電子書籍には再現できない!? 紙媒体ならではの仕掛けが施された本
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電子書籍には再現できない!? 紙媒体ならではの仕掛けが施された本

更新:2020.12.2 作成:2016.8.11

どうも、わちゅ〜さんです。 いやー、科学の進歩っちゃ凄いもんですね。今じゃ何だってできちゃうんだから。スマートフォンが出てきた時にゃ「あら凄い」。ウォシュレットが出てきた時にゃ「あら凄い」。なーんて思ってたら、今じゃ電子書籍ですものね。便利な世の中よね、まったくもう。こうしてどんどん電子書籍が主流になっていくんでしょうかねぇなんて言いたいとこだけど、ちょっと待ったぁあぁああぁあああっ!!

わちゅ~@Thinking Dogsプロフィール画像
バンド「Thinking Dogs」 B
わちゅ~@Thinking Dogs
茨城県水戸市出身。 Vo.TSUBASA、Ba.わちゅ〜、Gt.Jun、Dr.大輝によるロックバンド、Thinking Dogsで活動中。2014年6月からバンドを始動させ、 同年夏に行われた大型野外ロックフェスティバル「イナズマロック フェス 2014」連動型のオーディション「イナズマゲート 2014」へ出場し、準グランプリを獲得。メンバーチェンジを経てThinking Dogsと改名し、2015年6月にシングル「世界は終わらない」でメジャーデビューを果たす。2016年2月にはテレビ東京系アニメーション『NARUTO -ナルト- 疾風伝』エンディングテーマ曲でもある3rdシングル「そんな君、こんな僕」をリリース。2018年9月26日には映画「あの頃、君を追いかけた」主題歌でもある7thシングル「言えなかったこと」をリリースした。 公式ホームページ http://www.thinkingdogs.jp/ 公式ツイッター https://twitter.com/wachu_TD 公式インスタグラム https://instagram.com/wachustagram
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I Love 紙媒体な私が物申す。

たしかに電子書籍は便利だけど、紙の本だって良いとこあるんだからね!! あの質感、匂い、ページをめくる快感。たっくさんの魅力を秘めてるんだからね!!

と、熱弁したいところですが……。せっかくホンシェルジュでご紹介できるのですから、本を通じて紙媒体の魅力を伝えようじゃないか! ってことで選んだテーマがコチラ「電子書籍には再現できない!? 紙媒体ならではの仕掛けが施された本」。

そう。今回は、電子書籍化ができないとされている作品に焦点を当ててみました。もはや百聞は一見にしかず。こいつは実際に読んでみたほうが早いですぞ!! 一度手に取れば、なぜ再現できないかが分かって頂けるはず。ってことで、早速ご紹介スタート!!

しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術

著者
泡坂 妻夫
出版日
1987-07-31
今回一押しの作品。シュールな表紙だからって甘くみちゃいけません! 驚きの仕掛けが施されているんです。私も結末を読んだときは、思わず「すげぇーっ!!」って口走ってしまったほど。この衝撃をぜひとも体感して頂きたい!

たしかに、この仕掛けは紙の本にしか出来ません。うまーくやれば電子書籍化も可能っちゃ可能ですが、きっと分かりにくくなってしまうはず。この○○○だから為せる業なんです(敢えて伏字にしておきます)。一見何の変哲もない普通の小説なのですが、実は恐ろしいほど緻密に作りこまれた一冊。

読む前に、一つだけお願いがあります。この本については、何も下調べせずに読み始めてください。もし先にトリックが分かってしまうと、面白さが激減してしまいます。ネタバレに関する行動は絶対NG! そうすれば、ド級の衝撃が味わえること間違いなし!!

歯と爪

著者
ビル・S・バリンジャー
出版日
2010-06-10
こちらは海外のミステリー作品。名付けて「袋とじ小説」! そう。なんとこの作品、物語の結末部分が袋とじになっているのです。さらに興味深いのが、もし結末を読まなかった場合(つまり袋とじを開けなかった場合)は、なんと返品OKなのです(2016年7月現在)。

なんてこった! こりゃ作者からの挑戦状や!! 返品OKとは何たる自信。というか、なんというお気遣い。ありがとうございまーす! ごちそうさまでーす! とはいえ、ここまで来たら最後まで読まずにはいられない。こりゃ袋とじ開けてまう。はい。私はもちろん開けました。何のためらいもなしに、ズバッ!といきました。袋とじ先輩こんにちは!

やっぱり、袋とじってロマンがあるのよね。あの内側に隠されている感じが何とも言えないのよね。コンビニなんかでも思わず覗きたくなっちゃうのよね(※良い子は真似しちゃダメです)。そんな人々の探求心をくすぐる一冊。果たして皆さんは、袋とじを開けずにいられるでしょうか……。

生者と死者 酩探偵ヨギ ガンジーの透視術

著者
泡坂 妻夫
出版日
1994-10-28
知る人ぞ知る前代未聞の作品。しばらく絶版の状態が続き、プレミア化までしていたのですが、なんと数年前に復刊! これはチェックしておいて損のない代物ですぞ。

そんな今作は、ズバリ「袋とじ小説」でございまーす。「なーんだ、さっきの本と一緒じゃーん」なんて思ったら大間違い!! 今作は一味も二味も違うのです。ふふ。私もこの本を初めて手にしたときは、思わず見返してしまいました。だって本を開いてみると、何やら袋とじが1つ、2つ、3つ……。「なんと! 袋とじだらけだっぺな!!」

そう! 実はこの作品、いくつもの袋とじから成っている摩訶不思議な本なのです。その名も「消える短編小説」。わぉ! 簡単に説明すると、まず袋とじの状態のまま、袋の外側に書かれている「消える短編小説」を読みます。その後、各ページを切り開いていくと、あら不思議! それまでの短編小説が消え、中から長編ミステリー「生者と死者」が姿を現すのです。こりゃたまげた!! なんつう仕掛けだこと!!

「消える短編小説」がその名の通り、長編ミステリーの中に埋もれて消えてしまうのです。斬新すぎる……。これぞ紙の本ならではの仕掛け。電子書籍にゃ出来んぞ! ちなみに、この本を欲しいと思った方は二冊買うことをおすすめします。なんせ一度切り開いてしまうと、元の短編小説が読めなくなってしまいますからね。

二冊のうち一冊は袋とじを開ける用、もう一冊は開けない用に保存しておくと、後々読み返す際に便利です。……いい商売ですわね。へへ。