週刊少年サンデーで連載され、2017年に最終回を迎えた『マギ』。理不尽な世界に挑み続けたアリババとアラジンは、一体どんな結末を迎えたのでしょうか?今回は『マギ』に魅力や最終回までのあらすじを紹介したいと思います。 37巻、最終回のネタバレを含んでいますのでご注意ください。ちなみにスマホアプリで無料で読むこともできます!
『マギ』の魅力といえば何といってもその広大な世界観で、いくつも存在する架空の世界がベースとなり、それぞれの国々でのストーリーが展開されています。またソロモン72柱をモチーフにした魔神(ジン)や、過去の世界のアルマトラン、人並みはずれた戦闘力を持つファナリス民族など、まさにファンタジー全開の登場人物も魅力的なのです。
今回は『マギ』の面白さを知って頂くため、ストーリーや用語、物語設定などをご紹介します。ネタバレを十分に含んでおりますのでご注意ください。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
- 2009-12-18
大高忍が描く『マギ』は、ただの魔法冒険譚では済まされない壮大な物語です。
基本的には主人公のアラジン、バルバッド王国第3王子アリババ、シンドリア王国国王のシンドバッドという人物が中心となっていますが、「○○編」で展開しているものは、それぞれの国を統治しているキャラも主人公として描かれることもあります。物語が進めば進むほど舞台の幅が広がり、世界中の人々をも巻き込み、さらには神の存在すらも危ぶまれることに。それが魔法ファンタジー『マギ』の魅力なのです。
ダンジョンと呼ばれる迷宮を、攻略したものだけが特別な力と巨万の富手に入れられる、それが『マギ』の世界です。チーシャンという村に、馬車の運転手をしているアリババという少年がいました。
彼は、借金を返済した後、迷宮を攻略し富を得ることを夢みていました。そんな時、世界中を旅しているアラジンという少年と出会います。ある出来事により、アラジンの持つ笛から出たウーゴくんの存在を知り、共に迷宮を攻略しようと持ちかけるのです。
因みに本作は「サンデーうぇぶり」で無料で読むことが出来ますので、『マギ』の壮大な世界をお楽しみください。
まずは『マギ』の世界に登場する魔法使いマギについて。マギは魔法使いの最高位でこの世界では3人しか存在せず、その時代の王を選定する役割を担っている存在です。主人公アラジンはそれを例外とする史上初の4人目のマギとして登場しています。
3人のマギは、煌帝国にはジュダル、主を持たないユナン、レーム帝国にはシェヘラザードがいて、それぞれが王と認めた者のマギとなっていますが、ユナンは誰のマギにもならず世界を放浪しているため、さすらいのマギとも呼ばれているのです。
マギは、光の流動体で蝶のような形をした魂(ルフ)を操ることで強力な魔法を使ったり、迷宮(ダンジョン)を自由に出現させたり消失させたりすることが基本的な力。
アラジンはマギのなかでも偉大なる大魔導士でソロモンの代行者(ソロモンのうつし身)と呼ばれ、ほかのマギでは使えないアラジンだけの力、ソロモンの知恵を授かっています。
ソロモンの知恵は神秘的な力で、他者のルフに接触したりルフの記憶を他者に見せたりすることが出来る究極の技で、シンドバッドやアル・サーメンが狙っているのです。
続いて、アル・サーメンやダビデといった闇の部分を説明しますね。アル・サーメンは堕転した魔導士らが集まり、アルマトランに戦争を引き起こして崩壊させた闇の集団です。
アル・サーメンは過去だけでなく、物語の舞台となる世界にも根強く存在しており、世界中の人々を操って世界を黒く塗りつぶそうと画策している闇組織のこと。
またダビデとは、ソロモンの父でアラジンには祖父にあたる人物です。イル・ラー(魔導士を生み出した父)を崇める魔導士聖教連の長ですが、その組織もイル・ラーの思想から外れた不浄なるもの。
また、アルマトランは人間や他種族が幸せに暮らしていた国でソロモンが統率していた過去の国をいいます。
物語の初めはアラジンが初めて世界を歩き出す様子だったり、誰かが迷宮をクリアして力を手に入れたりといった冒険譚で始まりますが、その世界はどんどん広がり最終的には神の領域にまで達していくのです。
舞台をどこまで広げるのか?といったところや、主人公アラジンがすべてにおいて万能ではないことも『マギ』の魅力のひとつですね。
アラジンが無敵だったら、物語は全然面白くなりません。ひとりひとりのキャラクターが誰かを助けられながら、自分も傷を負いながら徐々に成長していく姿もまた『マギ』の良さでもあるのです。
『マギ』はアラビアンナイトをモチーフにしているので、ファンタジー性としては王道を辿っています。そしてもっと奥行きを出すために、様々な設定が施されているのです。
