『灼熱カバディ』が熱い!熱血スポーツ漫画の魅力をネタバレ紹介【無料】

更新:2021.11.28

メジャーではないけれど、実はとても熱いスポーツ、それが「カバディ」。読めば読むほど体の血が沸き立つような興奮に襲われる、注目のスポーツ漫画です。今回はスマホアプリでも無料で読める今作の魅力をご紹介します。

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『灼熱カバディ』を9巻まで全巻ネタバレ紹介!無料で読めて最高に面白い!

スポーツ漫画は数あれど、マイナースポーツにフォーカスした作品は多くありません。そんななか著者・武蔵野創の『灼熱カバディ』は、マイナースポーツの「カバディ」を題材に、血のたぎるような熱いドラマを描いた青春スポーツ漫画となっています。

カバディの知識がない方は、呪文のような言葉を発しながらコートを走るカバディを「ネタスポーツ」といいますが、そんな認識は本作を読めば吹っ飛んでしまうことでしょう。

この記事ではそんな『灼熱カバディ』の魅力と、9巻までのネタバレを交えてご紹介します!

また、本作は現在スマホアプリ「マンガワン」で読むことができます。本作以外の人気漫画も無料で読むことができますので、ぜひこの機会に登録してみてください。

著者
武蔵野 創
出版日
2016-02-12

そもそも、カバディとはどんなスポーツなのでしょうか。

1チーム7人、前後半20分ずつでおこないます。コートは男子が13m×10m、女子が11m×8mと、サッカーなどに比べるとかなり小さめ。

攻撃する側のチームが最初にレイダー(攻撃者)を1人選出し、守備する側のチームのコートに入ります。そこでアンティ(守備者)を素早くタッチして自分のコートに戻って来られれば、得点がもらえるのです。簡単にいえば、鬼ごっこ見たいなものですね。

しかし、1つ大事なポイントがあります。それは、レイダーは攻撃中、常に「カバディ」と言わなければならないこと。一息分で「カバディ」を連呼している間しか、攻撃はできません。

そして、この攻守をくり返し、得点の多い方のチームが勝利となります。

日本人には馴染みが深い鬼ごっこに似たルールなので、やってみたら案外面白いかもしれません。

『灼熱カバディ』あらすじを紹介!

『灼熱カバディ』あらすじを紹介!
出典『灼熱カバディ』1巻

類まれなる身体能力で、中学時代は「不倒」と呼ばれたサッカー選手だった宵越竜哉(よいごしたつや)は、まとわりつくメディアや、嫉妬や悪口だらけの人間関係に嫌気がさし、スポーツそのものを嫌うようになってしまいました。

私立能京高等学校(しりつのうきんこうとうがっこう)入学後も部活に入らず、プライベートの時間を好きなように過ごす宵越でしたが、ある日彼の元にカバディ部の勧誘が現れ、無理矢理見学に連れ出されます。

まったく乗り気でなく、適当に話をつけて退散しようとしていた宵越でしたが、目の前で繰り広げられたカバディの熱く激しい一面に圧倒されるのでした……。

『灼熱カバディ』の登場人物を紹介!能京高校のメンバーは個性派揃い!

『灼熱カバディ』の登場人物を紹介!能京高校のメンバーは個性派揃い!
出典『灼熱カバディ』1巻

 

宵越 竜哉(よいごし たつや)
 

主人公。1年生。体格もよく、判断力にも優れた、天才気質な選手です。傲慢な態度が鼻につくのが、玉にきず。もともとサッカーをしていた時に、人と接触しないためにファウルを避けていたため、その時の影響から「不倒」というあだ名がつきました。

王城正人(おうじょう まさと)

部長。3年性。この道10年以上の、ベテラン選手です。チームメイトたちにとって、師匠のような存在です。普段は温厚で優しく、料理が得意な一面もありますが、試合となると様子が急変。やばい目つきで、手からは黒いモヤのようなものを放ちます。体が弱い一面も。

井浦 慶(いうら けい)

副部長。3年性。王城の次に、競技歴が長いです。身体的に優れた面はありませんが、その弱点を頭脳と経験でカバーする強みを持っています。自分に従わせるために相手の弱みを握るなど、性格に難あり。

畦道 相馬(あぜみち そうま)

