童心社が出版する絵本おすすめ5選!赤ちゃん向けから低学年向けまで

更新:2017.6.14

絵本は人生を豊かにしてくれます。子どもを寝かしつける時、大勢の子どもたちに読み聞かせをする時、いろんなシーンで読み継がれた絵本は、多くの人の心に末永く残り続ける事でしょう。今回は童心社が出版するおすすめ絵本を紹介します。

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赤ちゃんが喜び、笑顔になる。童心社の名作絵本『いないいないばあ』

赤ちゃんの大好きないないいないばあの遊びを、ネコ・クマ・ネズミ・キツネが披露してくれる絵本です。最初は皆、両手で顔を隠しています。でも、次のページでは「ばあ」と言ってニッコリ笑顔を見せてくれるのです。これには大人まで笑顔がこぼれるでしょう。

最後のページでは、人間の子ども・のんちゃんがいないいないばあをして見せてくれます。最後のページを見た赤ちゃんは、負けじといないいないばあを始めるかもしれませんね。

著者
松谷 みよ子
出版日
1967-04-15

味のある絵と、愛嬌たっぷりのキャラクターの表情から、絵を描いた人の優しさが伝わってくるようです。絵本を読み聞かせるのが上手じゃないと苦手意識を持っているお母さんにも、ぜひ手に取ってほしい一冊です。繰り返しの言葉と、単純ながら子ども心をつかむ構成は、読み手の気持ちまで盛り上げてくれるのではないでしょうか。

1967年の発売から長年愛され続けたロングセラー絵本なので、親世代が赤ちゃんの頃に読んでいたものを子どもへと引き継ぐ幸せも味わうことが出来ます。

子どもの頃に一度は読みたい冒険物語『おしいれのぼうけん』

先生の言う事をいつまでも聞かなかったさとしとあきらが、罰として保育園の押し入れに閉じ込められてしまうと、そこから不思議な世界への冒険が始まりました。

この絵本は小さな子供から小学校高学年まで長く読み親しまれている名作です。大人に対する反発心や、友達と手を握ると湧いてくる勇気など、絵本の中に様々な気持ちの変化と感情が詰まっています。

2人の喧嘩の原因となったミニカーは、さとしとあきらが暗闇の恐怖に立ち向かう時に奇跡を起こします。押入れの中で登場する怖いネズミ婆さんを協力して追い払い、2人が素敵な星空を眺めて眠りにつくと……押し入れの中でいつしか眠っていたのでした。

著者
古田 足日
出版日
1974-11-01

押し入れの中に想像を絶する冒険の旅が待っている。そんな風に思ったら、冒険好きの子どもはワクワクが止まらないことでしょう。

先生に叱られて、押し入れに閉じ込められたさとしとあきらの心情がとても丁寧に描かれています。怖いと感じるだけではなく、大人に対して抱く理不尽だと思う感情、ネズミ婆さんとの戦いの後に訪れる幸福感など、さまざまな気持ちに触れることができるのです。

挿絵のネズミ婆さんはおどろおどろしくて、怖がりな子どもはつい目を覆ってしまいたくなるかもしれません。でも、それ以上にさとしとあきらの表情はパワフルで、読んでいる子どもに勇気を与えてくれます。

童心社が出版し、長年愛されている絵本『14ひきのあさごはん』

14ひきのねずみの家族が、あさごはんを用意するまでのゆったりとした時間が描かれたこの絵本。おじいちゃんとおばあちゃん、お父さんとお母さん、そして10匹の兄弟たちは皆それぞれ個性的で、朝きちんと目を覚ますねずみもいれば、いつまでも眠そうにしているねずみもいます。

子どもたちは力を合わせて野イチゴを摘みに行き、お母さんたちはどんぐりの入ったどんぐりパンを焼いていました。お父さんたちのスープは大きな鍋でぐつぐつと煮込まれていて、どの朝ごはんもとっても美味しそうです。

