漫画『聖闘士星矢』本編の魅力を全編徹底考察!【アニメ化】

更新:2021.11.24

『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた、大人気バトルコミック『聖闘士星矢』。その熱い展開と魅力的なキャラクター、星座を取り扱った神秘的なストーリーで多くのファンを生み出しました。ここでは、そんな本シリーズの魅力を改めてご紹介いたします。

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漫画『聖闘士星矢』の魅力とは?

著者
車田 正美
出版日
2005-12-02

本シリーズの最大の魅力といえば、熱血展開の数々でしょう。どんな強敵や困難に直面しても、決して諦めない星矢とその仲間、青銅聖闘士たちの戦いは、幅広い読者層の心を今なお鷲掴みにしています。

また、作者・車田正美の描く美形なキャラクターたちにも定評があります。特にアンドロメダ座の瞬や黄金聖闘士の面々は、当時の女性読者たちを虜にしました。

男性読者が好きな熱血王道展開と、女性読者が好きな美形キャラ。その2つを兼ね備えた漫画として、本作は一躍人気漫画となったのです。

漫画『聖闘士星矢』あらすじ

 

神話の時代より、地球を守ってきた女神アテナ。しかし、アテナは自ら戦うことを好まず、代わりに「聖闘士」と呼ばれる少年の戦士たちが、地上の愛と平和のために戦ってきました。

聖闘士には、修行を経て力得た証として「聖衣(鎧)」が与えられます。聖衣には「黄金聖闘士(ゴールドセイント)」、「白銀聖闘士(シルバーセイント)」、「青銅聖闘士(ブロンズセイント)」の3種類の階級に分けられ、聖闘士としての強さを表しているのです。

幼い頃より聖闘士になるべく訓練を重ねてきた少年・星矢は、ついにペガサス座の守護星座をもつ「青銅聖闘士」となります。

星矢は4人の青銅聖闘士たちと共に、アテナ・城戸沙織(アテナの化身)のため、そして地上の人々のため、平和を脅かす敵たちと戦うことになるのです。

 

伝説のはじまり!銀河戦争編【青銅聖闘士編】

著者
車田 正美
出版日
2006-04-04

ヨーロッパ・ギリシャ。聖闘士の総本山ともいえる修行地・聖域(サンクチュアリ)で、星矢はペガサス座の聖衣を獲得します。全ては、幼い頃に行方がわからなくなった姉・星華を探すためでした。

日本に戻り、自分に修行を強いた財閥「グラード財団」の令嬢・城戸沙織に、姉の行方を尋ねる星矢。沙織は星華を探すかわりに、星矢に「銀河戦争(ギャラクシアンウォーズ)」なるトーナメントバトルに参加するよう取引を持ち掛けます。

銀河戦争に出場するのは星矢と同じく、過酷な訓練を経て、青銅聖闘士となった精鋭たちです。そればかりではなく、優勝賞品である「黄金聖衣」を狙う、不穏な影をも見え隠れするのでした。果たして星矢は、銀河戦争を乗り越えることが出来るのでしょうか。

この「銀河戦争編」では、星矢を中心に、やがて盟友となる青銅聖闘士たちが勢揃いします。 アンドロメダ・瞬、ドラゴン・紫龍、キグナス・氷河、そして、謎に包まれた瞬の兄・フェニックス一輝。

初顔合わせながら、メインキャラクターの個性が巧みに描きわけられているのが、作者・車田正美の手腕によるところ( もちろん、星矢ファンに「2軍」と称される敗退組の青銅聖闘士たちも味のあるキャラクターばかりです)。

特に注目したいのは、星矢と戦うことになる紫龍でしょう。中国・廬山(ろざん)の大滝を逆流させられる強力な拳・廬山昇龍覇(ろざんしょうりゅうは)の使い手ながら、龍座の星衣に備え付けられた最強の盾を持つという、矛と盾が揃った無敵っぷり。そんな紫龍を相手に、星矢がどう立ち向かうかがポイントになってきます。

取り戻せ黄金聖衣!銀河戦争編【暗黒聖闘士編】

著者
車田 正美
出版日
2006-03-03

突如として銀河戦争に現れ、黄金聖衣を盗み出したフェニックス一輝。一輝は暗黒聖闘士なる、不気味な聖衣をまとった戦士たちを引きつれていました。

自分の目的は「復讐」であると一輝は語ります。星矢、瞬、氷河、紫龍の四人は、奪われた黄金聖衣を取り戻すべく、一輝を追います。一輝の語る復讐の意味と、その憎しみが向かう先とは一体……。そして、星矢たちは一輝から黄金聖衣を奪還することが出来るのでしょうか?

