アニメ化もされた漫画『小林さんちのメイドラゴン』は、魅力あふれるさまざまなキャラクターが登場します。特にメイドの姿に変身したドラゴンのトールが、大好きな小林さんのために日々奮闘する姿はとってもキュートです。ぜひスマホの無料アプリで読んでみてください。
作者であるクール教信者は、本作以外にも『旦那が何を言っているかわからない件』『小森さんは断れない!』といった人気作を手がけており、これらはTVアニメ化もされています。著者の作品は、それぞれの世界観が繋がっていることもあり、あわせて読むことでより作品を楽しむことができるようになっていることも、ひとつの特徴といえるでしょう。
『小林さんちのメイドラゴン』は、2013年から「月刊アクション」で連載され、2017年1月にはTVアニメ化もされました。
ある日、主人公である小林さんのもとに突然やってきたドラゴンのトールは、可愛らしいメイドの姿に変身し、小林さんの自宅でメイドとして働くことになります。ほかにも作中では、小林さんの同僚や、ドラゴンの仲間たちといった、個性豊かなキャラクターが多数登場します。
カテゴリーでいうと、日常コメディといえる本作ですが、トールをはじめドラゴンたちの破天荒な行動が、物語にファンタジーの要素を付け加えているのです。日常のほのぼの感とファンタジーな世界観が相まって、読者の目を楽しませてくれます。
普段はシステムエンジニアとして働く、ごく普通の会社員の小林さん。ある日彼女は、酔っぱらった勢いで電車に乗り込み、そのまま山奥まで向かってしまいました。その山中で、体に剣が刺さり負傷したドラゴンのトールに出会います。酔っぱらった小林さんは、トールの体に刺さった剣を抜き、トールを死の淵から救い出すのでした。
それから数日後、トールは命の恩人である小林さんに礼を尽くすため、彼女のもとへとやってきます。大きなドラゴンの姿ではなく、可愛らしいメイドの姿に変身することができるトールは、小林さん専属のメイドとして、精一杯働くことを誓いました。
こうして、小林さんとトールの同居生活が始まります。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2014-05-10
地獄巡商事北千住事務所に、システムエンジニアとして勤める小林さんは、一見やる気がなさそうな25歳の独身女性です。本人は自覚がないけれど、会社での彼女の仕事に対する評価は高く、バレンタインデーでは同僚たちから大量にチョコレートをもらうといった場面もあり、周囲から頼られていると窺える一面もあります。
若干オタク気質のある小林さんですが、特に熱中しているのが「メイド」です。メイドに対しては並々ならぬ情熱を持っていて、特にお酒が入ると、メイドトークが白熱しすぎて止まらなくなるほど。小林さんのために日々家事を頑張るトールに対しても、メイドの何たるかを説く場面がたびたび見られます。普段のだるそうなイメージとは打って変わってメイド愛を熱弁する姿は、ギャップを感じずにはいられません。
周囲や自分自身に対して、やや無関心気味だった小林さんですが、トールや周りの人々と関わっていくことで、少しずつ心境にも変化が芽生えていきます。個性豊かなドラゴンたちを束ねる手腕は、小林さんの魅力あってこそでしょう。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2016-12-12
異世界からやってきたドラゴンのトールは、破壊を信条としており、人間のことを「劣等種」や「下等生物」と敵視していました。しかし、傷ついた自分のことを助けてくれた小林さんに対しては、忠誠と好意を示しており、可愛らしいメイドの姿に変身して、誠心誠意尽くすのでした。
メイド姿のトールは、可愛らしい顔立ちをしていて、金髪のツインテールが特徴的です。彼女が着ている制服は、メイド喫茶を参考にしており、たっぷりのフリルが可愛らしい印象を与えています。本来の姿はドラゴンということもあり、メイドの服も、実はうろこを変化させてできており、万能さが窺えます。
ドラゴンと人間では生活が違いすぎるため、最初はメイドの仕事にも悪戦苦闘していました。しかし、徐々にその仕事ぶりも板についていき、小林さんから頼りにされることも。
大好きな小林さんのために働くことを生きがいにする姿は、時に健気さも感じられ、彼女の可愛らしさをさらに引き立たせています。物語が進むにつれ、彼女の魅力にハマること間違いなしです。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2015-02-10
カンナカムイ(通称カムイ)は異世界からやってきた幼いドラゴンですが、雷を操ることができます。電気をエネルギーとしており、尻尾を媒介として、小林さんの家のコンセントから、電気を補充する場面も見られます。
