『極道つぶし』の魅力を全巻ネタバレ紹介!

更新:2017.11.22

『極道つぶし』は、母親を殺された少年少女の復讐劇を描いた漫画です。ドキドキのスリルと大迫力の戦闘シーンで人気の本作。ここでは作品の魅力と見どころを、ネタバレを含みながらご紹介しております。

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『極道つぶし』を読もう!超クールなふたり組の魅力を最終6巻までネタバレ紹介!

『極道つぶし』を読もう!超クールなふたり組の魅力を最終6巻までネタバレ紹介!
出典:『極道つぶし』1巻

間淵静(まぶちしずか)、通称「マブシ」の母親は彼女が小学6生の時、極道の抗争の「ついで」に死にました。マブシと2人で、レストランで食事を楽しんでいた時、隣の席の男たちを狙った銃の流れ弾が母を襲ったのです。この時からマブシは「全ての極道を例外なく区別する」と心に決め、復讐を誓ったのでした。

それから8年後、20歳となったマブシは仲間の遊佐槇雄(ゆさまきお)、通称「ユサ」とともに母の仇をうち、裏社会でおこっている複雑な戦いへと巻き込まれていきます。『極道つぶし』は、そんなスリル満点の復讐系アクション漫画です。

この記事では作品の魅力と、全6巻の見どころをネタバレ込みでご紹介します。

母の仇を討った2人は、さらなる戦いへと巻き込まれる【1巻ネタバレ注意】

復讐に燃えるマブシとユサは、それぞれの母親の仇である荒木に近づいていました。正体がバレてはいないものの、数で劣る2人は巧妙な作戦をもって荒木たちの戦力を散らし、守りが薄くなったところでアジトへと乗り込みます。

負傷しつつもついに荒木を討ち、8年前の復讐を果たした2人。警察がくるのも時間の問題のため急ぎアジトを離れようとしますが、荒木が潜伏していた部屋に人の気配を感じます。

目撃者は全員排除しなくてはなりません。しかし2人が見たのは、金庫の中で隠れて震える幼い少年だったのです。

極道つぶし(1)

佐々木拓丸
日本文芸社

ユサの母親は荒木の元愛人で、組の金を着服したことで恨みをかって殺害されてしまいました。つまりユサは荒木の息子ということになりますが、父親だと思ったことは一度も無いのだといいます。

金庫に隠れていた少年ヒロトも荒木の息子のため、ユサとは異母兄弟ということになりますが、それを知ったとしても情けなどかけず、後々面倒になるという理由で撃ち殺そうとしました。情け容赦ない性格です。

一方、マブシは荒木の居場所を吐かせたヤクザを始末したあと、こんな言葉をもらしました。

「俺はまだ張りつめた気が抜けると… 震えが止まらなくなる」「俺達が殺った奴らにも妻子がいるかもしれない やむを得ない事情があって組に入っていた奴もいるかもしれない」(『極道つぶし』1巻から引用)

マブシの迷いと脆さが感じられるこのセリフ。復讐を誓ってしまった以上、人を殺めることは、きっと避けられません。それに「俺」という一人称を使いますが、マブシは女の子です。この先の闇社会で戦い抜くことができるのでしょうか。

ヒロトをかくまったことで、さらに複雑な戦いが予測される1巻。手に汗握る展開が続きます。

捕らえられたマブシ。ユサは救出できるのか?【2巻ネタバレ注意】

荒木襲撃の際予定外に「ヒロト」というお荷物を作ってしまったマブシとユサ。さらに荒木の配下だった沢田を中心に、極道たちが次々にマブシたちを襲います。しかしそれは荒木の仇を討つためでなく、ヒロトが持っている「フロッピー」を奪還するためのものだったのです。

まだ幼く、何の罪もないヒロトをマブシとユサは母親のもとに送り届けようと決めました。今度こそ命を落とすかもしれない危ない計画ですが、母を失くした2人にとっては、「母親が生きているなら、側にいたほうがいい」というのが最善に思えたのです。

そこでマブシは、扮装しながら荒木の配下が集まる建物に近づきます。見張りをうまく騙し、背後から銃を突きつけて脅しをかけようとしましたが、銃を突きつけられたのはマブシも同じでした。

マブシの背後に、「ヒデミツ」と名乗る謎の男が立っていたのです。

極道つぶし(2)

佐々木拓丸
日本文芸社

変装作戦に失敗し、マブシはヒデミツに捕らえられてしまいました。人気のない倉庫のような場所に連れていかれると、フロッピーのありかを吐くまで拷問にかけられます。「何人犠牲にしてでも取り返す」と断言するほど、大切な情報が詰まったもののようです。