そのひとつは先ほどの説明にあった迷宮。迷宮はダンジョンと呼ばれ14年前に突如として現れましたが、これらはすべてマギが出現させたもの。
入り口はたったひとつで一度引きずり込まれたらダンジョンをクリアする以外、外に出ることは出来ません。ダンジョンの中にある宝物庫にたどり着き、ジン(金属に宿る精霊)が王と認めた場合にはジンの力と魔法道具などを得ることができるのです。
誰でも挑戦することは可能ですが、宝物庫にたどり着くまでには様々な試練が待ち構えています。宝物庫につく前にそれらに敗北してしまった場合も、クリアとは見なされず解放されません。
まさに生死をかけた挑戦というわけです。ジンに王と認められ力を得たものは、金属に宿ったジンの力を使った魔装というものが出来るようになります。
魔装の形もジンの種類によって違いその力もまた様々。特に、シンドバッドは7つのダンジョンをクリアしているので、『マギ』のなかでは最多のダンジョン攻略者となっているわけです。
そして魂の故郷と言われているルフには光と闇のルフが存在し、通常のルフは光輝いていますが、中には黒いルフがあります。
黒いルフとは、運命を恨んで堕転した人物から生まれた真っ黒なルフのことを言い、光と闇とでは考え方も正反対なので、当然のごとく争いが起こってしまうんですね。
アル・サーメンは世界を闇にしようと計画、それをアラジンやアリババやが阻止していきます。では、半分堕転したシンドバッドはどちらにつくのかということです。
シンドバッドは未来を見通す力があるとして、このままでは世界は滅びてしまうから世界中の人々の魂を、ルフを還そうという計画を立てています。
ルフを還すということは、世界中のすべての人々が死んでしまうということ。平等で平和な素晴らしい世界……。上に立つ者に感情を支配され人々は自分の意思を持たない、だから争いも起こらない。
そんな世界で生きていくことが幸せと言えるのかと、アラジンやアリババが立ち向かっていくのです。すでに、34巻では「神」の座を手にしたシンドバッド。この先アラジンたちは、シンドバッドの計画を阻止できるのでしょうか……。
先ほど少しだけ説明しましたが、ここではアルマトランやアル・サーメンについて紹介しますね。アルマトランはソロモン王が作った理想郷のことで、アラジンたちがいる世界とは空間も時間も繋がっていない別世界をいいます。
またそのような別世界は他にもたくさんあり、アルマトランはそのうちのひとつにしかありません。そして、この世界の摂理を創った人物こそがソロモン王なのです。
800年前、イル・ラーはすべての人間の魔法を与えました。魔人間たちは神(イラー)に感謝しましたが、時が立つにつれその気持ちを失い、愚々塔を立て人間以外の異種族の意志を奪い制圧し始めたのです。
ソロモンはそんな魔導士聖教連のやり方に反発し、レジスタンスとして魔導士聖教連と対立。また、これまで交じり合わなかった種族が出会ったことで、種族間争いが勃発することに。ソロモンは知恵を絞り争いを鎮め、平和な世界へと導いたのです。
そしてソロモンが反発した魔導士聖教連、これが後のアル・サーメンとなっていきます。アル・サーメンは自分たちが正当な魔導士だとして、神を冒涜したとするソロモンを恨み堕転した集団へと変貌していくのですが、その魔導士聖教連の長となっているのがダビデ老なのです。
ダビデ老によって神のルフを黒く塗り替えられてしまった世界では、生ける者の運命を支配され絶望的となることは目に見えています。そこでソロモンは、神を殺して世界を作り変えようとしたんですね。
「真実を知ってしまった今、「運命」を神に支配されたままでは俺たちは絶望的で生きてはいられない」(『マギ』24巻から引用)
やろうとしたことはダビデと同じようですが、違うのはみんなの未来がある美しい世界に作り変えようとしたことだったのです。
ソロモン王もダビデの血を引くだけあって、光に向かっていくのか闇に向かっていくのかという違いで、考えつくことは同じなのでやはり血は争えないということでしょうか。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
- 2009-12-18
本作はなぜ、こんなにも読者を惹きつけているのでしょうか?今回はその鍵を握っている、魅力的な登場キャラクターたちに焦点を当てて考えてみます。
物語は様々な国や勢力が存在する、群雄割拠の構図となっています。スケールの大きい世界観なので、その分キャラクター性も豊富なのです。王族と奴隷、才人と凡人、それぞれが生きる環境も様々。
主人公のアラジンを取り囲むキャラクターたちの過去や、思いが交錯する人間ドラマが本作の一番の見どころです。善と悪の対立のような場面でも、キャラクターの人間性や信念、過去を掘り下げながら描いており、果たしてどちらが善で、どちらが悪なのか、豊かな表現で読者を考えさせます。