著者
いわむら かずお
出版日
1983-07-10

軸となる話の筋とは関係ない動きをするねずみたちも、実はこの絵本の面白い部分です。皆が一生懸命着替えている中、一人だけおねしょをしてしまって布団を干しているねずみや、みんなが野イチゴ摘みに出かけていくのに、お父さんのそばから離れられない小さなねずみなど。みんなとっても生き生きとしています。

最後に食卓に並ぶご飯が色鮮やかでとても美味しそうで、朝のはじまりって良いな、とそんな気持ちにさせられるのではないでしょうか。朝ごはんをみんなで協力して作って、家族全員で食卓を囲んでおなか一杯に食べる。そんな当たり前のことが改めて幸せだと思い知らされる。そんな絵本です。

ひたむきなももんちゃんが可愛い『どんどこ ももんちゃん』

小さい子どもに人気の「ももんちゃん」シリーズのなかでも、最後のシーンで幸せをおすそ分けしてもらえるような物語なのがこの絵本です。

ももんちゃんは物語の最初から最後まで、ブレることなくどんどこ走り続けます。山を駆け上がり、大きなクマが立ちふさがっても投げ飛ばし、坂を転がり落ちて頭をぶつけても、めげずに走り続けるのです。

ももんちゃんをそこまで急がせるものとは何なのでしょう?走って走って走りぬいたその先には、ももんちゃんのお母さんが両手を広げて待っているのでした。

著者
とよた かずひこ
出版日
2001-09-10

小さな子どもにとって母親は、世界一の存在です。この絵本を読み聞かせていると、とにかく母親に向かってひた走るももんちゃんに、子どもは感情移入して盛り上がるのではないでしょうか。

大きな桃のような頭とオムツを履いた赤ちゃんのような姿がとてもチャーミングなももんちゃん。その目の前に立ちはだかるクマの顔もどこか愛らしくて、憎めません。ももんちゃんがお母さんに会いたいと思う気持ちは、大きなクマすら投げ飛ばすほど強いもの。ももんちゃんの真っ直ぐな熱意のようなものを感じられます。

童心社の長年読み続けられる落語絵本『じごくのそうべえ』

綱渡りを自慢げに見せていた軽業師のそうべえは、綱から落っこちてしまいます。不思議な世界で目を覚ましたそうべえ、どうやら自分が死んでしまったことに気づくのです。

鬼たちにどやされながら三途の川を渡り、怖い顔をしたエンマさまの前に引っ張り出されたそうべえ。そこに居合わせた歯医者、山伏(山で修行をしている僧)、医師の4人は地獄へ送り出されてしまいます。

しかし、行く先々の地獄でそうべえたちは大活躍します。鬼のおなかに入った時には歯医者が鬼の歯を抜き、お腹の中では屁が出る袋を叩くものだから鬼もたまったものじゃありません。

熱湯地獄は山伏のまじないでちょうどいい塩梅の湯舟に変わり、針山地獄ではそうべえが待ってましたとばかりに仲間を担いで芸を披露し始めます。困ったエンマ様は、そうべえたちをまとめてこの世に送り返してしまうのでした。

著者
田島 征彦
出版日
1978-05-01

表紙は見るからに怖そうな絵本ですね。この絵本は、上方落語の演目「地獄八景亡者戯」(じごくはっけいもうじゃのたわむれ)が元になったお話です。絵本にっぽん賞を受賞していて、多くの絵本ファンに愛されているこの作品は、地獄という恐ろしさの象徴がテーマなのに、どこか滑稽な物語が読み手の心をつかみます。

エンマ様は死んだ人間の数が多くて面倒だからと4人に適当な理由をつけて地獄に送り込むし、4人がどんな地獄も楽しく過ごしてしまうことに頭を抱えて生き返らせてしまうし、人間味にあふれたエンマ様のキャラクターもこの絵本の魅力です。

幅広い世代の子ども達に長きに渡って愛される名作ばかりです。ロングセラーになっている絵本は、読んでみると納得の面白さがあります。冒険物語や、赤ちゃんの笑顔があふれ出す絵本など、大人でも楽しめる名作をぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

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