一方、建物の外で待機していたユサ。マブシとの連絡が途絶えたことを心配しており、やっと電話がきたかと思えば、その相手はヒデミツです。マブシのうめき声を聞かされながら「フロッピーを大事に持ってろよ」と脅され、ユサは考えました。 
 

ユサは一言で言うと、バカです。「俺に頭使わせんな、けむり出るだろ」という言葉のとおり、考え事をすると脳がショートしてしまいます。そんな彼がどうやってマブシを助けるのか。その答えは「正面突破」。門の見張りの元にずかずかと歩いていくと、「沢田を出せ」とストレートに要求したのです。 
 

ユサはあっという間に武装した極道たちに囲まれます。いくつもの危険をかいくぐってきたとはいえ、この状況は危機的です。さらに、別の場所ではマブシも絶体絶命。2人はこの窮地をどのようにして切り抜けるのでしょうか?

 

描かれる過去。マブシがはじめて人を殺した日【¬3巻ネタバレ注意】

物語は過去へとさかのぼり、マブシとユサが出会った日のことが描かれます。

マブシは、あの日レストランに押し寄せたヒットマンが、誰の差し金であったかを調査していました。母が死んだ原因の根本に迫ろうとしていたのです。そこで、マブシがはじめてのターゲットにしたのは椹拉会に属する江崎組長。まずは彼に組織内の情報を洗いざらい吐かせようと計画していたのでした。

しかし、乗り込んだ事務所にはすでに先客がいました。入り口付近に飛び散った血と肉。扉の向こうからはただならぬ殺気が感じられます。「この奥に人殺しがいる」と、マブシは瞬時に感じ取ります。意を決して開いた扉の向こうにいたのは、部屋の隅で震える江崎と、血だらけの長刀を持って佇むひとりの少年でした。

極道つぶし(3)

佐々木拓丸
日本文芸社

初めて出会ったユサはマブシにも武器を向けますが、極道ではないとわかると一気に興味を無くします。何人殺して血にまみれても平気な顔をしているユサは、マブシが動くよりもっと前から「極道つぶし」を行なっていたのかもしれません。

注目は、マブシが江崎を手にかけるシーン。眉間に銃を突きつけられた彼は、命惜しさにマブシの質問にはなんでも答え、「私は関係ない」「話せばわかる」と決まり文句のような命乞いをしました。しかし、マブシに彼を生かす気は一切ありません。

尋問中は冷静だったマブシは、いざ江崎の頭を撃ち抜こうとすると手が震えてしまいます。「今から人を殺す」という現実が、マブシの体を硬直させたのです。それでも歯を食いしばり、目に涙を浮かべながら引き金を引き、江崎の死体を見ると吐き気をもよおすのでした。

何人殺そうとも、マブシの心に残り続ける「人が人を殺すことへの抵抗感」に妙なリアリティがあり、考えさせられます。

こうして、江崎が吐いた情報から「荒木」という同じ人物を追っていることが発覚した2人は手を組むのでした。「極道潰し」誕生の秘話を、ぜひその目で確かめてください。

消えたヒロトに、マブシのアジトに押し寄せる極道たち。【4巻ネタバレ注意】

ヒロトはひとり、マブシがアジト代わりにしているマンションの一室でマブシからの連絡を待っていました。しかし、2日間も音沙汰のない状況と、母親に会いたいという欲求から、彼は一人で出て行ってしまいます。拷問から助け出され、闇医者の「ドク」のもとで体を癒していたマブシが気づいた時には、マンションはもう空っぽになっていたのです。

しかもマブシがマンションに戻ったのとちょうど同じ頃、沢田やヒデミツに差し向けられた極道たちがマンションに到着してしまいます。階段やエレベーター、1階の出口などはことごとく封鎖され、逃げ場を失ってしまったのです。

またしても危機に陥ったマブシ。今回は助けとなるユサもいません。彼女はこの窮地をどのように脱するのでしょうか?

極道つぶし(4)

佐々木拓丸
日本文芸社

荒木の息子のヒロトは、母にケガをおわせ、歩けない体にした父を憎んでいました。他に兄弟もいなかった彼はその怒りを一人で抱えながら今まで過ごしてきたのです。そんなヒロトにとって、ほんの少しの間でも一緒に過ごしたマブシとユサは、まるで兄弟のように感じられたのでした。

ただ、ヒロトはマブシとユサが自分の父親を殺したことを知らず、「極道の戦いから自分を守ってくれた優しい2人」と認識しています。この先、ヒロトが事実を知る時は必ず訪れるでしょう。その時彼は、マブシとユサにどんな目を向けるのでしょうか……。

一方マンション内で敵に囲まれたマブシは、相手が自分を「生け捕り」にしようとしていることに気づくと、それを利用しながら建物の中を逃げ回ります。頭脳戦を得意とするマブシの魅力が光る戦闘シーンとなっていますので、ぜひお見逃しなく!