キャラクターの言葉や表情が生き生きとしており、力のあるセリフには心動かされるでしょう。
「仲間みんなで協力し、助け合いながら冒険する」というのが少年漫画の王道展開かと思いますが、本作のキャラクターは単独で行動したり、ひとりで葛藤したりする場面が多く、作品の特徴と言えます。そういった面で、読者の意表を突く展開がいくつか登場することでしょう。
またキャラクターたちは、残酷な世界や、足掻いてもどうにもならない、綺麗事だけでは解決出来ない壁の前で苦悩し、時に傷つきます。そんな運命を受け入れたり、壁を乗り越えたりして成長を勝ち取る者もいれば、凄惨な過去を経験したことにより、闇に転じてしまったキャラクターも……。
個性豊かなキャラクターに加え、魔法やジン、金属器などの様々な武器やバトルシーンが登場しますが、原動力となっているのはやはり一人ひとりの「運命に立ち向かう強さ」です。それは家族や友、または自分の守るべき世界のために発揮されます。
心の強さや生き生きとした姿に憧れ、思わず応援したくなってしまう。そんなキャラクターたちの生命力に何よりも惹かれてしまうのが、本作の最大の魅力でしょう。
あまりにも魅力的なキャラの多い『マギ』ですが、今回は、ストーリーを把握するために最低限おさえておきたい3人の主要登場人物をご紹介します。
ジンの力を手に入れた金属器使いと、その能力の一覧を紹介したこちらの記事もおすすめです。
漫画『マギ』の金属器使いとジンの能力一覧【ネタバレ注意】
「千夜一夜物語」をモチーフにした冒険活劇・漫画『マギ』では、精霊に王の器と認められたものだけが、精霊と契約を交わし、その力を得ることが出来る金属器使いという人物が多く登場します。 ここではジンの力を手に入れた10名の金属器使いや、ジンの能力を一覧にて紹介します。スマホアプリで無料で読むこともできるので、そちらもおすすめです!
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
- 2010-03-18
アラジンは本作の主人公。食べる事と、グラマーな女の人が大好きな男の子です。非常に素直で純粋な性格であり、その真っ直ぐな言葉や行動には周囲を突き動かす力があります。また「ジンの金属器」である魔法の笛を持ち、その笛に宿っている「ウーゴ」という精霊を操る能力を持っています。
彼の正体は、王の器を見極め選定し、導く役目を持った創世の魔法使い「マギ」であり、この世界を作ったとされる「ソロモン王」の忘れ形見。そんな身の上のため、旅に出る前の幼い頃は「聖宮」という閉ざされた部屋の中、ウーゴと二人きりで、自分の正体も知らずに孤独な日々を過ごしていました。
そして旅先で出会ったアリババと仲間になり、アラジンは彼を「王の器」として意識するようになります。
今まで孤独な毎日を送っていたアラジンは、行く先々で様々な人と出会い心を通わせ、時には戦い、自分が何者かを模索していくのです。元々桁外れな魔法の能力を持ち合わせてはいますが、作中では「マグノシュタット」という国の魔法学校で改めて魔法の勉強した後、より一層の力と成長を見せます。
その魔法学校の在学中に起きた「レーム帝国」との戦いも各国との共闘で切り抜け、アラジンと同じマギであり、ライバルである少年・ジュダルと刃を交えます。なんとか切り抜ける事は出来たものの、戦いの中でアリババを救えず、この後2年間、極東にある閉鎖された島国「鬼倭国」で身を潜めることになってしまうのです。
それからというもの、所在が分からずじまいだったアラジンですが、31巻で遂にその姿が明らかになりました。
予想以上のイケメンになった彼の姿は、ソロモン王に瓜二つ。目覚ましい成長を遂げたアラジンには、精神的にも大人になっている事が伺えるシーンが見られます。
「アリババには弱音を吐けなかった」と心の内を吐露するのは「煌帝国」の皇帝・紅玉。彼女に対し「アリババくんよりも僕がいいって事?」と、意図ありげにアラジンは問います。
その時は結局あしらわれてしまいますが、不器用ながらも少しずつ心を通わせていく二人の姿からは、恋の予感を感じさせます!以前までの子どもっぽさの残るアラジンならば考えられない切り返しに、成長をしみじみと感じます。
今後この二人がどうなっていくか、目が離せません。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
- 2009-12-18
第二の主人公・アリババ。初登場時はチーシャンの街で御者として働いていました。調子の良い性格で、普段はどこか頼りないですが、ここぞという時には持ち前の正義感で、損得なしに人を助けてしまう優しい青年です。
そんな姿を目の当たりにしたアラジンに「王の器」として見込まれ、共に迷宮を攻略し、晴れて金属器使いになります。炎の力を持つ「アモン」という精霊の主となった彼は、そのままアラジンと共に冒険へ出ました。
