漫画「すもももももも」が無料で読める!全12巻の見所をネタバレ紹介!

更新:2021.11.10

大ヒットファンタジー漫画『マギ』の作者が、人の心の弱さと勇気を描いた恋愛格闘漫画「すもももももも」。今回は、本作の魅力をキャラクター紹介とともにお伝えします!スマホの漫画アプリから無料で読むことができますので、ぜひ試してみてください。

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『すもももももも』の魅力とは?

『マギ』の作者が描く『すもももももも~地上最強のヨメ~』は2006年にアニメ化され、笑わずにはいられないラブコメディー漫画となっています。

◎『すもももももも』の魅力
 

・ギャグ

ギャグがメインの作品なので笑えるシーンも多いのですが、特にヒロインのもも子はとても強いからなのか考えが常識から外れていることも多く人間の所業を超えたネタを平然と入れてくることがるためその場面ごとに笑わずにはいられません。主人公のツッコミとヒロインのボケはまるで漫才を見ているかのような気分になります。

・バトルシーン

『マギ』の作中でもそうですが、作者はバトルシーンを描くのがとても上手く『すもももももも』の中でも構図や身体の動き、表情に至るまでその場面ごとに細かい描写で表現されています。

ギャグだけではなくラブコメとあるように恋愛の場面ではしんみりとした雰囲気になったするので緩急のつけかたもよく、読者を飽きさせません。

漫画「すもももももも」が無料で読める!最終回までの見どころをキャラからネタバレ紹介!

『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』は大ヒットファンタジー漫画『マギ』の作者が描く恋愛漫画です。2004年から2009年まで連載され、2006年にはアニメ化もされています。

人の心の弱さ、また強さとは何か……それを恋愛と絡めながら、特徴ある絵柄で描かれた作品です。

著者
大高 忍
出版日
2005-05-25

この記事では、武術家に生まれたのに弱小の主人公、犬塚孝士(いぬづかこうし)と、彼に寄り添う九頭竜もも子(くずりゅうももこ)の2人をはじめとする、魅力的なキャラクターたちにフォーカスしていきます。さらに、全12巻で構成されたこの作品の見どころをお伝えいたします。
 

『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』は無料漫画アプリ「マンガUP!」に掲載されており、随時更新されているので、気になった方はぜひ読んでみてください。

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漫画「すもももももも」あらすじ

漫画「すもももももも」あらすじ
出典:『すもももももも~地上最強のヨメ~』1巻

武術の家系の犬塚家に生まれた犬塚孝士は、過去のトラウマから武術をやめ、検事を目指していました。しかし、ある日孝士のもとに、同じく格闘家の家系である九頭竜家の娘、九頭竜もも子が現れます。

もも子は、世界最強の子孫を残そうと、孝士と結ばれるために押しかけてきたのでした。もも子が現れ、その他の格闘家も次々と登場し、孝士は1度離れた武術の世界に無理やり巻き込まれていきます。

情けなさと熱い心を合わせ持つ最弱主人公【犬塚孝士(いぬづかこうし)】

情けなさと熱い心を合わせ持つ最弱主人公【犬塚孝士(いぬづかこうし)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』1巻

著名な武道の家系十二神将のひとつである犬塚家に生まれた犬塚孝士は、過去のトラウマから暴力恐怖症となり、武道をやめて検事を目指す高校生です。頭脳明晰の秀才で、イケメンでもありモテるのですが、弱気な性格と持ち前の鈍さで周りの好意に気づいていません。

ある日そんな彼の前に、幼い頃に知り合った同じく十二神将のひとつである九頭竜家の、九頭竜もも子が現れます。

好意と尊敬の念でもも子が孝士に接するなか、彼は自身の弱さから武道家と相いれることができません。しかし、もも子の出現を皮切りに武道家たちが次々と現れるのです。

そんな彼らに囲まれる日常を過ごすなかで、彼は少しずつ自分の弱さと武道に向き合っていきます。

作者である大高忍は、人の心の強さと弱さの両面を描く表現力に長けています。孝士は、そんな作者の力が存分に発揮されているキャラクターだといえるでしょう。

彼は最初、周りの人たちから好かれる魅力はありつつも、それ以上に情けなさが際立っていて、物語のなかでは最弱。正直言って、かっこ良くありませんでした。

それほど弱かった孝士、弱いながらも勇気を出して奮い立つ姿と、自身の弱さを受け入れて素直になり、もも子に心惹かれて真剣に向き合うようになる展開が、この漫画の大きな見どころです。

