺めることができるでしょう。

綺麗な切り絵とともに、虫の名前や生態が学べる絵本なので、虫が苦手なお子さんにもおすすめです。

今森光彦の手にかかると、ダンゴムシがこんなに可愛らしく

ダンゴムシを撮った写真がどこまでも続く一冊です。ダンゴムシの生態とともに、彼らの生きている世界が、今森光彦による美しい写真とともに紹介されています。

ダンゴムシは赤ちゃんのときには身体が白いこと、脱皮を繰り返して成長すること、脱皮をしたら皮を食べてしまうことなど、ダンゴムシについてのたくさんの情報が記載されている絵本です。

絵本というより、写真集といった方が近いかもしれません。

著者
今森 光彦
出版日
2002-05-01

ダンゴムシが好きなお子さんたくさんいますよね。そんなお子さんはきっと、この絵本をプレゼントすれば間違いなく喜んでくれることでしょう。

ダンゴムシのことならこの一冊を読めばだいたい理解できます。しかもダンゴムシが赤ちゃんのときから、ずっとダンゴムシの生活に完全密着しているため、普段はなかなか見られないような場面にも遭遇できるでしょう。

また、こんなにも近くでダンゴムシをみつめたことがあっただろうかと思うほど、写真が精密です。虫がものすごく苦手な人には、ちょっとおすすめしづらい絵本ですが、「ちょっと苦手」程度の人にはおすすめできます。

お子さんが苦手だという場合でも、新たな魅力を発見できるきっかけになるかもしれません。子どもが虫を嫌がるんだけど、ぜひとも好きになってもらいたい、という保護者の方にも向いている絵本です。

虫にも表情があるよ!

虫の表情をアップでとらえた写真が、ふんだんに使われている絵本です。たくさんの虫の写真とともに、ユーモラスで表情豊かな虫の表情を見ることができます。

写真はもちろん今森光彦ですが、文章も執筆しており、子ども達に語りかけるような優しい文章は、子ども達に昆虫に興味を持ってもらいたいという強い気持ちが伝わってくるようです。

また虫の表情のほかにも、どのような生態をしているのかといったことも、わかりやすい文章で解説しています。

著者
今森 光彦
出版日
1995-03-10

ほとんどの方が、普段虫の表情をじっくり観察する機会はほぼないのではないでしょうか。

この写真絵本は、寝転がって視線を落としてゆっくりと観察をしなくては見ることができないような、そんな虫の表情がたくさん載っている絵本です。

こんなにも虫の表情というのは、虫ごとに違うのかと新鮮な驚きを覚えます。また写真に添えられている文章も、「虫が好きでしょうがないおじさん」が子ども達に「いいかい?カブトムシっていうのはね」とワクワクしながら伝えている感じがするのです。

子どもだけでなく、大人も虫たちの魅力を発見できるような一冊。寝転がって虫を見ることもなくなってしまったなら、この絵本でもう一度虫の世界を覗いてみてはいかがですか?

昆虫っておもしろい

今森光彦の1988年までのフィールドワークをまとめた一冊です。

図鑑というより、写真集に近い絵本で、ひとつひとつの昆虫にフォーカスしてまとめられています。例えば、クモがどのように巣を張っていくのか、カエルはどうやってダンゴムシを食べるのか?

そういったことが今森光彦の美しい写真でつづられています。生き生きとした昆虫の姿を撮り続ける著者の写真の魅力が存分に堪能できる絵本となっています。

著者
["今森 光彦", "遠藤 勁"]
出版日
1988-07-15

虫はどうやってエサを捕獲しているのか?どうやって巣をつくっているのか?

虫を知れば知るほど、興味が出てきて止まらなくなります。ただこの虫は「こういう形です」といった写真ではなく、捕食する様子や脱皮の様子、セミが羽を伸ばしていく様子、など、生きている昆虫の様子がありありとわかるような描写がたくさんあり、引き込まれる構成です。

「虫が気持ち悪い」から「虫って面白い」に変わるきっかけがたくさんある本書。虫を好きなお子さんだけでなく、虫が苦手なお子さんにもおすすめの一冊です。

今森光彦が、水玉の不思議に迫る写真絵本

水玉を通してみる世界は、不思議な世界。

光は水を通ると屈折するのだという現象を、「みずたまレンズ」という言葉を使って、魅力的に表現している写真絵本です。

水玉がたくさん集まっているクモの巣や、水をまるで塊のように持っているハチなど、水玉を通して見ることができる美しい世界を、今森光彦の繊細で精密な写真が美しく表現しています。

著者
今森 光彦
出版日
2008-03-20

水玉を通してみる世界は、どうしてこんなに美しいんだろうと、感動を覚えるような作品です。水は玉になるのだということや、水を通すと世界はこんなにも違って見えるんだということを、あらためて教えられます。

また、今森光彦の自然に対する眼差しがあたたかく、自然や小さな生き物達に親しみや愛着が増していくような絵本でもあります。

「水って不思議だな」そんな身近な疑問を、子どもと一緒に体験できるような内容となっているので、自然や科学に興味を持つきっかけにもなりそうです。

今森光彦は滋賀県の自然豊かな地域で、里山の自然や虫などの小さな生き物を題材として写真を撮り続けている写真家です。同時に、切り絵作家や絵本作家としても活動している多才なクリエイターでもあります。

虫に対する造詣の深さはさることながら、やさしく語りかけるような文章で、虫の世界を伝え続けています。

虫が大好きな子どもにはもちろんおすすめしたい今森光彦の絵本。一方、虫が苦手だという子にも読み聞かせてみてはいかがでしょう。生き生きとした虫の姿を知ることで、虫に興味を持つきっかけになるかもしれませんよ。