真実を知ったヒロトは、2人とどう向き合う?【5巻ネタバレ注意】

母に会うためマブシのマンションを飛び出したヒロトは、その途中でヒデミツに捕まり、軟禁されていました。この時、ヒロトが所持していたフロッピーはヒデミツの手に渡ります。しかし、そのフロッピーにはすでに、マブシの手によってパスワードがかけられていたのです。

幼いヒロトにまで散々暴力を振るったヒデミツは、マブシに連絡を寄越して取引を持ち込みます。ヒロトを解放して欲しければパスワードを解除しに来い、というものです。要求通りにヒデミツのもとを訪れ、ヒロトを助けるためにパスワードを解除したマブシでしたが……。

極道つぶし(5)

佐々木拓丸
日本文芸社

要求を全て飲んだにも関わらず、マブシはヒデミツに撃たれてしまいます。彼は最初からマブシたちを無事で返すつもりなどなかったのです。しかし、なぜかとどめは刺されず、生かされたマブシは悪い予感を覚えるのでした。

この頃から、沢田たちと協力関係にあるはずのヒデミツによる単独行動が見られはじめます。彼の目的は、どうやら沢田たちとは別のところにあるようなのです。 
 

さらに、この¬5巻で恐れていたことは起きてしまいました。軟禁中にヒデミツから、マブシとユサによる父親殺しの真相を聞かされたヒロトが、2人を拒絶したのです。「触るな、人殺し!」というヒロトの言葉に深く傷ついたのはマブシ。言い逃れようのない事実に、打ちひしがれてしまうのでした。

復讐が生む負の連鎖と、その渦に巻き込まれた人々の苦しみが伝わるシーンです。「ヒロトを母親の元に返す」というのが最終目標であったにも関わらず、そのヒロトの信用を失ってしまったマブシとユサ。2人は心に決めた目標を果たすことができるのか、それとも……。

緊張の展開は、最終6巻へと続きます。

極道つぶしの復讐劇、ついに決着。【最終6巻ネタバレ注意】

これまでマブシとユサの前に立ちはだかってきた謎の男「ヒデミツ」の正体は、櫻井秀光(さくらいひでみつ)。椹拉会の3代目会長・櫻井章造(さくらいしょうぞう)の息子でした。さらに、沢田たちのような椹拉会の人間たちと協力してフロッピーを取り返そうとしていたヒデミツは、念願のフロッピーが自分の手に渡ると沢田たちのことさえ裏切り、逃亡したのです。

ヒデミツの居場所を突き止めた極道たちは次々に襲撃をかけますが、誰一人として生きて帰ってくるものはいません。ヒデミツは中国人の凄腕暗殺者「ゲン」を雇ってその身を守っていたのです。

さらに、捕縛した沢田から「8年前の抗争」の真相を聞かされたマブシとユサは、本当の仇であるヒデミツを打つため、彼とゲンが待ち受ける場所へと赴きます。悲しい運命を背負った2人の復讐劇は、どのような最後を迎えるのか。壮絶なラストは必見です。

極道つぶし(6)

佐々木拓丸
日本文芸社

その超人的な戦闘能力で、裏社会では名の知れた殺し屋であるゲン。ヒデミツを追う沢田たちもゲンが雇われていることを知ると、数十人送り込んだ組員たちが帰ってこないことにも納得します。

ゲンが戦う姿は、まるでユサの姿にそっくりです。銃も刃物も体術も使い分け、向かいくる敵が手も足も出せないうちに勝利していきます。そんな相手と一騎打ちにもつれ込んだユサ。かつてない激闘をくり広げた末になんとか勝利しますが……。 

一方、最大の敵ヒデミツと対峙するのはマブシです。8年前の抗争を引き起こした張本人であり、母親の本当の仇。復讐をはじめた瞬間からヒデミツの手のひらで踊らされていたマブシは、静かな怒りと闘志を燃やして銃を向けますが、戦闘において何枚も上手なヒデミツに再び追い詰められます。そこでマブシが打った、起死回生の一手とは……?

ついに終結を迎えた、マブシとユサの復讐劇。この壮絶な戦いの果てに2人は何を失い、何を得たのでしょうか。衝撃の結末をぜひ、その目で確かめてください!


切なくも、『極道つぶし』らしい結末は感動必至。この機会にぜひ読んでみてください!

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