漫画『ベランダビオトープ』が無料で読める!馬場民生の手作り池がおしゃれ!

更新:2017.11.24

「ビオトープ」ってご存知ですか?手間暇さえ惜しまなければ誰でも作れる「小さな世界」です。漫画家の馬場民生は、自宅のベランダに水の生き物が住む素敵なビオトープを作りました。この記事では、2017年11月現在、無料スマホアプリで購読できる漫画『ベダンラビオトープ』の見どころと魅力をご紹介します。

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漫画『ベランダビオトープ』が無料!ビオトープ作りの教科書!

漫画『ベランダビオトープ』は、著者の馬場民生(ばばたみお)の実体験をもとに描かれたエッセイ。ベランダに「土」を見つけ、そこに「池」をつくることを閃いた日から試行錯誤し、水の生き物たちのビオトープを作り上げていくまので家庭が描かれています。

ビオトープの作り方や、魚やエビなどの生き物の生態について学べる本作は、まさに「ベランダビオトープ」の教科書。馬場の失敗談なども描かれているため、何に気をつけたらよいのか、どこが面白いところなのかを的確に学ぶことができます。

この記事では、「ビオトープ」に関する紹介や作品の魅力と、見どころをご紹介しましょう。

著者
馬場民雄
出版日
2017-03-29
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そもそも『ベランダビオトープ』って何?

そもそも『ベランダビオトープ』って何?
出典:『ベランダビオトープ』1巻

「ビオトープ(生物生息空間)」とは、非常に簡単に言えば「生き物たちが生息する場所」です。もともとは野生動物の保護などに携わるプロフェッショナルたちの間で使われていた専門用語ですが、近頃は一般的に使われるようになりました。

カエルを例に挙げてみましょう。カエルは田や池などの水辺に卵を産み、そこからオタマジャクシが孵ります。つまりこれらの水辺はカエル(オタマジャクシ)のビオトープです。しかし、オタマジャクシは成長するとカエルになり、水の外へと出て行きます。こうして、カエルのビオトープはどんどん広がっていくわけです。

そして、本作で馬場民生がビオトープを作るのは「ベランダ」。馬場民生は自宅のベランダに生き物が住める「池」を作ろうというのです。対象となる生物は、淡水で生きる魚類や甲殻類。ビオトープが順調に生成されていくにつれ、ベランダは生命力溢れる生き物たちの楽園となります。

それではここから、ビオトープに情熱をかける馬場民生の様子を見ていきましょう。

作者の熱意・こだわりがすごい!

作者の熱意・こだわりがすごい!
出典:『ベランダビオトープ』1巻

馬場がベランダビオトープを作ろうと閃いたのは、地上7階の部屋のベランダに不自然な「土」を見つけたからでした。その土は、エアコンの室外機の排水が日光を浴びて「コケ」を生やし、そのコケが寒い季節に乾いてできたものだったのです。

馬場はこの光景を見て「この排水を溜めたら池ができるのでは?」と思い、その方法を独自で調べながら「ビオトープ」にたどり着きます。 

「地球‼ ベランダに地球を創るも同然‼ 新世界の創造主… 神になれる‼」(『ベランダビオトープ』1巻から引用) 

こうして彼のベランダビオトープ作りははじまりました。はじめは小さなバケツで排水を集めていましたが、「これでは世界が小さい!」と言って大きなタライを用意します。さらに殺風景なのが気になって敷石や水草を用意し、タライの中をどんどん豊かな生活空間にしていきました。 
 

本来「水作り」には2週間、生物を迎え入れる際の「水合わせ」にも3〜4時間の手間がかかります。馬場もしっかり下調べをして環境づくりに臨みますが、水作りは3日、水合わせは小一時間ほどで済まされてしまいました。どうやら堪え性がないようです。 

出典:『ベランダビオトープ』1巻

その後も、ユニークな食器を使って池のモニュメントを作ったり、美しいレイアウトにするために「ウィローモス」という芝生のようなコケを育てたりと、どんどん手が込んだものになっていきます。「こんな池にしたい」という頭の中のイメージがどんどん目の前で出来上がっていく様子が、馬場をどんどん夢中にさせていったのでした。

凝り性でもある馬場のベランダビオトープは、今後もどんどん豊かさを増していきます。詳細に描かれる日記のような本作を見ていると、ついつい自分でもベランダビオトープを作って見たくなるかもしれません。

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『ベランダビオープ』は奥が深い!

