ヤクザのおっさん3人組がアイドルに!?「ヤングマガジン」にて連載中の異色のアイドル漫画「バックストリートガールズ」がついにアニメ化!一風変わった漢の生きざまをとくとご覧あれ。
「バックストリートガールズ」は、ヤクザのおっさん3人組のアイドル活動をおもしろおかしく描いた作品です。
……と、これだけ聞くとわけがわからない方も多いかもしれません。しかも彼ら、1巻の表紙に描かれているように、男性アイドルユニットではなく女性アイドルユニットなのです。背後にうっすらと浮かんでいるのが、もともとの顔。
これは、女装なんて優しいものではありません。自らが起こしてしまった不始末の落とし前として、組長にアイドルをやれと脅され、タイで全身整形と性転換手術を施し、1年間の特訓をうけて女性アイドルユニット「ゴクドルズ」として活動させられています。
問題なのは、ゴクトルズが思った以上に売れてしまったこと。体は女になれども、心は極道を捨てきれていない彼らは、周囲からの扱いと自分の心の在り方に苦しみます。
しかしそんな彼らに同情しつつも、本作はギャグ漫画。彼らの葛藤もおもしろおかしく描かれているところが魅力でしょう。
さてこの記事では、「バックストリートガールズ」のおもしろさを各巻のネタバレをしながら紹介していきます。アニメ化も決定した本作をどうぞお楽しみください。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2015-08-06
山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦の3人は、人生の岐路に立たされていました。ヤクザの犬金組に所属していた彼らは、ドジを踏んでしまい、組長にある選択を迫られていたのです。
足や臓器を売るか、アイドルをやるか……悩める時間はたったの5秒。
3人はタイで性転換手術を受けて、「ゴクドルズ」というアイドルユニットを結成することになりました。
体は女になろうとも男の心を捨てきれない3人は、アイドル活動をしながらさまざまな葛藤に悩まされるのです。
犬金組に所属している山本健太郎、立花リョウ、杉原和彦の3人は、大きな失態をしてしまったことで、組長から人生最大の選択を迫られていました。
足や臓器など自身の身体から売れるものすべて売るか、アイドルをやるか……。
何でもやるから命だけは助けてほしいと言った手前、彼らはタイで性転換手術と全身整形を施し、アイドル活動を始めることになりました。
山本アイリ、立花マリ、杉原チカと名前をあらため、アイドルユニット「ゴクドルズ」を結成します。
そして、デビューをするために壮絶なレッスンをおこなった彼らは、思いのほか売れてしまい、戸惑うのでした。組長も3人の活動に上機嫌で、伝説のマネージャーをゴクドルズにつける始末。
体は美少女、心はヤクザの奇妙なアイドルの生活が始まります。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2015-08-06
「売れちゃったよオイ!!」(『Back Street Girls』1巻より引用)
まさか本当に女になってアイドルをやらされるとは……冒頭からぶっ飛んだストーリーに、驚いてしまいます。しかも想像以上の反響で、アイリも叫ぶしかありません。
しかし実は、売れたのは努力の賜物。彼らは丸々1年間、組長監修のもと、思い出すのも憚られる地獄のレッスンを受けてきたのです。
洗脳ともいえる特訓のおかげで、つまずいた時などとっさの反応が女の子らしくなってしまうのが笑いを誘います。組長がノリノリで仕事をとってくるところにもご注目。
中身はヤクザの異色のアイドルユニット、ゴクドルズの活躍を見守りましょう。
今日の仕事は、雑誌のインタビュー。キレのあるダンスと通りのいい発声で有名なゴクドルズの3人は、デビュー前にどんなレッスンを受けていたのか、記者から尋ねられました。
当時の様子を思い出した彼らの顔は真っ青。冷や汗が流れています。
「ああー!?聞こえないんだよ!!もっと血を吐きながら叫べよ!!滝に負けんな!!」
