無料で読める漫画『学園ベビーシッターズ』の魅力を全巻ネタバレ紹介!

更新:2021.11.12

事故で両親を亡くした竜一と幼い弟・虎太郎。2人を引き取ってくれた恩人の理念は「働かざるもの食うべからず」。学園内の保育ルームでベビーシッターをすることになった竜一と、保育ルームに通う子どもたちの日常を描いた『学園ベビーシッターズ』。子どもたちがとにかく可愛い!と話題のドタバタハートフル作品です。 アニメ化もする本作の魅力について紹介します。ネタバレも含まれますので、未読の方はご注意ください。 本作が気になった方は、無料のスマホアプリでも読むことができますので、まずはそちらからどうぞ!

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漫画『学園ベビーシッターズ』の見所を17巻までネタバレ紹介!

飛行機事故で両親を亡くした兄弟、竜一と虎太郎を引き取ったのは森ノ宮学園という学校の理事長をしているおばあさんでした。学園の保育ルームでベビーシッターをする代わりに弟ともども世話になることになった竜一は、子どもたちに囲まれながら楽しい学校生活を送ることに。

ころころとした丸っこい子どもたちや、素直な竜一と彼を囲む癖の強い友人たち、保育ルームのスタッフ兎田に、子どもたちの両親、そして理事長と秘書の犀川など個性豊かな人々が魅力の本作。

2018年1月にアニメ化が決まっている『学園ベビーシッターズ』の魅力について、最新16巻までネタバレ含め紹介して行きます。

著者
時計野 はり
出版日
2010-04-30

『学園ベビーシッターズ』はキャラの優しさと可愛さにノックアウトされちゃう漫画!【あらすじ】

『学園ベビーシッターズ』はキャラの優しさと可愛さにノックアウトされちゃう漫画!【あらすじ】
出典:『学園ベビーシッターズ』2巻

主人公は鹿島竜一。物語の最初では中学三年生です。弟の虎太郎(こたろう)とは大の仲良し!

ある日、竜一たちの両親が飛行機事故で他界してしまいます。同じ事故で息子夫婦を亡くしたおばあさんに引き取られたものの、「働かざるもの食うべからず!」とのこと。

竜一は、おばあさんが経営している学園にある保育ルームでお世話をする役を負う、通称「ベビーシッター部」に入ることになります。そこにはたくさんの子どもたちがいて、彼らは皆個性的なのでした。

こうして可愛らしく愉快な仲間たちとともに、竜一と虎太郎のドタバタライフが始まるのです。 

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無料で読める漫画『学園ベビーシッターズ』の見どころ①幼児たちがむちむちで可愛い!

著者
時計野 はり
出版日

ここまで、登場キャラクターの魅力を紹介してきました。本作は、なんといっても可愛らしいおチビさんたちの姿が魅力。ぷにぷにしてそうなほっぺ、むちむちの幼児体型にキュンとして、つい抱きしめたくなってしまいます。

子どもたちは感情表現もとても豊かです。泣いたり笑顔になったり、少し拗ねてしまったり。なかなかうまく表現できないこともありますが、ベビーシッター部員の高校生たちや大人にたっぷり愛情をもらって、すくすく育っていきます。

1巻では、竜一がこんな発言をしていました。

「俺が思っているよりずっと 小さい子って大人なのかもしれない」(『学園ベビーシッターズ』1巻より引用)

小さいながら彼らには意思があって、それを尊重しなくてはと気づいたのでしょう。この後、ハチャメチャな子どもたちの姿に「やっぱり大人でもないか」と考えるのですが、子どもとの関わり方を考えさせられるシーンです。

子どもたちの可愛さだけでなく、それぞれが抱える思いにも注目して物語を楽しんでみてくださいね。

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無料で読める漫画『学園ベビーシッターズ』の見どころ②イケメンが子育て!

著者
時計野 はり
出版日

ベビーシッター部で活動する少年たちは、イケメン揃い。可愛いさとかっこよさ、どちらも味わうことができるのが『学園ベビーシッターズ』の魅力のひとつでもあります。

子どもの相手ができる優しい男性っていいですよね。保育ルームの小さなメンバーたちも、彼らにくっついて慕っています。ただ、子育てに奮闘するあまり、女の子から好意を寄せられているのに気づかないことも……。

キャラの魅力という視点からおすすめできる作品ですが、「子育て」がテーマになっているため、幅広い世代の方に楽しんでいただけるでしょう。ぜひ手にとってみてくださいね。

