ろびこのおすすめ漫画作品5選!『となりの怪物くん』だけじゃない!

更新:2021.11.12

アニメ化もされた、ろびこの人気作『となりの怪物くん』。「怪物くん」はもちろん面白いですが、他の作品もとても魅力的なものばかり。今回はそんなろびこ作品のうち5作品をご紹介します。

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しゃべってるだけ!? ろびこが描く新感覚ラブコメディ!『僕と君の大切な話』

女子高生の相沢のぞみは、同級生の東に片想い中。ある日、のぞみは駅のホームで思い切って東に声をかけ告白しようとします。しかし、東くんがのぞみに返してきた言葉は思いもかけないもので……!?

著者
ろびこ
出版日
2016-03-11

物語のほとんどが、登場するキャラクター達の会話だけで話が進められていくのが特徴の本作。「トーキング・ラブコメディー」と銘打たれている通り、東とのぞみのちょっとおかしい会話劇が描かれています。

そんな特徴があるため、起伏の激しいストーリーはほとんどなく、会話の面白さだけで物語が進んでいくことになります。それって面白いの? と思う方もいるかもしれません。それがとても面白いのです! 

「平和台」という駅のプラットホームで話す東と雫が紡ぐ謎の会話。一見すると哲学なような、しかし大真面目に大馬鹿なことを言っているような、そんな会話がクセになること請け合いです。

ちなみに雫は、周囲からは高嶺の花なんて呼ばれるほどの美女ですが、その実態は好きな相手(東)を尾行したり私物を盗んだりするストーカーです。しかし、それも天然な性格と相まってなんだか笑える感じになっているので、ストーカーなどのネタが苦手な方もぜひチェックしてみてください。

普通のラブコメとは違うものを読みたいという方にオススメの1冊です。

思わず応援したくなること間違いなし『ボーイ×ミーツ×ガール』

西野くんと赤川さんは、中学時代の彼氏と彼女。一度別れた2人が2年ぶりに再会した時、2人の気持ちは変化が……? 

表題作「ボーイ×ミーツ×ガール」の他、個性的な男女が繰り広げるオムニバスコミックス。

著者
ろびこ
出版日
2007-04-13

表題作「ボーイ×ミーツ×ガール」は、中学時代に付き合っていた2人、西野くんと赤川さんが主人公のお話です。付き合ってはいたものの、お互いにうまく気持ちを伝えられなかった2人は、結局その時は関係を終わらせてしまいました。

それから2年経ち、再会した2人の恋の行方を、西野くんと赤川さん、それぞれの視点から描いています。それぞれの視点から描かれていることによって、読者は2人の本当の気持ちを知ることができますが、もちろん2人はわかりません。読者だけが知っている……それが2人の恋をスリリングに感じさせてくれ、ワクワクしながら読むことができるでしょう。

他に、彼氏にフラれた悲劇のヒロインぶる女子の話や、少女漫画家志望の男子の話など、表題作を含めて全4編が収録されています。どの登場人物も、どこか少しずつ普通とはズレていて、でもまったく外れているわけではないキャラクター達。思わず応援したくなる恋の行方は、ぜひ手に取って確認してみてください。

キラキラ輝く秘密の恋物語『ひみこい』

高校3年生のマコは、吉井という男子に片想いをしていました。しかし、吉井が好きなのは別な人。マコは吉井に告白できないまま、気が付けば高校も卒業間近になってしまいました。

このまま彼氏のいないまま終わり悔いを残したくないと思ったマコは、吉井にあるゲームを持ちかけますが……?

