テレビドラマ化やアニメ化もされた不朽の名作少女漫画! ドタバタギャグに麗しの美少年たちなど、2010年に連載終了ながらも色褪せない魅力を放ち続ける『桜蘭高校ホスト部』。今記事では、本作に登場するイケメンたちを、ランキング形式でご紹介!名言なども一緒にご紹介するので、ぜひご注目ください。ネタバレ注意ですよ! また、本作はスマホアプリから無料でお楽しみいただけますので、是非チェックしてみてください!
貧乏な少女がひょんなことからお金持ち学校に入学することになり、そこからホスト部というイケメン集団のなかで紅一点として生活することになり……という王道のシンデレラストーリー『桜蘭高校ホスト部』。
王道ではあるもののキャラそれぞれの特徴が光り、引き込まれていく名作です。どのキャラも独自の魅力があり、それでいて感情移入できる性格なので、いつ読んでも面白い名作となっています。
今回はそんな本作の魅力的なイケメンたちを、ランキング形式でご紹介!ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
ちなみに本作はアプリで無料で読むこともできるので、そちらから懐かしのイケメンワールドを覗いてみるのもいいかもしれません。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2003-08-05
私立桜蘭学院は良家のおぼっちゃま、お嬢様が通うお金持ち学校。そこに奨学特待生として入学したのが貧乏学生のハルヒです。
お金持ちの学生たちのノリについていけず、静かな場所を探して彼女が迷い込んだのは、南校舎最上階にある第3音楽室。扉を開くと、何とそこにはホスト部(クラブ)がありました。
実は桜蘭高校は、暇を持て余したお金持ちの学生たちが独特の遊戯をおこなう学校。部活としてホスト部なるものがあるのです。
ひょんなことからホスト部にあった800万円する壺を割ってしまった彼女は、彼らに借金を返さなくてはならなくなってしまいました。メガネを外すと実は容姿端麗な彼女は、性別を偽り、そこのホストとして働くことになり……。
ハルヒが入部することとなってしまったホスト部は、選りすぐりのイケメンばかり!以下では、そんな彼らをランキングで紹介するとともに、その魅力や名言なども合わせてご紹介。果たして主役のハルヒ(女の子ですが)は何位に入っているでしょうか。
ハニー先輩こと埴之塚光邦は、ハルヒの兄的存在でしたが、部員全員の兄的ポジションが銛之塚崇(もりのづかたかし)、通称モリ先輩です。
身長192cmで切れ長の目に寡黙な性格から、少し怖い印象をうける時もあるかもしれません。しかし、ハニー先輩といつも一緒にいるので、中和される部分があります。
もともとホスト部に入ったのもハニー先輩の付き添いで、いつも彼のお世話をしている人物。しかしお世話をしてあげているだけかといえばそれだけでもなく、ハニー先輩が離れたり、彼に嫌われたかと思ったりするといつものポーカーフェイスもどこへやら。かなり焦ってしまいます。可愛い。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2004-08-05
そんなモリ先輩ですが、その面倒見のいい性格は動物にも好かれています。彼はひよこのピヨと、たぬきのポメを飼っているのですが、どちらも先輩の愛を求めて日々ケンカするほどご主人様が大好き。
またその2匹に愛されているだけでなく、須王家が番犬として飼っているドーベルマンにも懐かれてしまうほど動物に好かれやすい体質なのです。
ちなみにピヨとの出会いは詳しく描かれないのですが、実はよくよくメインストーリーから外れたシーンを見てみると、ふたりの出会いが見てとれます。
それは10巻で、みんなでお祭りに行った時のこと。彼はヒヨコ屋で頬を赤らめて熱心に彼らを見つめていたかと思うと、その次のページではもう手にヒヨコを乗せて歩いています。買ったのですね、早い。
そのあとから肩乗りピヨが定番化していくのです。ピヨはもちろんですが、黙々と我が道をいくモリ先輩が可愛すぎる。
そんな小さいものを愛し、小さいものに愛されるモリ先輩。本作を読むならば、しれっと可愛いことをしちゃう彼の動向にも注目していただきたいです。