普段は、小学生ぐらいの少女の姿へと変身しており、ぼんやりとした表情ながら、可愛らしい顔立ちが特徴的です。あまり喋るほうではなく、一見大人しく見えるカンナですが、実は好奇心が強く、いたずら好きという一面もあります。
異世界では、たび重なるいたずらが災いして、故郷を追われてしまいます。トールを頼りに人間界へとやってきて、小林さんの家で一緒に住むようになるのでした。
その後、知的好奇心の強いカンナは、朧塚小学校へ通うようになります。勉強もスポーツもそつなくこなし、すぐにクラスの人気者になる彼女ですが、そこでクラスメイトの才川リコと特に仲良くなります。高飛車なリコと、大らかな性格のカンナは相性が良く、2人の仲のよいやり取りはとても微笑ましいものです。
小さくて愛らしい見た目ながら、内に秘めているパワーは絶大なものです。小さな体から、驚くべき身体能力を発揮するギャップがたまらない、可愛らしいカンナから目が離せなくなるでしょう。
滝谷真は小林さんの会社の同僚で、爽やかな好青年風の見た目が特徴的です。人当たりが良く、穏やかな性格ですが、実は重度のオタク。メイドや執事の話となると、好青年然とした雰囲気が一変してしまいます。
オタクモードに入った滝谷は、瓶底の丸眼鏡をかけ、出っ歯となります。見た目からして重度のオタクと変貌した際には、語尾に「ヤンス」と付け、口調も変化してしまうほど。小林さんとのメイドトークは熱烈なもので、作中で一晩中語り明かすことも少なくありません。
小林さんから信頼を寄せられている様子も見られることから、トールからはライバル視されています。しかし、特に小林さんとの間に浮いた話があるわけでもなく、仲のよい同僚兼メイドオタク仲間といった親交を深めていくのです。
普段は、異世界からやってきたドラゴンのファフニールと同居をしているのですが、寡黙でとっつきにくいファフニールと仲良く過ごせるのも、滝谷の人柄がなせる業といえるでしょう。人間とドラゴンの関係性を良好に保つため、さりげなく交流会を企画するといったところも、滝谷の穏やかな性格を感じられる場面のひとつです。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2017-07-12
ファフニールは、異世界からやってきたドラゴンのうちの1人です。トールに見せてもらった写真をもとに、普段は長髪で丸眼鏡をかけた執事の姿に変身しています。異世界にいた頃は、財宝を守護していたこともあり、警戒心がとても強く、人嫌いなところがあります。そのため、人間界に来てからも、物騒な発言をすることが多々あり、あまり人を寄せつけようとはしませんでした。
しかし、そんな見た目や性格とは裏腹に、甘い物が好きだったり、ゲームやオタク文化に傾倒したりと、作中では意外な一面も垣間見えます。成り行きで滝谷の家に居候することになるのですが、2人はゲームを通じて距離感がグッと縮まり、大きな喧嘩をすることもなく、お互いよい遊び相手として親交を深めていきます。
また、滝谷の影響もあり、夏のコミケ(コミックマーケット)にサークル参加することを決意。しかし、そこで発行した「呪いアンソロ」が1冊も売れず、かなり不憫な姿を見せることになります。その様子に何ともいえない哀れみを感じるのですが、同時に普段とのギャップに笑えてしまい、彼に愛着を感じずにはいられないでしょう。
才川リコは、朧塚小学校に通う女の子で、カンナのクラスメイトです。キラリと光るチャームポイントのおでこと、ゆるくウェーブのかかった長髪が特徴的です。女王様気質で、かなり強気な性格をしています。しかし、実際は素直になれない性分なだけで、本当は同級生とも仲良くしたいと思っています。
転校してきたカンナのことが気になりつつも、素直になれない性格から、リコはカンナに強く当たってしまうのです。ついには、カンナを泣かせてしまうはめに……。そのことがきっかけで、その後はカンナに対して、柔らかい態度を心がけるようになります。そして、徐々に2人の間に友情が芽生えていくのです。
カンナに対する好意が高まっていく様子が、リコの言動から明らかになっていくのですが、その反応は少し危険な雰囲気を感じさせることも……。なんと、感極まりすぎると「ぼへえええ」という叫び声とともに、鼻血を噴射するのです。可愛らしいカンナの言動に対して「萌え」を感じるその姿は、読者の共感を誘うでしょう。
女王様気質で強気な性格のリコですが、カンナとのやり取りでは、年相応に可愛らしい一面も見られます。「仲良くしたい」「好かれたい」と頑張る姿は、つい応援したくなること間違いありません。
