「週刊少年マガジン」に連載されながらも高校生同士のセックス、教師の不倫などの衝撃的な設定で話題となった『ドメスティックな彼女』。美人姉妹にドキドキさせられる、アニメ化も決定したおすすめの恋愛漫画です。 今回は本作の魅力、最新21巻の見所をご紹介!ネタバレありなので未読の方はご注意ください。
美人姉妹とひとつ屋根の下で同居生活がスタート……。
王道の同居もののラブストーリーと思われるかもしれませんが、実は本作はよくあるハーレムラブコメではありません。その内実はかなりの過激さ、ドロドロさなのです。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2014-07-17
まず開始早々ベッドシーンから始まり、その後も関係を結んだその妹・ルイからお風呂に誘われ、姉・ヒナから押し倒され、とスピード感ある展開。
しかし、主人公は他に好きな人がいる姉のことが好きでままならない思いをしており、それでいて姉も不倫に苦しんでいる人物。そこに妹やセフレになりたいと言ってくる女子・モモも登場し……とかなりドロドロしたハーレム展開になっていくのです。
その過激な展開、人物関係が絡まり合う複雑さは、他作品にはない独特の魅力といえるでしょう。
この記事ではそんな本作の序盤のまさかの展開と、ますます盛り上がっている最新巻の見所をご紹介!ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。
開始早々、暗闇の中ライトに浮かび上がる少女の裸体、ゴミ箱に捨てられたコンドームの描写、そして「俺はたった今 童貞を捨てた」という言葉から始まる衝撃の本作。関係をもってしまったふたり、ショートヘアの美少女・ルイと主人公・ナツオの関係は少し前に遡ります。
高校の英語教師・ヒナに想いを寄せるものの叶わぬ恋に疲れたナツオは、ある日合コンのためにカラオケにやってきました。そこで出会ったのが、無愛想な自己紹介をし、最近の曲は歌詞が軽いからとまったく歌わないルイ。
彼女から、ふたりで抜け出さないかと誘われ、「お願いあるんだよね」と言われるままについて来たのは、なんと彼女の家でした。そして部屋まで連れられた彼は、彼女にこう言われるのです。
ここであたしとHしてくんない?
(『ドメスティックな彼女』1巻より引用)
ただ経験としてしてみたい、後腐れない方がいいという彼女に、ナツオは驚きながらもOK。ふたりは1回きりの関係を持ってしまいます。
しかし事が終わった後に、ナツオは相談しにいった友人・フミヤの家でこう言うのです。
俺 こんな捨て方でよかったのか?とか 思ったりしてさ…
(『ドメスティックな彼女』1巻より引用)
そんな彼の気持ちを聞いたフミヤは、片思いの相手が先生だと知っており、好きになった相手とは叶わぬなのだから仕方ないのではないかと励まします。
しかし、やはりナツオはヒナへの想いが捨てきれず、悶々とした時間を過ごすのでした……。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2014-09-17
そんななか、ナツオの父親の再婚が決まります。母親が亡くなって10年経ち、そういうことも想定していた彼は父親にふたつ返事でOKしますが、なんと今日その再婚相手と、その妹である連れ子が来ると言うのです。
面倒くさがりながらもナツオが出迎えると、そこにはなぜか、ヒナとルイの姿が。父親の再婚相手と連れ子は、夏生の片思いの相手・ヒナと、彼が1回きりの体の関係を持ってしまったルイだったのです。
そこからルイと秘密を共有し、ヒナにドキドキしっぱなしのナツオの日々が始まります。
ヒナは引っ越し初日から、かなり無防備。お風呂上がりにパンツ一丁でうろうろしたり、部屋着も胸元が大きく開いたキャミソールにショートパンツのセットアップという格好で、ナツオを終始緊張させるのです。
しかも、その格好のまま酔っ払ってソファで寝てしまい、彼はつい我慢しきれず、寝ている彼女にキスしようとしてしまいます。
それに対して、かなり堂々とエロいのがルイ。冒頭でも紹介しましたが、初対面でこんなことを言ってきます。
