『思春期のアイアンメイデン』の見所を全巻ネタバレ紹介!無料で読める!

更新:2021.11.11

エロいことで頭がいっぱいの中学生男子が幼なじみの女子の「あの日」を目撃し、秘密を共有することから始まる、ちょっとエロくて甘酸っぱいファンタジーラブコメ『思春期のアイアンメイデン』。今回は、この作品の魅力を全巻分余すところなくご紹介します。

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『思春期のアイアンメイデン』が無料で読める!女子の「あの日」を描くエロファンタジー全巻ネタバレ紹介!

著者
渡辺 静
出版日
2013-04-25

命をかけるのはパンチラ・下ネタ、「エロ馬鹿」呼ばわりは当たり前の主人公・真山春来は、ひょんなことから幼なじみ・姫宮月子の「あの日」を目撃してしまいます。 一見どこにでもあるラブコメ、と思いきや急展開、ひと味違う「あの日」の秘密を巡って揺れ動く思春期の甘酸っぱい気持ちが眩しいです。

今回は美味しいところ満載のこの作品の魅力、全巻の見所をお伝えします。ネタバレを含むので未読の方はご注意ください。

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『思春期のアイアンメイデン』は女の子の日を描くエロファンタジー?【あらすじ】

『思春期のアイアンメイデン』は女の子の日を描くエロファンタジー?【あらすじ】
出典:『思春期のアイアンメイデン』1巻

毎日エロいことで頭がいっぱいの中学生全開主人公・真山春来はある日、幼なじみ・姫宮月子の「あの日」を目撃、その衝撃的な光景に目を奪われます。

その一件は2人だけの秘密を共有する日々の始まりを意味していました。初めはまったく秘密を守る気のなかった真山でしたが、大胆ながらも危なっかしい月子に振り回されながら少しずつ歩み寄っていきます。そんな中で自分自身も気づかぬうちに、幼馴染だったはずの月子の「女子」としての表情や、健気な姿を目にしていくにつれて何かが変わっていって......?

可孵化女子の正体とは何なのか、真山は月子を守り切ることができるのか、そして2人の行く先は......?

『思春期のアイアンメイデン』の魅力をネタバレ紹介!「アレ」きっかけで変身する大胆設定!

『思春期のアイアンメイデン』の魅力をネタバレ紹介!「アレ」きっかけで変身する大胆設定!
出典:『思春期のアイアンメイデン』1巻

本作最大の魅力はやはり、女子の生理によって体に変化が起こり、可孵化してしまうという設定でしょう。幼い頃、まだそんなものを知らなかった少年時代を思い起こさせる「秘密」をとりまく雰囲気に引き込まれます。

月子の可孵化後の姿は見慣れないうちは少し驚かれるかもしれませんが、徐々にその姿が魅力的に映ることでしょう。変身するとき苦痛の表情を浮かべる様子や、普通の人間の体には無い造形のエロさなど、本作の設定があるからこそのヒロインの良さがあります。

秘密を覗き見しているかのような背徳感、特別感を味わえる設定です。

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『思春期のアイアンメイデン』の魅力ネタバレ紹介!少年少女の成長を描き、最終回まで走る!

『思春期のアイアンメイデン』の魅力ネタバレ紹介!少年少女の成長を描き、最終回まで走る!
出典:『思春期のアイアンメイデン』1巻

タイトルに思春期がついていることからも分かるように、本作のテーマは少年少女の成長にあります。

当初は生理すら知らず、小学生の悪ガキのような思考回路だった真山ですが、月子の秘密を守ろうと立ち回ることから徐々に男らしさが出てきます。彼女の秘密が国にバレてしまいそうになった展開から、どんどん彼の頼もしさが感じられるようになってくるのです。

また月子も先輩に対する憧れだけの恋ではなく、真山と過ごした時間から彼を好きになっていく恋を知り、より大人びていきます。

そして月子は最終回でこう言うのです。

「私達…変わっていくんだね
大人になっていくんだ
思春期は……もうすぐ終わりーー」
(『思春期のアイアンメイデン』5巻)