最初はまともな戦い方すら知らなかったアリババですが、シンドリア王国の国王「シンドバッド」との出会いや、その後出会う様々なキャラクターとの関わりの中で、ジンの真の力である「全身魔装」を習得するなど、修行の成果を発揮するのです。
そんなアリババは、見た目や性格は普通の青年なのですが、彼の正体は、大海洋国家「バルバッド王国」の王子。幼少時代は娼婦の母親や、スラムの仲間たちと共に過ごしていましたが、ある日王の遣いに城に連れられ、王から直接、血筋に関する衝撃の事実を告げられます。「お前は、昔王宮で侍女をしていたお前の母親と私の息子だ」と。
それ以来、王宮で王族の教育を受け王子として過ごしてきたアリババですが、自らの過ちにより国を脅かす事件が起きてしまい、責任を感じたためそのまま王宮を後にしました。
アリババは自分の過去や国から出た理由、故郷でおきた騒動の顛末などをアラジンに打ち明けます。そして彼は、彼の親友であり、騒動の原因となった青年・カシムを救うために決別し、戦うのです。アラジンの協力によって騒動じたいは収束させることに成功しますが、カシムを救う事は出来ず……。アリババは大いに悔みました。
このバルバッドでの戦いで得たカシムの思いや「人は本来孤独で分かり合う事が難しい生き物」という考えは、後のアリババの行動に反映されていきます。
そして再びアラジンたちと別れ、一人レーム帝国へ修行に出るアリババ。強大な魔力を上手く制御出来なくなっていたアリババは、剣闘士養成所にて剣闘士をしながら修行に励み、ボロボロになりながらも見事戦いに勝利し、魔力を再び制御する事に成功しました。
その後も、かつての仲間との死闘の末、精神を亜空間に飛ばされてしまい、死亡を噂されますが、3年という時間をかけて無事に精神を取り戻し、アラジンたちと再会するのでした。
ここから新章に突入していくのですが、アリババはどんなイケメンに成長を遂げているのかと期待するところなのですが……。
あまり変わっていませんでした。この主人公はキャラがぶれません。3年前と見た目はほとんど変わっておらず、ほっとしたような、残念なような……。
主人公でありながらモテない設定や、女性との縁のなさにも定評のあるいじられキャラなアリババ。しかしそんな彼にも、ヒロイン・モルジアナとの間に恋の予感がありました。
レーム帝国での修行を終え、仲間たちと合流したアリババはバルバッドへ向かう途中、モルジアナからの「これからも側においていて」という言葉をプロポーズだと勘違いし、暴走し始めます。 モルジアナと恋人同士になったと思い込んだアリババですが、そんな時にモルジアナから衝撃の一言が。
「私は眷属としてお仕えしたいという意味で言ったのですが」
その言葉を聞いたアリババは発狂し完全に壊れてしまい、仲間たちにも気を使われる始末。このシーンは作中でも屈指のギャグシーンです。
かつて奴隷であった自分を助けてくれたアリババに対し仄かに恋心を抱いてはいるのですが、まだその感情に整理がつかず「あなたの気持ちに応えられるまで、もう少し時間をください。」とアリババに語りかけるモルジアナ。アリババを傷付けないように丁寧に自分の気持ちを伝えていることが分かります。
そんなアリババとモルジアナですが、32巻で二人の関係は大きく変わります!
かつての仲間たちと数年ぶりに再会し、酒場で宴に興じるアリババですが、ふとモルジアナの前に立ち自分の今の思いを真剣に語り始めます。帰ってから自分の国や世界を見て、家族のことについて考えたこと、自信がないときも唯一そばにいられる女の子がモルジアナであると。
そしてついに、「俺と結婚してくれよ。」とみんなの前で堂々とプロポーズしたのです。
それを聞いたモルジアナも、「夫婦になりましょう。」と快諾し、周りも祝福ムードに。今まで女性関係ではあまりのモテなさに散々な目に合ってきたアリババですが、ここにきてやっと報われました。
長年の想いが成就したと共に、二人の受け答えにも心の成長を感じる、重要なシーンです!
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
- 2009-12-18
7つものジンの金属器を所有するシンドリア王国の国王であり、作中に登場する重要な七ヵ国の同盟の長。通称「七海の覇王」。 高いカリスマ性の持ち主で、朗らかで面倒見の良い性格から多くの人に慕われ、部下にも恵まれています。お酒と女性のこととなるとだらしないのが玉に瑕。
シンドバッドの過去の物語として、『マギ シンドバッドの冒険』という外伝作品が刊行されています。 本編に登場するシンドバッドの部下である「八人将」の過去や出会い、迷宮攻略の経緯などが描かれており、こちらを読むと本編もまた違った視点で見られますよ!