兄弟でランクインです。ホスト部で兄弟間の禁断の愛という設定で演技をして、女学生たちをキャーキャーいわせているのが常陸院光・馨兄弟。どちらも身長178.2cm、顔も瓜ふたつの彼らは、他人を困らせたり慌てさせたりするのが大好きないたずらっ子。
しかしその内面は似ているようで、けっこう異なります。勉強は光が理系が得意で、馨は文系が得意。そして性格は光の方がどちらかというと気が強く、馨は光のために身を引くということが多いのです。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2004-03-05
そんなふたりの名言は、彼らがホスト部に入ることになった過去回想から。実は中等部にいた頃は、かなりの問題児で有名でした。
告白してくる女の子にどちらがどちらか見分けられるか聞いて賭けをしたあげく、その子の手紙をやぶいたり、クラスのイベントにも参加しようとしなかったりと傍若無人に振舞っていたのです。
その荒れている原因は、彼らの一風変わった望みと、周囲にありました。彼らは結びつきが強いことから、ふたりでひとつなのだということをわかってほしい、でもそれぞれ別の人間なのだということは理解しておいてほしいと考えているのです。
そんな難しい要求をわかるわけない周囲の人たちは、的外れな同情心を向けてきたり、逆に理解を諦めて家柄のためだと割り切って仲良くしたりしてくるのです。そんな環境に彼らはうんざりしていました。
しかし、そこで真っ直ぐにぶつかってきたのが、ホスト部部長の環でした。彼はホスト部立ち上げのために何度も光と馨を勧誘しにきます。最初は面白がっていたふたりですが、「がっかりさせられる」ことを恐れて環を突き放します。
彼らは自分たちの望んでいる理解が難しいことをわかっており、人に期待することに疲れていたのでした。しかし環は、そんな彼らへの理解を諦めず、それが個性だとふたりのことを認めるのです。
初めて自分たちのことを理解してくれそうな人物が現れ、不覚にも感動した光と馨はホスト部に入部することに。そして南校舎最上階の第3音楽室の扉を開けるのです。
「今思えば それがきっと 僕らの世界を広げる一歩」
(『桜蘭高校ホスト部』9巻より引用)
頑なだった光と馨の心が外に向かって開いていった記念すべき名シーン、そしてそのことが伝わってくる名言です。
この後ふたりはハルヒへの恋心を巡って、また「双子」ということについて考えるようになります。今までふたりだけで完成していた世界に異物ともいえる彼女の存在が入り込み、完璧だった関係が少しずつ変化していきます。
果たしてふたりは大人になっていくうえで、双子という結びつきをどう消化していくのでしょうか?
身長184cmのAB型、メガネのクール系イケメンが鏡夜。彼は2年A組のクラス委員長を務めるとともに、ホスト部の副部長として経営面から部員たちをサポートするブレーンです。
営業中はいつでも外面用の「悪魔の微笑み」をたたえていますが、基本的に経営面での関与なので接客はほとんどしません。しかしそれぞれの生徒のデータや秘密までを網羅した手帳を持っており、それを駆使して接客をしたり、事件を解決したりするという、裏で大活躍するタイプなのです。
そんな彼は部活でもプライベートでも、自分に利益のないことだとわかるとまったく関心を持ちません。しかし、そんな一面を持っていても環いわく、彼は熱いやつ。そして、そんな一面をハルヒに見せることもありました。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2009-09-04
ある日、彼は部員たちとともに見渡す限り庶民の群れである、休日のデパートにやってきます。その目的は地方物産展。地方の名産品で旅行に行った気分になろうとしている庶民の気持ち、庶民であるハルヒのことをもっと理解できるようにしよう、と環が発案したのでした。
そこに無理やり連れてこられた鏡夜は、ひとりになってしまったところでハルヒと偶然出会います。携帯も財布も持っていなかった彼は彼女の見つけると、強制的に一緒に行動させます。俺様。
そんななかでメリットでは動かないと話した彼に相容れないものを感じたハルヒ。しかし、ずっと行動をともにするうち、それだけでないものを感じ、こんなことを聞きました。
「先輩にとっての『メリット』って何なんですか?
