『citrus』(シトラス)5分でわかる魅力!義理の姉妹は惹かれ合って……【9巻までネタバレあり】

更新:2021.12.10

『citrus(シトラス)』は2018年にアニメ化も果たした大人気百合漫画です。義理の姉妹が惹かれ合う禁断のラブストーリー。百合漫画の「優等生」ともいえる本作の魅力的な登場人物と9巻までのあらすじをご紹介します!ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。

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漫画『citrus』(シトラス)9巻までの見所、登場人物をネタバレ紹介!

著者
サブロウタ
出版日
2013-07-18

美麗な作画、少女漫画のようなキュンキュン&スピーディーな展開、そして濡れ場も有りと3拍子揃ったバランスのいい百合漫画『citrus』(シトラス)。一つひとつの要素のレベルが高く、「コミック百合姫」に連載中も上位の人気を誇った作品です。

百合漫画ではどちらかが男性的要素を感じさせるキャラクターであることもありますが、この作品の主人公ふたりはどちらもとても女性的。そして少女漫画のような胸キュン展開に、隅から隅まで繊細で乙女チックな世界観を楽しむことができる作品です。

今回はそんな百合漫画の優等生『citrus』のあらすじと登場人物をネタバレありでお伝えします!

漫画『citrus』(シトラス)の義理姉妹×百合のダブル禁断展開にハマる!【あらすじ】

漫画『citrus』(シトラス)の義理姉妹×百合のダブル禁断展開にハマる!【あらすじ】
出典:『citrus』1巻

恋をしたいと思いながらも、まだ一度も誰かを好きになったことのない主人公・藍原柚子(あいはらゆず)。彼女は母親の再婚を機に女子校に転入することになりました。

ギャルの柚子は気合いをいれておしゃれをしていきますが、そこは校則が厳しいお嬢様学校。規則違反だと指摘された柚子は生徒会長に携帯を没収されてしまいます。

しかも周りは大人しそうな子ばかり。柚子はやっと自分と気が合いそうなはるみという友達ができ、彼女にこの学園について教えてもらいます。

彼女いわく、この学校に通うのは箱入り娘ばかりで、みな規則に縛られて生徒会長のような堅物になってしまうのだとか。

そんな環境に戸惑いつつも、とにかく恋をしたい柚子は担任のイケメン教師・雨宮に狙いを定め、彼にアドレスを聞きにいこうとします。

しかし、柚子はその途中で雨宮が生徒会長に無理やりキスしているところを目撃してしまうのです。しかもその時、生徒会長と目が合い……。

慌てて帰宅した柚子でしたが、災難はまだ続きます。なんと、新しい父親の連れ子が学校の生徒会長・芽衣だったのです。

そこからふたりの共同生活が始まります。

著者
サブロウタ
出版日
2014-03-18

『citrus』(シトラス)登場人物1:ギャルだけど純情!藍原柚子【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物1:ギャルだけど純情!藍原柚子【ネタバレ有】
出典:『citrus』4巻

本作の主人公のひとりが高校1年生の柚子。茶髪でスカートが短く、お嬢様学校では異分子ともいえる存在です。アニメ作品では竹達彩奈が声優を務めます。

そんな派手な見た目の彼女ですが、性格は極めて純情。今まで恋をしたことがなく、高校入学を機に恋を始めたいと憧れています。

そして、新しく家族になった同級生の芽衣とは義理の姉妹となります。柚子が立場上姉ということになりますが、性格的には彼女の方が幼いところがあるかもしれません。芽衣の大人っぽさに振り回されるうちに、どんどん惹かれていく彼女の初恋に注目です。

『citrus』(シトラス)登場人物2:クールでミステリアスな黒髪美少女、藍原芽衣【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物2:クールでミステリアスな黒髪美少女、藍原芽衣【ネタバレ有】
出典:『citrus』3巻

柚子も通う高校の理事長の孫であり、高校1年生ながらに生徒会長を務めている芽衣。その美貌と頭の良さ、クールな性格から学園では憧れの対象であり、それと同時に恐れられる存在です。アニメ作品では津田美波が声優を務めます。

芽衣はそんな真面目な顔の裏に、ある秘密を抱えています。それは孤独ゆえの自暴自棄で引き起こした行動ですが、それによって彼女を好きになっていっていく柚子はどんどん振り回されてしまいます。

