初めて読む本、子供と一緒に楽しむ本として、どんな絵本が良いでしょうか。なんでも口に入れてしまう子のために厚紙でページが作られているものや、絵柄が大きくはっきりとしているものなどありますね。今回は読むことを楽しめるような絵本を集めました。
はっきりとした鮮やかな色使い、シンプルなキャラクター。おもちゃを思わせる世界は子供の目を釘付けにする事でしょう。この文字の無い絵本は、お話を読んで聞かせるものではありません。絵を見て、想像をして、子供と一緒に遊ぶための絵本なのです。
- 著者
- D・ブルーナ
- 出版日
- 1984-05-14
ぱっと見て、はっきりと色分けされたキャラクターや道具の数々。動きや感情もはっきりと分かりやすく描かれていて、言葉が無いからこそ、想像をすることが出来ます。話の展開を読者にゆだねてくれているのです。絵の一つ一つを指さし、問いかけながら読み進められるようになっています。
ページは厚みがあって蛇腹に折りたたまれたもので、子供の手でもつかみやすいですし、簡単に形を変えさせて遊ぶこともできます。厚みがある分とても丈夫なので、おもちゃのように扱っても大丈夫。面ごとに背景も色がそっくり塗り替えられていて、次のページをめくる楽しみもあるかもしれません。
子供と一緒に遊ぶために形も合わせた、子供の心に寄り添った絵本です。ページをめくることも好奇心と遊びに繋げてしまう、話でも絵だけでもない、本自体を楽しむ事を教えてくれます。
乗り物、生き物、日用品。見た事のあるもの、これから目にするだろう色々なものが、暖かみのあるイラストで描かれています。これは、あれはと知りたがるだろう好奇心に答えるための、赤ちゃんにとって先生になる絵本です。
- 著者
- とだ こうしろう
- 出版日
この絵本には絵と、その絵が示すものの名前だけが書かれています。かわいらしく、しっかり特徴を捉えて描かれた数々の絵は、きっとそのイメージを幼い記憶にも書き込んでくれることでしょう。これはこういう形をしたもの、と大まかにでも教えてくれるのです。
手のひらサイズのこの絵本は、開いてみせるにもちょうど良い大きさとなっています。絵の大きさは読んであげる子供の手のひらサイズです。掴めるくらいのものから好奇心を広げていくように、取り巻く世界に興味を広げていけるようになっています。
ちょっと鞄に入れておくにもちょうど良いサイズで、気軽に開いては見せてやる事も、自分で開いてもらう事もできる、自由に楽しめる絵本です。これは何だろう?と不思議に思う心を育ててくれることでしょう。
優しい色合いで描かれているのは、たくさんの笑顔。ふくふくと柔らかそうな、癒やされる笑顔がいっぱいに詰まった絵本です。そんな笑顔と出会えるのは、いったいどんな時なのでしょう?幸せそうな笑顔ばかりをぎゅっと詰め込んだ絵本の3冊セットです。
- 著者
- 出版日
赤ちゃんの笑顔は見てるこっちを幸せにしてくれます。赤ちゃんは色んなものに触れて、幸せを感じて笑顔になっていることでしょう。この絵本にはそんな幸せが、いっぱいに詰まっています。おいしいものと出会った、ふわふわしてて気持ちいい。大きくなってからはあまり表現しなくなってしまっているかもしれない、そんな幸せを、赤ちゃんは体いっぱいに表現しているのです。
絵本に描かれている笑顔を赤ちゃんと一緒に感じとり、おいしそうだね、嬉しそうだね、と声を掛けてあげるのも良いかもしれません。ここに描かれるやわらかい、ふんわりとした笑顔を見て幸せを感じるように、誰かの幸せを喜ぶ事を感じさせてあげられることでしょう。そうすることで、きっと子供の優しさを育ててあげられるのです。
難しい事は何も無く、ただそこで、とっても嬉しそうに笑っている。それだけの事が届けてくれる幸せを親子で楽しめる。そんな、優しい絵本です。
子供とのふれあいはどのようなものがあるでしょうか。その瞬間、どんな気持ちが起こるでしょうか。きっととても温かくて、心に柔らかいあかりがともるような心地でしょう。この絵本はそんな瞬間を、優しい絵柄で届けてくれます。
- 著者
- 三浦 太郎
- 出版日
日常の何気ない瞬間が描かれる3冊セット。どれもちょっと嬉しくなれるような、些細ながらも笑顔がこぼれる瞬間です。そこに生まれる心の温度を表したような温かな絵柄で、そんな瞬間がこれだけあるんだ、ということを教えてくれます。触れあうこと、寄り添う事、自分のものが出来ること、それぞれ一冊ずつにいっぱい詰め込まれています。
絵本をめくりながら、こんな瞬間があったかもしれないと思い返す事もあるかもしれませんし、実際にその場でふれあう事もあるかもしれません。絵本をめくりながら、実際にその幸せに触れられる。描かれた幸せを、すぐに体感できるのです。もちろん触れあいながら絵本を読んでいるのなら、一緒だねと笑い合う事もできるでしょう。
これまでの絵本にもありましたが、親が子供と一緒に読む事を考えて作られています。側にいて、ともに幸せを感じられる。そんな瞬間を届けてくれる絵本です。
赤ちゃんの手のひらにも収まりそうな小さな絵本。そこに描かれているものは、周囲にあふれる色々なものの形と名前です。子供がこれまで出会ったもの、きっとこれから出会えるもの、そんな色々なものを、一足先に教えてくれます。
- 著者
- 石川日向
- 出版日
- 2010-12-14
本当に小さな絵本のセットで、小さな子供でもすぐに持ち歩いたり自分でめくったり出来ます。セットは動物や日用品を描いたものや、ものの数や色、それと言葉を集めたもの。子供がこれから自分の世界を広げていくために、きっと出会うであろうものです。
イラストはかわいらしいながら、対象の特徴をしっかりと捉えたもの。この絵本に書かれているものと、実際のものを比べて楽しむことも出来るようになるでしょう。本と比べて、書かれている文字をどう読むのかを教えてあげて、そうしてものを知る事を楽しんでくれるようになってくれるかもしれません。
本にはものの絵とその名前だけ。持ち運んで実際のものを見てみたり、描かれているものの名前を教えてもらったりすることで、この絵本を本当に楽しむ事が出来ると思います。一緒に本を読んであげて、次第に自分で読むようになるかもしれない。この絵本を読んで知る事を楽しんでくれるようになれば、この上ない財産となるでしょう。
どれも子供と一緒に読む事を考えて作られた絵本です。並んで、向き合って、だっこして、一緒になって絵本を楽しんであげてください。
今回紹介した絵本セットは、贈り物としても喜ばれるでしょう。ぜひ実際に手にとってみて、選んでみてくださいね。