山田詩子が絵を描くおすすめ絵本4選!優しく温かいイラストが特徴

更新:2017.6.29

シンプルでどこか懐かしい、優しい絵が特徴的な山田詩子は女性を中心に注目されている絵本作家です。特に本業ともいえる紅茶や食べ物が出てくる絵本は実用性も兼ね備えており、高い人気を誇っています。今回は特に人気の高い絵本を4冊ご紹介します。

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懐かしくて優しい絵が特徴の作家、山田詩子

山田詩子は1987年創業の紅茶専門店「カレルチャペック紅茶店」のオーナーです。「おいしい紅茶をたのしく」をコンセプトに紅茶専門家としてオリジナルティーの販売や紅茶セミナーの開催を行っています。

カレルチャペック紅茶店の創業時、紅茶に関する仕事に専念していた山田詩子は15年後、出産を契機に「ぶたのチェリーのおはなし」で絵本作家デビュー。以来、多数の創作絵本やエッセイを多数執筆。その著書は台湾・アメリカ・フランス・韓国などでも翻訳されています。

登場人物が必ず飲食をしていることも、紅茶専門家という側面を持つ作者・山田詩子の絵本に欠かせない特徴でしょう。

また近年では大手企業ともコラボ。山田詩子の特徴的な優しく温かいイラストは女性を中心に絶大な支持を得ているのです。

山田詩子が描くお馴染みの可愛いハチが主役!『みつばちバジーちゃん』

本作は可愛らしい絵とひらがなのわかりやすい文章で描かれているため、乳幼児から大人女子まで広い世代で楽しめます。

みつばちの女の子バジーちゃんとてんとう虫のコティーくんは、花や葉っぱでお姫様と王子様になったり、サーカス団員になったり、一緒に花粉のお団子を食べたり、いつも一緒で大の仲良しです。

遊び疲れ、お腹もいっぱいで眠ってしまった2人。バジーちゃんがとまっている花が気づかぬうちに女の人に摘まれてしまって……。

著者
やまだ うたこ
出版日

止まっていた花ごと女の人の家に連れてこられたバジーちゃんは、目を覚ますとビックリしたのも束の間、家じゅうのものでいたずらを始めます。布で蝶の真似をしたり、リボンを部屋中に巻きつけたり、可愛いものが大好きな女の子らしい遊び方ですね。

しかしハチがいると気づいた女の人には追い払われそうになります。皆さんも家の中にハチが居たらビックリしてしまいますよね。もしかしたら、あなたの周りに飛んでいたハチもバジーちゃんのように可愛いものが大好きな女の子なのかもしれませんよ。

とてもほのぼのとしていて温かい気持ちになる1冊です。

街に溢れるドーナツの行進『きょうはすてきなドーナツようび』

ドーナツ屋さんのドーナツたちが街中に出没するとても可愛いらしい創作絵本。

舞台は街の小さなドーナツ屋さん。一度食べるとまた買いに来てしまうくらい美味しいドーナツを売っています。

ある日、ドーナツ屋のおじさんが怪我をしてしまい、店を臨時休業することに。お客さんはがっかりしてしまいます。しかし、それ以上にがっかりしていたのは店のドーナツたちでした。

ドーナツたちは「こっちから売りに行こう」と店を飛び出して……。

著者
竹下 文子
出版日

ドーナツは好きですか?この本の舞台となるドーナツ屋さんではおじさんが歌を歌いながら愛情をこめて色々なドーナツを作ります。食べるお客さんにもドーナツたちにも伝わるおじさんのドーナツへの思い。ドーナツたちはその思いに答えるように美味しい出来立ての状態で食べてもらえるよう、自らの力で外の世界へ飛び出してしまうのです。

ドーナツの丸く穴の開いたフォルムは街中で色々なものに変身します。メガネ、お花、信号……子どもと一緒に、次は何に変身するか、想像するのも楽しいでしょう。

食べ物は愛情を込めて作る、愛情を込めて作られた食べ物は美味しく頂く。人間と食との基本的な関係が学べる1冊です。

山田詩子ならではの、物語とレシピ『ロビンとルパートのティータイムやさん』

舞台はお菓子作りが得意な女の子ロビンと、お茶を入れるのが得意なうさぎの男の子ルパートがやっているティータイムやさん。ティータイムやさんをめぐる3つの物語と物語に登場するお菓子のレシピが収録された、贅沢な1冊です。

物語でパーティ気分を味わった後は、自分でパーティのお菓子を実際に作ることができます。巻末には写真も掲載されていますので、作ってみたい気分がさらに盛り上がるでしょう。

著者
やまだ うたこ
出版日
2010-10-01

3つの物語の中で、ロビンとルパートはパーティを開催します。参加してみたくなるようなとても素敵で楽しいパーティばかりですが、そこに登場するお菓子はパーティだからと言って特別なものではありません。

この物語に出てくるものはとてもなじみの深い簡単なおやつばかりです。子どもたちが大好きで、材料の揃えやすいものばかりの実用的なドーナツやクッキーなどをレシピとして掲載していますので、読んだ後、子供に「作ってみたい」と言われても躊躇なく作ることが出来るでしょう。

ぜひ、お子さまと一緒に、また女子会のパーティーでこの本を活用してみてくださいね。

どんな依頼も引き受ける『なんでも屋はじめます』

おじいちゃんが残してくれた古い車を修理して旅に出るため、町の便利屋さんを始めたヨースケと犬の相棒クンぺ。

2人の元には人間はもちろん、バクやウサギなどたくさんの動物たちからの依頼も舞い込みます。ヨースケは依頼を解決することが出来るのでしょうか。そして、愛車と旅に出る夢は叶うのか……。

町の便利屋さんを舞台に6つのショートストーリーでお届けする心温まる創作童話です。

著者
正道 かほる
出版日

主人公のヨースケにはおじいちゃんが残した古くボロい車を修理して旅に出るという壮大な夢があります。その夢を実現させるための手段として始めたのが町の便利屋さん。

便利屋さんには眠れないから子守唄を歌ってほしいというバクや、月を磨いてほしいといううさぎなど、動物たちがちょっと不思議な依頼を持ってやってくる場合もあります。正直困ってしまうような依頼ですが、夢を叶えるために努力することのできるヨースケには解決する方法を見つけ出すことが出来るのです。

一方、仕事で忙しいお母さんの代わりに女の子の面倒を見るという依頼もやってきます。あまり子どもの相手をすることに慣れていない様子のヨースケですが、誠実さと優しさで見事女の子の心を開き、依頼以上の成果を果たすことに。

夢を持っている、強い信念を持っている人は強い。そんなことを感じさせてくれる、ワクワクする1冊です。

可愛らしく懐かしい絵が印象的な山田詩子の本の中でも、世代を超えて愛されている4冊をご紹介しました。彼女の本は『みつばちバジーちゃん』のようにひらがなの文章で構成された幼児向けの絵本であっても、大人が手元に置いて癒されたい気分にさせてくれるのが特徴です。また『ロビンとルパートのティータイムやさん』のように、一見絵本ですが、とても実用的なレシピ本もあります。内容だけでなく、見た目の愛らしさで本を選んでも良いですね。ぜひ、可愛いものが大好きな方は手に取ってみてくださいね。