「なにやってんだよ!!バランスばっか取ってないで踊れよ!!炎のダンスを躍るんだよ!!」
「命を懸けた事のある人間は緊張なんかしねーんだよ!!恐怖心に負けるな!!」(『Back Street Girls』2巻より引用)
全裸で滝に打たれながらの発声練習、炎の中に立てられた丸太の上でのダンスレッスン、底が見えない谷の上での綱渡り……
彼らは「詳しいことは企業秘密」と言うだけで精一杯でした。
ライブや映画のオーディションなど着々と仕事をこなすなかで、マリは家族に思いを馳せます。父親もヤクザの家庭で育った彼は、極道の世界に身をおくにあたり父と揉め、それ以来会っていませんでした。
意を決して会いに行くと、そこには衝撃の事実が待ち受けていたのです……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2015-12-04
なんだかんだでしっかりとアイドル活動を続けている3人。着々とファンを増やして人気を集めています。
しかしなかには過激なファンが出てきてしまうのも、人気者の宿命です。
ある家庭では、ゴクドルズのせいで家庭崩壊が起きようとしていました。父と息子がゴクドルズにどはまりしてしまったのです。あまりにも過剰な様子に、母は「ゴクドルズ被害者の会」に参加します。
そこはゴクドルズによって人生を狂わされた者が集まっていて、ゴクドルズを潰すための会議が開かれていたのです。
アンチの出現でゴクドルズはどうなるのか、彼らの動きに注目していきましょう。
文字どおり血を吐くような日々のなか、ゴクドルズに新たな動きが現れました。組長が、兄弟分であるイタリアのマフィアからジョージという若者を招集したのです。
気さくな若者で、アーティストとしてのトレーニングを積むために日本に来た彼に対し、組長は聞き覚えのあるセリフを放ちました。
「タイに行け」(『Back Street Girls』3巻より引用)
性転換手術をしてアイドル活動をさせられるはめになった彼は、ジョージあらため「リナ」として、ゴクドルズの研修生となったのでした。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2016-03-04
研修生ではありますが、顔やスタイル、おまけに外国人というキャラクターは、ゴクドルズに新たな風を巻き起こす予感がします。
また本巻ではファンからのプレゼントに関するエピソードがあり、さりげなく自慢しあう3人の掛け合いが笑いを誘うでしょう。少しずつ、心までアイドルになりつつある彼らのこの先が心配です。
さらに、2巻で結成された「ゴクドルズ被害者の会」にも新たなメンバーが加入。今後どのような動きをしていくのでしょうか。
「疲れすぎましたよ…… 最近マジで地獄ですわ……」(『Back Street Girls』4巻より引用)
チカのこの発言をきっかけに、ゴクドルズの不満が爆発します。あまりにも過酷なスケジュールに、体も心も限界を迎えていました。
しかし、組長が普通に休みをくれるはずもありません。そこで彼らは組長をブチ切れさせることで、顔にケガを負って休もうという作戦を決行するのですが……。
また組長が気まぐれで、新メンバーとしてリナを加入させるにあたり、誰かひとりを卒業させると発表。卒業するメンバーを決めるという斬新なじゃんけん大会が開催されることになりました。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2016-07-06
次から次へと笑いを提供してくれる『Back Street Girls』。4巻の見どころは、やはり卒業のくだりでしょう。リナを含む4人で活動すればいいだけの話なのに、組長が個人的に「卒業」というものを見たいという理由だけで今回の騒動が巻き起こります。
このような横暴な無茶ぶりこそ、本作の醍醐味。ある意味では有能なプロデューサーかもしれません。
さらにもうひとつの見どころとして、組長の奥さんも登場。いつもは極悪な彼ですが、奥さんに接する態度とのギャップにクスリとさせてくれます。
波乱万丈のアイドル生活、この先どのような展開をしていくのでしょうか。