1年生。守備手を担当しています。体格は小柄で恵まれていませんが、田舎仕込みの鍛え上げられた体をしているため、力が強いです。取っつきにくい態度を取る宵越にも普通に接し、友人となります。

水澄 京平(みすみ きょうへい)

2年生。元不良であることをバラされたくなかったら入部しろと井浦に脅され、カバディ部に入ります。

伊達 真司(だて しんじ)

2年生。水澄の誘いを受けてカバディ部に入部した、元野球部。鍛え上げられた肉体によるパワープレイが魅力の選手です。

 

その他にも1年生の判 伸賢(ばん のぶたか)、関(せき)、人見(ひとみ)、そしてコーチの久納 栄司(くのう えいじ)など、個性豊かな面々が勢揃いとなっています。さらに奏和高校や紅葉高校など、他校の生徒たちもさまざまあキャラクターがいて、目が離せません。

彼らは、どんな活躍を見せてくれるのでしょうか。

カバディの熱さに取り込まれる【1巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2016-02-12

主人公の宵越がカバディというスポーツと出会い、その魅力に取りつかれていく過程が第1巻で描かれます。

最初は「カバディなんてネタスポーツだ」と馬鹿にしていた彼が、カバディの熱さ、奥深さに触れ、徐々に真剣になっていく様子は見ていてなんとも気持ちがよく、熱いスポーツ漫画の魅力を堪能できるでしょう。

また、宵越が一つ一つルールを理解しながら成長していくため、カバディをよく知らない読者も、彼と一緒に自然にルールを覚えることができます。

そして、宵越以外のカバディ部の部員たちも非常に個性的です。一見優等生の優男ですが、優れた観察力で敵の動きを先読みする3年生の井浦(いうら)。長身から繰り出すリーチが武器の2年生水澄(みすみ)、同じく2年生で部内で最も優れたパワーを持つ伊達(だて)。そして小さい体に似つかわしくない驚異的なパワーを持つ1年生の畦道(あぜみち)。

それぞれにしっかりした特徴があり、なおかつ1巻から個々の見せ場があるため、キャラクターもすぐに覚えることができます。

そんな1巻の見どころはやはり、宵越のカバディ部入部を賭けた、宵越と畦道による戦いのシーンでしょう。負けず嫌いのためすぐに熱くなる宵越ですが、それでも冷静に相手の能力と自身の能力を比較し、勝ち筋を見出すことができます。彼が持つスポーツのセンスが本物であるということがわかる描写です。

そんな彼が、自分より遥かに小柄の畦道に引き倒されて負けてしまうシーンは、絵の構図も相まって絶大なインパクトがあります。サッカーでは絶対に倒されないことから「不倒」と呼ばれた男が、カバディの世界ではあっさりと倒されてしまったことで、その奥深さを身を持って感じ、カバディにのめり込んでいきます。

その様子が、読者を次の物語へと惹き込むでしょう。

部長復帰、そしていよいよ他校との練習試合開始【2巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2016-05-12

1巻では登場しなかった部長、王城(おうじょう)が初登場する第2巻です。

入院していたため不在だった王城が復帰し、その実力の一端を披露します。さらに、かつて海外に渡り世界を相手に戦った日本人選手たち、通称「世界組」の一人だった王城が、そのツテを利用して関東ベスト4の奏和高校(そうわこうこう)に練習試合を申し込むことになり、宵越にとっては初の他校交流試合が組まれることとなります。

そんな2巻の見どころは、なんといっても宵越&畦道の1年生ペアが王城と戦うシーンです。

圧倒的な実力差で1年生ペアをねじ伏せる彼の姿は、なんとも魅力的です。運動能力でいえば1年生ペアのどちらにも劣るはずの彼が、試合のなかでは獰猛な獣のような攻撃性を見せ、人間とは思えない感覚とテクニックを武器に2人を翻弄する場面は鳥肌もの。

しかし、そんな王城の本当に魅力は、カバディを深く愛しているところにあります。彼は試合が終わると、歓喜から涙を流してしまうほどにカバディに夢中なのです。彼の強さの理由が、自身の努力の賜物という辺りも正しくスポーツ漫画らしく、尊敬したいキャラクターといえるでしょう。

練習試合終了、そして新メンバーが加入【3巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2016-10-12

奏和高校との練習試合から始まり、試合終了後の新入部員加入までを描く第3巻です。

冒頭から王城と奏和高校のエース・高谷(たかや)の一騎打ちが始まるため、ボルテージはいきなり最高潮!試合中も熱い展開の連続のため、読んでいるだけで全身が高揚感に包まれると思います。

そして新入部員の加入ですが、やはり新しい顔ぶれが増える瞬間は、どんな作品であってもワクワクしますよね。新たな仲間はいったいどんなキャラクターなのでしょうか?