今でこそ国王ですが、彼は元々は貧しい生まれでした。恵まれない境遇ゆえに、幾多の苦難を乗り越えて今の地位を築いてきた苦労人でもあります。そして彼は、生まれた瞬間から運命を見通す不思議な力を持っていたのです。
本編の中盤までは主人公の頼れる兄貴分、アドバイスをくれる良き王としてサポートしてくれるのですが、だんだんと心の闇が見え隠れし始め、雲行きが怪しくなっていきます。
彼は誰が見ても王の器たる人物であり、誰よりもそれらしいキャラクターなのですが、たびたび独善的な言動や行動が目立つように。この違和感にいち早く勘付いていたアラジンが、シンドバッドではなくアリババを選んだのも頷けます。物語が進むにつれ、シンドバッドはだんだんと暴走の一途を辿り始めるのです……。
新章からは、世界に災いをもたらす組織・アルサーメンと手を組んでいるなど、もしやアリババたちの敵になってしまうのでは?と匂わせる行動ばかりです。シンドバッドの持つ「正義」は、いったいどこを目指しているのでしょうか。
魅力的なキャラクターが多く登場する『マギ』。そんなキャラたちの強さをランク付けしたこちらの記事もおすすめです。シンドバッドは何位にランクインしているのでしょうか!
漫画『マギ』キャラクター強さランキングベスト40!2位はアラジン
第59回小学館漫画賞少年向け部門受賞。2020年5月時点で累計発行部数は2500万部を突破している漫画『マギ』 さらに、アニメ化やゲーム化、スピンオフ作品などさまざまなメディア展開がなされている人気作品です。 マギには数多くのキャラクターが登場します。2009年に開始された連載もついに2017年で完結。今回は、『マギ』に登場するキャラクターを強さランキングの形式で紹介していきます。スマホアプリで無料で読むこともできます!
『マギ』で一番重要なのはキャラクターたちの存在ですね。主人公アラジンを取り巻く人物も、物語を語る上で必要不可欠です。
『マギ』は「○○編」といったストーリーで展開されていますが、その都度主人公として描かれているキャラも変わっていくので、13巻の「シンドリア編」までに登場した主要人物たちとの出会いやエピソードを紹介していきます。
まず、アラジンと最初に出会ったのはアリババです。アリババは登場当初、運転手をしていましたが本来はバルバッド王国の第3王子という身分。
お腹を空かせたアラジンが、その富豪の前にあるリンゴに手を出そうとしたことがきっかけで知り合いました。
アリババはダンジョン攻略でお金持ちに、アラジンはジンの金属器を探していると意見が合致し、ふたりで第7迷宮アモンへと挑むことに。
ダンジョンの中には、アラジンがマギだと知って追いかけてきた悪徳領主と二人の奴隷の姿が……。そのうちのひとりの奴隷がモルジアナです。
モルジアナは赤い髪に強靭な脚力を持つ戦闘民族ファナリスの末裔。ダンジョンクリアの直前、もうひとりの奴隷ゴルタスの助けもあって、奴隷から解放されたのです。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
ダンジョンクリア後アラジンは、飛ばされた先で知り合った騎馬民族と交流を重ねるうち、自分が何者なのか少しだけ分かってきました。
そしてその後、騎馬民族と外交の話をしに来ていた第9迷宮パイモンの攻略者、煌帝国と練白瑛を知り合ったのです。
騎馬民族らと別れたアラジンは、次の場所へと向かう隊商の馬車に乗せてもらいますが盗賊に襲われ、アラジンは奴隷として売られる身として捕らえられてしまいました。
そこで再会したモルジアナと2人でバルバッドへ向かう途中に出会ったのが、葉っぱ1枚を纏っただけのシンドバッドです。
どうやら酔って寝ている間、盗賊に身包みはがされてしまったとのこと。アラジンの小さな洋服を貸したことから交流が始まります。
その後訪れたバルバッドでは、国で起こっている状況を変えるため、幼馴染のいる盗賊団に入っていたアリババとも再会を果たしたのです。
しかし、その事件を裏で糸を引いていたのは実はアル・サーメンでした。アル・サーメンが糸を引いているということは、おのずとジュダルの姿もあるということ。
ジュダルはアラジンの笛に宿る精霊ウーゴにひねり潰されてしまいますが、そのジュダルを危機一髪で救ったのが、第45迷宮ヴィネア攻略者で煌帝国の練紅玉です。ただ、このときの紅玉と後に出てくる紅玉では、驚くほどに性格が違うのにも注目してくださいね。
アラジンが出会う人たちそれぞれの状況までも事細かに描いており、さらには仲間になる伏線を残しつつ、またはもしかして仲間になるのかも?というような伏線を残している描き方も魅力を感じます。
アラジン、アリババ、そしてシンドバッドらが一体となってアル・サーメンの魔導士を叩き潰したあと、食客として招かれたシンドリア国でシンドバッドの家臣、八人将と出会うのです。