才川ジョージーこと、才川苗は、実の妹であるリコを「お嬢様」と呼び、普段から徹底したメイドぶりを披露しています。メイド好きが高じて、自身もメイドとして振る舞うようになったのですが、その姿はまさに「真のメイド」そのもの。
丈の長いクラシックなメイド服に身を包み、丁寧な所作で話す姿はバッチリと決まっていて、メイド喫茶風のトールとは対照的です。可愛らしい顔立ちと清楚な雰囲気が、メイド衣装にもよく映えます。
ある日、小林さんとトールは、カンナとともに才川家を訪れることに。そこで、小林さんとジョージーの、メイドオタクの気質が合致し、白熱したメイドトークをくり広げるのです。
メイド趣味が度を越している彼女ですが、ある日常のシーンでは普通の女子中学生として描かれています。さらに、遊園地のマスコットの中の人のアルバイトをして、メイド服の資金稼ぎをしていることが判明しました。そんな彼女は、作中ではサブキャラの立ち位置ながら、強烈な個性を持つキャラクターといえるでしょう。
真ヶ土翔太は、朧塚小学校に通う小学5年生の男の子です。おかっぱ頭が特徴で、大人しい性格をしており、自己主張はあまり得意ではありません。そんな彼は、実は魔法使いの家系の子供で、日々魔法の修業に励んでいます。
一人前になるために日々努力を重ねてきた翔太ですが、ある日悪魔の召喚を試みます。そこで彼が召喚したのは、悪魔ではなく、ドラゴンのルコアだったのです。実はルコアは、強大な悪魔を召喚しそうになっていた危険を察知し、翔太のもとにやってきたのですが、翔太は悪魔を召喚できたと信じて疑いません。
人間の姿に変身したルコアは、巨乳でセクシーな見た目のため、翔太は人間を惑わすサキュバスだと思い込んでいます。
翔太はルコアに対して警戒心を見せながらも、共同生活を送るうちに、徐々に親愛の情を感じはじめていきます。ルコアも翔太のことを可愛がっており、何だかんだ仲睦まじい様子が微笑ましく感じられるでしょう。
また、作中でルコアに女装をさせられてしまう場面があるのですが、もともと中性的な見た目のせいもあって、本物の少女のように変貌します。男の子なのに、女性キャラクターと遜色ないほど可愛く変貌する姿は必見です。
ケツァルコアトルことルコアは、異世界からやってきたドラゴンの1人です。一人称は「僕」で、おっとりとした温和な性格をしており、作中では人付き合いがよい一面も窺えます。普段人間界で過ごしている時は、ウェーブのかかった長髪の巨乳美女に変身しています。また、露出度の高い服装を好んで着ており、痴女と間違われて警備員に連行されることも。
魔法使い見習いの翔太が悪魔召喚を試みた際に、危険を察知して召喚に応じたルコアは、そのまま使い魔として翔太の家で暮らしはじめます。彼女は、日々魔法の修業を頑張る翔太に対して好意を抱いており、激励のためにスキンシップを試みることもあります。しかし、うぶな翔太はルコアの天然の色気に圧倒されるばかりで、2人の仲はすぐには縮まりません。
おっとりとしていて気の長いルコアですが、実力はトールよりも強大です。空間転移や記憶操作、時間の逆行など、さまざまな特殊能力を使いこなします。さり気なく高度なことをこなすルコアは魅力的で、つい目で追ってしまうこと間違いありません。彼女の魅力をぜひ実際に手にとって確かめてみてくださいね。
- 著者
- クール教信者
- 出版日
- 2015-09-10
エルマは異世界からやってきたドラゴンで、イッカクのような角を生やしていることが特徴です。人間の姿に変身した際には、黒髪のセミショートヘアで、クールな表情の美女となります。秩序を重んじる彼女は、もともと破壊を信条としていたトールが人間界に悪影響を与えかねないと思い、トールを連れ戻すために人間界へとやってきました。
しかしエルマは、人間界にやってくることで、その力のほとんどを使い果たしてしまったのです。本来ならトールと同等の力を保持しているはずが、その力を発揮することができず、やむなくエルマ自身も人間界に留まることとなるのでした。
人間界で過ごすために、小林さんの働く会社へと入社したエルマは、仕事や日常生活を通してさまざまなことを知っていきます。
特に、人間界の食べ物には目がなく、そのなかでも甘い物が大好きな彼女は、作中では色んなスイーツを食べています。幸せそうにスイーツを頬張る姿は、普段の真面目で凛々しい雰囲気とは違って、とっても可愛らしく描かれているのです。
何でもそつなくこなす雰囲気を持ちながら、おっちょこちょいな一面もあり、魅力的なキャラクターの1人といえるでしょう。
いかがでしたでしょうか?『小林さんちのメイドラゴン』は、賑やかでほっこりするエピソードがたっぷりつまっています。個性的で可愛らしいキャラクターの魅力に興味を持った人は、ぜひ実際に読んでみてくださいね。