オタクな部活に、恋するギャルが飛び込んだらどうなるの?そんなドタバタの高校生ライフを描くラブコメディ漫画『サークルクラッシュ!』が、2017年11月現在スマホアプリで無料で読めちゃいます!この記事では、個性豊かなキャラクターたちの魅力についてご紹介いたしましょう。
オタクに恋をしたギャルの女子高生が、オタクの巣窟「第二マンガ研究部」に飛び込み、ドタバタの日常を送る姿を描いた漫画『サークルクラッシュ!』。趣味、好み、オタクとしての意識の異なる個性豊かな部員たちの掛け合いが楽しいラブコメディとなっています。
本作の一番の魅力は物語を彩る登場人物たちです。この記事では「第二マンガ研究部」のメンバーについてご紹介します。
- 著者
- こすずめ
- 出版日
- 2015-11-21
「第二マンガ研究部」は、部員たちが思い思いのオタク活動に精を出す場所。「オタクの居場所は二次元にしかない」と考えている生粋のオタク陣大怜生(じんだいれお)は、今日も心置きなく二次元を満喫すべく部室に足を運びました。
しかし、扉を開けた先にはピンク色の髪をしたギャルがいて、さらに陣大は好意を寄せられている様子。彼の平穏なオタクライフはどうなってしまうのでしょうか?
ある日突然、第二マンガ研究部の新入部員として陣大の前に現れた女子生徒の美剣恋愛子(みつるぎらめこ)。見た目も言葉もギャルそのもので、オタクしかいない第二マンガ研究部では異質な存在です。知っている漫画も「ワンピー○」や「進撃の○人」といった超ビッグタイトルばかり、「週刊少年○ャンプ」も流し読みというニワカぶりで、陣大からは頻繁に怒られています。
そんな彼女がなぜこの部に入部したのかというと、陣大に恋をしているから。中学生の頃、ある出来事をきっかけに陣大に一目惚れし、名前と志望校を調べて同じ高校に入学したのです。いくら一目惚れしたと言っても、恋愛子と陣大の学力には大きな差があったはず。それを1年未満の猛勉強で埋め、見事に合格してみせたというのは尊敬に値します。
「なんか毎日怒られてるケド、ようやくここまれ来れたし!! アタシ頑張る!!!」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
恋に生き、陣大に近づくためならどんな努力も惜しまない恋愛子の真っ直ぐさには感心でき、意外と恥ずかしがり屋でピュアなところにはキュンさせられるでしょう。彼女の想いは陣大に届くのか、何度転んでも挫けない、『サークルクラッシュ!』メインヒロインの姿に注目です!
「孤高のオタク」である陣大怜生は第二マンガ研究部の2年生。整った顔と聡明さを感じさせるメガネ男子で異性に人気がありますが、本人は恋愛にはまったく関心がありません。告白してくる女子にも「時間の無駄だから付き合えない」と辛辣な返事をします。ただ、その姿すら様になっていて、校内には陣大に罵ってほしい女子がじわじわと増え続けている様子。
「オタクとは 生き様だ 息を吸うようにアニメを見て、マンガを読み、ラノベを読む 故に己の居場は二次元にしかなく、オタクは孤高である」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
上記のセリフからは、陣大のオタクとしての意志の固さが伺えます。
実は中学3年生の頃、陣大は路地裏で不良に絡まれている恋愛子を助けたことがありました。といっても恋愛子が困っているのを見たから助けたのではなく、見たいアニメのリアルタイム放送に間に合わせるために近道したところ、たまたま不良たちと恋愛子がいた、というだけです。アニメの放送時間が迫る中の足止めで、心底気分を害された陣大の怒りに燃える目には凄みがあります。
ニワカオタクの恋愛子のことをなかなか認められず、ことあるごとにちょっかいを出してくる彼女を邪魔者扱いしますが、突き放すことができないのは彼なりの優しさでしょうか。堅物な陣大が恋愛子と打ち解けていく様子は必見です!
鎧塚揚羽(よろいづかあげは)は、丸メガネがトレードマークの第二マンガ研究部部長。「部員が増えると部費が増える」「非オタから学ぶこともある」という理由から恋愛子の入部を認めました。恋愛子が奮闘する様子と、陣大が苛立つ様子を見て楽しんでいます。
本人いわく自分がオタクなのは「血筋」で、母親のお腹の中にいた頃から通っている超大型同人誌即売会コミックランド、通称「コミド」は、今のところ皆勤賞だそう。
オタク的な活動をしない恋愛子が部室をうろつくことにいつまでも不満を持つ陣大に、揚羽はこんな言葉を投げかけました。
「元々ウチははみ出しものの集まり だからこそ好きなことができる 私たちはずっとそうしてきた でも、自分の好きなことにとらわれちゃいけない オタクにとって大切なのは 相手への思いやり、だよ」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
この言葉にはさすがの陣大も反論できません。恋愛子が部員たちと馴染むことができたのは、揚羽のおかげと言っても過言ではないでしょう。さらに、セリフの「元々ウチははみ出しものの集まり」というところも気になる部分です。マンガ研究部の過去になにがあったのでしょうか?今後のストーリーに関わる重要な伏線と見て間違いないでしょう。
第二マンガ研究部の1年生盾川まゆら(たてかわまゆら)は重度の人見知り。恋愛子とはじめて会った時も、フレンドリーに話しかけてくる恋愛子に対して一言も発することができず、「自分にしか見えない幻」扱いをされました。
小さな頃から漫画が好きで、部室ではいつも原稿を描いています。その腕は普段漫画を読まない恋愛子も感動するほど。ただ、この時恋愛子が見たのはロマンス系の恋愛漫画で、まゆらが最も活き活きとしながら描くのは「ボーイズラブ」漫画。彼女は腐女子なのです。
彼女のBL漫画ではよく陣大と兜首(後述)がカップリングとして取り上げられ、少々セクシーな作風となっています。そのことを知った恋愛子は、まゆらが陣大のことを好きなのでは?と心配して彼女に質問しますが、まゆらはかつてない笑顔でこう答えました。
「常識的に考えて あんな面倒な人好きになるわけないですよ」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
普段は小動物のように可愛いまゆらから発せられる言葉は、陣大でなくても胸にグサリときそうです。散々陣大のあられもない姿を描いたスケッチブックを、陣大本人に没収されそうになるシーンは笑いどころとなっていますので、ぜひ注目してみてください。
第二マンガ研究部部員、兜首一郎(かぶとくびいちろう)は忍者です。気配を完全に消して壁に隠れたり、人形になりきったりすることができるため、恋愛子もはじめは彼を置物か何かだと認識していました。
「忍とは心に刃と書く」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
上記は、恋愛子が部員たちに「オタクになった理由」を聞きまわっていた時に、壁に隠れていた兜首が見せた一文です。彼にとっての座右の銘か何かかもしれませんが、恋愛子は彼の存在に気づかず、スルーされてしまいました。忍者として卓越したのか、それとも最初から影が薄いのか……。
さらに、以下の意味深なセリフはまゆらの漫画で描かれた兜首のセリフです。
「知ってるか…? 夜は忍者のゴールデンタイムだ」(『サークルクラッシュ!』1巻から引用)
まゆらの目には、兜首はずいぶんな肉食系イケメンに見えているようです。言葉数も少なく、謎も多い彼の詳しい情報が明らかになるのを待ちましょう。
- 著者
- こすずめ
- 出版日
- 2016-04-23
いかがでしたか?笑いあり、胸キュンありのラブコメディである本作には、まだまだ魅力的なキャラクターがたくさんいます。ぜひ作品を手にとって確かめて見てください。