『ベランダビオープ』は奥が深い!
出典:『ベランダビオトープ』1巻

魚や藻、レイアウトアイテムなどで彩り豊かになっていった馬場のベランダビオトープ。生き物たちが自分の作った池で悠々と泳ぐ姿は彼の心を癒しました。

しかし、さっそく問題が発生します。魚と一緒に10匹ほど投入していたミナミヌマエビが真っ赤になって死んでいたのです(本来は薄い褐色)。レイアウトの流木からアクが出てしまったのか、エアコン室外機の排水にばい菌が混ざっていたのか、原因不明の事態に馬場は慌てます。結局、最初に投入したエビは全滅してしまいました。

リベンジとばかりに、今度は20匹のミナミヌマエビを池に放った馬場でしたが、やはり長くはもたずどんどん死んでいってしまいます。絶望した馬場は涙を浮かべながら水の中を覗き込み、そしてあることに気がつきました。

生きているエビが、死んだエビを食べていたのです。エビだけでなく、周囲の魚やタニシなどもエビの死骸を食べ、死骸は綺麗さっぱり池からなくなってしまいます。これは自然界でも実際におきている食物連鎖でした。

自然の摂理を目の当たりにした馬場はとても感動しました。自分が作った池が、ちゃんと生態系として機能し始めていたのです。この出来事はさらに馬場をビオトープ作りへとのめり込ませていきます。

ちなみに、はじめのエビの大量死はやはり「不十分な水作り」が原因と結論づけられました。水に済む生き物たちにとって、水は命そのものといっても過言ではないのです。これからビオトープ作りを始められる方は、馬場のように後悔する前に、きちんと水作りをして生き物たちを迎えてあげましょう。

ベランダビオトープ、さらにレベルアップ?【1巻ネタバレ注意】

池の環境も安定し、生き物も増え、気になったレイアウト道具もどんどん増やして言った馬場は、ある悩みを抱えていました。それは「タライのままじゃ世界がせまい!」というもの。大きめのタライを買ったつもりが、予想したよりずっと早く窮屈になってしまったのです。

そこで彼が目をつけたのが「プラ舟」。縦2m、横1mほどの大きさがあるそれは、本来建設現場などでセメントを練る時に用いられる土木用品で、素材、深さなどは池作りの土台としても完璧でした。せっかちな馬場はさっそくプラ舟を購入します。

しかし、届いたプラ舟は想像以上に巨大。ベランダには配置できますが、移し換えるとせっかく充実していた水中空間は、中身がスカスカの見栄えの悪いものになってしまったのです。

出典:『ベランダビオトープ』1巻

生き物の移し替え作業には、水作りなどと同じく順序があり、手間と苦労がかかります。以前の馬場ならばきっと大雑把に済ませて、いつかのエビ大量死事件のような惨事を招いたかもしれませんが、今回の作業はとても丁寧。ビオトープ作りに大切なものをいつの間にか学んでいたようです。

さて、スカスカになってしまった馬場の池環境ですが、言い換えればもっと立派で華やかな環境に作り変えられるということです。思いついたら即実行!なひらめき人間の馬場は、これからどんなベランダビオトープを作っていくのでしょうか?気になる方はぜひ、実際に作品を読んでみてください。

著者
馬場民雄
出版日
2017-03-29
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窓の外に小さな水の世界が広がっていたら素敵ですね。ご興味のある方はぜひ本作を読んで、ビオトープ作りをはじめてみてください。