作中では後半までデレないキャラクターですが、その瞬間は読者を全員惚れさせるほどの可愛さです。

『citrus』(シトラス)登場人物3:ステルスギャルの人気キャラ!谷口はるみ【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物3:ステルスギャルの人気キャラ!谷口はるみ【ネタバレ有】
出典:『citrus』6巻

柚子の親友で、その性格の良さからかなりの人気を誇っているのがはるみ、通称はるみんです。ステルスギャルという新たなジャンルのキャラで、お嬢様学校で浮いてしまった者同士、柚子と仲良くなり、彼女に学園を案内してくれます。

アニメ作品では藤井ゆきよが声優を務めます。

そんなはるみんの人気の秘訣はスタイルの良さと、面倒見の良い性格。その巨乳で柚子を慰めることも。(変な意味ではありません)

また、ヒップホップが好きという一面もある彼女ですが、食事中に立つなと言ったり、実は成績が良かったりと、育ちの良さも感じさせます。

そんな育ちの良さは性格にも反映されるのか、柚子が落ち込んでいる時には親身になって話を聞いたり、時にはくすぐって笑わせたりと、とにかく優しいのです。

芽衣と柚子の関係は知らないようですが、ここまで優しいのなら早く教えてあげて、と言いたくなってしまうほどいい子です。

『citrus』(シトラス)登場人物4:3Tを制す王道ツンデレキャラ!桃木野姫子【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物4:3Tを制す王道ツンデレキャラ!桃木野姫子【ネタバレ有】
出典:『citrus』2巻

ツインテ、つるぺた、ツンデレという王道の3Tを制覇しているのが姫子。アニメ作品では久保ユリカが声優を務めます。

芽衣と幼馴染であり、生徒会でも副会長として彼女をサポートしています。芽衣に思いを寄せており、その執着はかなりのもの。長年思いを温めてきただけあって、突然現れた柚子にあからさまに敵対心を向けてきます。

しかし、そこは萌え役満をもつだけあり、どこか憎めない性格。ツンツンしているけれど芽衣へのデレ具合が可愛いキャラクターです。

『citrus』(シトラス)登場人物5:ヤンデレ中学生?水沢まつり【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物5:ヤンデレ中学生?水沢まつり【ネタバレ有】
出典:『citrus』3巻

本作で一番怖いかもしれないキャラクターが、中学生のまつりです。幼いころから、柚子のことをからかいながらも姉のように慕っており、再婚によって妹のポジションを奪ったとも言える芽衣を敵視しています。アニメ作品では井澤詩織が声優を務めます。

斜に構えた性格で、どこか社会をなめている彼女。しかもヤンデレという特性つきです。

人間関係を平気で壊そうとしたり、男性をその気にさせてお金をもらうという「バイト」をしていたりと、どこか危ういところがあります。

そんな彼女ですが、ある人物によって芽衣への行動を正され、そこから彼女に猛アプローチをすることになるのですが……。

『citrus』(シトラス)登場人物6:とっても優しいメガネ先輩!丸太加代【ネタバレ有】

『citrus』(シトラス)登場人物6:とっても優しいメガネ先輩!丸太加代【ネタバレ有】
出典:『citrus』1巻

芽衣と同じ生徒会の役員で、ボブの髪型と丸メガネという特徴から「メガネ先輩」と柚子に呼ばれているのが加代です。アニメ作品では葉山いくみが声優を務めます。

その性格は謙虚で、後輩である芽衣や姫子に対しても敬意を持って接します。そしてまったく校則を守らない柚子に姫子同様手を焼いているものの、エスカレーター式の学校に高校から入学してきた柚子とはるみを心配するなどとても優しい性格です。

漫画『citrus』(シトラス)の魅力1:正反対の姉妹が可愛い!【ネタバレ有】

漫画『citrus』(シトラス)の魅力1:正反対の姉妹が可愛い!【ネタバレ有】
出典:『citrus』5巻

百合漫画で何と言っても重要なのが女の子たちの可愛さ。

見た目の可愛さだけでなく、性格や設定が魅力的でなければ感情移入ができません。

本作は表紙からもわかるように作画の美しさが際立っています。さらに、主人公の柚子はギャルっぽい見た目でありながらも実は純情。そんな柚子に対して、眉目秀麗な芽衣は経験豊富で大人な印象。表情に色気のある少女です。