暗黒聖闘士たちとの激戦と、星矢たちの衝撃の出自が明らかになる「暗黒聖闘士編」。メインキャラクターが味方として出揃い、ついに車田漫画の醍醐味ともいえる、一対一の熱いバトル展開が盛り上がってきます。

星矢、瞬、氷河、紫龍の4人が、それぞれどのように戦っていくのか、各キャラクターのファンは固唾を飲んでバトルを見守ることになりそうです。

さらに、敵役である一輝の強い憎しみの正体と、深い情愛を知り、涙した読者も多いはず。星矢たちは、そんな一輝にどう向き合っていくのでしょうか。一輝の弟である瞬は、道を外れてしまった兄を見て何を思うのでしょうか。

仲間同士の深い絆がわかる、青銅聖闘士ファンにとっては胸熱くなるエピソードです。

明かされる真実!【白銀聖闘士編】

著者
車田 正美
出版日
2006-02-03

これまでに数々の戦いを乗り越えた星矢たち青銅聖闘士。そんな中、聖闘士の総本山である聖域では、聖闘士たちに禁じられているはずの私闘を続けさせている、グラード財団令嬢・城戸沙織を危険視する声が上がり始めました。彼らは沙織を「女神アテナを名乗る不届き者」だとして、青銅聖闘士たち共々抹殺命令を下します。

青銅聖闘士とは歴然な力の差がある「白銀聖闘士(シルバーセイント)」たちが派遣され、星矢たち青銅聖闘士たちは窮地に立たされます。 激しさを増す白銀聖闘士たちとの戦い。そんななか、沙織はついに自らの正体が女神アテナであることを明かします。

それにより、現在の聖域が偽モノの支配者・教皇によって支配されていることが明るみに出たのです。星矢たちは己のためではなく、地上の愛と平和のために戦うことを決意しなければならないのでした。

ついに聖域との全面戦争となるエピソード。これまでのような成り行きの戦いではなく、星矢たちが聖闘士としての強い使命感を持っていく過程が注目のポイントです。

彼らの成長の大きな分岐点となったのは、かつて沙織を守るために反逆者の汚名を着せられてまで聖域を抜け出し、死した黄金聖闘士・アイオロスの存在でしょう。アイオロス生き様が、悪に染まった聖域への義憤となり、正義を正すべく動いた星矢たちの背中を押したことに間違いありません。

そして、この章でついに登場する「黄金聖闘士」の存在にも注目したいところです。 白銀聖闘士を遥かに超え、神に近い実力を持つ彼らとの激突は避けられないのでしょうか?そして、同輩でありアテナを守った真の英雄であるアイオロスの存在は、彼らとの戦いにどんな影響を及ぼすのでしょうか?

ついに真の姿を現した射手座の聖衣。その動向から、目が離せません。

大盛り上がりの大決戦!黄金聖闘士編【十二宮編】

著者
車田 正美
出版日
2006-05-02

白銀聖闘士の刺客によって、黄金の矢で胸を射貫かれた城戸沙織ことアテナ。アテナの命を助けるには、12時間以内に聖域の「黄金十二宮」を突破し、教皇に黄金の矢を抜いてもらわなければなりません。

十二宮を駆け上がる青銅聖闘士たちの前に立ちはだかるは、最強と謳われる黄金聖闘士たち。果たして、星矢たちは黄金聖闘士たちに勝つことが出来るのでしょうか?

