数々のヒット作を生み出した桂正和の大ヒット恋愛漫画。魅力あふれるヒロイン達と主人公の、恋愛の行方にドキドキが止まらない本作が、ついにドラマ化することが発表されました。 今回は、そんな本作のヒロインの可愛さをご紹介していきます。あなたは、誰が好み?
週刊少年ジャンプでの初連載作品である『ウイングマン』をきっかけに、その後も数々のヒット作を世に生み出してきた桂正和の代表作ともいえる恋愛作品『I’'s』(アイズ)。
1997年から2000年までの間に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた本作は、男性読者の心を鷲掴みにするような魅力溢れるヒロイン達、そして彼女達と主人公が織り成す甘く切ない恋愛模様が魅力のラブストーリーです。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2005-12-19
桂正和の描く女の子は、男性の心を惹きつけるツボがしっかりと押さえられており、読み終わる頃には本当にヒロインを好きになってしまうような魅力を持っています。
そんな本作が、「BSスカパー!」「スカパー!オンデマンド」で実写ドラマ化されるということで、話題となっているのです。2018年12月21日から放送で、岡山天音や白石聖など注目の若手俳優が多数出演することが発表されています。
そこで今回は、ドラマ化などで再注目されている本作の見所と、登場するヒロイン達の魅力についてご紹介していきます。彼女達の魅力を、ぜひ感じてみてください!
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高校2年生の男子で、ちょっと性欲が強めな主人公・瀬戸一貴(せといちたか)は、同じクラスで容姿端麗な少女・葦月伊織(よしづきいおり)に対し、淡い恋心を抱いていました。
幼い頃のトラウマから、素直に好意を表に出せない一貴でしたが、ある日「新入生ようこそパーティ」の実行委員を伊織と2人で担当する事になります。それまであまり直接的な関わりのなかった2人の関係性は、この件をきっかけに徐々に変化していく事になるのでした。
本作の魅力を語るうえで欠かすことが出来ないのは、なんといっても主人公の一貴の恋の結末と、そこまでの道程を描いた重厚なストーリーです。
一貴の恋がひとつの結末を迎えるまでには、実に多くの紆余曲折があり、その過程はとても順調な道筋とはいえません。
彼が優柔不断な性格であることにも起因しますが、お互いの意図をうまく伝えあうことが出来ず、怒りに任せて想いがすれ違ったり、疑いを持たれてしまうようなシーンを目撃されることにより、あらぬ誤解が生じてしまったり……彼とヒロイン達との関わりは、波乱に満ちているのです。
それでも彼は出会いと別れをくり返し、身体的にも精神的にも、一歩ずつ大人へと成長していきます。そして最後に彼が1つの答えにたどり着くシーンでは、思わず身震いするような感動が、読者を包んでくれるのです。
そして物語を読み終わる頃には、結果として彼の恋愛はとても真剣で一直線に走り続けてきたものであり、まさしく純愛であったと感じられることでしょう。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2005-12-19
そんな本作の純愛としての魅力を、もっとも感じさせてくれるのが、メインヒロインである葦月伊織です。
彼女は一貴が作中で最初に恋心を抱く人物ですが、雑誌のグラビアに掲載されるほどの美貌を持ち、しかも将来はプロの役者になることを志しているという意識の高さを併せ持っています。
そのため、校内には彼女のファンクラブがあるほど人気が高く、一貴からすれば高嶺の花的な存在です。そんな彼女と彼の関係は、やはり一筋縄にはいかず、特に初期は一貴の未熟さから好意を表に出せない性格が災いして、良好な関係が築けませんでした。
ですが、そんな2人が好き合っているという事を知り、時には励まし、時には叱ってくれる周囲の仲間達の援助もあり、徐々に彼らは打ち解けていきました。
2人揃って恋愛については不器用なためか、なかなか距離を縮めることが出来ず、そのため読者としては読んでいて少しじれったい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
しかし、時にケンカしたり、距離を置いたりしながらも、徐々に双方の想いを伝えあい、絆を深めていくことで、お互いがかけがえのない相手であることを自覚しあっていくさまを見ていると、読者は彼らの成長を見守る保護者のような気持ちになり、その関係の進展がとても感慨深いものになるのです。
障害だらけの道をぶつかりながら、そして傷つきながら突き詰めていく彼らの恋愛模様は、まさに純愛と呼ぶにふさわしいものであるといえるでしょう。
本作はヒロインの多さも相まって、実に多くの恋愛展開に彩られており、そのなかには一貴と複数のヒロイン達による三角関係が織り成す、修羅場といえるものも存在します。
一貴は決して恋愛に対して不真面目な男ではありませんが、やや優柔不断な性格であるためか、女の子の真剣な想いにあてられると、一度決心した想いが揺らいでしまう事がしばしばあります。
本作ではこの彼の不安定な想いによってヒロイン達との関係がこじれ、話がややこしくなり、結果三角関係化してしまう事が多々起こるのです。
そんな三角関係のドキドキを誰よりも感じさせてくれるのが、一貴の幼馴染でもある秋葉いつき(あきばいつき)。