そこに至るまでにさまざまな武道家に会いますが、強さに対する彼の意識を1番変えたのは、十二神将遠藤家の猿藤優介でしょう。優介は武道家でありながら秀才で、「武道も勉強もできる孝士」のようなキャラとして登場し、影響を与えていきます。

孝士は物語の終盤、もも子が優介に連れ去られ無理やり結婚させられるのを助けるために戦うまで、ずっと最弱です。彼の弱さの原因には、幼い頃亡くなった孝士の母が、彼には武道の世界を離れて平和に暮らしてほしいという気持ちから、武道の力を抑える術をかけていたということが判明します。

物語の最終局面で孝士と優介は一対一の戦いをするのですが、彼は自身の力を抑えていた力をも自分の技として使い、優介を抑えるまでになるのです。

自分が傷つくことより身内が傷つくことを辛く思い、覚悟を決めた姿は、泥臭くもかっこよく成長したと感じさせてくれるでしょう。

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天真爛漫な大和撫子【九頭竜もも子(くずりゅうももこ)】

天真爛漫な大和撫子【九頭竜もも子(くずりゅうももこ)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』1巻

この作品のヒロインにして、最強の武道家です。身体は小さく幼児体型で、桃色の髪が特徴的な可愛い子ですが、作中に出てくるキャラクターのなかで彼女が最強と言っても過言ではありません。

性格は明るく、天真爛漫で直情的。孝士にどれだけ嫌がられても、アタックし続けていました。その実、家事もこなせて、彼に寄り添う姿は大和撫子そのものでもあります。

幼い頃から孝士に惹かれ、彼を思い続けてきました。当初嫌がっていた孝士も、献身的なもも子のことを意識しはじめます。

しかし、体育祭以降は孝士とのすれ違いが続いて、一時期険悪なムードになり、犬塚家と九頭竜家を陥れようとする猿藤家の陰謀に巻き込まれてしまいます。さらには、優介と結婚するために猿藤家に幽閉されることになってしまうのです。

その後、もも子を助けようと遠藤家に忍び込んだ孝士に告白され、改めて彼に思いを寄せます。

孝士が非常に人間味のあるキャラクターなのに対して、もも子は常識知らず。実に漫画らしいキャラクターです。しかし、その明るさと常識に捉われない彼への愛情は本物で、数ある漫画のなかでこれほど主人公に献身的なヒロインもいないでしょう。

万能型エリート武道家【猿藤優介(えんどうゆうすけ)】

万能型エリート武道家【猿藤優介(えんどうゆうすけ)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』12巻

 

成績優秀で武道もできる、孝士の上位互換のような存在が優介です。

当初は超絶エリートキャラとして登場しますが、実際はかなりの努力をしていました。かつては才能がないとまで言われながらも、十二神将である猿藤家に生まれたことを意識し続け、武術も勉学もとてつもない鍛錬をしてきたのです。

そのため体育祭時、犬塚家に生まれながら武術に対して真摯に向き合わず、その立場も理解していない孝士の発言に激昂しました。

家の圧力に弱く、操られるままもも子と結婚しそうになりますが、孝士に決闘を申し込まれ、彼のそのひた向きに頑張る姿に過去の自分を重ねて、まともに攻撃を当てることができませんでした。

最初はまた常識知らずなキャラクターが出てきたと思うかもしれませんが、実際は孝士に次ぐ非常に人間味のある人物です。悩みながらも努力をし、最後には武術の能力を失ってもそれでも努力し続ける姿は、力だけではない強い心を感じとれるでしょう。

 

ドジっこツンデレ忍者【巳屋本いろは(みやもといろは)】

ドジっこツンデレ忍者【巳屋本いろは(みやもといろは)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』3巻

 

