無料で読める漫画『KAPPEI』(かっぺい)の魅力をネタバレ紹介!

更新:2017.12.6

『KAPPEI』は、実写化もされた『デトロイト・メタル・シティ』や『みんな!エスパーだよ!』で知られる若杉公徳のラブコメ漫画です。コメディ色全開で週末の戦士たちの恋愛を描いていて、誰にでも楽しめるのでおすすめ度!あなたも無料で読んでみませんか?

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ケ●シロウが恋をしたら…?終末の戦士の恋を描く漫画『KAPPEI』

「終末の戦士」――それは来たるべき1999年7の月、崩壊した世界に訪れる無法者たちから人々を救うため、世間と隔絶され日々鍛錬に励む7人の男たちのこと。厳しい修行の末に「殺無戒殺風拳」を会得した戦士達ですが、彼らはある日知らされるのです。終末なんて来なかったことを!

生きる目的を失った戦士の1人、勝平。あてもなく東京をさまよう彼の人生を、1人の少女の言葉が導きました。

「だってその主人公は人を救うために努力してきたはずでしょ? 悪がいないんだったら次は自分が幸せになる番じゃない。」(『KAPPEI』1巻から引用)

終末の戦士の第2の人生は恋! 裸にGジャンでウルトラソウルッ! ペイ!!

著者
若杉 公徳
出版日
2012-04-27

『デトロイト・メタル・シティ』、『みんな!エスパーだよ!』に続く、若杉の連載は何と恋愛ものでした。作者によると「『北斗の拳』のケンシロウが恋をしたらどうなるか」という発想から生まれたのだそうですが、舞台を世紀末でなく現代日本にしたのがさすが若杉公徳らしさでしょう。世間から隔絶された山奥で、師範のもとで毎日「殺無戒殺風拳」の修行に明け暮れた勝平ら「終末の戦士」。彼らが突然世俗に触れて、恋や様々な刺激に振り回される姿を描いています。

世界の終末で人類を救うはずの戦士たちが、それまでの修行がまったく役に立たない現代社会で途方に暮れつつ恋をするという突飛な設定がまず面白いわけですが、それでいて読者に強く共感させるのがこの作品のすごいところです。

「終末の戦士」という設定は、いわば大学進学で東京に出てきた田舎出身の若者たちの暗喩。大学というそれまでの常識からは考えられない楽しい世界で戸惑い、羽目を外し、醜態をさらした経験がない人の方が少ないのではないのでしょうか。

何せ女という存在すら知らずに育った終末の戦士たちの初恋ですから、どれも甘酸っぱくほろ苦く、見ているこっちが(黒歴史を思い出して)のたうち回ってしまうほどにリアル。見ているだけで恥ずかしいけれど、ハラハラドキドキ見守ってしまい、ものすごい密度のギャグにも笑わされているうちに癖になってしまいます。ここまで笑えて先が気になるラブコメはちょっと他にはないでしょう。

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漫画『KAPPEI』のキャラクター!終末の戦士たちとゆかいな仲間たち

著者
若杉 公徳
出版日
2012-05-29

『KAPPEI』は突飛なのにリアルなキャラクターが大きな魅力。どうしようもない奴はいますが、根っからの悪人や憎むべき敵はいません。大学生たちもみんないい人たちばかりで、彼らの恋愛エピソードもいちいち素敵なのです。終末の戦士たちの強さは言葉では説明しきれないので、ぜひその目で確認してください!

勝平(かっぺい)

勝平(かっぺい)
出典:『KAPPEI』1巻

世界滅亡に備え、師範と呼ばれる老人のもとで「殺無戒殺風拳」の修業を積んできた「終末の戦士」の1人。正義感と義侠心にあふれた「獅闘流(しとうりゅう)」の使い手。構えだけで相手が逃げ出すほどの殺気を放つことのできる実力があります。
 

終末が来なかったために自分の進むべき道を見失いさまよっていた東京で、女子大生・山瀬ハルに恋をしました。しかし今まで修行しかしてこなかっただけに、東京の風俗や大学生のノリ、初恋などは彼にとって完全に異文化。ばたして勝平の「殺無戒殺風拳」は、山瀬との恋に役に立つのでしょうか!? とりあえず悩み事があるたびに釣り堀に浮かぶのはやめましょう

世間慣れしておらず大学生のノリや空気もまったく読めませんが、何かにつけ人の役に立とうと励んでいるのはわかります。見かけた悪は必ず倒し、食べ物は人に分け与え、失恋に泣く女性には自分のGジャンを破ってハンカチ代わりに使わせる彼は、間違いなく本物の戦士!

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山瀬ハル(やませ ハル)

山瀬ハル(やませ ハル)
出典:『KAPPEI』1巻

映画好きの正智大学1年生。さわやかでてらいのない性格が魅力的な美少女。勝平が東京に来て初めて助けた啓太という少年とは高校からの同級生で、その縁から勝平と出会いました。勝平に対しては初対面から好意的で、2人きりで遊びに行くことも少なくありませんが、彼女には長年の片思いの相手が!?