組長の命令で、100時間耐久握手会が開催されます。何度も何度も周ってくるファンに、毒突きながらも笑顔を振りまいていると、ひとりの若い女の子のファンが訪れました。
ユイという少女は、ゴクドルズの大ファン。しかし彼女の目的は握手ではありません。組長の前で歌と踊りを披露し、ゴクドルズに入れてくださいと直談判してきたのです。
そんなユイの姿に、かつて憧れた組に頭を下げて入れてもらった自分の姿を重ねた組長は、研修生からならとあっさりと認めてしまいました。
カタギの加入、しかも純粋な女性の登場に戸惑うゴクドルズですが、組長に逆らうことはできません。また前回の卒業騒動でゴクドルズへの加入をうやむやにされたリナは、謎のライバル意識をユイに向けるのでした。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2016-10-06
ゴクドルズにまた新しい風です。カタギで本物の女の子であるユイと、オリジナルメンバーたちの間には、あらゆることにズレが生じてしまいます。
そして、加入早々に引き抜き話を持ち掛けられるユイ。彼女はどんな選択をするのでしょうか。
さらに「ゴクドルズ被害者の会」にも大きな動きが。とある大物が会員になったことで資金力がつき、ゴクドルズを潰すために、ゴクドルズを上回るアイドルグループを作ろうと画策しはじめるのです……。
一方、実は本作で1番の被害者といってもよいゴクドルズの3人は、相変わらず傍若無人な組長に振り回されっぱなし。研修生のリナとユイを含め、彼らが次巻でどんな動きをするのか期待しましょう。
「ゴクドルズ被害者の会」に加入した大物の正体は、演歌歌手にして組長の奥さんである田中なつ子でした。自分の夫がゴクドルズたちと浮気をしていたと誤解して、恨んでいたのです。
しかし、妨害工作をしていることを犬金組の者に突き止められてしまいました。構成員は独断でなつ子を含む被害者の会の数名を拉致し、とある倉庫で脅迫をおこないます。そのあげく、なつ子に手まであげたのです。
そこへ組長が現れました。奥さんのことをこの世で1番愛している彼は、構成員を次々と気絶させ、しまいにはなつ子を傷つけた者は許せないと自分までも殴ります……。
と、このような経緯で奥さんと和解した組長は、ゴクドルズに念願の休暇を与えることにしました。マリは日ごろの鬱憤を晴らすかのように飲み潰れるのですが、そこへファンのひとりがとおりかかり、彼を拉致してしまったのです。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2017-02-06
組長にも劣らないキャラの濃さを持っているなつ子。まさにお似合いの夫婦です。彼らが和解したことで、ユイの引き抜き話も無くなりました。
そして、拉致されたマリはどうなるのか。その結末は次巻に続きます。
拉致されたマリが目を覚ますと、目の前には奇妙な光景が広がっていました。ファンが集まり、火を焚いて、なにやら儀式のようなものをおこなっているのです。さすがのマリも戸惑いを隠せません。
さらになんと、縄の圧迫と高熱によって、乳房(の中身)が爆発。豊満だったおっぱいが無くなってしまいました。何がなんやらわからないマリは、とりあえず暴れてファンをボコボコにし、自力で生還したのでした。
その後は、拉致騒動などなかったことになり、マリのおっぱいもいつの間にか元通りになっていて、ゴクドルズはいつものように活動しています。怒涛の展開なので、読者もしっかりついていってくださいね。
そして犬金組に、ゴクドルズになる以前に彼らが慕っていた「カシラ」と呼ばれる人物が復帰します。この現状を把握していなかったカシラは、久々に会った3人を前に、言葉を失うしかありませんでした。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2017-05-02
前巻から続いた拉致のくだりは、案の定といいますか、ファンがボコボコにされて幕引きしました。しかし、おっぱいがしぼんだことで縛られた縄から脱出できるようになるとは、誰が予想できたでしょうか。やはりぶっ飛んでいる展開です。
