さとやすがイラストを描くおすすめラノベ4選!幅広い画風が魅力的

更新:2017.12.6

キャラクターを始め様々なイラストを描くことのできるイラストレーターのさとやす。彼の手掛ける作品の中でも、特に代表作である4作のライトノベルをご紹介します。

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さとやすとは

さとやすは、可愛い少女から肉感的な女性、マッチョな男性まで幅広く描くことのできるイラストレーター。ゲーム会社TENKYに所属しています。

同社には小説家である川上稔も所属しているため、川上とタッグを組み多くのライトノベル作品を作り上げているのも特徴です。

世界の命運を握る自動人形の少女

移動都市艦「武蔵」。そこで生活する葵・トーリ。そして、10年前に死んだはずのホライゾン・アリアダスト。ホライゾンは、自動人形としてその姿を変え記憶も失くし蘇ったのです。

しかし、人形であるがゆえに、自らを大切にしないホライゾン。そんな彼女を守るため、トーリは仲間達と共に世界を相手に戦いを挑みます!

著者
川上 稔
出版日
2008-09-10

物語の舞台は、汚染されて人類の住めなくなった地球です。かつて、人類は一度地球を捨て天上へと移住したのですが、やがて舞い戻ってきていました。しかし地球上で人類が住めるのは極東の一部の場所だけ。そんな極東唯一の空を飛ぶ移動都市艦「武蔵」を舞台に、トーリ達は世界の命運をかけた戦いへと身を投じていくのです。

基本的には、ホライゾンを守るというのがトーリやその仲間達の目的で、ストーリーは進んでいきます。

主人公のトーリは、優しく穏やかな性格でやや頼りなく思える部分もありますが、人望があり周りの人々を惹きつける力があるキャラクターです。

ヒロインであり、ストーリー上で重要なキーパーソンとなるホライゾンは、10年前に死亡していますが自動人形として蘇った少女。銀色の長髪といった容姿は生前と異なっており、また記憶も持っていません。しかし、性格は生前と変わっていないようです。

しかし、自動人形であるがゆえに、自らの命を大切にしないのもホライゾンの特徴。そのため、いくらトーリ達がホライゾンを助けようとしても、彼女自身はあっさり自害しようとしてしまうので、読者のハラハラ感を増長させてくれます。

さとやすのイラストでは、人形ゆえの無機質さ、しかしどこか人間的な表情などが描かれているのでぜひ注目してみてください。

また、本作はとにかくボリュームがあるのも特徴の1つ。本巻だけでも500ページを超えるボリュームなので、気軽に読むというには少し大変かもしれません。特に1巻は説明部分も多くあります。もし読むのが大変だなと思ったら、ぜひアニメの方もチェックしてみてください。アニメを見てイメージを掴んでから読むと案外わかりやすいかもしれません。

高速で激突する魔法少女バトル

かつて「黒の魔女」に支配されていた地球。支配からの解放を願った人類は「黒の魔女」を月に封印することに成功しましたが、それで終わりにはなりませんでした。

人類は10年に一度、ヘクセンナハトの夜と呼ばれる日、封印を一部解き魔女に戦いを挑むことにします。しかし、「黒の魔女」を討伐できるのは、魔女の中でもトップランカーの少女のみで……。

著者
川上稔
出版日
2015-08-08

作者自ら「ストレートな魔法少女もの」と評する本作は、「黒の魔女」に挑む魔法少女達の物語です。ヘクセンナハトの夜に「黒の魔女」に挑むため、それぞれ戦う理由と目的を持った魔法少女達が激しいバトルを繰り広げていきます。

主人公の各務鏡(かがみかがみ)は、魔法少女を鍛える学校である四法印学院に転校してきた少女です。白い髪に男装姿の彼女は性格も戦闘方法も自由奔放な彼女は、ある目的があり、魔女と戦うために異世界からやってきたという存在。彼女の他に、四法印学院にいるさまざまな少女がいろいろな思いを持って戦います。