若き巳屋本組の組長で、茶髪のサイドポニーが特徴的な女の子です。

虎金井家の長女、虎金井天々(こがねいてんてん)の策略により壊滅手前まで巳屋本家が追い込まれ、15歳という若さで組長に就任するも、あまりの若さに当初部下はついてきませんでした。

それでも変わらずについてきてくれた腹心の部下である半蔵(はんぞう)たちのことをとても大事にしています。

巳屋本家復興のために犬塚家の長男である孝士を暗殺しようと現れますが、もも子に敗れたうえに諭され、改心した後、孝士やもも子と同じ学校に転校してきました。

孝士たちと過ごすなか、持ち前のドジっ子気質からくるトラブルの影響もあり、孝士に惚れてしまいます。しかし、自身を諭してくれたもも子のことも尊敬しており、最初はその恋心に戸惑って誰にも伝えられません。

結局、もも子に優しい言葉をかけてもらった後は真正面からライバルとなります。

その反面、いろはに思いを寄せる腹心の部下、半蔵の想いに気づかない鈍さは孝士に通じるところもあるのです。いろんな意味で、孝士にとっても、もも子にとっても重要な女の子です。

 

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いろはに付き従う部下【半蔵(はんぞう)】

いろはに付き従う部下【半蔵(はんぞう)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』2巻

元々ヤクザのパシリだった男で、過去にいろはに救われてからは、いろはを「姐さん」と呼び、付き従っています。

腹心の部下でありながらいろはに想いを寄せており、いろはが孝士に惚れて、凛々しい姿から想像もできない彼女のツンデレ姿を見た時には、嫉妬心から動揺しました。

ギャルゲー好きのオタクで、へたれな様子もうかがえますが、人の本質を見る鋭さも持っていて、物語中にいろんな策略と陰謀で孝士ともも子の仲を妨害します。

さらに、天々の裏の感情に気づいていたため、そのことが原因で天々に好意を持たれていたことから、最後まで物語に関与する重要なキャラでもあります。

羞恥心で強くなる変態委員長【中慈馬早苗(なかじまさなえ)】

羞恥心で強くなる変態委員長【中慈馬早苗(なかじまさなえ)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』2巻

三つ編み眼鏡が特徴的な委員長キャラです。当初は武術とは関係ない人物として登場しますが、実は孝士を陰ながら護衛している中慈馬家の人物でした。

掟により孝士を見守っていましたが、それとは関係なく彼に想いを寄せています。

恥ずかしさが増すとパワーアップするという武術の使い手でありながら、作中で1番普通の少女らしい感性の持ち主であるため、そのギャップから羞恥心なくして戦えないという不遇の少女です。

孝士に告白するも、意気消沈していた彼に否定されて一時は落ち込みます。しかし、その後立ち直った彼の姿を見て、彼女も前を向くのです。このようなひたむきな少女の姿から、作中第2のヒロインともいえるでしょう。

物語では参謀的な立ち回りも多く、猿藤家の暗略をつぶすために奮闘した重要人物です。

大きな体に優しい心!【中慈馬ヒカル】

大きな体に優しい心!【中慈馬ヒカル】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』3巻

筋肉ムキムキの体に優しい心を持っており、時々ちょっとバカ……?な一面を見せるのがヒカルです。彼は『珊底羅神護流古武術』の武術家であり、中慈馬の分家の中では最強の異名を持ちます。

早苗の許嫁であり、彼女が想いを寄せる孝士に血統を挑みます。その時はまだ弱かった孝士は、まったく歯が立たず、さっきまでほがらかだったヒカルの笑顔も怖いものに思えてきます。

しかし、そんなところを早苗もといウマ仮面が現れ、一件落着。大きい体ではありますが、そこは本家の力が強いのでしょう。

その後は孝士に協力しますが、主要キャラに比べて強い方ではないので、見るも無残に敗北してしまいます。

そんな彼ですが、最終回では早苗への思いの深さを思わせる形での再登場が。どんな様子なのかは作品でご覧ください。

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男の友情を望む少女【猪野上進太郎(いのうえしんたろう)】