先輩が環先輩や部の皆に求めるメリットって
もしかして目に見えるだけのものじゃなくて もっとー…」
(『桜蘭高校ホスト部』7巻より引用)
と、そこではぐれた部員たちが鏡夜を心配してまさかの迷子放送を使って彼を呼び出します。それに怒り狂った彼は、夜叉の顔になります。先ほどまでのいい雰囲気はどこへやら。
いったん話は流れますが、そのあとに彼は彼女にこう言うのです。
「さっきのおまえの理屈だと俺はおまえとの関係に
精神的メリットを見出しているという事になるな(中略)
しかしまあ 面白い解釈だ」
(『桜蘭高校ホスト部』7巻より引用)
そう言って優しく微笑むのです。先ほどまでの表情からのギャップにやられてしまいますね。
そのあとしばらくしてから彼はハルヒへの自分の恋心を自覚するのですが、彼女が環と付き合っていることを知っていたので、その関係を壊すことはしない、と大人な対応を見せます。切ないですが、そんなところもかっこいい。
冷たいようで実はとっても優しい人物が、メガネイケメンの鏡夜なのです。
身長148cmという小ささと愛くるしい顔立ちから人気があるのが、埴之塚光邦(はにのづかみつくに)、通称ハニー先輩。つねにうさぎのぬいぐるみを持ち、好きな食べ物はケーキに苺、嫌いな食べ物は人参という王道のショタ設定をいく人物です。
彼はこんな可愛い見た目でありながらも、実は武道の名家の生まれ。中学生の時には、柔道と空手で全国制覇したほどの腕前を持ちます。どうやって勝ったんでしょうか……。
そして実はダークな一面もあり、怒らせると怖い人物として、時々鋭い眼光を放つこともあります。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2010-04-05
そんな可愛いだけでない彼は、ハルヒを妹のように可愛がっています。恋愛感情があるのかと疑う場面はほぼなく、本当に妹のように彼女を大事にしているようです。
大トロを食べたことがないとハルヒが言うと、きゅんとして頬を赤らめたり、エプロン姿の彼女に見とれたり、環との初めてのデートにおめかしした姿を見て「あんなかわいいハルちゃんとぼくもデートしたいよ〜」と言いながらも見守ったりと、その様子などはロリ的に可愛いのに、どこかお兄さん的安心感を感じさせるものがあります。
そんな彼はいざという時にハルヒにアドバイスをし、彼女の成長を促します。やはり頼もしい人物であり、それでいてめちゃくちゃ可愛い。モリ先輩同様、こちらもギャップ萌えしてしまうキャラクターです。
身長155cm。中性的な整った顔立ちを活かしてホストとして働くハルヒは、実は女の子。一人称は「自分」でお客様には敬語という丁寧な物腰。そして天然で甘い言葉を吐くことを武器に、ホスト部に来る女学生だけでなく、部内のホストたちをも虜にしていきます。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2008-09-05
良いものは良い、悪いものは悪いとハッキリと言うタイプの彼女は、ある時指名ホストをとっかえひっかえする春日埼という女学生に気に入られます。実は彼女には幼馴染の許嫁・珠洲島がいました。
春日埼は珠洲島のことが好きだったのですが、彼が何も言わずに留学を決めてしまったことを知って、距離を置くようになったのです。
実は珠洲島は成績順に並べられる桜蘭高校のクラス分けでC組。そして家柄も容姿も普通という冴えない人物。それを本人も自覚しており、世界に出てから成長した姿で彼女に再会したい、それまでは彼女に秘密にしておきたいと考えているのだと、ひょんなことからハルヒは、珠洲島から打ち明けられます。
それを聞いた彼女は、彼にこう言います。
「伝えもしないでわかってもらおうなんて無茶な話です
はっきりした想いがあるのに先のばしにする必要がどこに?
