しかけ絵本の作り方が分かる!おすすめの本5選!

更新:2021.12.21

しかけ絵本が自分で作れたら面白いと思いませんか?実はやり方さえ分かれば誰にでも作れるものなのです。今回は見ても楽しい、作っても楽しいしかけ絵本の作り方が分かる本を5冊ご紹介します。

ブックカルテ リンク

夢のようなしかけ絵本のアイデアがぎっしり詰まった作り方の本!

本書はとびだす絵本のしかけを「押し出すしかけ」「貼り込むしかけ」「開いて、引いて、回して、台紙の裏に秘密のしかけ」「応用編 色々なしかけを組み合わす」の4つに分けて丁寧に解説した一冊です。

著者
ジェーン アービン
出版日

やさしいものから応用編まで胸の高鳴るアイデアがぎっしり詰め込まれています。

本書の魅力はしかけ絵本によって伝えることのできるメッセージの豊かさを教えてくれるところ。例えば紙を広げるとベッドに寝ている男の子が起き上がるしかけに「かわいそうなハシカさんへ」というメッセージが添えられていたり、天使のドレスがふわっと広がるしかけには「きみは天使のよう……!」というメッセージが添えられていたり。しかけ絵本を作る楽しさだけでなく、人に贈る楽しさも感じることができます。

巻末には紹介されたしかけの総まとめとして「赤ズキンちゃん」の作り方も載っています。細部まで描き込まれたイラストが全ての工程に添えられていますので、初心者でも簡単にしかけ絵本を作ることができるでしょう。

すぐにでも色画用紙を買いに行きたくなるような気持ちの高鳴る一冊。ぜひあなたも、しかけ絵本づくりに夢中になってみてはいかがでしょうか。

本格的とびだす絵本がお家でも作れる!

本書は周りをあっと驚かせるようなとびだす絵本が作れる一冊です。ハサミやテープなどは一切いりません。切り取って両面テープで貼ったり、パーツに差し込んだりするだけで本格的なとびだす絵本を作ることが出来ます。対象年齢は7歳以上なので、小さなお子さんも親御さんと一緒に楽しむことが出来るでしょう。

著者
ルース・ウィキングス
出版日
2011-07-23

とびだす絵本づくりの基礎となる「基本の三角折り」「基本の平行折り」から面白さをプラスできる「特別なそうち」までを徹底解説。ただ作るだけでなく理論的にとびだす絵本の手法を学ぶことが出来ます。

作ることができるのはお城、フランケンシュタイン、ドラゴン、ジャングルなど。特にジャングルはナマケモノ・ヘビ・ペリカン・蝶などが見開きページに立体的に広がり、家の中のオブジェとして飾れるくらい迫力満点の高いクオリティの作品になっています。

大人になると工作をする機会が少なくなる人も多いと思います。本書はそんな切り取ったり貼ったりして「ものを創り上げる」楽しさから遠ざかっていた大人の童心をくすぐる一冊になるかも知れません。本を開くと目の前に迫ってくるカラフルな絵や色鮮やかな背景画は心を癒し豊かにしてくれるでしょう。うまく出来ないもどかしさも、とびだす絵本づくりの楽しさのひとつ。作って眺めて二度楽しめる贅沢な一冊です。

遊び心がたっぷり詰まった、楽しいしかけ絵本の作り方!

本書の1ページ目を開いた途端飛び出してくるポップアップ作品。基本的なしかけが全て盛り込まれた作品の横には

「きまりは破るために作られたということを、覚えておいてください。では、みなさん、楽しみましょう!」(『実物で学ぶしかけ絵本の基礎知識ポップアップ』より引用)