著者
ろびこ
出版日
2008-05-13

「秘密の恋」で「ひみこい」。タイトル通り、男女の甘酸っぱい秘密の恋を描いたオムニバスコミックスです。

マコと、その片想い相手の吉井は、彼氏彼女どころか親しい友達でもなく、ちょっとしたサボリ仲間でした。しかもマコは吉井が好きでしたが、吉井は学校の先生に片想い中。そんなこんなで想いを伝えられないまま高校卒業を間近に控えた時、マコは吉井の気持ちを自分に向けさせるため、あるゲームを吉井に持ちかけました。

2人だけの秘密のゲーム。それを1つずつクリアしていくうち、マコと吉井の関係にも少しずつ変化が訪れていくことになります。途中で何となく先を読めてしまう方もいるかもしれませんが、少しずつ変化していく2人を読み続けていると、読めてしまうからこそ生まれる喜びのようなものがあります。

他にも、拾った携帯電話をきっかけに始まる恋や、彼氏が元カノのことを想い続けていることを承知で付き合っている彼女の話など、どれも濃いに不器用なキャラクターが登場するラブストーリーが収録されています。

どうしてそうじれったいの? と思わずツッコミを入れたくなることもありますが、ついつい応援したくなるのはろびこの作品ならでは。ハラハラドキドキする不器用な秘密の恋の話を読んでみてください。

個性と不器用さが際立つラブストーリー『彼女がいなくなった』

コウヘイの彼女・リコは、わがまま放題で何かあるとすぐにキレて家を飛び出してしまう、ちょっと問題ありの女の子です。その日もリコはいつものように家を飛び出しますが、いつもと違うのは、彼女が1ヵ月経っても帰ってこないことでした。

著者
ろびこ
出版日
2006-09-13

タイトル通り、いなくなった彼女とその彼氏の物語です。コウヘイの彼女のリコは、わがままな性格でバカで何かというとキレるタイプの女の子。しかし、喧嘩の度に家を飛び出しても結局戻ってくるので、その日もコウヘイは特に心配もせずにいました。しかし今度は、置き手紙の1枚も残さずに消えたリコは1ヵ月経っても戻ってきません。

とはいえ、これまで散々わがままに付き合わされてきたコウヘイは、むしろちょっとせいせいしていました。しかし、あるひょんなことから、コウヘイはリコへの気持ちを変化させていきます。リコがいなくなったことで、それまでの自覚していなかった気持ちを見つめていくコウヘイの姿には、恋愛に限らず多くの人が共感できるものもあるのではないでしょうか。

キャラクターの個性が際立っており、最後までとても楽しく読むことができます。他に、 カラクリ演劇堂」、「ラプンツェル」、「デメキンイック」、「なりきりごっこ」など、いずれも独自の色を持つキャラクターがと登場する物語が収録されています。意外性のあるものや不器用な男女の恋愛ものを読みたい方は、ぜひチェックしてみてください。

ろびこの代表作!『となりの怪物くん』

高校生の水谷雫(みずたにしずく)は、いかに良い成績を取るかだけに興味のあるちょっと変わった女の子です。勉強以外に一切興味のない彼女でしたが、ある日、隣の席の吉田くんへプリントを届けるように言われてしまいます。

しかし、吉田くんは入学初日に流血事件を起こし、以来学校へ一度も登校していないという超問題児で……!?

著者
ろびこ
出版日

映像化もされ、ろびこ作品の中でも特に有名な本作品。高校1年生にして将来は年収1千万という目標を持ち、そのために自分の成績以外には一切興味のない女子高生と、人の関わり合いに難ありの超問題児の吉田春、通称ハルの2人が織りなすラブコメディです。

雫はもちろんヒロインなのですが、成績以外興味ない、言い変えると冷血な女の子という点は、他の少女漫画にはないキャラクターかもしれませんね。対するハルも、プリントを届けたハルにいきなり告白するなど、一般的な感覚とはかなりズレている問題児です。

そんな変わり者同士の恋愛は一体どうなるんだろう、とハラハラさせてくれます。序盤で告白されキスされ……とかなりのアップテンポなストーリーなのですが、だからといって2人がお互いに恋愛感情を持っているわけではないところが本作の面白いところ。

恋愛だけではない人間関係も学びながら少しずつ変わっていく2人の気持ちがどうなるのか、ぜひ手にとって読んでみてください。甘々キラキラ度合は抑えめなので、男女問わず楽しめるラブコメです。

いかがでしたか? ろびこ作品を読んだことのある人もない人も、これを機会にぜひチェックしてみてください。

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