無料で読める漫画『ヴァンパイア騎士』キャラクターの魅力!【ネタバレ注意】

更新:2021.11.23

美麗なるヴァンパイア学園ファンタジー! 『ヴァンパイア騎士』は、人間と吸血鬼の通う「黒主学園」が舞台の学園ストーリーです。数多くの美形ヴァンパイアが織りなす物語は、読者の心を掴んで離さず、アニメ化もされるほどの人気作となりました。 今回は、本作の最大の魅力である、目見麗しき男性キャラクターたちに焦点を当てて本作をご紹介していきます!本作はスマホのマンガアプリで無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください!

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無料で読める漫画『ヴァンパイア騎士』の魅力をネタバレ紹介!

著者
樋野 まつり
出版日
2005-07-05

『ヴァンパイア騎士』は全19巻で綴られた、人と吸血鬼たちをテーマにした作品になります。作品の最初の舞台となる全寮制の黒主学園は、昼は人間の生徒が校舎を使用し、夜は吸血鬼の生徒が校舎を使用するという、かなり特異な環境の学園です。この学園は、相容れないふたつの種族の共生を目指すため、このような入れ替え制度を採用していました。

黒主学園を舞台に起こる吸血鬼と人との共生に関する問題や、吸血鬼同士での争い、そして主人公の黒主優姫に隠された秘密が明かされていきます。

少女小説のようなゴシックな世界観、魅力的なキャラクターたち。そんな『ヴァンパイア騎士』の魅力をひとつだけに絞らせていただくとしたら、樋野まつりの描く美しい登場キャラクターたちです。特に優姫を取り巻く男性陣の絢爛豪華さと美しさは必見。

そこでこの記事では、主人公である優姫と、彼女を取り巻く男性キャラクターたちに焦点を当てて紹介していきます!

物語の主人公にして二つの側面を持つ少女、黒主優姫

物語の主人公にして二つの側面を持つ少女、黒主優姫
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

まずは本作の主人公である黒主優姫について紹介していきます!

義理の父である黒主灰閻により、「夜間部の生徒は吸血鬼である」という秘密を守る守護係(風紀委員)を錐生零と共に任されています。そんな彼女は、10年前より以前の記憶がありません。

10年前に、記憶のない自分を助けてくれた玖蘭枢に憧れている一方で、零のことも放っておけず何かと世話を焼いています。性格は明るく社交的。学園の成績は悪いところが欠点のひとつではありますが、守護係と普通の学園生徒としての生活を頑張っている女の子です。

そんな優姫は、「ふつうの人間の女の子」として過ごしていましたが、実は「吸血鬼」だったことが作中で明かされました。しかも、本名は「玖蘭優姫」。枢の義理の妹でなおかつ許嫁だったのです!

人間としては零に惹かれ、吸血鬼としては枢を慕い、彼女の心は揺れ動きます。

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優姫の幼馴染の吸血鬼ハンター錐生零

優姫の幼馴染の吸血鬼ハンター錐生零
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

まずは、優姫の幼馴染でありの吸血鬼ハンターの一族である錐生零から紹介していきます!

序盤では優姫とは、軽口を叩いたり、とっても仲の良い様子が覗えます。ぶっきらぼうでクールな性格な零ですが、自分の家族をある吸血鬼に皆殺しにされてしまった悲しい過去を持っていました。そんな自分にそっと寄り添ってくれた優姫に惹かれていますが、中々好意を表に出そうとはしません。
 

零は、自分の家族を吸血鬼に皆殺しにされてしまった際、自分自身も噛まれており、元人間の吸血鬼となってしまっていました。家族を皆殺しにされたこと、吸血鬼にされたこと、それらの自身に起こった悲劇が複雑に絡み合い、零は吸血鬼を激しく憎悪しています。零は今まで何とか吸血衝動を耐えていましたが、ついに優姫の血を吸ってしまいました。

段々と惹かれていた優姫が実は吸血鬼で、しかも自分を吸血鬼にした吸血鬼と同じ「純血種」と呼ばれる強い力を持つ吸血鬼だった、ということを知ると迷いながらも優姫を「敵だ」と言い、彼女と敵対します。

優姫と敵対したあとの零は、凄腕のハンターとして名を馳せることになるのですが、とても仲の良かった零と優姫との対立はやはり悲しく、同時に苦しいものがあります。しかし、ふたりの対立しながらも思いあう姿は、ぜひとも見て頂きたいところです!

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優姫の恩人で義兄で許嫁で吸血鬼な、玖蘭枢

優姫の恩人で義兄で許嫁で吸血鬼な、玖蘭枢
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

続いては、属性がてんこもりすぎで気になってしまう!そんな吸血鬼の玖蘭枢について紹介していきます。

枢は、零と対を成す形のもう1人のヒーローです。吸血鬼として最高の権力と地位をもっている孤高の人物。

そんな彼は、記憶を失くして人として生きている優姫を暖かく見守っていました。優姫を見守っている時に感じる包容力と、様々な場面でとる意味深な態度や、影からの暗躍といったミステリアスさとダークさが彼の魅力。そして美形集団の吸血鬼たちの筆頭だからか、彼自身もかなりの美形で、憂鬱げな表情がとても似合います。
 

そんな枢は優姫の恩人で義理の兄で許嫁でもある、というだけでも非常に魅力的な設定の持ち主なのですが、さらに玖蘭家の始祖でもありました。彼がなぜ現代に生きているのかは、物語中で明かされるのですが、先に述べた孤高の人物である枢の魅力が詰まったエピソードです。

また、包容力もあり、ミステリアスな枢ですが、優姫に対しては中々子供っぽいところも可愛らしいところです。優姫が「センパイ」と呼び続けるのを複雑に思っており、名前呼びか「おにいさま」と呼んでほしいらしい所は、とってもキュートな一面なのではないでしょうか?