八人将は、シンドリア王国政務官のジャーファル、戦闘民族ファナリスの末裔マスルール、女性魔導士ヤムライハ、エリオハプト王国第2皇子シャルルカン、アルテミュラ王国王女ピスティ、ササン王国第2王子スパルトス、元パルテビア国軍人のドラコーン、そしてイムチャック族戦士ヒナホホの8人で結成されています。
今後、強敵アル・サーメンがどういった形であっても世界に関わってくる可能性を考えアラジンは魔法を、アリババは剣、モルジアナはファナリスとして戦闘力に磨きをかけるのです。
そんな折、煌帝国の第4皇子練白龍(れんはくりゅう)と煌帝国第8皇女練紅玉(れんこうぎょく)姉弟がシンドリアに到着しました。練白龍は自分の腕を磨く名目でシンドリア国を訪れたということですが、本当の狙いはシンドバッドに煌帝国を潰して欲しいと頼むことだったのです。
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着々と力をつけていくアラジンたちでしたが、アル・サーメンと戦うにはもっともっと力が必要だと感じたアラジンは最強の魔導士として勉強するために、マグノシュタット魔法学校へ入学を決めました。
それを聞いたアリババは剣の腕を磨くためにレーム帝国へ、モルジアナはファナリスの故郷を見てみたいという理由で、暗黒大陸を目指すことにしたのです。
この先3人はそれぞれの目的を果たそうと離れ離れになっていくわけですが、「マグノシュタット編」では、アル・サーメンの関わりで大事件へと発展していきます。
これまで、アラジンがどこから来たのか、彼らがすべきことは何なのか、これまでの現状についての謎が回収され始めました。
アラジンはソロモン王とその妻シバ女王の息子で、卵のままお腹から取り出したシバが、ウーゴ(アラジンの笛に宿る精霊)にその成長を託したのです。
ソロモンは神と一体となり、その後はシバがアルマトランを率いていましたが、内乱が起こり側近だったアルバに殺害されてしまいました。
聖宮でウーゴに守られていたアラジンは、成長するまで外にでることは出来きなかったのです。その後アリババたちのいる世界に来たものの、自分が一体何者か分からずにいましたが、ルフに導かれ多くの人と出会ううちに、自分のやるべきことや正体を知ることが出来ました。
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一方、シバを殺害したアルバは当初煌帝国第3代皇帝の練玉艶(れんぎょくえん)の体を乗っ取っていましたが、アルバの正体もソロモンに使えていたマギのひとりであったことが判明しています。
その後25巻で練白龍により謀殺されたとなっていましたが、今度は煌帝国第1皇女練白瑛(れんはくえい)の体に鞍替えしてシンドバッドの元に潜んでいたのです。シンドバッドはその正体を知りつつも、自分の計画を進めるため手を組むことにしました。
「今でも本当にシンドバッドさんですか?あなたは「アルマトラン」時代の魔導士……「ダビデ」なのではありませんか?」(『マギ』29巻から引用)
堕転しかけた練白龍との戦いで命を落とし、再びこの世に戻ってきたアリババがシンドバッドの元へ挨拶に訪れた際、これまでの疑問を投げかけるようにこう尋ねました。
シンドバッドは堕転しているのではなく、過去パルテビア軍に襲われたとき国民の黒いルフを受け入れ自分の光のルフと交じりあってしまったため、ダビデと繋がっているだけとのこと。
ダビデに利用されているのではなく、逆にダビデを活用しているといいますが、シンドバッドとダビデが同じ思想だと考えると怪しさは拭えません。
「俺は人間だよ!人だからこそ夢を追う!!どの次元のどの神よりも、強欲な、人の『王』それが『シンドバッド』だ」(『マギ』34巻から引用)
普通の人間がこんな夢を見るでしょうか?しかし、もしシンドバッドとダビデが別々だったとして、考えていることが同じだったら、もっともっと手強い相手となるかもしれませんね。
34巻では、シンドバッドがルフを書き換え、世界中の人々を洗脳してしまいました。そのなかでも、堕転したジュダルや白龍、レーム帝国のネルヴァ、一度死んだアリババは、大いなるルフの流れから外れているので、洗脳対象にはなっていません。
ルフの書き換えを止めるには、聖宮のシステムを破壊するしかないというアラジン。聖宮がある以上、誰から必ずルフの管理者であり続けるので、元凶となっている聖宮を失くせば元に戻ると考えたのです。
まずは、ソロモンの知恵で聖宮のゲートを開くのですが、ゲートにマゴイ(魔力)を置き続けなければなりません。その役割を担ったのが、レーム帝国のネルヴァです。彼が選ばれた理由は、迷宮攻略者なのに魔装ができないから。
いざ聖宮へ向かった4人でしたが、聖宮内はすでにシンドバッドが作った空間になっています。そして、唯一の心残りを消し去るために、シンドバッドが用意した7つの迷宮をクリアする試練を越えなくてはならなかったのです。
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- 大高 忍
