タイトルの通り、清らかなシスターと冷酷な吸血鬼との禁断の恋を描いたラブロマンス漫画『シスターとヴァンパイア』が、2017年12月現在、スマホアプリ「マンガPark」で無料公開中です!この記事では作品の見どころと魅力についてご紹介いたします。
- 著者
- 暁
- 出版日
- 2015-10-05
汚れなきシスターと、血に飢えた吸血鬼(ヴァンパイア)の禁断の恋を描いた『シスターとヴァンパイア』。落ちてはいけない恋に飲まれていく主人公の姿から得られる背徳感に、ゾクゾクが止まらないラブロマンスとなっています。
主要キャラクターの恋愛事情だけでなく、周囲で起こる数々の事件が2人を巻き込んでいく様子も物語にスリルと緊張を与え、さらに読みごたえのあるものにしています。この記事では、既刊3巻(2017年12月)までの魅力と見どころについてご紹介いたしましょう。
立て続けに発生する惨い吸血鬼被害を、「まるで心無い獣の所業」だと憂いていたシスター・エルナは、礼拝堂の裏口の扉を施錠しに行った際、世間を脅かす吸血鬼・リヒターに襲われ、首に噛み付かれてしまいます。
吸血鬼に噛み付かれた女は、その牙から注がれる催淫毒によって体を支配され、快楽に溺れながら死んでいきます。果たして、エルナの運命は……?
主人公のエルナは神に身を捧げた清らかなシスター。対するリヒターは何人もの女性を手にかけ、その血を啜って生きてきた残酷な吸血鬼。立場から言えば2人がしているのは「禁断の恋」なわけですが、頭ではわかっていても心では抗えず、惹かれ合ってしまう様子がたまりません。
しかし、リヒターの毒には相手に快感を与える効果があり、その毒に溺れた女性たちは血を飲み干され、いつか死に至ります。またエルナが胸にかけているロザリオには悪魔・ひいては吸血鬼を退ける力があり、それがいつリヒターを傷つけてしまうかわかりません。
シスターと吸血鬼という立場ゆえ、障害の多すぎる2人の恋はどんな結末へとたどり着くのか。一筋縄ではいかない恋愛の結末を見届けてください。
真面目で融通のきかない性格のエルナは、何よりも神と規律を重んじるシスターですが、リヒターに見初められてからというもの、堅物だった彼女はどんどん妖艶に、美しく変わっていきます。
痛いはずなのに快感を得てしまう自分の体に困惑し、血を吸ったかと思えば優しく体を撫でてくるリヒターに生殺しにされる彼女の悩ましい表情は必見です。「花とゆめ」史上最高のエロさを誇るといっても過言ではない様子を、ぜひチェックしてみてください。
「教会の中は安全」だと油断し、吸血鬼のリヒターと遭遇してしまったシスターのエルナは、抵抗むなしく首元に噛み付かれ、血を吸われはじめてしまいます。
突如襲ってきた快感に、気を抜けば身を委ねそうになってしまうのを必死に耐えますが、彼女の非力さではリヒターの手に落ちてしまうのも時間の問題です。
もうだめだと諦めかけた時、エルナの目に映ったのは礼拝堂に掲げられた十字架。自分が「神に身を捧げたシスターである」と思い出した彼女は、リヒターの目の前で笑ってみせたのでした。
- 著者
- 暁
- 出版日
- 2015-10-05
「私…は、神にこの身を捧げたシスターです…! 穢れた吸血鬼に乱せる心などありません…!」(『シスターとヴァンパイア』1巻から引用)
強い意志をもってリヒターの手から逃れたエルナでしたが、血を失いすぎたためにその場で気を失い、次に目を覚ました時にはリヒターが根城にしていた空き家の中でした。再び窮地に陥るも、一瞬の隙を見て建物から飛び降りるという決死の行動でリヒターの元から脱出したエルナは森の中を走り抜けますが、たどり着いた先でとんでもない現場を目撃してしまいます。
なんと、複数人の男が1人の女性を強姦殺人し、その首元に、まるで吸血鬼に噛まれたかのような刺し傷を作っていたのです。
つまり、エルナが憂いていた連続吸血鬼被害は、この男たちが偽装していたもの。多くの女性たちは心無い人間の手によって最悪の最期を迎えていたのです。敵は吸血鬼だけではなかったという事実は、エルナに大きなショックを与えました。
血が足りず、傷も負っているエルナがひとりで男たちの手から逃れることができません。今度こそ絶望的な状況に陥ってしまった彼女を助けたのは、やはりあの吸血鬼。颯爽と現れて強姦魔たちを一掃していく様子は圧巻です。禁断の恋の始まりが描かれた第1巻を、お見逃しなく。
リヒターが自分を助けてくれたこと、さらに悪者だと決めつけてしまっていたことに負い目を感じたエレナは、自らの血を捧げ、彼に「心を教える」ために行動をともにするようになっていました。
教会から送り出されたエルナの捜索部隊や、その指揮をとる神父を退け、命からがら逃げてきた2人。近頃のリヒターはエルナの体を気遣い、満足に血を摂取していなかったため、体力が限界にきている状態です。
そんなリヒターのためにエルナは、自分も傷ついているにも関わらず血を捧げるのでした。
- 著者
- 暁
- 出版日
- 2016-09-05
「お前が お前だけがいれば もう何でもいい エルナ」(『シスターとヴァンパイア』1巻から引用)
前巻でこう言った時から、リヒターは毎日エルナにキスをするようになりました。そのキスの理由がわからないエルナは、自分の中に芽生えていく新しい気持ちに悩まされるようになります。
それにしても、エルナを追う捜索隊を率いる神父の存在には要注意です。彼はかねてからエルナのことを妹のように可愛がってきましたが、その愛は狂気的。一度捕らえられたエルナは軟禁され、血が滲むほどはキツく縛り上げられてしまいました。再び捕まれば、今度こそ自由を奪われてしまうことでしょう。2人の周りは相も変わらず敵だらけ。まだまだ安心できない展開が続く2巻です。
エルナとリヒターを追う教会の行動はますます過激になりました。知られてしまったリヒターの根城は焼き払われ、大切にしていたものもたくさん失い、リヒターも傷つけてしまったことで、エルナは罪悪感に苛まれます。
そしてそれらの罪悪感は、エルナにある過去を思い起こさせていました。その辛い過去を思い出すほど、彼女はどんどん塞ぎ込むようになってしまい……。
- 著者
- 暁
- 出版日
- 2017-07-05
エルナは、母親から捨てられた悲しい過去をもっていました。粗末な布に巻かれて寒空の下、ゴミと一緒に置き去りにされたのです。それからというもの彼女は自己否定をやめられなくなり、「ごめんなさい」が口癖となっていたのでした。
塞ぎ込む彼女に対し、リヒターはわかりやすい励ましの言葉などは投げません。ただ彼は彼らしい言葉と行動でエルナの元気を取り戻させていきます。
そんな2人の仲はまた一段と深まりました。今まではされるがままだったエルナが無意識にリヒターを求めるような仕草を見せはじめ、絡み合うシーンはさらに熱を帯びていきます。
さらに3巻では、2人の前に予期せぬ展開をもたらす新キャラクターが登場します。2巻に引き続き、ハラハラドキドキの出来事が続く3巻。2018年1月4日に発売予定の第4巻に期待が高まる1冊です。
次々に襲い来る脅威と、それらを乗り越えていく度に深まっていくエルナとリヒターの関係。これからもドキドキの展開を予感させる物語から目が離せません。気になる方はぜひ、無料スマホアプリ「マンガPark」からチェックしてみてください。