ページ数の多くを使って描かれる魔法少女バトルはもちろん見ものですが、彼女達の心理的な部分の描写もとても魅力的で面白く読むことができるでしょう。ただ、バトルにページが割かれるぶん、舞台は学校ですが、学園もののような日常シーンを期待しているとやや少なめと感じるかもしれません。

それぞれの少女達の特徴を活かした人物イラストも、読者の想像力を十二分にかきたててくれます。肉感的なところもありながら可愛さのなくならない少女達のイラストは必見です。

高校生に課せられた壮大な戦後処理

「概念戦争」――それは、かつて存在していた10個の異世界との間で繰り広げられた戦争のこと。物事の最も根本的で究極の理由である「概念」を奪い合う戦争は終焉し、全てはなかったことにされたはずでした。

しかし、60年の時を経て、事態は急変します。マイナス概念の加速により滅びへと向かっている世界を救うため、高校生の佐山御言(さやまみこと)が壮大な戦後処理に挑むこと……!?

著者
川上 稔
出版日
2003-06-01

物語の主人公である佐山御言(さやまみこと)は、ある日突然、巨大企業IAIの呼び出しを受けました。それが、御言が世界の滅びを防ぐための壮大な戦いの始まりになります。

かつての「概念戦争」のこと、そして世界の滅びを防ぐためには、かつて存在していた異世界の生き残りと交渉して彼らの持つ「概念」を全て解放する必要があることを知った御言は、仲間達と共に最後の戦いに挑むことになったのです。

「概念」などややわかりにくい設定や説明もありますが、基本的には萌え要素、青春小説を感じさせる少年少女の成長や出会いで構成されています。もちろん激しいバトルもあり、様々な魅力的な要素が含まれたライトノベル作品です。

特にキャラクター達は、練り込まれた設定や個性が際立ち、登場人物数は多くても混乱することもありません。どこか近未来的で虚ろな印象もあるイラストも、それぞれのキャラクターの表情は似ているのに個性があり、読者のイメージを膨らませてくれます。

気軽にサクっと読むには分量が多いですが、重厚な世界観の物語を読みたい方はきっと満足できるはずです。

電詞都市に蠢く陰謀の結末は?

電詞都市DT(デトロイト)――それは、全ての物質が電詞情報に変換、再構築された都市のことです。その都市に、重犯罪者アルゴが逃げ込み、アルゴを追いかける日本政府の特殊部隊班班長の青江もまた、犯罪者に扮してDT市へと潜りこみます。しかし、そこではある出来事が行われようとしていて……!?

著者
川上 稔
出版日
2002-03-01

同作者による「都市」シリーズのうちの1冊である本作。物語の舞台となるのは、あらゆる物質が電詞に変換された電詞空間です。そこには神の預言、すなわち神託を得ることができるという預言塔「BABEL」が存在していました。

青江がDT市へ侵入した時、まさにこのBABELを使い神の神託、さらには大神を降臨させようという陰謀がうごめいていました。なぜそれがマズイことなのかといえば、大神の降臨というのは大災害を伴うものであったため、もし行えばDT市が崩壊の危機にさらされるからです。

そんな陰謀がうごめく中、青江は再会した仲間と共にアルゴ探索を進めていきます。この青江というキャラクターがとても魅力的で、キャラクターの性格の良さ、潔さなどが前面に出ているので、読んでいて気持ち良い気分になれます。主人公が魅力的だと、それだけで物語の面白さが倍増するのはやはりすごいですよね。

そんな青江のイラストを含め、本作ではエルフ耳の可愛いヒロインはもちろん、筋肉マッチョな男性の絵もとてもかっこいいです。ちなみに、エルフ耳のヒロインは、さとやすがずっと描きたかったものの1つだとか。

「都市」シリーズ途中の1冊なので、同シリーズの他作品が既読済であれば、世界観や設定も含めて読みやすいことは間違いありませんが、読んでなくても楽しむことはできると思うので、ぜひチェックしてみてください。

いかがでしたか? 同じ作家とタッグを組むことが多いと、読者もどこか安心して作品の世界観に浸ることができますね。共通の世界観、雰囲気を持つ作品もあるので、どれか1冊を気に入ったらぜひ他の作品もチェックしてみてください。

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