兄弟や姉妹ができる時に読んであげたい、おすすめの絵本5選!

更新:2017.6.7

妹や弟が出来て、お兄ちゃんお姉ちゃんになる時、子どもたちの心にはどんな気持ちが生まれているのでしょうか。家族が増える喜びや不安に寄り添う、兄弟や姉妹っていいなと思える絵本を紹介します。

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妹や弟ができるとこんなに楽しい!と感じられる絵本

幼い頃、お兄ちゃんお姉ちゃんは1番身近なヒーローだったのではないでしょうか。

自分より大きくて、優しくて、自分に出来ないことも出来て、かっこいい。下の子達にとっては1番身近な憧れの存在、それがお兄ちゃんであり、お姉ちゃんなのです。

ですから、そんなお兄ちゃんお姉ちゃんの後をついていきたい!一緒に遊びたい!と思うのは当然でしょう。

著者
ローラ・M. シェーファー
出版日
2014-10-01

この物語のミアも、お兄ちゃんのスペンサーが大好きな女の子。 でもお兄ちゃんは1人で遊ぶことに忙しく、なかなかかまってくれません。そのため、ミアは1人で色々な遊びを考えます。絵描きのふりをして大作に挑んだり、バレリーナになりきってみたり。忙しいお兄ちゃんは、そんな健気な妹と姿をみて、兄妹一緒に遊ぶことにするのです。
 
ミアのお兄ちゃんが大好きな気持ち、そしてそれ以上に、ミアのことを大好きなお兄ちゃんの気持ちを感じられる絵本。兄弟・姉妹がいれば、一緒にたくさんの冒険をすることができます。1人より2人の方が楽しい、妹や弟と一緒に居られるっていいな、と思わせてくれる一冊です。

抱っこから伝わる「大好き!」の気持ちが描かれる絵本

初めて弟・妹が出来る上の子にとって、今まで当たり前のように自分だけに向けられてたお母さんの関心が自分とは別の存在に向かってしまう事はとっても寂しいものです。

この物語のまもるくんのお母さんも、弟の世話に忙しく、まもるくんを抱っこしてくれません。まもるくんはやきもちをやいて外に出てしまいました。すると出会った動物達に次々と抱っこを頼まれます。

著者
西條 剛央
出版日
2009-11-20

お母さんの忙しさを分かる歳になっても、弟の事は大好きでも、やっぱり自分も抱っこして欲しい。抱っこして欲しい動物達の気持ちが分かるから、まもるくんは抱っこを頼まれ奮闘するのです。

抱っこされる楽しさ、嬉しさ、逆に抱っこする大変さ、大切さをまもるくんの冒険から学ぶことができます。弟・妹が生まれなかなか抱っこしてもらえないお兄ちゃんお姉ちゃんも、その大変さを感じとることでしょう。

また、親が子どもを抱っこできる期間は限られているといいます。今はとても大変でもあっという間に大きくなり、子どもから抱っこをせがまれることも減っていくことでしょう。お父さんお母さんも、抱っこを通して伝わる愛情、子どもとのスキンシップの大切さをこの絵本を通して感じることができるかもしれません。

両親にこそ気づいてもらいたい、兄弟・姉妹の上の子の成長

この絵本は、絵、お話、そして空白が優しさを物語っています。

「ちょっとだけ」とは、お姉ちゃんになったばかりの主人公のなっちゃんができるようになったこと。お姉ちゃんだから、自分で「ちょっとだけ」服を着られるようになったり、牛乳を「ちょっとだけ」入れられるようになったり、少しずつ成長しているのです。

お姉ちゃんになったばかりのなっちゃんの優しさ、小さな我慢やチャレンジの一つひとつ、そして成長に胸が切なくなります。

著者
瀧村 有子
出版日
2007-11-15

小さいな子に手がかかるのもあって、「もうお姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから……」と、上の子への意識はどうしても薄くなってしまいがち。しかし、下の子が生まれた時点で上の子の成長は静かに、けれど着実に始まっているのです。

