I Love 紙媒体な私が物申す。
たしかに電子書籍は便利だけど、紙の本だって良いとこあるんだからね!! あの質感、匂い、ページをめくる快感。たっくさんの魅力を秘めてるんだからね!!
と、熱弁したいところですが……。せっかくホンシェルジュでご紹介できるのですから、本を通じて紙媒体の魅力を伝えようじゃないか! ってことで選んだテーマがコチラ「電子書籍には再現できない!? 紙媒体ならではの仕掛けが施された本」。
そう。今回は、電子書籍化ができないとされている作品に焦点を当ててみました。もはや百聞は一見にしかず。こいつは実際に読んでみたほうが早いですぞ!! 一度手に取れば、なぜ再現できないかが分かって頂けるはず。ってことで、早速ご紹介スタート!!
しあわせの書 迷探偵ヨギ ガンジーの心霊術
今回一押しの作品。シュールな表紙だからって甘くみちゃいけません! 驚きの仕掛けが施されているんです。私も結末を読んだときは、思わず「すげぇーっ!!」って口走ってしまったほど。この衝撃をぜひとも体感して頂きたい!
たしかに、この仕掛けは紙の本にしか出来ません。うまーくやれば電子書籍化も可能っちゃ可能ですが、きっと分かりにくくなってしまうはず。この○○○だから為せる業なんです(敢えて伏字にしておきます)。一見何の変哲もない普通の小説なのですが、実は恐ろしいほど緻密に作りこまれた一冊。
読む前に、一つだけお願いがあります。この本については、何も下調べせずに読み始めてください。もし先にトリックが分かってしまうと、面白さが激減してしまいます。ネタバレに関する行動は絶対NG! そうすれば、ド級の衝撃が味わえること間違いなし!!
歯と爪
こちらは海外のミステリー作品。名付けて「袋とじ小説」! そう。なんとこの作品、物語の結末部分が袋とじになっているのです。さらに興味深いのが、もし結末を読まなかった場合(つまり袋とじを開けなかった場合)は、なんと返品OKなのです(2016年7月現在)。
なんてこった! こりゃ作者からの挑戦状や!! 返品OKとは何たる自信。というか、なんというお気遣い。ありがとうございまーす! ごちそうさまでーす! とはいえ、ここまで来たら最後まで読まずにはいられない。こりゃ袋とじ開けてまう。はい。私はもちろん開けました。何のためらいもなしに、ズバッ!といきました。袋とじ先輩こんにちは!
やっぱり、袋とじってロマンがあるのよね。あの内側に隠されている感じが何とも言えないのよね。コンビニなんかでも思わず覗きたくなっちゃうのよね(※良い子は真似しちゃダメです)。そんな人々の探求心をくすぐる一冊。果たして皆さんは、袋とじを開けずにいられるでしょうか……。