なかやみわのおすすめ絵本5選!『そらまめくんのベッド』の著者

更新:2017.6.1

なかやみわの絵本は、優しいタッチで親しみやすい絵と、子どもの心にすっと寄り添う温かなメッセージが込められたお話が魅力です。子どもにはもちろん、ママたちにも大人気のなかやみわの代表作5作品をご紹介します。

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可愛くて頑張り屋のキャラクターが大人気の絵本作家、なかやみわ

なかやみわは女子美術大学短期大学でグラフィックデザインを学び、その後サンリオに入社。キャラクターデザイナーとして働いていた時に外国の絵本に出会います。本の中で生き生きと動くキャラクターたちに感銘を受けた彼女は、お話を作ってキャラクターを自由に動かしてみたい、と絵本作家になることを決意。

その後、絵本関連のワークショップなどに参加しつつ、川端誠に師事、そして1997年に作家デビュー。『そらまめくんのベッド』をはじめ、可愛らしく親しみやすいキャラクターが魅力的な絵本を次々と制作しています。

なかやみわの代表作。だいじなものってなに?を教えてくれる絵本

ソラマメのそらまめくんはお気に入りのベッドを持っています。ソラマメのさやの中は白いふわふわがあって、ふかふかで気持ちよくて、その上で寝るのはとっても快適なのです。そんなそらまめくんのベッドに、仲間のお豆たちは、自分たちも寝てみたいものだと思うのでした。

「ベッドを貸して」と、かわるがわるやってくる仲間たちに、なんだかんだと理由をつけて、断り続けるそらまめくん。大事なベッドを誰かに貸すなんて考えられない!でも、それって、いじわるなんじゃないのかな?なんだか雲行きが怪しくなってきたな、と感じながらページをめくると、やっぱり事件が起こります。

著者
なかや みわ
出版日
1999-09-30

いじわるってなんだろう?親切ってなんだろう?このお話のテーマは、まさにそこにあります。いじわるをするとどうなるのか?また、親切にすればどんな気持ちになるのか?親子で考えながら読んでみてはいかがでしょうか。幼稚園などで集団生活を送るお子さんが社会性を身につけていくための助けになるでしょう。

ソラマメが出回る時期になったら、ぜひ実際に「そらまめのベッド」をお子さんに見せ、ふかふかの部分をさわらせてあげてください。そらまめくんが大好きな理由を実感できるでしょう。また、仲間のお豆たちがいろいろ出てきますが、どれも身近なものなので、お豆の種類を覚えることもできて、楽しく読めます。

もしかしたら、お豆嫌いのお子さんでも、この絵本をきっかけにお豆を食べられるようになるかもしれませんね。

身近なところにヒントがたくさん!工夫することを学べるなかやみわの絵本

どんぐりむらにお店をもつ、どんぐりの仲良しトリオが主人公の『どんぐりむらのぼうしやさん』。どんぐりのぽー、ちい、くりんは、ぼうしやさんを営んでいますが、最近ぼうしがなかなか売れなくなってしまって困っていました。

どうしたら売れるようになるか考えた結果、3人ならぬ3粒は「とかい」で売ってみることを思いつきます。「とかい」でも公園にはどんぐりの木がたくさんあったので、そこでお店を開いてみます。ある日ねずみの親子がやってきて、同じぼうしを4つも買ってくれたのですが……。

著者
なかや みわ
出版日
2010-09-01

ねずみの親子から、自分たちに足りなかったことが何なのかを気付かされ、3粒は早速売れるぼうし作りに取り掛かります。

現代はおもちゃもだいぶ進化していて、精巧なものも多くありますが、一方でこどもが自分で遊び方を工夫して楽しむことが少なくなっているようでもあります。この本は、身近な材料を使って何かを作り上げる楽しさを教えてくれるのです。