今までどんなに上の子の成長を見守っていたとしても、 新しい家族が増え、忙しさに流される日々の中、その成長をつい見逃してしまうお父さんお母さんも多いのではないでしょうか。

この絵本を読んでいると、下の子に気を取られて、あまり気付かれることのない、上の子の小さな我慢や成長にはっと気づく事が出来て、なんとも優しい気持ちになれます。これからお兄ちゃん/お姉ちゃんになる上の子だけではなく、親御さんも楽しめる一冊ではないでしょうか。

皆に追いつきたい!末っ子の気持ちを知る絵本

もちろん例外もたくさんありますが、兄妹にはそれぞれ生まれた順番によって備わる特徴があるでしょう。

長子だったら面倒見よく育つかもしれませんし、下の子だったら長子の動向を見て甘え上手で、要領よく育つかもしれません。そして自分と異なる兄弟/姉妹に対して相手が自分にないものを持っていると認識し、その関係性の中から「自分」を見つけ成長していくのではないでしょうか。

本作では、お兄さん・お姉さんに憧れる末っ子のティッチが主人公です。

著者
パット・ハッチンス
出版日
1975-04-25

多くの末っ子がそうであるように、ティッチも、お兄ちゃんお姉ちゃんのやっていることと同じ事をしてみたくて、もっているものと同じものが欲しくて仕方ありません。

家族の中で一番小さな存在である末っ子。子どものうちはなかなか追いつくことが出来ない、お兄ちゃんお姉ちゃんたちとの成長の差に末っ子のティッチ自身が歯がゆさを感じています。

この絵本には、末っ子という立場からお兄ちゃんやお姉ちゃんを見たときの気持ち、そしてお兄ちゃんお姉ちゃんよりも秀でることができたときの嬉しい、誇らしい気持ちが可愛らしい絵とともに描かれています。

この絵本を通して、末っ子の気持ちが理解できることができるでしょう。

一人じゃ決してわからない、相手を思いやる気持ち

兄弟がそろえば、兄弟喧嘩も絶えないかと思います。お兄ちゃんお姉ちゃんのものを欲しい妹や弟、そして自分の大事にしているものを欲しがる妹や弟を少なからず疎ましく感じるお兄ちゃんお姉ちゃん。

しかし、その疎ましい気持ちは一時的なもので、相手に何かあれば心配になる、寂しくなる、優しく接したくなる、それが兄弟/姉妹なのではないでしょうか。

この絵本の主人公あさえもそんなお姉ちゃんの1人です。大事なお人形の「ほっぺこちゃん」を妹のあやには貸したくありません。しかし、妹のあやが突然入院することになって……。

著者
筒井 頼子
出版日
1987-02-25

妹とお母さんが病院に行ってしまって、お父さんが帰ってくるまで1人でお留守番をするあさえ。悪天候も重なって怖くて不安な気持ちを抱えながら、大好きな妹のために奮闘します。
 
「妹の入院」という突然のアクシデントの中で大きく成長していくお姉ちゃんの健気さに、何とも言えない切ない気持ちになる一冊です。自分の気持ちを我慢して相手の心配をする、不安を乗り越える、相手の喜ぶことは何だろうと考える……こういった思いやりが一つ一つ重なって、兄弟/姉妹としての愛情は育ち、かけがえのない家族になっていくのでしょう。

お兄ちゃんお姉ちゃんになる、ということは、子どもたちにとってとても大切な「心の成長段階」かもしれません。兄弟/姉妹ができる、というワクワクした気持ちの半面で、寂しいことや我慢をすることもあるでしょう。そして、そういったワクワクや我慢を繰り返していく中で、妹や弟を大切に思う気持ちが育っていくのです。

子どもの成長の結果、育ってきた優しい気持ちをお父さんお母さん、周りの大人たちは忘れずに見守っていきたいですね。今回ご紹介した絵本たちをお子さんと一緒に読むことで、大人たちも子どもたちの成長に気づくきっかけになるのではないでしょうか。

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