これは最終回での展開、そして可孵化にも関するダブルミーニングなのですが、それが一体どういうことを意味するのかは作品でご覧ください。

ただのエロラブコメだけでは終わらない、青春の尊さ、輝きが詰め込まれた作品だということが実感できるでしょう。

幼なじみは「あの日」に○○する……【1巻ネタバレ注意】

「エロ馬鹿」中学生・真山春来は思春期真っ只中、どんどん大人に変化していく女子たちのナゾに日々もんもんと過ごしています。中でも特に気になって仕方ないのが女子がしきりに話題に出す「あの日」のこと……。

そんなある日、女の子の「あの日」の正体を突き止めてやろうと才色兼備の幼なじみ・姫宮月子のあとを追うと、なんと彼女は服を脱ぎ始めます。動揺しながらも目を離せないでいる真山の目に飛び込んできたのは、変身、すなわち「可孵化(かふか)」する月子の姿でした。驚きを隠せない真山でしたが、大好きな先輩のそばにいるために体質を隠し通したいという月子と、2人だけの秘密を共有することに。

著者
渡辺 静
出版日
2013-04-25

誰もが身に覚えのある思春期の経験と非現実的なファンタジーが生む、見てはいけないものを見るような不思議なゾクゾク感がくせになります。

注目なのは真山が月子に可孵化状態の「観察」を依頼され協力関係を深めていくシーン。食い入るように月子の体を「観察」する真山と緊張の高まりを隠せない月子の危うい匂いのする関係性には思わずドキドキしてしまうこと間違いなしです。

出典:『思春期のアイアンメイデン』1巻

1巻ラストで真山が何やら異変を発見、「可孵化」の謎についてもしっかり仄めかされておりストーリーから目が離せません。 秘密を守るため健気に頑張る月子、素直になれないながらも月子のピンチには体が動いてしまう真っ直ぐさを持った憎めない真山、真山に猪突猛進の乃々愛、月子の想い人の仁科先輩、この4人の関係はどう揺れ動いていくのでしょうか……?

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月子の危機を守るのは…【2巻ネタバレ注意】

真山と月子の「観察」の現場に乃々愛が乗り込んでくることから段々と2人の秘密の雲行きが怪しくなってきます。 なんとかロッカーに2人で体を押し込んでやり過ごすシーンでの、近い距離に緊張と興奮を隠せない真山と月子の姿にドキドキする展開は期待を裏切りません。

著者
渡辺 静
出版日
2013-09-25

その後なんとか事なきを得ますが乃々愛に勘違いをされ真山と乃々愛は付き合うことになります。しかしなぜか真山の気持ちは晴れません。

何やら訳アリの生徒指導の箕輪、女子生理学研究室室長の楠による学校を挙げての「可孵化女子探し」に絶体絶命の窮地に立たされた月子。共に楠に立ち向かう真山。そんな中で月子のする決意、それは「文化祭で仁科先輩に告白すること」。それを耳にした真山の思いとは……?

出典:『思春期のアイアンメイデン』2巻

この巻でも真山の真っ直ぐな発言とそれに心打たれる月子の姿や、まだ恋に満たない気持ちの揺れ動きに思春期の眩しさを感じます。そして段々色々な面を見せてくれるようになる、でもぎりぎりで手が届かない月子の増し増しの可愛さ、悩ましさにも注目です。

1巻ラストで張られた伏線「経鉄の変色」の謎、さらに月子に忍び寄る新たなピンチも匂わせたラストで、どんどん話に引き込まれていくはずです。

運命の文化祭【3巻ネタバレ注意】

なんと箕輪は月子の「観察」を盗撮し密告を目論んでおり、それをネタにゆすってきます。怒りに震え反撃に出た月子に逆ギレした箕輪は、全校生徒への暴露を強行しようとし遂に万事休す……と思いきや、何者かによって逆に箕輪の黒い真実が暴露され「可孵化女子探し」の一件はうやむやになります。ここで助けてくれたのは誰か?ということは伏せられたまま進むので、回収への期待が高まります。