そんな枢は、優姫にとってはミステリアスだけど、気にかけてくれる憧れの先輩です。しかし、優姫が吸血鬼だと判明した後は、義理の兄で許嫁という、かなり近しい立場の人物になりました。その距離感の変化と、優姫と枢の気持ちの変化がこのふたりの見どころです。

枢の親友、吸血鬼らしくない吸血鬼一条拓麻

続いては、枢の親友である、吸血鬼っぽくない吸血鬼、一条拓麻を紹介していきたいと思います!

枢の親友として登場する拓麻は一言でいうなら「この作品の癒し」です。にこにこ笑顔がトレードマークの明るい性格で、漫画にハマって昼夜逆転生活をしたり、何処か人間っぽさがある吸血鬼です。枢とは仲良く、唯一彼にタメ口で話しかけています。そして、枢に対して敬称をつけず「枢」と優しく呼びかける「気の置けない友人」といったポジションでした。

話が進むに連れて拓麻は、親友として仲良くしていた枢と対立することになってしまいます。大事に思っていた後輩の支葵千里を吸血同士の争いに巻き込まない為、といった理由がありますが、枢の親友であった彼が敵対するのは、彼らが仲良くしていた日常が遠くなるような心地がして、何とも言えない寂しさがありました。

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気だるげなモデルな吸血鬼、支葵千里

気だるげなモデルな吸血鬼、支葵千里
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

続いて紹介するのは、拓麻の項目でも名前の出ていた支葵千里です!

人間界で遠山莉磨と共にモデルとして活躍もしている吸血鬼。どこか眠たげでぼんやりとしているような、人形のような不思議な印象を抱かせる少年です。中々感情が見えづらい性格をしていますが、よく一緒にいる莉磨や、拓麻のことをとても大事に思っています。

そんな彼は、残念ながら優姫とはあまり関わり合いがありません。互いに大事に思っている莉磨との絆や、一条を気にかけている様子、それらが彼の見どころであります!

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通称ワイルド先輩、苦労性に兄貴分、架院暁

通称ワイルド先輩、苦労性に兄貴分、架院暁
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

続いて、苦労性かつ世話焼きで、ちょっと損な役回りもある架院暁について紹介していきます。

ワイルドな風貌であることから、普通科の生徒たちにワイルドと愛称がつけられている彼は藍堂英とは従兄弟であり、英が巻き起こす騒動のとばっちりを食うことが多い人物です。それでも英と付き合いをやめないのは、従兄弟という結びつきの他に、架院の人の良さもあるのでしょう。

そんな彼は優姫を巡る恋模様には参加しませんが、枢を巡る恋模様には参加しています。彼の幼馴染のひとりである草園瑠佳は、枢のことを慕っており、枢にやたらと構われているように見える優姫に嫉妬の感情を隠していません。暁はそんな瑠佳のことを大切に思っているのです。

そんな陰から支えている一途なところが、架院の一番魅力的なところではないでしょうか。

通称アイドル先輩、藍堂英

通称アイドル先輩、藍堂英
出典:『ヴァンパイア騎士』1巻

続いては、アイドル先輩と呼ばれ、昼間部でも高い人気を誇る藍堂英について紹介していきます。

彼は夜間部の生徒の中でも、優姫との接触が多く、序盤でなんと優姫の血を啜った吸血鬼でもあります。ですが、優姫に対する態度はツンケンとしたもので、敬愛する枢がどうしてそんなに目をかけるのか?と不思議に思っています。そんな彼の魅力はずばり「この作品の癒し2」であるかと思います。

彼がなぜ「癒し2」であるのかというと、ちょっとナルシストな性格と枢様への忠誠心にかける思い、そしてコミカルな役回りがシリアスな作中において、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるから。

そして、英の活躍する一番オススメなシーンは、1巻の優姫の血を吸うシーン……ではなく、1巻の優姫の血を吸ったことにより、枢より罰として頭と両手に水をたくさん入れられたバケツを持たされて廊下に立たされているおまけ漫画のシーンです!

バケツを持って廊下に立たせる、といった罰を思いつく枢のお茶目な一面も垣間見えますし、夜間部の生徒達の英への接し方も見れて、普段ミステリアスな印象の夜間部全員の可愛い一面が見られる、とってもギャップの楽しい場面です。こんなコミカルな言動を出来るのは、夜間部でも拓麻と英だけであるのではないか、と思っています。

そんな英ですが、優姫が純血種として覚醒したあとには、優姫の教師役になるという、今までとかなり違った立場になるところも彼の面白いところです。

また、そんな英にも元人間の吸血鬼と関わったことで苦い思いを味わったことがあります。『ヴァンパイア騎士 憂氷(アイスブルー)の罪』という小説で英が主役の話が掲載されています。この話の中で、元人間の吸血鬼であるヒロインと関わっていき、複雑な思いを抱いていく英は、ぜひとも見てほしいところです。

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今回は6人の男性キャラクターと、主人公である優姫に焦点を当てて、『ヴァンパイア騎士』を紹介させていただきました!

メインヒーローふたりと優姫との恋模様はどうなったか、気になる方はぜひとも19巻まで読んで頂きたいです。優姫自身、人間であった時と吸血鬼であった時がある特殊な主人公ですので、三角関係ものとしては少し変わったラストになっています。

また、19巻全部が読み終わったら現在連載中である『ヴァンパイア騎士memories』の方も手に取って頂きたいです。最終話のラストシーンに至るまでの登場キャラクターそれぞれの物語や、零と優姫が恋を始める話など見どころ満載。19巻読み終わって、まだまだ『ヴァンパイア騎士』の世界観に浸りたい方におすすめです!


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