気楽文庫~ そよ風のようにパラリと読める~

気楽文庫~ そよ風のようにパラリと読める~

更新:2021.12.13

電車の中で、パラリ。 カフェで、パラリ。 トイレの中で、パラリ。 公園でパラリ。 木の下でパラリ。 チラリ、パラリ。 ゆっくりじっくりと読むのも好きだけど…。サっと、パっと本を開く。その時間に気を休ませたり、小さな発見があったり。ふとした日常を覗かせるような5冊を選びました。

ブックカルテ リンク

本と冒険好きに捧げる雑誌

濃〜い旅人に頻繁に出会うインドで、出会った旅人から譲り受ける新しいページ。この人はどんな本を読んできたのだろう…。そう、交換した本を手に取り聞いてみる。インドのダラムサラにある日本食レストランのルンタには、「さすが、インドを旅してる人らが置いていった本や!!」と思わせてもらえるような本がズラリ。しかも、わずかなデポジットのみで借りることができる。その中に以前も紹介したアラスカの写真をたくさん撮ってきた星野さんの特集の雑誌があった。「雑誌とか久しぶりや〜。」と借りてみた。その中のある章にすごく感動し、家族へ手紙を書きその章をすべて写し書き同封した。
著者
新井敏記
出版日
2004-10-10

生涯最後の漫画

痛み止めのモルヒネを打ちながら、ベットの上で意識が朦朧とする中で原稿を書き続け、意識が戻ったらまた鉛筆を握る。完結はしなかったものも、手塚治虫氏の生涯最後の漫画です。学生運動が時代背景にあり、生と死がテーマとしてあり、主人公が二人で一人……!?これを聞いただけでは読んでみないと想像もつかないでしょう。

が、しかし!!複雑だけど、展開がすんなりとつながって一気に手塚ワールドに引き込まれていく。パラパラとページをめくるごとに時間軸の感覚がなくなっていきます。
著者
手塚 治虫
出版日
2011-10-12

視覚言語としての図形

ただただ美しい図形を眺めているだけで気持ちよくなって、インスピレーションが降りてくる。何か創り出したい衝動が湧いてくる。モロッコのイスラムの寺院モスクや家の中の装飾によく使われていた図形(ゼリージュ)は統一感があって、複雑ではあるがシンメトリーで空間がシンプルにまとまっていた。美しい図形とともに、「その図形のなぜ?」を知ることもできる本です。

イスラム芸術の幾何学

2011年05月19日
ダウド・サットン(著) 武井摩利(翻訳)
アルケミスト双書

耕さず、肥料、農薬を用いず、草や虫を敵としない

そんな農法が……?もちろんあるんです!以前、紹介した福岡正信さんの自然農の流れをくんだ実践本。キューバに行ったことはないが、キューバに何度も行く友人から「キューバではすべての国民が自給自足をしている。」まあ少しおおげさではありそうだが、それほど食料の自給率が高いのだろう。TPPにモンサント遺伝子組み換え食物。誰だってちゃんと安全が実証もされず一代限りで種ができない謎な種F1なんかより、オシャレでだってなんでもいい身体にやさしいオーガニックな野菜がいいはず。

よし、家庭菜園だ!畑だ!!

どうせなら自然に寄り添った育て方でみんなが始めれば、自分の自宅から環境改善までできて大地を再生させる手助けになるかもしれない。自然農の教科書のようで、とても分かりやすく率先できます。

自然農の野菜づくり

2010年10月15日
高橋浩昭
創森社

子供に読み聞かせたい本

まず字が大きくて、子供向けに作られたような本で表紙もキャッチー!いろんなアメリカンインディアン系の本を出している北山耕平さんが翻案したこの本は、言語も無かったような時代の世界観、精神性や純粋さを感じ取れる。昔話や神話好きの方は是非!

虹の戦士

1999年09月01日
William Willoya (著) Vinson Brown (著) 北山 耕平(翻訳)
河出書房新社
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