孝士の強さに疑問を持った十二神の格上、日光菩薩が、孝士に代わり次期東軍の長として連れてきた人物。

男の格好をしているけれど実は女の子で、孝士と決闘するはずがハプニングにより孝士とキスをしてしまい、彼に惚れてしまいました。

女であることをずっと隠しつつ、「男の友情」に憧れる姿はとても可愛らしく、孝士に対しても犬のように懐いていました。

1番特徴的なシーンは最終巻で、オマケとして自分が女だと皆に勇気を出して報告するも、まったく信じてもらえず、1年後に納得してもらうという描写があります。

めちゃくちゃ怖いけど、ちょっと可愛い?【虎金井天我】

虎金井家の長男であり、作中でも最強レベルの武闘家が天我です。もともとは分家出身だったものの、元当主の蒼天によって養子として迎え入れられました。

天我は敵勢力である虎金井家の者ではあるものの、心根がまっすぐ。しかしただ強い者と戦いたいという純粋ながらも恐ろしい、強い思いを持っています。

軟弱になってきている十二神将の武術家たちを憎み、そんな虚しい時代に生まれてきてしまった不幸に苛立ちを感じてもいました。

そんななか、天下の留守中に圧倒的な力によって家督を奪います。戦いにおいて卑怯なことを企む弟や妹たちにあきれながらも、ただその姿を見せるという姿勢で家の内部浄化を図っていきます。

そんな天我は日光菩薩に頼まれ、武道の稽古をつけることになります。怯えながらもついてくる孝士を無下にはせず、ふたりでランチに行った時には若い者に合わせたと言って、ファストフード店に行く優しさも見せます。可愛い。

そんな天我は孝士の母方の秘術である百鬼封檻によって不慮の事故で力を封じられてしまいます。しかしそれは無意識だったため、不完全な技となっていました。

そんな彼に残されたわずかな武力が、最終回でさらに可愛らしい彼の一面を見せてくれます。ただただ楽しい、戦い甲斐のある勝負がしたかったのだと少しほっこりさせられる人物です。

身体の大きさとは反対に素直なヘタレ【虎金井天下(こがねいてんか)】

身体の大きさとは反対に素直なヘタレ【虎金井天下(こがねいてんか)】
出典:『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』1巻

 

孝士を狙う刺客のひとりとして登場する虎金井家の三男です。

もも子に幼い頃から惹かれていたこともあり、孝士にPK対決をしかけるも敗れ、留守中に族長となった義兄の天我(てんが)の影響で居場所を失い、その後孝士たちの仲間になりました。

当初こそ恐ろしい登場シーンで迫力満点でしたが、大きな身体とは対照的に、打たれ弱くヘタレな様子が目立つ天下。優しくもあり、物語のなかでは自身の弱さも認め、強くなることを目指し努力していく姿もありました。

最後は中慈馬家の協力のもと修行しており、早苗と一緒に努力する姿が見られます。

 

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複雑な想いを抱えた天下の実弟【虎金井天智】

複雑な想いを抱えた天下の実弟【虎金井天智】
『すもももももも〜地上最強のヨメ〜』4巻

虎金井家の四男であり、本家の次男でもあるのが天智です。天下の実弟であるものの、彼に容赦ない態度で接する少年です。

かつては兄を慕い、天我たちが兄弟に加わってもずっと彼の味方でいたのですが、天下がもも子との戦いで逃げ帰ってくると、その弱い姿に幻滅。

大好きだった分だけ憎しみの気持ちが強まり、それでもかつてのいい思い出もあり、という複雑な気持ちでいたのでした。

しかもその気持ちを天下は加速させてしまいます。自分よりも強くなった弟に恐怖を抱いていることを無意識に態度に出してしまい、より天智に孤独感を味わわせてしまうのでした。

最終回ではそんな天下と天智の様子が、2年の時間や天下の努力によって変わった様子が伺えます。ふたりのやっととりもどせた関係と、大出世した天智の様子をご覧ください。

著者
大高 忍
出版日
2009-02-25
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「すもももももも」はキャラクターたちの強い姿だけでなく、心の弱さも丁寧に描かれているところが魅力のひとつです。ぜひ「マンガUP!」で読んでみてください。

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