『ウラクラ!』は、平穏な高校生活を望む相川真白と破天荒な楠田彗の青春ラブコメディ。正反対な2人によって、真面目で硬かった学校の雰囲気は大きく変わっていきます。今回はそんな『ウラクラ!』の魅力をネタバレ込みで徹底紹介します!
くも子が描いた『ウラクラ!』は、普通の高校生活を送りたい女子相川真白(あいかわ ましろ)と、理事長の孫で面白いことが好きな男子楠田彗(くすだ すい)が登場する青春ラブコメディとなっています。恋に友情に青春と、大忙しな各キャラクターたちがとても魅力的な作品です。柔らかい線とほのぼのとする優しい色使いは、甘酸っぱい青春を感じさせてくれるでしょう。
本作の最大の魅力は、真白と彗のデコボココンビが織り成す学校生活。彗は学校を裏から変えていくクラブ、「ウラクラ」をつくり、その活動を通じて学校全体が彼に感化されていきます。そして、それと同時に彼らに芽生える友情や恋心にも注目です。レク部を通じて成長していくキャラクターたちに胸キュンすること間違いありません!
この記事では、全編フルカラーで展開している『ウラクラ!』の魅力を各巻ごとに紹介していきます。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2016-06-15
平穏な学校生活を望んでいる相川真白の前に現れたのは、理事長の孫でありながら破天荒な楠田彗でした。彼のせいで初日から穏やかな学校生活が崩れ去ってしまったなかで、クラブ見学会が始まります。
そこでも破天荒っぷりを見せる彗ですが、実は「新しいことがしたい」という真白の本当の気持ちを見抜いていました。そして彼女に「新しいクラブを作った方がよい」と伝えます。この言葉を聞いた真白は、彗と一緒に学校をウラから変える「レク部」という新しいクラブをつくることになりました。
1巻では、主人公・相川真白を振り回す楠田彗が現れます。彗の破天荒かつ突発的な行動や提案により、真白が願っていた平穏な高校生活は崩れ去ってしまいました。
「この女は放課後すげー遊んでんだぞ
怖いおにーさんの友達がたくさんいるんだぜ
見てみ カバンの中に金パツのウィッグ入ってっから」(『ウラクラ!』1巻より引用)
真白は彗の発言によって、クラスメートには不良と恐れられたり、クラブ見学会では彼が起こした問題に頭を下げたりする始末です。
そんななか、「静かな生活を送りたい」と言っている真白を見て彗が迫ります。真白は、中学の時に全力で楽しみたいという気持ちが裏目に出てしまい、仲間はずれにされてしまった経験があるのです。本当は、彗が考えるような楽しい学校生活を送りたいと真白も考えていました。
「いっそ自分でクラブ作っちまった方がいいくらいだぜ」(『ウラクラ!』1巻より引用)
彗が提案した新しいクラブを作ることに賛成した真白。ここから、レク部という新たな部活動に加え、真白と彗の関係がスタートするのです。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2016-06-15
真白の本心を見抜いた彗が何となく言った台詞で、物語はぐっと加速します。性格が正反対な2人を取り巻く人間関係の幅が広がり、真白を落とそうと躍起になる清貴(きよたか)の登場に心臓が跳ね上がるでしょう。
「おもしろいね あぁいう子落とすのも 楽しいんだよね」(『ウラクラ!』1巻より引用)
清貴は部員を勧誘しようと校内を歩いている真白の前に突然現れ、会って間もなく交際を申し込みます。「形だけでも了承すれば良い」と考えている真白は、清貴の交際をOKしてしまいました。ですが、スキンシップの激しい清貴に、真白は混乱してしまいます。
「こいつはダメだ この女は 俺のモンだ!!」(『ウラクラ!』1巻より引用)
そんな清貴の前で、救世主のごとく現れた彗は堂々と啖呵を切ります。真白は彗に抱き寄せられたまま、早すぎる展開についていけない様子を見せていました。
真白は本来どんな学校生活を望んでいたのか、そして抱えている問題を彗とともに片付けることはできるのか、新たに登場したライバルとの関係はどうなるのか。テンポ良く進む展開から、目が離せません。