彼女は4年間アメリカに渡って造形家としての勉強をしていましたが、一貴が高校2年生になった年に帰国し、彼の前に再び姿を現します。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2006-01-19
ボーイッシュな見た目通り、性格は快活で天真爛漫。誰にでも明るくあっけらかんとした様子で接するため嫌味がなく、見ていてとても気持ちのよい女の子という印象を受けます。
彼女は幼い頃から一貴に対し淡い恋心を持っており、実は帰国したのも彼に会いたかったからであったと作中で語っています。そんな彼女ですが、作中で一貴の行動に大きく影響をおよぼした女性でもあり、また誰よりも彼の恋の行方を応援した女性でもあるといえるでしょう。
帰国してから1番に一貴の元を訪れますが、そこではすでに伊織に対し恋心を募らせる彼の姿がありました。そのことに対し彼女は少なからずショックを受けましたが、そこで嫉妬に狂うようなことなく、彼の恋を応援することを選ぶのです。
そんな彼女の姿は大変いじらしく、また読んでいてとても切なく感じられます。
また、いつきと一貴のやり取りは、伊織と一貴のそれと比べるととても自然体で、まるで夫婦のように思えるほどです。息のピッタリ合った2人ですが、それだけに伊織からは2人が好き合っているのであると思われてしまい、関係がこじれてしまう事にも繋がりました。
そんな3人の関係が、果たしてどういった結末を迎えるのかというところも、本作の大きな見所であるといえるでしょう。
本作に登場する女の子達は、アプローチの仕方の差はあれ、少なからず一貴の事を真剣に想っている子達ばかりです。それだけに、好意を彼に伝えようとする想いが強ければ強いほど、行動もより積極的なものとなっていきます。
傍目から見れば過激になってしまう場合もあるため、一貴にとってはよいことばかりではありませんが、純粋に自分の事を想ってくれる相手がいるという事は、彼も嬉しく思っていたようです。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2006-02-17
そんな想いをもっとも感じさせてくれる磯崎泉(いそざきいずみ)は、一貴にとって2年後輩の女の子。
一貴が仲間達とともに海に出かけた際に出会います。そして、元彼との別れに区切りをつける手伝いをしてくれた一貴に対し、好意を抱くようになりました。
見た目は伊織に似ている部分がありますが、大人しい性格の彼女とは逆に、一貴に対しては積極的なアプローチをおこないます。それにより、一貴にとっても周囲にとってもトラブルを巻き起こすきっかけとなることが多く、作中でも一貴が明らかに迷惑と感じている描写もある程です。
しかしながら、彼女の魅力は好きになった相手を一途に想い続ける姿にあり、その恋心に対する一直線な姿勢は作中でも屈指で、想われる側としては男冥利に尽きるといえるでしょう。
物語が進むにつれて一貴達も進級し、そして高校を卒業することになります。子供の延長であった学生から社会へと踏み出し、彼らの恋愛に対する考え方も変化していくのです。
相手が好きだから、という感情に従って動いていた少年・少女時代から、相手を想い、場合によっては一歩身を引くといった選択を取るなど、より複雑な思惑に従った行動をするようになります。
そうしたなかで、相手の事を真剣に考えて、一貴達がどういった結論を出すかという事も、物語の終盤での見所といえるでしょう。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2006-06-19
麻生藍子(あそうあいこ)は、そうした展開の見所を演出する、もっとも代表的なヒロインといえるでしょう。
彼女は一貴の1歳年上の女性ですが、やや天然で純粋な性格。そのため、恋人と遠距離恋愛を続けながら、本当は相手に恋愛感情がないことを気付けなかったため、後に振られてしまうことになりました。
しかし、相手の事を真摯に想い、そのためには自分の想いを押しとどめることも厭わない、強い女性でもあります。
単なる恋愛感情のぶつけ合いだけではなく、本当に相手の事を考えた恋愛が出来る彼女の姿勢は、後の一貴の行動にも大きな影響をおよぼすのです。ある意味で、もっとも大人らしい恋愛が出来る女性ヒロインではないでしょうか。
大学受験に失敗した一貴は、一人暮らしを始めることになりました。そこで藍子と出会うことになります。
遠距離の彼氏を持つ藍子と、芸能人としての活動を始めた伊織に距離を感じている一貴。そんな2人は、徐々に距離を縮めていくことになるのです。
- 著者
- 桂 正和
- 出版日
- 2006-07-19
そんなある日、伊織を関する怪しいサイトを発見する一貴。伊織の身に危険がおよぶ可能性を感じた彼は、彼女を守ることを心に誓うのでした。
しかし、伊織の所属するプロダクション関係者・カミノギイサイから、彼女のために別れてくれ、と説得される事態が起こります。自分の存在が、彼女の邪魔になる……彼は自分の気持ちに嘘をつき、伊織に別れの言葉を切り出すことを決めるのでした。
高校から社会人にかけてくり広げられてきた、一貴と少女達の恋物語。そのラストは、果たしてどのようなものになるのでしょうか。その恋の行方は、ぜひご自身の目でお確かめください。
少年少女の恋の行方に思わず一喜一憂せずにはいられない恋愛作品『I’'s』(アイズ)。ぜひこの機会にご一読頂き、ドラマ版も合わせてお楽しみいただいてはいかがですか?