漫画「FRONT MISSION」が無料!戦争をリアルに描いた名作!

更新:2017.12.25

あの人気ゲームが漫画になった!突如紛争が起こった南国の楽園、ハフマン島……絶望的な状況のなかで、人々は何を思い、どう生きるのでしょうか。ロボットアクションと群像劇に感動すること間違いなしです。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、この機会にお試しください。

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漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』が無料で読める!戦争に巻き込まれた人々を描いた名作!

『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』は原作・太田垣康男、作画・C.H.LINEのロボットアクション漫画です。1995年に1作目がリリースされたコンピューターゲームのコミカライズで、2005年から「ヤングガンガン」で連載されました。

南国の小島を舞台に戦争に身を投じる人々のドラマが見どころ。ヴァンツァーと呼ばれる人型機動兵器をはじめ、戦車や歩兵たちがスリル満載の戦いをくり広げます。

この記事では、そんな本作の魅力をエピソードを交えてお伝えしていきます。ネタバレを含むのご注意ください。

著者
太田垣 康男
出版日
2007-10-25
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漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の簡単なあらすじ

漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の簡単なあらすじ
出典:『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』1巻

地下資源の宝庫ハフマン島では、領土を巡ってオシアナ共同連合(O.C.U)とニューコンチネント合衆国(U.S.N)の睨み合いが続いていました。

緊迫した情勢のなか、特派員の松田晃はこの島にある支局に赴任します。現地の環境にも慣れてきたころ、U.S.Nの放ったミサイルがO.C.Uのビルを爆破する事件が。

テレビ越しでしか見ることのなかった戦争を、松田は身をもって体験することになるのです。

漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の魅力1:物語の舞台はハフマン島!

著者
太田垣 康男
出版日
2008-05-24

 

本作の舞台で戦場にもなるハフマン島。O.C.NとU.S.Nという二大勢力によって、東西に分断されている状態です。

両者は長年均衡を保ってきましたが、ある日を境に本格的な戦争に突入し、瞬く間に島が住民の血で染まっていきます。

この設定を聞いて、かつて現実に我々の世界で起きていた「冷戦」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。「自由」や「平等」などの看板を掲げつつも、やっていることは結局、権力者同士による縄張り争い。本作では、そんな争いに翻弄される人々の姿が描かれます。

近未来の兵器によるバトルももちろん見ごたえがありますが、物語の根底にあるのは「命の儚さ」。島の人々が死にゆくさまは、あまりにもあっけないのです。それゆえ読者は、もがく登場人物の刹那に浮き出る感情の起伏に、つい同調してしまいます。次のコマでは、もうその人物は居なくなってしまうかもしれないのです。

作中では、松田やその仲間たちも命の危機に晒されます。大使館に駆け込んでも本国に帰る手段はなく、いつ飛んでくるか分からない砲弾やミサイルに怯えながら夜をやり過ごす毎日です。

倫理や道徳を一切無視した圧倒的な破壊が、ときには肉体的に、ときには精神的に彼らを追い詰めていくのですが、その時見られる悲壮感や絶望感、やり場のないフラストレーションなどが鮮明かつリアルに読者に伝わってきます。

死への恐怖が「想像に難くない」ところが、本作の魅力のひとつであるといえるでしょう。

 

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漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の魅力2:壊れていく人たち

漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の魅力2:壊れていく人たち
出典:『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』1巻

戦争が激化するにつれて、松田や仲間たちは徐々に平静を保つことができなくなります。ドラッグにも手を出すようになり、荒んだ精神状態のなかで、カオス状態となったフリーダム市でのサバイバル生活を余儀なくされます。

彼らのなかには、松田と交代する形で1週間後には日本へ帰国する予定だった栗原玲央奈という女性記者がいました。日本には愛する娘がいる彼女ですが、正気を保つために、酒、クスリ、セックスに溺れていくのです。

「......あんたが、あと1週間早く赴任していれば......私は......今頃娘と......」(『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』1巻より引用)

松田にまったく非はないのですが、当たらずにはいられない。仕事と家族の板挟みになっている彼女の苦しみがよく表現されているひと言ではないでしょうか。

彼女だけでなく、本作に登場するキャラクターたちは、みな一様に人間的な何かを戦争のなかで失っていきます。特に、松田と同じ会社に勤めていたジャーナリストの犬塚研一の狂気っぷりは群を抜いているといえるでしょう。

道路に脳漿が飛び散ろうが、武器の先端に吊るされた生首が目の前に現れようが、パシャリ、パシャリと1枚ずつ丁寧にシャッターを切り、淡々と仕事をこなしていくのです。

「僕は戦場の透明人間だ......どんな戦場でも......僕なら見に行ける......」(『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』1巻より引用)

彼は心を病んでいるわけでも、猟奇的な自分に目覚めたわけでもありません。命を落としかねないほどの異様な状況にどういうわけか溶け込んでいるところに凄みを感じます。

「透明人間」という言葉は非常に印象的で、本作を読んでいると、読者自身も「傍から戦争を眺めている」ような錯覚に襲われることがあります。銃を持つわけでも、怪我をした仲間を背負うわけでもない、まったくの部外者としてこの戦争の行方を鑑賞する立場に立たされるのです。

つまり、犬塚の視点とほとんど変わりません。戦争そのものが異常なのか、そんな惨状を目の当たりにしてなお平静を保っていられる彼が異常なのか……体感してみてください。

漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』の魅力3:ロボット好きにはたまらない!

著者
太田垣 康男
出版日
2008-11-25

 

読者のなかには、原作であるシミュレーションRPG「フロントミッション」シリーズをプレイしたことがある人も多いでしょう。ゲーム序盤に登場する難敵、「地獄の壁」部隊に苦戦したのではないでしょうか。

いまなお根強い人気を誇るロボットゲームの代表格ですが、「ヴァンツァー」と呼ばれる人型機動兵器の重厚感たるや、まさに戦場の主役と呼ぶにふさわしいフォルムです。

ヴァンツァーは、けっしてスマートな戦闘ロボットではありません。まるで宇宙服を着こんだ人間に、ライフルやミサイルランチャーをもたせたような武骨な印象を受けるデザインです。

ただ、ズシン、ズシンと鈍重な音を立てて向かっていくその様子が、戦場の描写にリアリティをもたせ、兵器としての威圧感を醸し出しています。

また消耗品として使い捨てられるのもヴァンツァーの特徴。「壊れてなんぼ」といわんばかりに、まるで車やパソコンのように次々と生産され、破壊されていくのです。1機で大軍相手に無双してしまうような強力な兵器ではない、というのがポイントでしょう。

下手をすれば集団の歩兵にすら撃破されてしまう、その程度の武力しか持っていませんが、その脆さが魅力のひとつではないでしょうか。思わず手に汗握ってしまうヴァンツァー同士の戦いもお見逃しなく。

 

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漫画『FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE』が無料で読める!

著者
["太田垣 康男", "C.H.LINE"]
出版日
2012-10-30

 

ロングセラーゲームを題材にしていることもあり、物語の質・量ともに申し分のない仕上がりの本作。この記事でお伝えしたのは、主に物語の導入部分です。

この後も各話にそれぞれ中心となるキャラクターがいて、彼らを取り巻く環境が目まぐるしく変化していくのが面白いところ。

ハフマン紛争の行くすえはどうなるのか、松田を初めとする巻き込まれた人々は、生き残ることができるのか……スマホの漫画アプリ「マンガUP!」で無料で読めるので、ぜひ皆さんの目で確かめてみてください。

 

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