変わりたいと そう思った時から人は変われるんだと思います」
(『桜蘭高校ホスト部』1巻より引用)
その言葉を聞いた彼は、自分の気持ちを春日埼に伝えることにするのです。
このようにまっすぐに相手のために言葉をかけるハルヒですが、恋をするとまた違う表情を見せるようになっていきます。素直な分照れているのも一目でハッキリとわかり、その表情は見ていてニヤニヤしてしまうもの。
芯が強くてまっすぐだけど、恋愛方面では照れ屋な可愛いヒロインが、ハルヒなのです。
ホスト部の部長を務めるのが環です。身長183cmという高身長のイケメンですが、ナルシストが入っており、ちょっとおバカさん。ハイスペックなのにたいていのシーンがギャグになるという、残念主役キャラです。
しかしホスト部で指名数ナンバーワンというだけあり、大事なところではずさないのが彼。シリアスシーンや胸キュンシーンで数多くの女子を虜にしてきました。
- 著者
- 葉鳥 ビスコ
- 出版日
- 2010-09-03
そんな彼の名言を、みんなで夏休みに海に行った時のストーリーからご紹介。ホスト部のお客様である女学生もいることから、水着になって楽しむことはないハルヒを見て残念そうにする彼ですが、それでも目一杯海を楽しみます。
そんななか、桜蘭高校の女学生に寄ってくる迷惑なナンパ男たちがいました。そんな現場を見て、後先考えずに彼女たちを助けに行くハルヒ。しかし、そこはやはり女の力では彼らに敵いません。
何とか環のおかげで無事だった彼女ですが、環は自分を顧みずに危険に飛び込む向こう見ずさに怒ります。
「俺達が近くにいんのに呼びもしないで
女の自分1人で男3人も何とかできるってどうして思うわけ」
(『桜蘭高校ホスト部』3巻より引用)
それに対して、自分は間違ったことはしていないと言い張るハルヒ。ふたりは喧嘩をしてしまい、彼は反省するまで彼女と口を聞かないと言い出す羽目に。
しかしその夜、ひょんなことから同じ部屋でふたりきりになったハルヒと環。また言い争いになってしまい、環が出て行こうとした時に雷が鳴ります。
それを聞いて、つい彼の上着を掴んでしまうハルヒ。実は彼女、雷が大の苦手だったのです。
クローゼットにこもる彼女に、環は出てこいと言いますが、彼女は「いつもこんな感じで乗り切ってますから」と答えます。
その返答に、幼い頃から父子家庭で、しかも父親が夜の仕事をしているという彼女の家庭環境を思い出す環。昼間のことも、そんな環境によって生み出された性格だと気づくのです。
そして何とかクローゼットから出て来させた彼女を優しく抱きしめ、こう言います。
「あー なんかわかったわ おまえ
そりゃ人に頼らない子に育つよなあ…いーよ俺の負けで
これからはお前が無茶しないようせーぜー目ぇ離さないことにしとく」
(『桜蘭高校ホスト部』3巻より引用)
今までのお馬鹿っぷりもどこへやら、頼り甲斐のある包容力を見せるのです。
たいていがギャグパートの彼は、こんな胸キュンしてしまうギャップシーンで数々の女子を虜にしてきました。
しかも彼は、さらにギャップを持っています。実は出生に秘密を抱えており、明るい笑顔の裏で、複雑な事情を抱えているのです……。
それぞれの性格が際立ち、過去の背景もしっかりと練られている本作。見た目の美しさだけではなく、内面からも読者を虜にするキャラクターばかりです。
今回紹介させていただいたのは、まだまだごく一部。このほかにも学校内外に魅力的なキャラクターが多くいます。連載時にマイナーキャラにハマっていたという方もいるのではないでしょうか?
ぜひ本作で、そんな魅力的なキャラクターたちに会ってみてください!本編でしか感じられない魅力溢れる人物ばかりです。
イケメンの登場するおすすめ漫画を紹介した<イケメン漫画おすすめ16選!キャラタイプ別美少年たち!>もぜひご覧ください。
- 著者
- 葉鳥ビスコ
- 出版日
- 2011-04-05