こんなワクワクするような言葉が書かれています。

著者
["デビッド・A. カーター", "ジェームス ダイアズ"]
出版日

ページの左側には文章でポップアップの作り方が説明されていて、右側には実物が添えられています。自分でカードをめくって仕組みを確かめることが出来るので、ポップアップを開く楽しみに取り憑かれて何度も何度も閉じたり開いたりしてしまいます。ページが進むごとに難易度も高くなっていき、カードを開くと紙の擦れる音が鳴る「音のでるしかけ」やカードを開くことでアーチを作ることが出来る「アーチ」など大人でも感心してしまう仕掛けが盛りだくさんです。

大人の心の奥に眠っていた遊び心を呼び覚ましてくれるような一冊。説明文もどうしてそうなるのか理論的な解説が成されているので、頭を使って物を作り出すという知的遊びの要素も魅力的です。一体どんな仕掛けなのか夢中になって探してしまうようなポップアップアートが盛りだくさん。見ても作っても時間が経つのを忘れさせてくれるような魅力に溢れた一冊です。

しかけ絵本の作り方が基礎からしっかり学べる一冊

しかけ絵本の基本の基本となる平行折りと斜折りを実技を交えて紹介した本書。この本を読めば2つの技法を完全にマスターできるだけでなく、平行折りと斜折りの応用の仕方まで学ぶことができます。ベストセラーとなった大人気の一冊。豊富な実例と型紙であなたも素敵なしかけ絵本が作れるでしょう。

著者
["菊地 清", "わく はじめ"]
出版日

しかけ絵本のタイプには主に2種類あります。本を90度開いて絵を浮かび上がらせる「90度タイプ」と本を180度開いて絵を浮かび上がらせる「180度」タイプです。本書で主に取り扱われているのは後者の180度タイプ。一枚の紙に切り込みを入れて浮かび上がらせるのではなく、別紙でパーツを作りそれを貼り付けて完成させる技法です。

本書では「基本サンプル」と「応用」に分類して展開図の作り方から徹底解説。しかけ絵本の基礎固めにはぴったりの一冊です。

本書ではフクロウやヒヨコ、くじゃくなどの生き物からテーブルやイスなどの家具まで幅広いジャンルの作品のノウハウが公開されています。コピーをして使える型紙も収録されているので、コピーをして色付けをして色画用紙でパーツを作って貼り付ければ自分だけのポップアップカードを作ることができます。

しかけ絵本作り初心者の人におすすめの一冊。実例が多く載せられていますので、しかけ絵本のアイデアの参考書としても活用できます。この本一冊で基礎がバッチリになること間違いなしでしょう。

子どもと一緒につくれるしかけ絵本!

本書は大日本絵画が全国で開催している教室での体験をもとに、子どもでも作れる仕掛けを集めてまとめた一冊です。ゾウの鼻が立ち上がったり、熊が動いたり、亀の首が伸びたり縮んだり。子どもも大人も楽しい夢のようなアイデアが詰まっています。

著者
青津 優子
出版日
1993-08-01

本書ではひとつひとつの工程をイラストで丁寧に解説。子どもでも読めるように平仮名や簡単な漢字で書かれています。全ての仕掛けに完成品写真が付いていますので、ひとつひとつ丁寧にこなしていけば子どもでもお手本と同じしかけ絵本を作ることが出来るでしょう。

実際に子どもたちがしかけ絵本を作る様子も紹介されていて、子どものアイデアの豊かさにも触れることができます。カードにしても良いですし、カードをつなぎ合わせる要領で自分だけのしかけ絵本を作ることも可能です。

本書を読めばしかけ絵本の豊かな世界が堪能出来ること間違いなしでしょう。イラストを子どものテイストにすれば、子どもが遊べるおもちゃに。本書のしかけを利用して大人のテイストのデザインにすれば、ちょっとした飾り物も作れると思います。可能性は無限大。ぜひ世界に一冊だけのしかけ絵本を作って見てください。

今回はしかけ絵本の作り方が分かる5冊の本をご紹介しました。仕掛けが分かると何倍も楽しくなるのです。ぜひ今回の本を手にとって、その楽しさを実感してください。

  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
もっと見る もっと見る