『ああ探偵事務所』が無料!ゆるすぎる謎解き漫画の魅力をネタバレ紹介!

更新:2021.11.10

無料漫画アプリ「マンガPark」で読める『ああ探偵事務所』は、一応ミステリー枠というジャンルに分類されながら、探偵物とは思えないゆるい日常が描かれています。今回は、ゆるすぎる謎解き漫画の魅力をご紹介していきます。

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漫画『ああ探偵事務所』が無料!ゆる〜い魅力をネタバレ紹介!

本作は、私立探偵妻木(つまき)が代表を務める「ああ探偵事務所」という探偵事務所を中心に描かれる探偵漫画です。

世のなかに探偵漫画は数あれど、本作の主人公ほど探偵に憧れて職につき、探偵という職業に誇りを持っている男はいないでしょう。

著者
関崎 俊三
出版日
2002-06-28

よくある探偵漫画のように、人が次々と死ぬような事件はほとんど起きません。浮気調査をしたり、公園のラクガキ犯人を探したり、そういった日常の事件がほとんどです。そのうえ、探偵事務所に入ってくる依頼自体が少ないため、妻木はアルバイトをして生活費を稼ぐ始末。

日常的な物語が描かれているため非常に読みやすく、あえてジャンルに分けるなら、探偵×日常漫画といったところでしょうか。

人が次々と死ぬような探偵漫画に飽きた人にはもちろん、まったりした漫画が読みたい人にもおすすめです。

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漫画『ああ探偵事務所』あらすじ

「ああ探偵事務所」は妻木が代表を務める探偵事務所です。とあるきっかけで助手としてお手伝いをすることになった井上涼子を始めとして、妻木とさまざまなメンバーたちは、時には依頼人から舞い込んで来た事件の謎を解き、時には老若男女問わず人の悩みを聞くなどして、地元に根づいた探偵の日常を過ごしていきます。

探偵という仕事に誇りを持ちつつ、アルバイトで生計を立てる妻木。その独特の発想からくる推理と奇抜な方法で、やってくる事件を解決(?)に導きます。

魅力をネタバレ紹介1:主人公と周囲のドタバタ劇!

魅力をネタバレ紹介1:主人公と周囲のドタバタ劇!
出典:『ああ探偵事務所』1巻

『ああ探偵事務所』は探偵もの漫画とはいいつつも、謎解きがメインというよりは、主人公妻木の変人ぶりと、それに翻弄される人々の日常の様子がとても面白い漫画です。

そもそも妻木の普段の様子を見ると、かなり駄目な大人という印象を受けるでしょう。探偵と名乗りながら、依頼がこない時はアルバイトをし、それでも家賃を滞納し、事務所を追い出されそうになることも多々あります。

妻木の変態ぶりを表す行動は数々あり、特に変装という名のコスプレをよくするのですが、そのコスプレ道具で事務所の一部屋が埋めつくされていたり、そのくせ変な演技力もあったりするのです。なんと小学生の頃、お腹が痛いと演技してそのまま本当に手術されてしまったことがあるのだとか。

その変人ぶりは探偵業とまったく関係ないところに多く発揮されていて、なぜか地元の卓球の大会で優勝してたり、アルバイトした先ではあまりの有能ぶりからどこでも正社員に誘われたりもしています。

本当に探偵漫画なのか?と疑うほど、話によっては何の事件も起きません。ですが、それがこの漫画の魅力のひとつであり、事件が起きない時こそ変人妻木と楽しい仲間たちのコミカルな日常が楽しめます。

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魅力をネタバレ紹介2:謎が超日常的!解き方も地道な努力……。

魅力をネタバレ紹介2:謎が超日常的!解き方も地道な努力……。
出典:『ああ探偵事務所』1巻

「ああ探偵事務所」にやってくる依頼は地元に住む人達の日常にとても密着した依頼が多いです。

依頼されるのは、公園の落書き犯人探し、中学生のいじめの調査、ストーカー被害など。日常的な依頼だからこそ、その解き方も実に地道です。街の情報屋に聞いたり、現場に潜入したり、またある時は不法侵入してまで事件を解決するために動きます。特に不法侵入などは最終手段のような物で、これを使う時は大体相当追い詰められていて、まったく謎が解けていません。

事件にまつわる謎もかなり日常的です。怪文書が自宅に送りつけられることに悩まされる被害者の母親から依頼が来た時の話では、暗号のようなものが書かれた紙の解読が最後まで分からず、最終的に犯人とおぼしき人物の自宅に妻木が侵入します。

そこで暗号の解き方がのった本が見つかるのですが、その本はなんと小学生のための英語の参考書。暗号に使われた表現はその参考書を読んでいないとまったく想像がつかないものでした。あまりの馬鹿らしさに妻木は「こんなの分かるわけねーだろ!!」と本を床に投げつけます。

とにかく足を使って事件を解決するためのヒントを地道に拾う、それこそが妻木の基本スタンスなのです。

魅力をネタバレ紹介3:変なやつだけど憎めない。そして案外天才肌の妻木

魅力をネタバレ紹介3:変なやつだけど憎めない。そして案外天才肌の妻木
出典:『ああ探偵事務所』1巻

散々妻木の変人ぶりを書いていましたが、この漫画を読むと妻木の魅力に惹かれてしまうでしょう。それほどに憎めないキャラクターです。

独特の考えと斜め上を行く行動が目立つ妻木ですが、作中で彼ほど人に対して真摯に物事を考える人はいないでしょう。依頼者に親身になり、彼らの日常を守るために奮闘する姿を見てしまうと、どうしたって格好よく見えてしまうのです。その行動がどこか間違っている時こそあれど、探偵という職業で社会に生きる人々の役に立とうという彼の思いが漫画を通して伝わってきます。

また、推理こそ的外れなことも多い妻木ですが、色んな才覚を持っています。特に目立つのは格闘術。普段は日常的な事件が多いなか、それでも凶悪な殺人者や、連続婦女暴行犯、兵器マニアのイカれ男など、危ない連中と対峙することも少なくはありません。しかし、その連中との格闘戦において妻木が遅れを取ることはなく、中国拳法のような、柔術のような、変わった格闘術によって相手を仕留めます。

その他にも不法侵入の際に用いるピッキング技術や、地域のたちを使った罠のセッティングなども注目すべき彼の技といえるでしょう。

奇行が目立つ彼ですが、内に秘めた探偵愛と情熱、正義の心は本物であり、その魅力に周りの人たちも惹かれていきます。

その最たる人物こそが、ヒロインの涼子でしょう。『ああ探偵事務所』の作中では彼女の視点から語られることも多く、それゆえに彼女というフィルターを通して見ることで、より妻木の魅力が伝わってくるのです。

著者
関崎 俊三
出版日
2008-05-29
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日常的なゆるい話がメインの探偵漫画『ああ探偵事務所』は連載終了から間が開いた作品ではありますが、今読んでも妻木とその仲間たちの魅力に惹かれるでしょう。読んだことがない方は、ぜひ読んでみてください。

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