この後もラッキースケベの王道、お風呂でばったりの時も少し驚いた表情を見せるものの、「いいよ別に 一回見てんじゃん」と言ってくるほど。
しかもその後、「入れば…? いいからちょっと入りなよ」とナツオを誘ってきて……。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2014-11-17
ルイとのラッキースケベに見舞われながらも、やはりヒナへの想いが捨てきれないナツオ。ある日フミヤが噂していた「不倫OL」の姿を見た夏生は、その場で凍りつきます。
なんと、それはヒナだったのです。フミヤは違う高校に通っており、1度もナツオの片思いの相手を見たことがなく、その場で感づいたフミヤは焦ります。
その夜ヒナに、以前泣き顔を見せた時に言っていた「大人の事情」が不倫なのかと問いただすナツオ。しかし彼女は、毅然として詳しい内容を話す気はないと言うのです。
子供が踏み込むべきじゃない 大人の世界
ナツオ君には何の関係もないことなんだから
(『ドメスティックな彼女』1巻より引用)
その言葉を聞いていたたまれなくなったナツオは、彼女を抱き寄せ、キスします。
しかし、ヒナはすぐさま彼を突き飛ばし、ビンタを食らわせるのです。それに対してナツオは謝りますが、うつむいていたかと思うと今度はヒナが彼を引き寄せ、自分からキスするのです。
彼女のキスに応えるナツオ。するとヒナは、ベッドにナツオを押し倒してきて……。
『ドメスティックな彼女』が面白いのは、まだまだこれから。ヒナとルイ、ナツオの三角関係、さらにそこに新たなヒロインが加わり、ちょっとエッチでドロドロなラブストーリーが始まっていきます。
衝撃の展開から、三角関係、四角関係とさまざまな障害を乗り越え、変化していったナツオの人間模様。ナツオとルイが付き合うことになり、15巻から始まった大学生編の続きが16巻では描かれています。
15巻で大学生になったナツオは、まだまださまざまな女性の影が途絶えません。付き合ってデレることが増え、クーデレ好きには特にたまらない可愛さがあるルイが不憫にもなりますが、さらに、そこにヒナからの誘惑も加わってくるのです……。
- 著者
- 流石景
- 出版日
- 2017-11-17
本巻は、ヒナからナツオへのキスシーンで始まります。そして彼女が今までずっと、別れた後も彼が好きだったと酔った勢いで告白するのです。
それを隣の部屋で聞いてしまっていたルイ。ヒナがナツオの部屋に以前にも来たことがあったという事実、姉の告白に驚き、彼の家を後にします。初めてのお泊まりにお互いウキウキしていただけに、余計に重い雰囲気が苦しいです。
実は、ナツオはヒナのことを思い続けて彼女と1度は結ばれたものの、一方のヒナは彼のために自ら思いを残したまま身を引いたのでした。そして、苦しんでいる間にそばにいてくれたルイに、ナツオは徐々に惹かれていったのです。ここまでの詳しい内容は、15巻までをぜひご覧ください。
そのなかでルイはヒナの思いに気づいていながらも、彼に伝えることはせず、そのままナツオと付き合えることになったのでした。
しかし、罪悪感を持ちながら彼と付き合っていたルイ。ヒナの告白の夜の後ルイとナツオは話し合い、彼女に付き合っていることを明かすことを決めました。
そして、ヒナはそれを聞きたくないと言いながらも、打ちあけようとするルイの意思を尊重して事実を知ることとなったのです。
そんななか脚本家として演劇サークルに所属するナツオは、新人公演に向けての合宿で山梨県に行きます。そこで彼は部員・ミヤビの好感度アップという今後の伏線になりそうな展開や、黒髪ツインテの痴女から迫られるというラッキースケベを成し遂げます。
しかし16巻の展開でもっとも気になるのは、家族旅行。みんなで登山をして山小屋で過ごすのですが、ヒナがナツオとの思い出のリングを探しに雨が降りしきるなか出ていってしまい、それをナツオが追いかけます。
どうにか山小屋を見つけ、ふたりはとりあえずそこで雨宿りをすることに。ひどくなる雨の中、濡れたふたりは……。
まだまだルイとヒナ、さらに新キャラの間で揺れ動くことになりそうなナツオ。山小屋でふたりきりというお約束の据え膳展開をどう乗り越えるのでしょうか?