また本巻では、準レギュラー格ながらも出番の少なかった、伝説のマネージャー・木下の見せ場もあります。彼はカタギの人間で常識人。ゴクドルズが元々男性だったことも知りません。そのためなかなかノリについてこれていませんでしたが、ここにきてひと皮むけた姿を見せてくれます。
さらに、なつ子が抜けたことで大きく戦力ダウンした「ゴクドルズ被害者の会」もまだ活動は続けている様子なので、次なる動きに注目です。
ゴクドルズの楽曲の作詞は、組長が自ら書いています。これまで数々の心を打つ言葉を紡いできた組長でしたが、最新シングルの売り上げが歴代最下位という結果に終わってしまいました。
そしてあがってきたのが、「歌詞に新鮮味がなくなった」というファンからの意見です。これまで何事も豪快に笑い飛ばしてきたはずの彼が、これを聞いた時に初めて落ち込む姿を見せました。
また最近出番の少なかったリナは、有りあまる性欲を我慢することができず、レズビアン風俗へ通います。しかしその風俗店は対抗組織が運営している店だったこともあり、組長の逆鱗に触れてしまいました……。
どうしても女として生きることができないというリナに、組長は男根を取り戻す許可を出すのですが、普通の男に戻してくれるはずはなく……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2017-09-06
これまで残虐でぶっとんだ姿ばかり見せてきた組長の落ち込む姿に、もしかしたらギャップ萌えさえ感じる読者もいるかもしれません。その落ち込みようは、愛する妻と3日も口をきかないほどで、作詞にどれだけ命を懸けていたんだとツッコミたくもなります。
その後いつの間にか立ち直った組長は、「枕営業」というこれまでで最大の無茶ぶりをゴクドルズに課すのです。
それには、テレビ収録で1番頑張ったメンバーに休みを与えるという条件を出したせいで、彼らが収録で過激な発言を連発してしまったことが背景にありました。放送はお蔵入りになりましたが、現場でそれを見ていたお偉いさんの間で噂が広まり、枕営業のオファーが殺到したのです……。
彼らはこのピンチを乗り越えることができるのでしょうか。
某テレビ局のドラマ制作部長と、ドラマに出演させてもらうことを条件に4Pをさせられそうになるゴクドルズ。どうにか逃れる術を探します。
とりあえず相手をドン引きさえればエッチな雰囲気ではなくなるのでは、という考えに至り、おのおのが考えつく最大限の行動で奮闘するのです。
また、伝説のマネージャー木下が、組長から解雇を通達されてしまいました。彼の手にかかれば成功しないアイドルはいないとされてきましたが、木下が培ってきたノウハウをゴクドルズに当てはめることはできず、あっさりと解雇されてしまうのです。
裏表のないありのままのゴクドルズを見てきた木下は、真のアイドルとは何かを考えます。そして少女の純粋な気持ちを理解するために、タイへと渡るのでした……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2017-12-06
前巻から続く枕営業の話題は、なかなかのカオスな状況を生み出し、もはや読者も誰の何に笑えばいいのかわからなくなる状況。
相変わらず組長の暴走を止めることはできず、「ゴクドルズ選抜謝罪会見」「ゴクドルズ選抜土下座会見」など、意味不明な会見を開きまくり、ファンすらもついてこれなくなってしまいました。
しかし彼の暴走がなければ「バックストリートガールズ」ははじまりません。ゴクドルズのみならず、さすが本作のプロデューサーといえる人物で、すべてを笑いに変換する能力はまさに天才的だといえるでしょう。
そして、ゴクドルズの元マネージャーである木下にもある動きが。タイに行った目的は、ここまで読んだみなさんならわかりますよね?彼の今後の活躍に期待しましょう。
「えー⁉」という組長の叫び声が響きわたります。ゴクドルズが普通にトイレに行っていたことを知り、怒りと驚きを露わにしたのです。
「天使」のようなアイドルを求める組長にとって、トイレなんぞ言語道断。明日にライブが控えている3人を監視し、トイレに行く隙を与えません。