そんなギャップが可愛い柚子とクールビューティの芽衣はだんだん互いに惹かれ合い……という胸キュン必至の設定です。

出典:『citrus』1巻

お風呂に入っているせいもありますが、頬を上気させて俯く姿には胸キュンです。

出典:『citrus』1巻

このシーンだけでもドキドキしてしまいますね。男性教師と嘘の恋愛をすることも、柚子にキスをすることも何とも思わない彼女ですが、時折切なげな表情を見せます。その顔もまた綺麗。

可愛い系と綺麗系、正反対のふたりがいることで、よりそれぞれのキャラが際立ちます。どちらも捨てがたい魅力を持った美しいキャラクターです。

漫画『citrus』(シトラス)魅力2:展開がスピーディ!でも女の子同士の葛藤も丁寧に描く【ネタバレ有】

著者
サブロウタ
出版日
2014-11-18

本作の魅力のひとつは古き良き少女漫画のような、王道のドキドキ展開がスピーディーに味わえること。

柚子は学校で知り合った嫌な印象の女の子・芽衣と義理の家族になり、同じ家に住むことになります。その日に無理やり芽衣からキスされて混乱しながらも、柚子は芽衣の影のある表情が忘れらず、彼女が気になり始める、というポイントを抑えた展開なのです。

出典:『citrus』1巻

「展開が早すぎる」「どこかで見たことのあるような展開だ」と思われる方もいるかもしれませんが、心理描写が丁寧なのでついつい引き込まれてしまいます。

義理の家族、女の子同士、芽衣が抱えた傷、三角関係……。様々な障害にぶつかる度に柚子は悩みます。しかし、柚子の想いは試練が困難であればあるほど強いものになっていき、そんな彼女の姿が読者の共感を呼び、あっという間に物語に引き込んでしまうのです。

何度も自分にブレーキをかけようとしますが、芽衣に惹かれる気持ちを止めることができない柚子。王道の切なさが丁寧に描かれている物語です。

著者
サブロウタ
出版日
2015-07-18

漫画『citrus』(シトラス)の魅力3:キスシーンにドキドキ!【ネタバレ有】

本作は男性にも人気がありますが、その理由はいちゃいちゃするシーンがかなり色っぽいという点もあるでしょう。『citrus』ではなんと1話目からドキドキするようなキスシーンが二度も出てきます。

まず初めは芽衣と学校の教師とのキスシーン。ふたりの間に気持ちがないことがまだ明らかになっていない段階なのですが、それでもどこか退廃的で淫らな印象を受けます。

出典:『citrus』1巻

頭を押さえつけ壁ドンスタイルでキスし、この後も多少強引にキスを続ける男。そして、それに応えてしまう芽衣。色っぽいですね。

ちなみにそれを影から見ていた柚子は顔が真っ赤。可愛いです。

そしてその夜、柚子は芽衣に先生とのキスを見ちゃったと言いながら、自分の理想のキスについて語ります。そんなピュアな柚子を見て、芽衣は冷たい表情で彼女を布団に押し倒し、キス。その後こう言います。

出典:『citrus』1巻

これは柚子のファーストキスなのですが、芽衣の舌によって口をこじあけられてしまいます。さすが芽衣、手馴れたもんです。

この後もふたりで一緒にお風呂、生徒会室での柚子からの押し倒しなど、どんどんと過激度が増していきます。

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、抑える【1巻ネタバレ注意】

上記のような芽衣との関係、学校の真面目すぎる雰囲気への戸惑いなど怒涛の展開にのみ込まれる柚子。

そんな大変な状況でも、芽衣が学園長の孫娘であること、そして自分も同じく孫になったことから言動に気をつけることに。しかし、やはり彼女の性格は学園には合わず、ある柚子の行動をきっかけに芽衣は祖父のもとで暮らすよう言いつけられてしまいます。

出典:『citrus』1巻

祖父に言われるがままの芽衣に、柚子は本心を聞いて説得しようとしますが、その現場を祖父に見つかってしまいます。学園の空気を乱し、自分勝手な行動をしているととられた柚子はそのまま退学処分を言い渡されてしまい……。

1巻では、早くも柚子が自分の気持ちに気づきます。まさに少女漫画的な急展開ですが、彼女は家族を大切したいという思いから、このまま姉妹の関係でいることを決断をします。