そんな3巻の見どころは、練習試合における宵越の活躍でしょう。これまでチームスポーツを経験しながらも、チームワークを重んじることをしてこなかった彼が、初めて仲間のために勝ちを狙いに行く姿は男らしく、カッコいいの一言。

しかも、勝つために駆使する技の数々が、これまで部員とともに努力してきた中で培ってきた経験から得たものばかりだというところも、初期の宵越からの成長を感じられるでしょう。

騎馬戦で練習場所を取り戻せ!そして強豪校との合宿開始【4巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2017-02-17

カバディ部の練習場所が無くなるかも知れない、というピンチに見舞われる第4巻です。

旧体育館を練習場所としていたカバディ部ですが、突然野球部に占領されることになってしまいました。彼らは練習場所を取り戻すべく、野球部と体育祭の「騎馬戦」で勝負することとなります。

騎馬戦で勝利し、無事に練習場所を取り返したカバディ部の物語は、強豪校との合宿編へと続くのでした……。

第4巻は「騎馬戦」での対決という、本筋から離れていそうな内容が描かれていますが、この騎馬戦のシーンこそが見どころです。激突する際、カバディがマイナースポーツであることを野球部から馬鹿にされます。その冷やかしに対して宵越は真剣な返事を返し、彼がカバディと真摯に向き合っていることを読者に表しました。

騎馬戦の描写にとても熱がこもっていて、自然と手に汗を握ってしまうでしょう。「体育祭」という学生らしいイベントと、熱い展開が好きな方なら必見の内容です。

合同合宿、練習試合でライバル校の実力が明らかに【5巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2017-07-12

いよいよ始まった合同合宿!強豪校との練習試合を描く第5巻です。

能京高校と英峰高校の試合風景が中心となる巻ですが、試合だけではなく、トレーニング中のキャラクターの心理描写なども詳細に描かれており、著者がキャラクター一人一人を大事に表現していることが感じられます。

そんな5巻では、英峰との練習試合中に、王城が倒される場面が衝撃的です。英峰の部長・神畑(かんばた)は、とにかくストイックさを追求したような人物。全国2位という輝かしいはずの成果にもまったく納得しないという、きわめて高い意識を持っています。

その意識の高さと直向きさから、「凡人が天才を倒すためにはどうするべきか」ということを深く考えて実行に移し、見事に王城を討ち取る結果となりました。神畑の恐ろしい執念を感じられる場面となっています。

合宿もついに終盤、練習試合は最終戦へ【6巻ネタバレ注意】

著者
武蔵野 創
出版日
2017-09-19

合宿も終盤になり、最後の練習試合が始まろうかという6巻です。

5巻から引き続き、全国2位の英峰が強さを見せつけますが、どの試合においても一方的な展開ではなく、拮抗する全力でのぶつかり合いとなっています。各高校の持ち味と強さを、読者に印象付けることでしょう。

そんな6巻の見どころは、畦道と宵越、成長した1年生コンビが相手チームの前に脅威として立ちはだかる場面です。これまで試合では本来の力を発揮できなかった畦道が、新たな才能を開花させてチーム復活の道筋を作る場面は、彼がプレイヤーとしてさらに成長した様子を感じられる感動のシーンとなっています。

才能が開花したことで自信が得られたのか、セリフや顔つきもキリッとした雰囲気をもつようになり、より一層彼が頼もしい存在になったことが感じられます。

宵越も、これまでに得た自分の力をすべて使い、英峰の意表を突く新たな技を披露します。しかもそれは、宵越が認め、目標に掲げた主将・王城がかつて目指していたものだったのです。