そしてとうとう、丸一日排泄を我慢した状態で、ライブが始まってしまいました。もちろんゴクドルズの膀胱は限界を迎えており……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2018-03-06
組長が求めるアイドル像は、まだまだ留まることを知りません。次はインターネット上の某百科事典を持ち出します。
そこには、現実のゴクドルズとはかけ離れた情報が書かれていました。
しかし組長は、百科事典の内容を訂正するのではなく、3人をネット上の情報どおりに変えるべきだと言いはじめて……。
いつもどおりの暴走の展開。ただ、これまでの組長は誰も逆らうことのできない恐怖の対象でしたが、10巻ではついに離反者が⁉さて組長はどんな態度でどんな判決を下すのでしょうか。
さらに、被害者の会にも大きな動きが……まだまだ注目の展開が続きます。
11巻のメインの話題は、犬金組の分裂。組員がほとんど出ていってしまい、組長も傷心のあまり?気が狂ってしまいます。しかもそのまま分裂を歌にしちゃって、もう何が何やら……。
しかし、笑ってばかりもいられません。犬金組の分裂の噂を聞いた小黒田組が、そのシマを奪おうと密かに動くのです。しかし、そこは「バックストリートガールズ」。もちろんシリアスになるはずもなく、勘違いが勘違いを呼び、抗争は延期に……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2018-06-06
そんななか組を離れていった者たちは、資金繰りに困り、結局はゴクドルズのグッズを売ってしのいでいました。結局やってることは変わらないのでは……、というムードが漂い、分裂した組が、さらに3分裂。何だかアメーバみたいなことになってしまうのです。
しかし、そのアメーバたちが、ことごとく、バカ。結局は自分たちの商才のなさに打ちのめされてしまいます。
そんな時、組長はゴクドルズの事業拡大を持ちかけられます。しかし、「一般人」はユイだけで十分だ、もう面倒くさいと感じている組長は、人員不足に悩みます。
そんな時、事務所にやってきたのは、分裂したもののどうしようもないクズだと自覚しただけの元組員たちで……。
その時の組長のゲス顔は、秀逸の一言。
しかし、そんな悪の根源ともいえる組長も、ついに11巻で苦渋の決断に迫られます。その覚悟を見た時のゴクドルズたちの涙は、様々な意味を持っています……。ぜひその深い涙の意味を見届けてください。
ゴールデンタイムのニュースに放送されたことから、さらに人気が加熱しているゴクドルズ。本人たちにとっては過酷な労働でしかなく、嬉しいというよりは忙しくなりすぎて、追い詰められていきます。
しかしどんどんおかしくなってしまうのは、ゴクドルズだけではなく……。
- 著者
- ジャスミン・ギュ
- 出版日
- 2019-01-04
完結となる12巻です。ゴクドルズも忙しすぎる日々に壊れていきますが、周囲の人間もなかなかにおかしくなっていきます。局部を切り取ったことから組長の家では家庭内不和が生まれたり、チカに本気になってしまった木村が彼女と別れてまで愛の告白をしたあげく、とんでもない姿にさせられたり、疲れ果てたリナがいかだで渡米していたりと、読者の頭までおかしくしてくる展開です。
しかし、その狂った日々は突然に終わりを迎えます。何とゴクドルズに恨みを持ったプロデューサーに彼らの本性が知られてしまう映像をテレビで流されてしまうのです。
それに激怒した組長は、そのまま彼をテレビ局前で待ち構え、バットでフルボッコ。もちろん警察に通報され、逮捕されてしまうのです。
晴れて自由の身になったゴクドルズ。彼らがあゆむ道とは……。
最終回は、人の業、悲しさを感じる内容となっています。そして最後に掲載される、作者の謎ポエムも、独特すぎる世界観。最後まで読者の心を振り回し続ける作品です。
一風変わったギャグ漫画「バックストリートガールズ」に興味を持っていただけたでしょうか。アニメ化も決定し、さらに人気が増すことになるはずです。ぜひ読んでみてください。