サブロウタの作画は切ない表情が秀逸なのですが、自分の気持ちに気づいた柚子が苦悩している様子が1巻から描かれています。しかも初めての気持ちにブレーキがきかず……。

見どころ満載の第1巻、ぜひご覧ください。

著者
サブロウタ
出版日
2015-07-18

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、突き放す【2巻ネタバレ注意】

柚子が芽衣への気持ちを自覚し、ある行動を起こしてしまうというスピード展開だった1巻。2巻ではふたりの百合展開は少し落ち着きますが、ここでライバルが登場し、恋愛漫画の王道展開が繰り広げられます。

結局芽衣への気持ちが抑えきれず、理事長室でキスをしてしまった柚子。

出典:『citrus』2巻

ふたりが放課後理事長室で時間を過ごしていたことを知った、副会長のツインテ少女・桃木野姫子が柚子に詰め寄ります。ふたりの関係を尋ねる彼女に対し、逆に質問を仕返すと、姫子は10年来の友人であり、幼馴染だということが明かされます。

自分よりも芽衣と長い付き合いをしている姫子に複雑な感情を抱く柚子。更に、姫子からまさかの爆弾発言をされて……。

ライバルの登場によって始まる三角関係。黒髪、ギャル、ツインテ少女と、本作は少々濃い目な設定のキャラクターも特徴ですね。

そんな三角関係からも目が離せませんが、今回の見所はやはり芽衣が柚子に心を開き始めたこと。芽衣の実父が登場したり、過去が明らかになったりと、謎多き彼女になぜ陰があるのか、その理由が明かされていきます。

そして、芽衣が抱える陰りは、再び彼女を暴走させることになります。しかし、そんな彼女に対して、柚子は意外にも毅然とした態度をとります。本当は夜も眠れぬほど芽衣を思いながらも、自暴自棄になった彼女の誘いを、彼女のためを思うが故に頑として断る柚子。なかなかの女前です。いざという時こんな風に対応できる性格は、柚子の魅力のひとつですね。

柚子のほうが攻められているようで、いざという時は芽衣よりしっかりしている。このコロコロと上下関係が反転するのも、『citrus』(シトラス)の魅力のひとつとなっています。

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、迷う【3巻ネタバレ注意】

2巻で確かに心を通わせた柚子と芽衣。ふたりは再びキスをします。しかし、いざ柚子がその意味を問うと、芽衣は意味なんてないし、これ以上の関係にはならない、と突き離すのです。

出典:『citrus』3巻

ショックを受ける柚子ですが、これはある意味進歩です。寂しいと誰彼構わずちょっかいを出していた芽衣が柚子にはそれをしないということは……。どんどんふたりの関係が深まっていきます。

そんな3巻ではまたまた新キャラが登場し、恋はいよいよ四角関係に?しかも、ちょっと抜けたところのある姫子とは異なり、どこか陰のある水沢まつり。彼女の登場によって、物語はシリアスな展開に。

彼女は柚子を姉のように慕っており、柚子以外にはなかなか心を開きません。そのため、突然柚子の妹になった芽衣のことが気に入りません。

女同士、しかも義理の家族である芽衣との恋愛なんて報われないのだからやめるように柚子に訴えるまつり。さらに彼女は、芽衣に見せつけるように柚子にある行動をとって……。

主人公ふたりの展開も早かったですが、それぞれのライバルキャラの行動力も非常に高く、物語を引っ掻き回します。なおさら今後の展開が気になる3巻です。

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、隠す【4巻ネタバレ注意】

3巻で「感謝の気持ちとして相手の望むことをすべき」と考えた芽衣は、自ら服のボタンに手をかけて柚子に近づきます。しかし、怖くなった柚子は彼女を拒んでしまうのです。

出典:『citrus』4巻

そこから気まずくなってしまったふたり。そのまま物語は修学旅行へと進みます。柚子は遅刻してしまい、みんなとは別の新幹線に乗り、そこでタチバナサラという少女と出会います。

サラは東京である少女に一目惚れしたこと、自身がセクシャルマイノリティであることを明かしました。堂々とそれを言えるサラに柚子が驚いていると、「好きになったら性別は関係ない」と毅然として語るのでした。

そんな彼女に感化された柚子は、自分も片思いをしていること、しかし相手が近づいてきたら逆に怖くなってしまったことを打ち明けます。それを聞いて優しく「味方だよ」と言うサラ。

しかし、実は彼女の好きな人とは芽衣のことで……。

それぞれのライバルキャラたちは気持ちにけじめをつけ、落ち着いてきましたが、ついに五角関係です。やはり芽衣はモテますね。

そんな新キャラとの芽衣をめぐる展開も見所ですが、サラの双子の妹であるニナにも注目。単行本付属の小冊子上に掲載された物語ですが、彼女たちもまた禁断の関係になってしまいそうなのです。

いたるところで加速する濃密な展開から目が離せません!