啓太(けいた)

啓太(けいた)
出典:『KAPPEI』1巻

正智大学1年生。街でチンピラに絡まれていたところを勝平に助けられ、恩を感じて自宅に彼を泊めたことから、家が週末の戦士のたまり場に……。ケンカはからっきしですが、親切で謙虚かつ前向きな好青年。彼がいなければ勝平の青春は始まらなかったでしょう。彼も一刻も早く終末の戦士を追い出し、自分の青春を謳歌することを願います。

矢木

矢木
出典:『KAPPEI』1巻

山瀬や啓太と同じ正智大学1年生。チャラい見た目や言葉遣いとは裏腹に、結構いい奴。

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堀田先輩(ほった せんぱい)

堀田先輩(ほった せんぱい)
出典:『KAPPEI』1巻

山瀬と啓太の高校からの先輩。見た目は地味ですが映画に詳しく話が面白いことなどから、映画好きの山瀬に尊敬されています。胸も触らずに女に奢り、相談に来た男にも奢るという、海のように広い心を持った男。男たちはみんな堀田先輩を目指すべき。

守(まもる)

守(まもる)
出典:『KAPPEI』1巻

勝平と同じ「終末の戦士」の1人で「蛇戦流(じゃせんりゅう)」の使い手。勝平とは親友ともいえる間柄。イジリー岡田を尊敬するブス専。勝平に遅れてたどり着いた東京で、この世を自分の強さが生かされる世界、すなわち終末に変える計画を語りますが……。果たして勝平はこのブス専の目を覚ますことができるのでしょうか!?

英雄(ひでお)

著者
若杉公徳
出版日
2013-07-29

「終末の戦士」の1人で「龍咆流(りゅうほうりゅう)」の使い手。戦士の内でも最強と言われ、唯一師範代の地位まで上り詰めた男。真面目かつ誠実な性格で、1999年の終末が来なかったと知った時は素直に喜びましたが、平和な世界では自分は恐れられるだけの存在だと知り、世界を滅ぼすことに!? ……と思いきやそうでもありませんでした。ただ1人の君のヒーローになりたいミスチル派

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俊也(しゅんや)

俊也(しゅんや)
出典:『KAPPEI』3巻

「終末の戦士」の1人で「鳳翔流(ほうしょうりゅう)」の使い手。ラーメンが大好き。食い逃げするほど大好き。彼の第2の人生は、ラーメンだったようです。

正義(まさよし)

正義(まさよし)
出典:『KAPPEI』2巻

「終末の戦士」の1人で「馬跳流(ばちょうりゅう)」の使い手。終末が来なかったこと、師範に騙されこれまでの努力が無駄になったことで自暴自棄になり、大人は信じられないと盗んだバイクで走り出してしまった30歳。変態戦士純情派。

師範

師範
出典:『KAPPEI』1巻

終末の戦士たちを育て上げた老人。1999年に世界滅亡の日が来ると考えその日のために「無戒殺風拳」の伝授に力を注ぎましたが、2011年ついに終末は来ないと悟り戦士たちの解散を宣言。勝平は何かあるごとに彼の言葉を思い出します。

「この世にはふたりエッチというステップアップラブストーリーがあるらしいが おぬしたちには一切関係ない」(『KAPPEI』1巻から引用)

等々……。彼の真実は物語終盤に明らかに!?

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勝平の戦い!恋の先にある最終決戦のゆくえは…!?

著者
若杉公徳
出版日
2014-10-29

『KAPPEI』は強烈なギャグで濃く味付けされてはいますが、ラブコメです。途中、性欲に負けそうになったり、「萌え」に心を揺さぶられたりしながらも、彼が求めるのは初恋の相手・山瀬ハルとの恋の成就のみ。しかし恋とはいってもほとんどがひとり相撲なので、ある意味彼の恋の道は自分との闘いであるといえます。

そしてその闘いの道を共に行くのが、終末の戦士として研鑽を続けてきた仲間たちです。強くなるために死闘すら繰り広げたことがある彼らは、東京ではともにアダルトな知識の探求に励み、無為にモラトリアムを過ごします。そう、まるで「無戒殺風拳」に励んだ日々など幻であったかのように……。

しかし! 仲間たちと新たな絆を深めている勝平に、決戦の時は訪れるのでした。「無戒殺風拳」の戦士のうち、最強との呼び声の高い最後の1人、英雄の出現によって……。

というわけで、最終的にこの物語は“愛”のために闘う2人の男の物語となります。それはまるでケ●シロウとラ●ウのように……。宿命に導かれた最終決戦の結末を、ぜひ見届けてください!

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主にモテない男たちをコメディタッチで描いて人気を博してきた若杉公徳。『KAPPEI』もすでに実写化され好評だった『デトロイト・メタル・シティ』、『みんな!エスパーだよ!』に個性と強烈さでは決して負けないくらいの衝撃作です。笑えるのはもちろんのこと、勝平の純粋さに不覚にもきゅんとしてしまう女子もいるのでは? 絵で食わず嫌いせず、まずは読んでみることをおすすめします。

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