本巻は、前巻からのヒナとナツオのふたりきりの山小屋展開から始まり、ナツオへ思いを寄せる新しいキャラのまさかのレズ展開まで、さまざまな見所が詰め込まれていました。
山小屋でのふたりがどうなったのかはご自身でご確認いただくとして、それをきっかけにルイはあまりにもナツオを心配しすぎることを反省し、ヒナに冷たくしてきたことを謝ります。そして、また仲良し姉妹の風景が戻ってくるのです。
ここは少しほのぼのできる展開。しかし、それだけで終わるはずがありません。
ヒナは簡単にナツオのことを忘れられるわけがなく、親から紹介された相手と会いながらも、つい彼を重ねてしまうのでした。
ヒナとナツオの展開も気になりますが、本巻ではそれ以外の展開で、またしてもルイとナツオの間が怪しくなりそうな予感が匂わされます。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2018-02-16
ナツオとのことや、学生生活より仕事を選んだことが果たして本当に正しかったのかと考えながら仕事をしていたルイ。その不注意から、彼女は職場で20針以上縫う大怪我をしてしまいます。
確かに不安はあったものの、こんな形で仕事を休まなきゃいけなくなったことにショックを受けるルイ。そんな彼女に、ナツオは頼もしい言葉をかけて励まします。
それを聞いた彼女は、自分もこのままではいけないということで、彼にある提案をするのですが……。
この提案が、どう考えてもふたりの距離を広げてしまいそうなものなのです。演劇サークルに、小説家としての仕事、そして金欠でバイトをしなくてはならず……と忙しくするナツオ。
それぞれの場所でなぜか女性に縁がある彼が、波乱に巻き込まれないはずがありません。
そして、それをルイが我慢し続けることができるとも思えないのです。本巻では、ヒナとルイ以外にもナツオに思いを寄せる者が出てきてしまうのですから、さらに見逃せない展開が続きます。
果たして、2人の関係はどう展開するのでしょうか?てんこ盛りに波乱の展開が用意された17巻を、ぜひご覧ください!
本巻では、ナツオに想いを寄せるミヤビと、彼女のことが好きなものの、同性ということで親友ポジションに甘んじていたユウカの複雑な感情が描かれます。
ミヤビは、陰口でキスすらしたことないのだろうと言われたことをきっかけに、自分の恋愛経験のなさを恥ずかしく思います。その相談を受けたユウカは、じゃあ同性同士ではあるものの、2人でキスの練習をしてみないかと持ちかけるのですが、その現場をナツオに見られてしまい……。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2018-04-17
本巻の前半は、ナツオにキスの練習シーンを見られたことをきっかけにして、ミヤビやユウカそれぞれの本当の気持ちが明かされ、その悩みも描かれます。
LGBTは最近テレビなどでもよく聞くワードとなりましたが、その問題に関してナツオやルイが自分ごととして真剣に向き合う様子に、読者も考えさせられるでしょう。
また、後半はヒナに現れた新たな彼氏候補とのエピソードが描かれます。ルイと仲良くやっているものの、元カノの恋愛模様をこんなに近くで見ていると、複雑な気持ちにはなるでしょうね……。本巻で描かれるエピソードは、なんだか「複雑な感情」がキーワードとなっていそうです。
しっかりルイとくっついていてほしいものですが、ナツオはまたフラフラしてしまうのでしょうか?
本巻では、ヒナの元・彼氏候補の陰湿なストーカー行為がエスカレートしていく様子と、ナツオに訪れたチャンスがメインで描かれます。
まずは、ナツオのエピソードから。彼は出版社を訪れ、編集者に新作を読んでもらっています。かなりよいと褒められ、このままなら編集会議もとおるだろうと言われ、喜ぶナツオ。
しかし話はそれだけではなく、「本を出してみないか」という提案をされて……。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2018-07-17
一方、ヒナは種部という、何回かデートをしたもののどこか合わなかった元・彼氏候補からのストーカー行為に悩まされていました。しかし優しい彼女は、周囲に心配をかけたくないと、そのことを黙っています。
もちろん、それが種部の不審な言動にさらに拍車をかけてしまいました。そして、とうとう身の危険を感じた時、彼女は……。
ナツオが出版記念という口実でダシにされ、みんなで夏の海にくり出すなか、ヒナの展開は、なんだか曇り空です。しかも最後には、種部の元婚約者だという女性が明かされ、彼の恐ろしい本性が明かされるのでした。
それぞれの環境に変化が起こるなか、その関係性はどう変化していくのでしょうか?