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、試される【5巻ネタバレ注意】

4巻でまさかの新たなライバルが登場して危うい場面はあったものの、5巻でついにふたりは念願の恋人同士に!芽衣のデレ具合も可愛く、5巻は比較的安定した雰囲気です。

出典:『citrus』5巻

しかし、新しく登場したはるみの姉・みつ子がちょっとした波乱を呼びます。元生徒会長の彼女は今の芽衣よりもさらに独裁的に学園の管理をしていたそうで、それは教師陣たちも恐ろしく思っていたほど。

そんな彼女が柚子と芽衣、ふたりの絆を試すために、横暴とも言えるある行動を起こします……。

はるみは、姉のみつ子が自分の思惑どおりに人を動かそうとする性格を嫌っています。そして今回は姉と柚子たちの騒動をきっかけに彼女の内面が丁寧に描かれます。あっけらかんとしているようで、実は色々と溜め込んでいるはるみのいじらしさにハートを奪われた読者も多いのではないでしょうか。

この他にも、恋愛感情ではないものの柚子に憧れを抱く野村寧音(のむらねね)の登場もあり、ますます賑やかになるストーリー。

それにしても、ふたりがやっと付き合えたのは嬉しいですね。これから先の恋人らしい展開が楽しみです。

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、いじわる?【6巻ネタバレ注意】

5巻では怒涛の生徒会長選挙があったものの、ふたりの関係は安定期に入っていました。しかし、6巻はもっとすごい!ラブラブイチャイチャの幸せモード全開な内容です。

生徒会長選挙の後、「姉と仲良くやっていけそうだと言っていたはるみ。彼女の嬉しそうな様子を見て、柚子は自分もいいお姉ちゃんになるために頑張るぞ、と意気込みます。

1ページ目から芽衣に激しいキスをかましたものの、強制終了させられた柚子。彼女はどこへ向かいたいのでしょうか?

出典:『citrus』6巻

そんな疑問も感じますが、とにかくお姉ちゃんとして芽衣ともっと仲良くなるためにラブラブデートのプランを立てます。

それは柚子にとって理想のデートで、非の打ち所がない完璧なもの。しかし、濃厚なキスをした恥ずかしさから芽衣の顔を見られず、どう誘っていいのか悩んでしまうのです。

柚子は天然で暴走しがちなところが不安ですが、それも純粋が故のこと。こんなにかわいいと、思わず許してしまいますね。

何度も失敗しながらも、柚子はやっとデートに誘うことに成功するのですが、なんとOKした芽衣の手には気合いをいれてつくったパーフェクトマニュアル、つまりデートプランが握られており……。

このあとのふたりの展開は最高です!やはり強気に攻める芽衣とそれに戸惑う柚子という構図がいちばん萌えますね。

ラブラブしっぱなしのふたりをご堪能ください!

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、足りない【7巻ネタバレ注意】

6巻に続き、7巻でも素晴らしい展開が待っています。自分の気持ちを自覚してく芽衣、どんどん大胆になっていくふたりの関係から目が離せなくなってしまいます。

出典:『citrus』7巻

6巻のデートでは、バイトで貯めたお金でやっと買えたペアリングを渡せた柚子。しかし、そのせいでテストの結果は散々。夏期講習に参加しなければなりません。

そこで出会ったのが白帆鈴蘭(しらほすずらん)。並外れた洞察力で相手のことをまるまる理解してしまうという人物です。しかし、そんな彼女でも芽衣だけはなかなか理解できず、興味を持っているのだとか。

それはもしかしたら恋なのでは……と勘ぐってしまいますが、他人のことは分かっても自分の気持ちには疎い彼女はそれに気づいていません。

しかし、柚子といるときの芽衣の言動、表情を見て、「自分の思っていた彼女とは違う」と驚く鈴蘭。それを彼女に指摘された時の芽衣の返答が最高です。これは既刊のとあるセリフを回収するもので、どんどん女らしくなる芽衣の色気にやられてしまいます。