この「黄金十二宮編」は、シリーズのなかでもっとも人気のあるエピソードです。これまでの戦いを超える死闘が、ついに幕を開けます。

戦いのポイントとなるのは、第六感を超えた感覚・第七感“セブンセンシズ”の存在です。これを身につけたものだけが、光速の速さを持つ黄金聖闘士に匹敵できると言われています。果たして星矢たちは、セブンセンシズを体得することが出来るのでしょうか?

そして、なんといっても見逃せないのが、ついに登場する12人の黄金聖闘士たちでしょう。最強を称される黄金聖闘士たちは、それぞれが最強と言われる根拠となる能力を持っています。星矢たち青銅聖闘士が、黄金聖闘士にどう立ち向かっていくかが、大きな見どころになるのです。

さらに、彼らの個性や思惑の違いも注目したい部分です。アイオロスの弟である、獅子座のアイオリア、氷河の師匠であるカミュ、非道で知られる蟹座のデスマスク、そして13年前に姿を消したといわれる、双子座のサガ……。

信念と魂の激戦の果てに、星矢たちは聖域の正義と平和を取り戻すことが出来るのでしょうか。

ついに始まる神との戦い【ポセイドン編】

著者
車田 正美
出版日
2006-03-03

教皇を名乗って聖域を支配していたサガを倒し、改めてアテナ、そして聖闘士として認められた沙織と星矢たち。平和が訪れたかと思いきや、世界にはまた新たな脅威が迫っていました。

その名はポセイドン。神話の時代よりアテナと地上の覇権を争っていた海の神が、いよいよ地上を支配すべく動いたのです。

ポセイドンによって、終わることのない雨に脅かされた地上の世界。そんな世界を救うべく、アテナは全ての雨を己の身に引き受けました。 アテナを救うため、星矢たちはポセイドンの支配する海の世界「海界」へと向かいます。

星矢たちの前に立ちはだかるのは、ポセイドンの戦士・海闘士(マリーナ)、そして大海を支える柱を守護する七人の「海将軍(ジェネラル)」です。そのなかには、青銅聖闘士たちがよく知る「ある人物」の姿もありました……。

「黄金十二宮編」に続き、神に仕える強力な戦士たちと戦うことになる「ポセイドン編」。誤解や、敵側が騙されていることもあったこれまでの戦いとは違い、神話の時代から続いた「神と神との争い」に、星矢たちは身を投じることになるのです。

神(ポセイドン)がどのような考えをもって地上を支配しようとしているのかは、今度の「聖闘士星矢」の物語を読み解く上で、重要なエピソードとなります。

さらに、金色に輝く青銅聖衣たちの登場も見逃せないところ。青銅聖闘士たちに手を貸す黄金聖闘士の存在が、星矢たちの先輩分としての印象を強く持たせてくれる展開となっています。

望まぬ戦いの果てに散る沙羅双樹の花。冥王ハーデス編【十二宮編】

著者
車田 正美
出版日
2006-07-04

ポセイドンの侵略が落ち着いてほどなく、夜中の聖域で、死した黄金聖闘士の墓が内側から掘り起こされるという事件が起きました。

時を同じくして、冥王ハーデスの軍勢「冥闘士(スペクター)」が、十二宮へと現れます。冥闘士たちの先陣を切って現れたのは、先の十二宮の戦いで死んだはずの黄金聖闘士たちの姿でした……。

ハーデスの軍勢が十二宮を蹂躙していくなかで、十二宮を守護する黄金聖闘士たちは、この危機を脱することが出来るのでしょうか。 そして冥界より復活し、聖域を裏切った黄金聖闘士たちの真の目的とは……。

このシリーズでは初となる、黄金聖闘士たちが主役となるエピソードであり、同時にとても切ない物語です。

激突する黄金聖闘士対黄金聖闘士。戦わなければならないかつての戦友。仲間たちが命と名誉をかけて戦い合うその姿は、涙なくしては読めません。特にシャカ対シュラ、カミュ、サガの戦いは、作中屈指の名バトルシーンとなっています。

さらに「冥界三巨頭」と呼ばれる冥闘士のなかでも屈指の実力者・ワイバーンのラダマンティスが登場。力が消える結界を張ったとはいえ、三人の黄金聖闘士たちを容易くいたぶるその強さは、圧巻の一言です。