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とにかく、世界中の人々が「ルフに還ろう」と笑っている姿が奇妙です。モルジアナももちろん洗脳されているので、普段見せない笑顔が狂気にすら感じます。また、聖宮内では、シンドバッドが彼らに問いかけをして、納得する返事が得られるまで戦いは終わりません。
シンドバッドが彼らに確かめようとする……その理由は意外なものでした。この問いかけにまず応じたのがジュダルですが、難しいことが苦手なジュダルがとった行動が見どころです。ぶっきらぼうで、悪ガキみたいなジュダルの姿に、アル・サーメンという印象も薄れるのではないでしょうか。
35巻では、バアルとの一戦をジュダルに任せ、次の迷宮では白龍とヴァレフォールの一戦から始まります。かつて、守れなかった煌帝国を見せられた白龍は、この件でシンドバッドに痛いところを突かれますが、逆にヴァレフォールの弱点を突き返します。
その会話のなかで、シンドバッドが4人に試練を与える理由を白龍は察しました。シンドバッドは、本当に自分が神になっていいのか、100%の確信が持てず、彼らの考えを聞いて確信を得たかったようです。
一方で、他の迷宮に連れて行かれたアラジンとアリババが見たのは、2体のゼパル。ジンは通常1体のはずですが、そこにはマルテビア帝国の皇女セレンディーネの姿もあります。シンドバッド曰く、セレンディーネの命を犠牲にして、そのルフと同化して力を手に入れたとのこと。
セレンディーネは、外伝「シンドバッドの冒険」で登場しているキャラですが、どのような経緯で同化したのかは不明です。ここまでで、ジュダルと白龍が迷宮をクリアし、アラジンとアリババでゼパルに挑んでいますが、それぞれの性格や個性を強調した戦い方が見どころですね。
シンドバッドも魔装する際に、ジンの説明も入るので、何をモチーフにしたジンなのかも分かりやすくなっています。また、シンドバッドは全7つの迷宮攻略者ですが、バアルやゼパルを中心に展開していたので、聖宮では未だ明かされていない魔装が見られるのもポイントです。
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ここでは、ゼパルの他に漆黒のドラゴンを思わせるような姿をした魔装フルフルも登場します。そして、かつて白龍に殺害されたアリババが、生き返った理由は不明でしたが、ここで全てが明らかになっているのです。
それには、かつて滅ぼされたアルマトランの人々との関わりや、アリババの意志の強さが関係していました。
また、アルマトランの人々の魂は、ただそこに居るだけという状態だったものが、アリババのおかげで活気に満ち溢れていく姿は、アラジンがアリババを認めた理由にも繋がっているのでしょう。
36巻では、ルフを還さずにして済む画期的なアリババの計画に、シンドバッドが賛同するという展開から始まります。縦でしか考えていなかったものを、横にして考えるというのは、シンドバッドでさえ思いつかない計画でした。
でも、それが可能かどうかはアリババにも分からず、案は出すものの方法は分からない、だからそれをみんなで考えようということなのです。
ただ、自分の目的とそぐわない方向に向かうのを阻止するため、シンドバッドの中にいるダビデが悪さをし始めます。これにより、ルフに還る計画が再び進められてしまうことに。それをシンドバッドが黙ってみていたわけではありません。いつかダビデが寝首をかくとも知れないと、聖宮にバグを仕込んでおいたのです。
一方地上では、ルフの回収が始まっており、煌帝国、レーム帝国、アルテミュラ王国、イムチャック王国、パルテビア王国、鬼倭王国、ササン王国、マグノシュタット、すべての国々がアリババやアラジンを反逆者とし、討ち滅ぼす構えで集結しました。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
アラジンがダビデ本体を探し出している間、アリババがたったひとりで全世界のツワモノたちと対峙しなければならない異様な光景です。ただ、すべてのキャラが集結するシーンはなかったので、この展開を楽しむのが一番の見どころですね。
唯一、アリババが師匠であるシャルルカンを説得し、シャルルカンの中にある本能がアリババを信じようとしているので、その後の行動も鍵となりそうです。ふたりの間にある信頼関係、このポイントも大きいですね。
すさまじい数、そして強敵となってしまった仲間を説得しようとするアリババ。しかしシンドバッドの思想に侵され、ルフに還ることだけを是としている彼らには、アリババの必死の言動が狂っているとしか思えません。
そこに紅玉が現れ、彼の目の前で金属器を捨ててみせます。友人としての絆を深め、信頼を置いていたアリババが今、どういう考えでこんなことをしているのか理解できないものの、歩み寄ろうとしているのです。しかし彼女が言った言葉は……。
「絶対に諦めない……
私は、あなたとだけは絶対に殺し合いなんかしない…!!
