これまでもアメリカの作家の作品は読んでいたのですが、今回の渡米で当たり前のことではありますが、実際にアメリカの地を見たことで風景やシチュエーションがとてもリアルに感じられるようになりました(厳密に言うと邦訳ではなく原文で読むともっとリアルだと思いますが、それは今後……)。 というわけで今回はアメリカの作品を紹介したいと思います!
1948年に書かれたジョージ・オーウェルの作品。読もうと思ってから何年経ったのか。映画『未来世紀ブラジル』はこの作品をテリー・ギリアムなりに解釈して作られた作品だそうですが、僕は先に映画を観ていたので映画の強烈なビジュアル・イメージが浮かんでしまいました。
- 著者
- ジョージ・オーウェル
- 出版日
- 2009-07-18
トマス・ピンチョンの初期短編集。こちらもアメリカの大作家であります。1950~1960年代に書かれたものが多いようです。トマス・ピンチョンは長編が多く、かなり難しい話が多いみたいなのでとりあえず短編でという安直な考えで手を伸ばしました。
- 著者
- トマス ピンチョン
- 出版日
- 2008-07-09
スコット・フィッツジェラルドの短編集。1920年代ごろの作品が多く入っているようです。村上春樹が翻訳。ceroのアルバムに同名のものがありますね。関係があるのかなと思って読みました。自分はやはりどこか寂しい作品が好きなんだな、と思います。「氷の宮殿」が好きでした。繊細な心の動き、どうにもならないことというのが詰まっていて良いです。
- 著者
- フランシス・スコット フィッツジェラルド
- 出版日
スコット・フィッツジェラルドの1925年の作品。何度も読もうと思ったんですが、くじけてしまっていた作品。やっと読めました。1920年代の長めの小説ともなると、多くの名詞でイメージするのが難しいものも多くて、先に映画を観るとぐっと良いかと思います。栄華を極めた男の悲哀が書かれていて、あらゆる話のモチーフになっているような。とりあえず読んで良かったと思います。
- 著者
- スコット フィッツジェラルド
- 出版日
ウィリアム・ギブスンの1994年の作品。父親がよくSFを通勤の時に読んでいた記憶があります。その感じ、つまり僕の中でのSFのイメージってこれだったなと思った作品でした。映画『ブレードランナー』のビジュアルが文になったような世界観でした。ただなんとなく手にとり読みましたが、ギブスンの中ではあまり代表作ではないそうです。
- 著者
- ウィリアム ギブスン
- 出版日
これからもアメリカ的なものへの理解を深めていけたらなと思っています! ではまた来月!
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。