王城ですら実現出来なかった技を宵越が繰り出す場面は、2人が能京のエースとして肩を並べられたようにも感じられる、感慨深いシーンとなっています。まだまだ成長途中の1年生組が、今後どのような躍進を遂げるのでしょうか。

紅葉のエース・佐倉の成長【7巻ネタバレ注意】

ついに能京と紅葉の試合が始まった7巻。何と言っても見所は、紅葉のエース・佐倉の成長ではないでしょうか。

紅葉先制攻撃の中で彼は練習では見せなかった圧倒的な実力を発揮しますが、能京のコンビネーションでいきなりアウトとなります。

そしてその次は能京の攻撃ターン。もちろんエースである王城を出したいところですが、心中複雑な形相で言葉を飲み込む宵越を見て、先輩たちが「取られた分はまた守ればいい」と彼を送り出してくれました。彼らの男らしい背中に惚れてしまいます。

そして宵越は、見事2点奪取。しかし教わったばかりの技を決めたのに、本人は失敗だと言います。

不思議そうにする周囲ですが、宵越は偶然成功しただけだという自覚があったのです。しかしそれと同時に手応えも感じており、成長の予感に胸を高鳴らせるのでした。これを会得すれば、自分は部長をも超えられる、と。 同じく王城を尊敬し、彼を超えたいと思っている佐倉も負けていません。ついに王城相手に守備をすることとなり、そこで「師匠越え」を目指します。

しかしその間わずか30秒で、王城の圧倒的な力を目の当たりにさせられるのです。圧倒的なパフォーマンスでしたが、王城が最後の最後で点数を決められた要因は、才能ではなく泥くさい工夫でした。

そして攻撃が終わった後、佐倉の考えを見通しているかのように、王城は「簡単に越せると思うなよ…」と凄むのです。

佐倉はもちろん、王城を越せるという希望が見えたと感じていた宵越もその表情にゾッとするのでした。

しかしその時の佐倉の全力の守備により、王城は負傷。浅いとは言え、転んだ拍子に頭を切ってしまいます。

佐倉は元々ムラのある性格なのですが、尊敬する王城を負傷させたことで、かなり動揺します。自分は尊敬する人に怪我をさせてまで何をやっているんだ、という気持ちになってしまいます。

しかしそこで彼に手を差し伸べる人物がいました。それは中学時代から彼を支え続けてきた、右藤で……。

佐倉、宵越の王城越えへの想い、王城の圧倒的な実力が見せつけられた内容でした。そのあとに右藤と佐倉の中学時代からの交流が描かれます。佐倉はその記憶を糧にしてメンタルを立て直し、前代未聞の大量得点奪取を見せました。

この大量得点の描写は圧倒的。佐倉が弱々しかった自分の殻を破り、試合中ながらも大きな成長をなしとげたことが感じられます。

そしてついに勝負は、宵越と佐倉の直接対決に。この他にも7巻は、緊迫の試合展開、それぞれのキャラの気持ちが存分に描かれた内容となっています。詳しい彼らの技や言葉は、ぜひ作品でご覧ください。力強いパワーが感じられることでしょう。

 

著者
武蔵野創
出版日
2018-01-12

同じく王城を尊敬し、彼を超えたいと思っている佐倉も負けていません。ついに王城相手に守備をすることとなり、そこで「師匠越え」を目指します。

しかしその間わずか30秒で、王城の圧倒的な力を目の当たりにさせられるのです。圧倒的なパフォーマンスでしたが、王城が最後の最後で点数を決められた要因は、才能ではなく泥くさい工夫でした。

そして攻撃が終わった後、佐倉の考えを見通しているかのように、王城は「簡単に越せると思うなよ…」と凄むのです。

佐倉はもちろん、王城を越せるという希望が見えたと感じていた宵越もその表情にゾッとするのでした。

しかしその時の佐倉の全力の守備により、王城は負傷。浅いとは言え、転んだ拍子に頭を切ってしまいます。

佐倉は元々ムラのある性格なのですが、尊敬する王城を負傷させたことで、かなり動揺します。自分は尊敬する人に怪我をさせてまで何をやっているんだ、という気持ちになってしまいます。

しかしそこで彼に手を差し伸べる人物がいました。それは中学時代から彼を支え続けてきた、右藤で……。

佐倉、宵越の王城越えへの想い、王城の圧倒的な実力が見せつけられた内容でした。そのあとに右藤と佐倉の中学時代からの交流が描かれます。佐倉はその記憶を糧にしてメンタルを立て直し、前代未聞の大量得点奪取を見せました。