だからアリババちゃん…
一緒にルフに還りましょう…!!!」
もしかしたら正気を取り戻しているのかもしれないと希望を持っただけに、彼女の変わり果てた様子を見たアリババはよりこの戦いを乗り切る覚悟を強くし、こう叫びます。
「聞け!!!
俺はおまえらを絶対にルフに還らせねぇ!!!
俺もルフには還らねぇ!!! この世界でみんなで生きていくんだ!!!
それが俺が出した答えだ!!!」
そんなアリババに対し、攻撃の手を緩めない周囲の人々。そこで彼はそれを利用して外部の魔法から魔力(マゴイ)を吸収し続けます。
しかしそれは金属器使いの身体に大きな負担をかけます。悲鳴をあげるアリババの肉体。彼はそれでもこの魔力の吸収を利用してあることをしようとしていたのです。
それは、極大魔法。
アリババはその魔法で攻撃してきた人々ではなく、聖宮の使者のみを狙います。彼の目的はこの世界のみんなと生き残ることだからです。
- 著者
- 大高 忍
- 出版日
そんなアリババの様子を見た紅玉は、果たしてこれが本当に狂った人物の様子なのだろうか、と疑問を持ちます。それは彼女だけではないようで、側から見ていた全員がかつて身近な人々、自分の国と生きるために戦ってきたことを思い出します。
アリババはそんな彼らに再びこう語りかけるのです。
「本当にいいのか?
運命の言いなりで全部投げ出して…
本当にいいのか………………
自分の頭で考えてくれ!!!」
しかしそんな彼の姿を見て、ダビデはもう手遅れだと高笑いしています。強力な洗脳に、人々は思い出しかけた気持ちを再び薄れさせてしまいました。
と、そこにやってきたのは紅炎。彼は堕天したルフが混ざっていたため、正気を保っていたのです。
その頃、シンドバットが行った神の序列の書き換えで魔力を使いすぎた聖宮がその許容範囲を超えた魔法式に耐えかね、爆発しようとしていました。聖宮が万能ではないと理解したシンドバッドは自らの意思でルフに還らない未来を選ぶことにしたのです。そしてダビデにこう投げかけます。
「夢への執着、仲間の願い、家族からの期待
俺たちは常に自分以外の意志に突き動かされて生きている……
おまえが誰かから与えられた『特異点』という役割に執着しているようにな
それは本当におまえの考えか?
本当におまえ自身がやりたかったことなのか!? ダビデ!!!」
その言葉に揺れ動くダビデでしたが、時すでに遅し。ルフの洗脳は解けたものの、「世界をルフに還す魔法」は聖宮がなくなっても大丈夫なまでの最終段階を迎えてしまっていたのです。
それに対し、ギリギリになって今までの信じていたものが消え失せながらも、正気を取り戻して必死に戦う人々。みんなで迷宮(ダンジョン)の巨塔を壊しにかかります。
しかしその数が多く、魔法が完了するまでに壊している時間がありません。そこでアラジンとシンドバッドは「金属器の力を一つに束ねること」を示唆します。かつてソロモン王がイル・イラーを次元の外へ追い出し、封印したように圧倒的な力で迷宮の塔を封印するという算段です。
そのためにはそれぞれのルフを第三者に譲りわたすしかありません。それはつまり、15人の金属器使いのうち、14人はたったひとりに命を渡して死ななければならないということでした。そしてそれにアリババが選ばれます。
しかしそれはすべてを支配する人間がシンドバッドからアリババに変わっただけであり、金属器や迷宮などがなくなるということは、憎しみに身を焦がし、堕天した者が世界の主流から排除されなくなるということでもありました。
結局今までの世界に逆戻りするだけなのかとみんながあきらめかけた時……。
最終回はその戦いから2ヶ月後の世界が描かれます。そこでは壊れてしまった世界を再建しようとするそれぞれの人物たちを見ることができます。
最後にはモルジアナの花嫁姿も。めちゃくちゃ可愛いのでお見逃しなく。
果たしてアリババはどんな決意をしてこの幸せを手に入れたのでしょうか?壮大な戦いが、何の力も持たなかったひとりの少年によって閉じられました。
そしてまた新たな世界が広がっていきます。長かった旅の終わりをぜひ作品でお確かめください。
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