さらに、この巻では母親の目を盗んでいちゃいちゃしたり、ひとりでお風呂に入っている時に思い出して照れたり、浴衣姿で柚子におねだりしたりと、とにかく芽衣が可愛すぎる内容。

どんどん素直になっていく芽衣。育った家庭環境から押し殺していたようですが、本当の芽衣は甘えん坊なところがあるのでしょうね。

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:好きだから、止められない【8巻ネタバレ注意】

8巻は過激な展開で始まり、過激な展開で終わります。冒頭からふたりのキスマークと歯型の話から始まるのですからびっくりです。

柚子のつけたキスマークに対し、なんと芽衣は歯型で応酬。まるで自分だけのものだとマーキングするかのような行動に、柚子は嬉しそう。このふたりのラブラブな様子が引き続き描かれます。

出典:『citrus』8巻

さて、今回のメインとなるのは、まつりが企画したキャンプです。何やら彼女が良からぬことを企んでいそうな雰囲気もありますが、気のせいでしょうか?

参加メンバーは柚子、芽衣、はるみ、みつ子、まつり、姫子、寧音、鈴蘭など、メンバー大集合。やはり何か起こるような気がしてなりません。

しかし、柚子が芽衣を意識しすぎて外人のような対応になってしまったり、芽衣もまた柚子を好きなあまりキャラがブレまくったりということはありましたが、これといったアクシデントは起こらず、夜がやってきます。

みんなが寝静まったあと、ふたりは何度もキスをします。芽衣は明日も早いから、と何とかやめようとするのですが……。

幸せ展開が飽和したあとの過激なふたりの様子にはやはり興奮してしまいます。今までのメンバーもほぼ総出演のキャンプということもあり、作品の結末も近いような気がします。

それにしても気になるのは、この夜ふたりが何をするのかですね!9巻が待ちきれません!

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)あらすじ:ふたりの結末……?【9巻ネタバレ注意】

9巻では、とにかく切ない展開が待っています。今まで様々なことを乗り越えてきたふたりに、ついに最大の障害が立ちはだかりました。

実は、柚子は一度も芽衣から好きだと言ってもらえていません。そして、芽衣は「好き」の一言をねだられ……。

出典:『citrus』9巻

しかし、芽衣がなんとか言葉を絞り出そうとしているところに、まつりの怒声が聞こえてきます。

実は、この学校の名家のお嬢様たちは早くから婚約者を決められていることが当然で、芽衣もそのひとりでした。まつりは姫子と鈴蘭の会話からこの事実を知り、怒ってしまったのです。

なぜ婚約者がいるのに、お遊び気分で柚子と付き合ったのか。いつか別れが来るとわかっているのに、なぜ柚子の大事な指輪を受け取ったのか。まつりは今までの芽衣の行動すべてに怒っています。

そして大声を聞いて駆けつけた芽衣に、冷ややかな視線を投げつけるのでした……。

そろそろ卒業ということで、芽衣も婚約者と歩む道に踏み出す必要が出てきたため、柚子に何度も「大事な話」をしようとします。

しかし、柚子は不穏な空気を感じ取り、その続きを聞くことを拒否するのです。大事なことをうやむやにしたまま日々が過ぎていきますが、ある日のデートで、柚子が発した言葉をきっかけに、芽衣の抑えていた気持ちがあふれ出します。

ふたりの運命を決めることになったウェディングドレス試着のシーンは、今までふたりの恋を追いかけてきた読者なら胸が締め付けられるはず。

いつも感情を抑えがちだった芽衣ですが、9巻では彼女の激情が手紙で語られます。

切ない結末を迎えたふたりの関係。果たして柚子はこれからどうするのでしょうか?

著者
サブロウタ
出版日

漫画『citrus』(シトラス)の少女漫画ちっく+ドキドキ要素たっぷりな百合漫画を読もう!

ハラハラドキドキの展開がスピーディーに進みながらも、丁寧な心理描写が際立つバランス感覚抜群の百合漫画『citrus』(シトラス)。ドキドキするような色っぽい描写も満載で、まさに「優等生」な作品です。ぜひ本編で王道百合漫画の魅力を堪能してみてください。

 


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