漫画『ペルソナ5』が面白い!原作と比較した面白さをネタバレ考察!

更新:2020.12.10

昼は高校生、夜は怪盗!?人気ゲーム「ペルソナ」シリーズを原作とした、高校生たちのジュブナイルストーリーは、ゲームを知らない方でも十分に楽しめます。この機会にぜひ、「ペルソナ」の世界を堪能してみましょう!

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漫画『ペルソナ5』の魅力に迫る!魅力をネタバレ紹介!

著者
出版日
2017-08-10

本作は、アトラスから発売されているプレイステーション用ゲームソフト「ペルソナ5」をコミカライズしたものです。

現代日本を舞台に、特殊能力を使って高校生たちがさまざまな事件に立ち向かう「ペルソナ」シリーズは、日本のみならず海外でも人気が高く、発売前から特集が組まれあちこちメディアに取り上げられるほど。

ゲームシステムがユニークで面白い作品ですが、独特の世界観、スタイリッシュなキャラクターデザイン、そして作りこまれたストーリーも同じぐらい評価が高く、ストーリーを読むために何回もゲームをプレイする人もいるそうです。

一度読んだら癖になるペルソナの面白さは、コミカライズ版でも存分に楽しむことができます。今回は、漫画とゲームの違いを比較しつつ、さらに面白さがパワーアップした本作の魅力を紹介します。

漫画『ペルソナ5』あらすじ

漫画『ペルソナ5』あらすじ
出典:『ペルソナ5』1巻

主人公の来栖暁(くるすあきら)はある理由により、地元の高校から都内の「秀尽学園高校」へと転入してきます。

転校初日、暁はガラの悪そうな高校生・坂本竜司(さかもとりゅうじ)と出会います。2人は学校へ向かったはずでしたが、学校があった場所には不気味な城が立っていました。兵隊に捕まってしまった2人は、その城の主が秀尽学園高校のセクハラパワハラ教師・鴨志田卓(かもしだすぐる)であることを知ります。

鴨志田が操る敵「シャドウ」と戦ううちに暁は「ペルソナ能力」に目覚め、シャドウを撃退して城から逃げることに成功。元の世界へと戻った2人でしたが、ここでも鴨志田の悪事が加速していました。

城で助けたしゃべる猫「モルガナ」によると、迷い込んだ「城の世界」は鴨志田の欲望が具現化した世界であり、現実の世界と表裏一体だと言います。彼を更生させるためには城にある「オタカラ」を盗み出せばいいのだと知った暁たちは、再び城に入り戦うことを決意しました。

鴨志田の事件をきっかけに「ペルソナ能力」に目覚めた暁は、竜司らと共に怪盗団「ザ・ファントム」を結成。悪事を働いた人物の「オタカラ」を盗み、改心させるために暗躍するのです。

魅力1:原作を絶妙に改変!

原作であるゲームの『ペルソナ5』と、漫画である本作とではややストーリーが異なります。

ゲームでは、怪盗としてすでに有名になった主人公(デフォルト名なし)が、警察に捕まるシーンから始まります。取り調べを受ける主人公は、怪盗団を結成し、暗躍し始めるまでのいきさつを語りだすのでした。

捕まった理由を「仲間が裏切ったから」だと警察に言われた主人公が、裏切者を探すため、過去を辿りながら真実に迫っていくというミステリー要素の強い作品です。ストーリーは二転三転し、最後までハラハラドキドキの連続で、プレイヤーを飽きさせません。

一方漫画である本作は、主人公の暁が怪盗団を結成する前のエピソードから始まります。ゲームでいうところの、主人公が回想した過去のシーンから始まるということです。

竜司と出会い、不思議な城「パレス」で敵と戦い、クラスメイトの高巻杏(たかまきあん)などを助けて徐々に仲間を増やし、怪盗団「ザ・ファントム」を結成して戦っていく様子を、暁たちと同じ視点で追っていくことができます。

ゲームは「裏切ものは誰か」という謎解き要素が強いのに対し、漫画のストーリーでは、まるで自分も怪盗団の一員になったかのような気分が味わえますよ。

魅力2:画力が高く、世界観の再現性が高い!

「ペルソナ」シリーズは、その世界観の良さやデザイン性の高さでも評価の高い作品です。ゲーム中のBGMにはジャズ風の楽曲が使われ、パッケージの色使いやゲーム画面のデザインも凝っているオシャレな作りです。

特に、イラストレーターの副島成記によってデザインされたキャラクターたちは、可愛さや格好よさはもちろん、それぞれに味があり、現代の高校生らしさも持ちながらスタイリッシュに描かれています。

漫画ではそのオシャレな世界観が、漫画家・村崎久都の手によって忠実に再現されています。特徴的なデザインの原作キャラクターたちが、漫画のコマをはみ出すぐらい躍動的に描かれている様子からは、目が離せなくなってしまうでしょう。

魅力3:キャラが生き生きと動く!

主人公の暁を含め、ゲームを原作にしているだけあり、キャラクターたちが生き生きと動く様子は作品の魅力の一つです。普段の暁は落ち着いていて、どちらかというと目立たない少年。しかし「ペルソナ能力」が開花し、黒のロングコートにドミノマスクの怪盗「ジョーカー」になったとたん、カッコよく仲間を束ねます。

暁のペルソナ能力が覚醒すると、彼自身の変身とともに、「アルセーヌ」というペルソナが現れます。「我は汝、汝は我……」というセリフとともに現れたアルセーヌは、暁の中に眠る「もうひとりの自分」が姿を変えたものです。本当の自分を解放した暁は「自分の信じる正義」のもと、アルセーヌの力を借りて「シャドウ」と戦います。

そして、暁をリーダーとした怪盗団「ザ・ファントム」のメンバーは、魅力的なキャラクターばかり。

暁たちによって助けられたクラスメイトの杏は、少し強気なところが魅力的な美少女ですが、怪盗「パンサー」となると、猫を模したマスクに、ぴたっとしたラインのボディスーツに身を包みます。強く・凛々しく・しなやかに戦う姿は、同性の読者でもほれぼれとしてしまうでしょう。

お調子ものでやや短絡的なところのある竜司は、海賊服にドクロのマスクをした怪盗「スカル」となります。冷静さに欠けたびたび熱くなりすぎることもありますが、仲間思いで憎めないキャラクターです。

さらに、忘れてはいけないのがモルガナ。猫のような風貌ですが、人の言葉をしゃべり、猫扱いされることを嫌います。異世界に精通しており、幅広い知識で怪盗団のメンバーをサポートします。

スタイリッシュな衣装に身を包み、敵である「シャドウ」と戦う怪盗団の戦闘シーンは、まるでゲームをプレイしているかのような没入感を味わうことができるでしょう。

著者
出版日
2017-08-10

もともと「ペルソナ」とは心理学用語で「社会における表向きの人格」を意味します。みなそれぞれ「仮面」を被り、社会生活を送っています。その仮面をはがした時に現れる、本当の人格。主人公たちが仮面をはがし、社会の闇に立ち向かっていく様子は、大人の仮面をかぶった私たちの中のもうひとりの自分に突き刺さる作品です。

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