この大量得点の描写は圧倒的。佐倉が弱々しかった自分の殻を破り、試合中ながらも大きな成長をなしとげたことが感じられます。

そしてついに勝負は、宵越と佐倉の直接対決に。この他にも7巻は、緊迫の試合展開、それぞれのキャラの気持ちが存分に描かれた内容となっています。詳しい彼らの技や言葉は、ぜひ作品でご覧ください。力強いパワーが感じられることでしょう。

練習試合を終え、さらに変化する兆しを見せる能京!【8巻ネタバレ注意】

2点差ある紅葉を追いかける形の能京。ゲーム終盤になり、決着がどうなるのかに焦りも感じられますが、宵越がその実力を見せ、6点奪取。結果的に4点差で紅葉を打ち負かすのでした。

そして3校合同の練習試合は終了。全勝の英峰が1位、全敗の紅葉が3位、能京は2位という結果になりました。

そして合宿が終わり、そのあとはちょっとした箸休め的展開となります。

著者
武蔵野 創
出版日
2018-05-18

しばらく部活が休みだということで、それぞれ休養をとる部員たち。人見は、偶然出会った宵越と畦道とショッピングすることになりますが、途中で抜けてしまう畦道。実は彼女と約束があったようで、それを無駄にライバル心を燃やす宵越が放っておけるはずありません。

女装させられた人見は、畦道カップルを邪魔するために宵越の彼女という設定でダブルデートをさせられることになり……。

詳しいオチは、ぜひ作品でご覧ください。最後の夕日のシーンが何とも言えずしょっぱいです……。

そんなギャグ回もいいですが、やはり見所は本筋に戻ってからの展開。高校王者・星海との練習試合で守備の弱さが浮き彫りになった能京は、日本一のアンティ(守備)と呼ばれた、元日本代表のキャプテン・久納栄司をコーチにむかえ入れようとします。

しかし彼が能京の練習試合を見て言ったことは、予想外のもので……。

チームのポジションや、あり方が大きく変わってきそうな久納の登場。また成長を見せてくれそうな熱い展開は、ぜひ作品でご覧ください。

宵越に訪れる試練。そして迎える、夏の大会!【9巻ネタバレ注意】

宵越にとって試練となる第9巻です。

久納をコーチに迎え、新たな体制で練習に励む能京。そんななか、久納は宵越に対して攻撃ではなく守備の練習をし、控えに回るように指示します。

しかし、宵越は攻撃としてのプライドから、控えに回る事を受け入れる事が出来ません。そんな彼を久納は実戦で叩き伏せ、攻撃の要は王城であると決定を覆す事はしませんでした。

著者
武蔵野 創
出版日
2018-08-17

この状況を受け、明らかに気落ちする宵越ですが、やはりそこはただでは転ばないのです。控えに回る事となった逆境を跳ね返し、守備練習であるボール拾いから新たな課題を見つけ出し、見事解消する事に成功するのでした。

そして地道な練習の末、いよいよ大会の抽選が始まります。

能京の初戦の相手は、なんと元世界組である外園を有する伯麗IS。身体能力に優れた外国人で構成される、強力なチームと当たる事になってしまいました。一筋縄ではいかない相手を前に、否が応でも気合の入る能京メンバー達。

そんななか、久納は例年の悪い流れを断ち切るために、スタメンの攻撃として急遽、序盤に強い宵越を指名するのでした。攻撃でも守備でも重要な役割を与えられた彼は奮い立ち、いよいよ初戦へ臨む事になるのです。

そんな本巻の見所は、能京メンバーのそれぞれの初戦に対する想いについての描写でしょう。2年生以上は例年の初戦敗退を断ち切ろうとする覚悟があり、1年生達はとにかく初戦突破に向けてモチベーションを高めるのです。キャラクター1人1人に対する詳細な心理描写と、男たちの胸のうちの熱さが伝わるような描写となっています。

まだまだ熱い展開が期待できる『灼熱カバディ』を、マイナースポーツだからと読まないのはもったいないです。とにかく熱くなれる作品なので、ぜひご一読ください。


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