絵本/児童書

まどみちおの絵本おすすめ5選!「ぞうさん」で有名な詩人の作品

更新:2020.12.2 作成:2017.6.8

優しい言葉でつづられる詩が有名な、まどみちお。数々の童謡詩を生み出しているので、その名前を知らなくても歌は知っている!という人も多いのではないでしょうか?ここではそんな童謡詩人、まどみちおの作品について紹介していきたいと思います。

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まどみちおとは

1909年に山口県で生まれ、10歳からは台湾で暮らしていました。

20歳で台湾総督府道路港湾課に就職。働きながら創作活動をする中、25歳の時に絵雑誌『コドモノクニ』へ作品を投稿をします。すると、その作品が近代日本を代表する詩人北原白秋に認められ、特選を獲りました。

39歳で婦人画報社へ入社。編集者として『チャイルドブック』の創刊に携わります。

59歳で初めての詩集、『天ぷらぴりぴり』で野間児童文芸賞を受賞。その後も多くの詩を発表していきます。

1994年85歳の時には、児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人としては史上初めて受賞をしました。

そして2014年、惜しまれつつ104歳でこの世を去ります。

代表的な童謡詩に、『やぎさんゆうびん』『ぞうさん』『ふしぎなポケット』『一年生になったら』など。

赤ちゃんへの読み聞かせにもおすすめ

野原で黄色いちょうちょうがひらひら……うさぎさんや鹿さん、ぞうさん、ねずみさん、みんなのところに止まるかな?

パステルカラーの温かい絵が、この絵本を読む人みんなを優しい気持ちにしてくれます。

ほんわかのんびりとした雰囲気が、春の読み聞かせにぴったりです。

著者
まど みちお
出版日

『わたしのワンピース』『はけたよはけたよ』などで有名なにしまきかやこの絵と、まどみちおのシンプルで優しい文章がとてもよく合っている作品です。

短い文章の繰り返しなので、赤ちゃんへの読み聞かせスタートの絵本にもぴったり!いろいろな動物たちが登場するので、「これは誰かな?」「次は誰が出てくるかな?」など親子で楽しく話しながら読んでみてください。

読み終わった時には、きっとみんな笑顔になっているはずです。

み〜んなママが大好き!

この絵本には、いろんな動物の親子が登場します。おっぱいを飲む子ブタたち、ぺろぺろ毛づくろいをしてくれる猫のお母さん、かけっこしているシマウマの親子……動物の子どもたちはみ〜んなママが大好き!

幸せいっぱいな動物の親子の絵に、まどみちおが短い文章をつけています。

お母さんの愛情をたくさん感じることができる絵本です。
 

著者
まど みちお
出版日

文章がとても短いので、じっと座ってお話を聞くのがまだまだ難しい1〜2歳ごろの子どもたちにぴったりです。

絵本の中の動物たちのように、ぜひ、お子さんを抱っこしながら読み聞かせをしてみてください。親子の温もりを感じながらの読み聞かせ、きっと特別な時間になるはずです。

絵本を読んだ後は、本物の動物に会いに動物園や牧場へお出かけするのも素敵ですね!「この動物出てきたね。」「絵本みたいにお母さんとくっついてるね。」など、親子の会話が弾みますよ。

ドキドキ小学生!

1966年に発表されたまどみちお作詞の童謡、「一ねんせいになったら」を絵本化したものです。この歌は、幼稚園や保育園の卒園式でもよく歌われています。

かべやふようのユーモラスでダイナミックな絵は、絵本を読んでいるうちにとっても楽しい気分に!

100人の子どもたちが富士山の山頂でおにぎりを食べたり、日本中をかけっこしたり、世界中を震わせながら大笑いしたり……本当に友だちが100人描かれているのかな?ぜひ、親子で一緒に数えてみてください。

著者
出版日
2011-03-05

慣れ親しんだ幼稚園、保育園を離れて春からいざ小学生!きっと子どもたちは楽しみな反面、不安もいっぱいあるはずです。

勉強って難しいのかな?給食全部食べられるかな?先生は優しいのかな?今までとは違う小学校の世界にドキドキワクワク……。

でも、この絵本を読んで大きな声で歌えば、きっとそんな不安な気持ちも和らぐはずです。巻末には「一ねんせいになったら」の楽譜もついています。

最後のページにはメッセージを書く場所があるので、新一年生へのお祝いにもぴったりです。入学祝いの贈り物に迷ったら、ぜひこの絵本を!

おいしそうな野菜がいっぱい

キャベツに白菜、にんじんにトマト、そしてちょっと虫にかじられているじゃがいも……リアルに描かれた野菜は、どれもみずみずしくて生命力いっぱい!

「きゅうりさんは、きゅうりさんなのがうれしいのね」(『いっぱいやさいさん』から引用)

ここに出てくる野菜はみんな、自分が自分であることを心から喜んでいるようです。この絵本を読むと、私たちもそれぞれの個性を受け入れて自分自身を大切にしたいと思わせてくれます。

各ページには野菜たちと一緒に小さな虫たちも描かれているので、読み聞かせをする時は親子一緒に探してみてください。虫たちの名前は絵本の最後に紹介されていますよ。

優しい響きの短いフレーズが繰り返されているので、赤ちゃんへの読み聞かせにもおすすめです。

著者
["斉藤 恭久", "まど みちお"]
出版日
1992-06-01

「にんじん嫌い」「ナス食べたくない」野菜が苦手な子どもたち、多いですよね。栄養バランスを考えて一生懸命作った料理を残されてしまうと、本当にがっかりしてしまいます。

そんな時は、この絵本を親子で読んでみてください。丁寧に描かれた野菜は、どれも本当に美味しそう!絵本に出てきた野菜を食卓に並べれば、「絵本と同じ野菜だ!食べてみようかな……。」という気分になってくれるかもしれません。

また、親子で野菜を育ててみるのも素敵です。畑がなくても、プランターで十分育てることができますよ。絵本に出てきた野菜と同じものを自分で収穫できたら、きっと美味しく食べられるはず!

当たり前のように周りにあるけど、とっても大切なもの

この絵本は、1975年に出版された『まど・みちお詩集6 宇宙のうた』の中に収められている詩に絵をつけたものです。

絵を描いているのは、『ガドルフの百合』『あしたうちにねこがくるの』で有名なささめやゆき。表現することがとても難しい「空気」の存在を、自由に色鮮やかに描いています。

著者
まど みちお
出版日

「とにかく「くうき」は言葉では言いつくせない…。だからこそ「くうき」なんだ…。「永遠」というものを言おうとしたとき、どう言えば「永遠」が言えるのかー。」(『くうき』あとがきから引用)

いつも当たり前に自分たちの周りに存在する空気。でも、なくてはならないとても大切なもの……それを言葉で表現するのはとても難しいことです。

この絵本を読み聞かせするなら、周りのいろいろなことに興味を持ち始める4歳頃からがおすすめ。自分の周りには「空気」というものがあるんだなということを、なんとなく考えるきっかけになるはずです。

小学生ぐらいのお子さんなら、自分で声に出して読むのがおすすめ!音読することで、よりいっそう詩の世界観を理解できるでしょう。

子どもだけではなく、大人が読んでも興味深い絵本です。まどみちおの世界観を存分に味わってください。