種部からヒナをかばったことで、刺されてしまったナツオ。彼が意識不明の重体となる大事件が起きたことをきっかけに、彼らの関係が徐々に変化していくことになるのです。
果たしてナツオの運命、そして彼らを待ち受ける展開とは……。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2018-10-17
恐れていた事態が発生してしまった本巻。種部から腹部を刺されたナツオは重傷を負い、そのまま意識不明の重体となってしまいます。このことに責任を感じたヒナは、仕事を休職して彼の面倒を見ることにしました。
ヒナとルイの母・都樹子もまた、自分の言動で今回の事態を招いてしまったのではないかと、後悔の思いを抱いていました。そして、ヒナとナツオが本当に愛し合っているなら、それを認めるべきではないかと言うのです。その発言を聞いてしまったルイは、そのことについて深く考えるようになります。
その後、ナツオは危篤状態から向け出し、意識が戻りました。彼の身の回りの世話をするヒナ、彼女は、密かにある決意を固めるのでした。それは自分の幸せを後回しにする、ナツオに対する強い想いだったのです。
一方、都樹子の言葉を聞いてしまったルイは未だに悩んでいました。そんななか彼女にある話が舞い込んできます。でも、それを引き受けると、ナツオと1年は離れ離れになってしまうことになり……。
本巻の見所は、なんといってもヒナの決意表明でしょう。それは彼女の強い意思が感じられると同時に、非常に切ないものでもありました。その自己犠牲もいとわない彼女の決意を、ナツオが気づく日はくるのでしょうか。
またナツオへの想いを自覚したミヤビが、本格的に動き出します。こちらの動向も要注目です。
ナツオの家で、彼の帰りを待っていたミヤビ。そんななかナツオと、なんとルイが一緒に帰ってくるのです。焦ったミヤビは、なぜかとっさにベッドの中へ隠れてしまい……。
ドキドキの展開から幕を開ける最新21巻です。
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2018-12-17
ミヤビがベッドに隠れているなか、ルイは自身に舞い込んだ海外研修の話を切り出します。1年離れ離れになってしまうことが確定しているので、彼女は行くかどうか迷っていたのです。
話を聞いたナツオは、彼女の背中を押します。それは、彼女の夢の邪魔にはなりたくないという、彼の気持ちからくるものでした。それを受け、ルイは研修に参加することを決意するのです。
……と、なんだかよい展開のなか、ミヤビが部屋にいることがバレてしまいます。しかも、ナツオが彼女にコーヒーをかけてしまったせいで、彼女の服がスケスケに……。これを見たルイの怒りを買って、一悶着起きるのでした。
この際、怒ったルイがナツオに貸した罰がなかなかに可愛いので、ぜひそちらにも注目してみてください。
本巻での見所は、ルイとヒナ、姉妹2人であらたまってナツオについて話すところでしょう。ルイは姉に海外研修に行くという話をします。その際、私が悲しむようなことはしないで、と言うのです。今までのヒナとナツオの関係を間近で見ていれば、当然の心配といえるかもしれません。
それに対して、ヒナが答えた内容とは……。
その他にもルイとナツオのデートや、海外への旅立ちなど見所満載な一冊。本巻は、酔ったヒナがナツオのいるベッドに誤ってダイブしてしまったところで終了となっています。なんだか、また一波乱ありそうな予感です。
次巻の内容からも、目が離せません!
- 著者
- 流石 景
- 出版日
- 2014-07-17
この記事では序盤の展開、最新巻までの見所をお伝えしましたが、その間の過程は、序盤の設定の衝撃に負けず劣らず引き込まれるもの。読めば読むほど、彼らの切ない思いやドキドキするようなエッチなシーンに引き込まれること間違いなしです!
ぜひ少年誌掲載とは思えないほど過激で、でも恋愛部分の描写もしっかり面白い本作の魅力を、作品本編で味わってみてください。
『ドメスティックな彼女』好きにおすすめの作品を紹介した<『ドメスティックな彼女』好きにおすすめの漫画5選!>もおすすめです。