冥王との決戦の前哨戦となるこの戦い。見どころや名シーンが満載で、片隅も読み逃しが出来ません。

冥界への旅立ち!冥王ハーデス【冥界編】

著者
車田 正美
出版日
2006-08-04

長きにわたるハーデスとの戦いに決着をつけるべく、冥界に向かったアテナを星矢たちが追います。

死者の感覚「第八感エイトセンシズ」を覚醒させ、無事に冥界へとたどり着いた星矢ですが、仲間たちと離れ離れになってしまいました。

星矢は双子座のカノンと共闘しながら、覚醒するハーデスを止めるために進みます。 しかし、たどり着いたハーデスの玉座で、星矢は瞬の恐るべき秘密を知ることになるのでした……。

そんな中地上では、ハーデスによる大いなる侵食「グレイテストエクリップス」が始まり、太陽の光が大地へ届かなくなってしまいます。残された時間はそう長くはありません。果たして星矢は、仲間たち、そしてアテナと合流することが出来るのでしょうか?

決戦へ向けて加速していくエピソード。冥闘士やハーデスは、流石は死の国の戦士たちだけあって、今まで戦ってきた聖闘士・海闘士とは全く違う恐ろしさを見せつけます。

特に冥界の神、死の権化であるハーデスの所業は、海の神・ポセイドンよりもはるかに無慈悲と言えるでしょう。「この世でもっとも清らかな魂を持つ少年の身体に取り憑く」という設定からも、ハーデスの恐ろしさが垣間見えます。

冥界編の最大の見どころは、なんといってもラストに登場する、「嘆きの壁」の破壊シーンです。 今まで戦ってきた黄金聖闘士が、青銅聖闘士たちのために己の命と引き換えにエリシオンへの道を開くこのシーン。青銅聖闘士と同じく、読者の涙を誘います。

また、ワイバーンのラダマンティスとカノンによる一対一の戦いは、作中ベストバウトに数えられる一戦です。 聖闘士として心を入れ替えた黄金聖闘士・双子座のカノンの雄姿を、しかとご覧ください。  

最終決戦! 冥王ハーデス編【エリシオン編】

著者
車田 正美
出版日
2006-10-04

ついに最終決戦となる「エリシオン編」。神しか訪れることのない楽園「エリシオン」の神々しい光景のなかで、星矢たちは死の神「タナトス」と眠りの神「ヒュプノス」、そしてハーデスと対峙することになるのです。

タナトスの圧倒的な力の前に、砕かれる黄金聖衣。しかし星矢たちのエネルギーはついに、黄金聖衣の放つ力さえ凌駕しようとしていたのでした。

圧倒的な力を持つ神々との戦い。星矢たちは無事に、ハーデスを倒し、地上へ戻ることが出来るのでしょうか?

物語はついに最終エピソードに突入します。最後だけあって、今までのキャラクターたちが総力を挙げて神々と戦うという、熱い展開です。

ここでは、神に抗する究極の聖衣、神聖衣(ゴッドクロス)が登場。5人の神聖衣は、シリーズ史上もっとも強く美しい聖衣となっています。 その造形美に魅了されること、間違いなしですよ。

特に胸を熱くするのは最後の戦いで、自ら戦うことを良しとしなかったアテナがついに参戦し、その力を披露するところでしょう。自らの信念を曲げてまで、大事な仲間である星矢たちをハーデスから守るという強い意志に、読者はようやく理想の女神の姿をみることが出来ます(序盤の沙織は、守られてばかりというイメージが多いのです)。

アテナも混じった最終決戦。果たして地上の人々に光をもたらすことが出来るのでしょうか?その結末は、ぜひご自身の目で確かめてください。

いかがでしたでしょうか。『聖闘士星矢』のあらすじと魅力をまとめました。こうしてみると、本シリーズはやはりバトルがアツい作品です。バトルに魂があり信念がある。もちろん、女性読者も多い作品ですが、なにより少年たちに愛されたということが頷けます。昨今の能力バトル漫画に飽きたという人はぜひ、本作で熱い小宇宙を感じてみてはいかがでしょう。


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