そして時は流れて文化祭、月子にとっては先輩に告白する大事な日。月子を応援して発破までかけた真山ですが、いざ上手くいっている2人を目の当たりにし、しかも箕輪から救ってくれたのも仁科先輩であること、そして事実上月子を守る役目としての自分が必要無くなることを察すると動揺を隠しきれなくなり、結果月子を傷つけてしまいます。 逃げるようにしてその場を走り去った真山が気付く自分の本当の気持ちとは……?

著者
渡辺 静
出版日
2014-02-19

3巻の見どころはやはり真山と月子の関係が大きく変化する急展開。なんとも思春期らしく不器用なすれ違いです。手が届かなくなってしまってから自分の気持ちに気付く真山の姿にはなんとも切ない気分にさせられます。

頭で理解するより先に、コントロールできないほど大きくなってしまった感情に揺さぶられてしまう心境に共感を覚える読者も多いはずです。 メインがシリアスになる分、番外編的に月子・真山それぞれの勉強会や乃々愛の休日の話も含まれていてほっこり安心して笑える部分もあり、キャラへの親しみも深まる1冊になっています。

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仁科先輩の正体は…!?【4巻ネタバレ注意】

文化祭の一件以来月子と口もきけず、自覚した気持ちのやり場もなくすっかり放心状態の真山。乃々愛はそんな真山を心配して外に連れ出します。

一方の月子も仁科先輩とデートを楽しんでいる……はずでしたが、なぜかどこにいても頭に浮かんでくるのは真山の姿ばかり。さらに「観察」を手伝いたいと仁科先輩の家に連れ込まれますがそこで信じられないものを目にし、先輩の正体を知ります。しかし時すでに遅し、自力で逃げられるはずもなく……。

著者
渡辺静
出版日
2014-05-09

豹変する仁科先輩の濃すぎるキャラクターに思わず目がいってしまいますが、見逃すことが出来ないのがいつもお馬鹿っぽい乃々愛の本気モードです。真山を真っ直ぐに想い、最終的には一歩引いて真山の背中を押す乃々愛の姿はとても健気できゅんとします。

出典:『思春期のアイアンメイデン』4巻

今まで白馬の王子様よろしく「見参」していた真山でしたが、今回は果たして男を見せることが出来るのか、そして想いを伝えることができるのか、クライマックスがてんこ盛りで一気読みしてしまうことまちがいなしです。 残すところあと一巻となりますが、例に漏れず波乱を予感させるラストになっていて一筋縄では終わらせてくれないという期待感が高まります。

「鉄の園」の真実、月子を取り戻せ!【5巻ネタバレ注意】

仁科先輩から月子を守れたと思ったと思いきや楠に月子を連れ去られてしまった真山。まだ伝えられていない思いを伝えるために女子生理学研究室に赴きます。 そこで目にした月子は拍子抜けするほどに元気そうですがある一点に関して明らかに月子の様子がおかしいことに胸騒ぎを感じる真山。

月子の日記を読み、月子をそんな状態にしたのは女子生理学研究室で行われる「プログラム」が原因であると知った真山は月子を元に戻すため決死の作戦に踏み出します。

著者
渡辺静
出版日
2014-11-25

最終巻となる今回は、可孵化現象の正体、経鉄の色の謎、可孵化発現のきっかけ、そして可孵化を消す方法が明かされ目まぐるしくストーリーが展開するとともに、月子を元に戻そうと必死にぶつかっていく真山の真っ直ぐさの真骨頂を見ることができます。

そして物語の結末に関わる「可孵化を消す方法」。眩しいほどに美しい2人の関係と、爽やかな逃避行の末にある思春期の終わりも予感させるようなほろ苦さに、思わず自分の思い出を思い起こして胸が苦しくなってしまう人も多いはずです。果たして、その驚くべき方法とは一体......?

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