この本を読んで、どんぐりトリオのように、ドキドキワクワクできるものを親子一緒に探してみてほしいですね。

主人公の活躍から、勇気がもらえて自分に自信がもてる絵本

「そらまめくん」シリーズに次ぐ、なかやみわの代表作である『くれよんのくろくん』は、黒のクレヨンであるくろくんが主人公。身近で起こる出来事による、子どもの心の細やかな動きを、「もの」を擬人化することで分かりやすく表現した、いわば「なかやマジック」によって作られたお話です。

くろくんは、クレヨンセットの中でも、出番が少ない色でしたので、いつも寂しい思いをしていました。本当はカラフルな仲間たちと一緒に、自由に画用紙の上を動き回りたいのに、なかなか一歩が踏み出せないでいましたが……。

著者
なかや みわ
出版日
2001-10-15

シャープペンシルのお兄さんは、くろくんが素晴らしい力を持っていることを知っていて、さりげなく彼をアシストします。それによって、くろくんは自分を主張したがる仲間たちの喧嘩をおさめられたばかりか、みんなからの信頼も得ることになります。

誰にでも何かしら取柄はあって、隠れた才能を持ち合わせているものです。それに自分自身が気付けるかどうかはもちろんですが、大人が後押しをしてやることも大切だということに気付かされます。

子どもは、くろくんが活躍する姿から、引っ込み思案にならずに自信を持って行動することの大事さを学ぶでしょう。読後感が爽やかな本なので、読み聞かせにもおすすめです。

あいさつの習慣が身につく、なかやみわの絵本

母親の視点で描かれる「こぐまのくうぴい」シリーズの中の1冊、『おはようくうぴい』は、タイトル通り朝は「おはよう!」とあいさつするんだよ、ということをテーマにした本です。

ある日の朝、お母さんがくうぴいの部屋のカーテンを引き、「あさですよ」と呼びかけるところから始まります。まずは「おはよう」のあいさつから。その後、お着替えや食事、トイレ……というように朝にすることが続きます。

著者
なかや みわ
出版日

この本は「おはよう」のあいさつが大事なんだよ、と教えてくれます。生活していく中で、あいさつの大切さはぜひ子どもに教えていきたいものですが、くうぴいが家族と一緒に爽やかに一日のスタートを切る様子から、自然に身につくようになっています。

絵本を通じて朝の段取りが覚えられるようになっているので、幼稚園など集団生活を始める前の、練習の助けになるでしょう。何度も繰り返して読み聞かせしてあげるといいですね。

「いないいないばあ」遊びが大好きなお子さんにおすすめの絵本

『だれかな? だれかな?』は、絵本デビューしたてのお子さんへの読み聞かせにぴったりの作品です。

ほんのちょっぴりだけ顔をのぞかせた「だれか」。「だれかな?だれかな?」と呼びかけながらページをめくると誰だかわかる仕組み。変形「いないいないばあ」と言ってもいいかもしれません。「いないいないばあ」遊びが楽しい時期に、うってつけ。ぜひ、お子さんを膝に座らせながら読み聞かせしてあげてほしい絵本です。

著者
なかや みわ
出版日
2003-03-01

マンボウの泳ぐ水の表現や、暗闇に浮かぶ白い影の描き方など、ページごとに様々な趣向が凝らしてあり、デザイン性の高い、優れた作品でもあります。サイズも小さめで、文字数も少ないので、繰り返し読めます。お出掛けの際に持っていくのにもおすすめです。

ところで、表紙の白と黒の記号のような形はなんでしょう?ちゃんと裏表紙に答えがありますよ。

なかやみわの作品のお話は、登場人物たちの心の機微をわかりやすく表現していて、メッセージ性の高いものばかりです。そして、彼女の作品に登場するキャラクターたちは、みんな素直で頑張り屋さん。子どもたちは、そんなキャラクターたちに共感することで、いろいろなことに挑戦したり考えたりするようになるのではないでしょうか。

丁寧に細部まで描き込まれた絵も、なかやみわ作品の魅力のひとつです。読み聞かせにもぴったりのものばかり。ぜひ、親子で楽しんでくださいね。

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