体育祭ではクラブ種目があり、どの種目にしようかと部長の彗を筆頭に、真白と部員の清貴と愛奈が相談をしています。体育祭という一大イベントで何かを企んでいる様子の彗に戸惑いを隠せません。
「面白そうなこと 思いついちゃった♪」(『ウラクラ』2巻より引用)
そして迎えた体育祭当日。初の活動となるレク部の活躍は必見です!彗の企みは果たして成功するのか、はたまた失敗してしまうのか!?ぜひその目で確かめてみてください。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2016-10-15
体育祭を通じて、各キャラクターたちの仲が深まっていきます。新しく登場するキャラクターの大久保愛奈(おおくぼ あいな)は真白に自分の気持ちを吐露。これを機に、レク部メンバーの恋愛関係が明らかになっていきます。愛奈の発言には、思わずやきもきさせられるでしょう。
「楠田君見てると いつも胸がぎゅっと苦しく…
〜〜って私何言ってんだろ!!気にしないで!!」(『ウラクラ!』2巻より引用)
各キャラクターが、1歩大きく歩み出す展開となっています。意外な人物に恋心を抱いているキャラクターにも、ぜひ目を向けてみてください。
バスケ部の方針に悩んでいる橋本先輩の元に、真白が登場。どうすれば橋本先輩の力になれるか考えている真白に対して、レク部のメンバーたちが抱く心情は大きく変わっていきます。
「お前 真白のことが 好きなのか?」(『ウラクラ!』3巻から引用)
複雑な気持ちを抱えている彗は、高橋先輩に質問を投げかけました。一体この質問に対して、高橋先輩はどう返すのか。徐々に明かされていくキャラクターたちの恋愛模様は必見です!
キャラクターたちの加速する恋心の行方は?あのキャラクターが抱えている本心とは?それぞれの抱える心情に、ぜひ注目してみてください。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2017-02-15
自分の本当の気持ちに気が付いたレク部のメンバーたち。なかには大胆な行動に出るキャラクターもいます。それぞれが自分の心に素直に従っていくストーリー展開です。
「でも もし僕があの子を好きになったら 迷わず行くけどね」
(『ウラクラ!』3巻より引用)
真白に対する彗の本当の気持ちは何なのか。高橋先輩はどういったことを考えているのか。主人公である真白の本心はもちろん、彗と橋本先輩の言動からも目が離せません。
胸キュンすること間違いなしの展開が、3巻にはぎゅっと詰まっています。気になっていた恋の行方を、ぜひ見届けてください。
まだ付き合っていないものの、周りからはカップルのような扱いを受ける真白と彗。ひょんなことから、彗は真白の家へ泊まることに!そこで真白の過去に触れた彗は、ぐっと真白との距離を縮めます。
「やばっ なんか いつもと違って…」(『ウラクラ!』4巻から引用)
初のお泊りで2人の関係は発展するのか。そして、この後に待ち受ける展開では、2人の身に一体何が起こるのか。読み進めるたびに、胸がきゅんとするような甘酸っぱい気持ちになります。
- 著者
- くも子
- 出版日
- 2017-02-15
お泊まりから、すっかり距離が縮まった真白と彗。『ウラクラ』の4巻では、初の文化祭をレク部が開催しました。盛り上がる学校の生徒たちに、真面目で硬い雰囲気はもうありません。それぞれが楽しい時間を過ごす文化祭では、大きなイベントが起こります。
「…なんだか不器用な男の ラブレターって感じ」(『ウラクラ!』4巻より引用)
彗の気持ちはどうなっているのか、真白の本当の思いとは。
また番外編では、清貴と愛奈の好きな人が判明します!不器用で甘酸っぱいキャラクターたちの成長を、ぜひ最終回で確かめてください。
ついに物語のクライマックスを迎える『ウラクラ!』。彗と真白、2人の気になる恋の行方は!?
純粋でまっすぐな恋心をもったキャラクターたちから、甘酸っぱい青春を感じることができます。