無料で読める漫画『学園ベビーシッターズ』の見どころ③家族愛が伝わるストーリーに癒される

著者
時計野 はり
出版日

なんといっても本作の魅力は、心温まる家族の物語が描かれている点でしょう。特に、主人公である竜一と虎太郎の兄弟愛がとっても可愛らしく、癒されるのです。

例えば2巻に収録されている、あるシーン。竜一が珍しく熱を出して、寝込んでいました。夢に出てきたのは、亡くなる前の両親。虎太郎と一緒に留守番を任された竜一は、必死に彼らが家を出ていくのを止めます。

しかし、両親は「そんなに心配なら、虎太郎も連れていくわ」と言ったのです。夢の中での出来事でしたが、大事な弟まで飛行機事故で失いたくない……と彼の目に涙があふれていました。

苦しそうな兄の寝顔をみて、虎太郎の目にも涙が浮かんでいます。そして、元気づけようとしたのか、「にちゃ」と言って竜一の顔をさすってあげました。

幼いながらも、兄を支えようとする虎太郎。そんな幼い弟の優しさを感じとって、竜一は心細さから助けられたのです。2人の絆の深さが伝わる、心温まるシーンでした。

他にも、家族だけでなく、身近な人とのあたたかい絆が存分に描かれている本作。読後、大切な人にもっと優しくしたくなるハートフルストーリーです。

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登場人物をネタバレ紹介!優しくマジメな皆のお兄ちゃん【鹿島竜一】

登場人物をネタバレ紹介!優しくマジメな皆のお兄ちゃん【鹿島竜一】
出典:『学園ベビーシッターズ』1巻

急な事故で両親を亡くし、弟の虎太郎と2人きりになってしまった竜一。同じ事故で息子夫婦を亡くしたおばあさんにひきとられ、おばあさんの学園にある保育ルームのお世話役になることを約束させられました。

とにかく純粋でマジメな竜一。それを苦とも思わず、保育ルームの個性的な子どもたちともすぐに仲良くなっていきます。

初めて学園に来た日も、不安そうな虎太郎を抱えて「心配すんなよ」と笑顔で安心させます。基本的にほんわりとした雰囲気の竜一ですが、虎太郎のこととなると一変するのです。

第1巻で、竜一はベビーシッター部に入って早々子どもたちに懐かれ、一気に人気者に。虎太郎は大人しく竜一が暇になるのを待っていました。しかしいざ皆が帰ってみると虎太郎が高熱を出していて……。

その時竜一は息を切らせて走り、同級生の狼谷に病院の場所を教えてくれ!とせがみました。そのときの必死な表情は普段のほんわかした雰囲気とは真逆。それだけ虎太郎のことが大切なのだと思わされるシーンです。

実は、急に両親がいなくなって自分でも気付かないほど、竜一は気が張り詰めていました。しかし、引き取ってくれたおばあさんの言葉や、目を覚ました虎太郎が必死に自分を探しているのを見て「俺達が誰も一人じゃないってほんとだね」とやっと落ち着くことができたのです。

そんなことがあってから竜一の心は晴れ、より周りに、そして虎太郎に優しくなりました。子どもたちが落ち込んでいても「どうすれば元気になってくれるか」といつも一生懸命に考えます。そんな彼の優しさには本当に心があたたかくなるでしょう。

ちなみに、アニメで鹿島竜一の声を演じるのは西山宏太朗です。1991年生まれで、ほんわかとした優しい眼差しが魅力。人気急上昇中の声優が演じる鹿島竜一、雰囲気がぴったりなので楽しみですね。

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登場人物をネタバレ紹介!とにかくお兄ちゃんがダイスキ!【鹿島虎太郎】

登場人物をネタバレ紹介!とにかくお兄ちゃんがダイスキ!【鹿島虎太郎】
出典:『学園ベビーシッターズ』9巻

もう一人の主人公とも言える虎太郎。普段は割と無口で、ぼーっとした表情をしていることが多いです。のんびりしていて、あまり怒ったり泣いたりもしません。

そんな虎太郎ですが、一番の特長といえばとにかくお兄ちゃん(竜一)が大好きだということ。「にちゃ」と呼びながら常に竜一の後ろをついてまわり、竜一といるときはニコニコしています。

そんな虎太郎のお兄ちゃん愛が顕著に描かれた、第3巻でのお話。保育ルームの面々は海に遊びに来ていました。

ところが虎太郎は、海が怖くて入ることができません。ちょっと波に触れるのも嫌がるほどで、竜一もそんな虎太郎を気づかいずっと砂浜で一緒に遊んでいました。

そして虎太郎含め、子どもたちはお昼寝タイム。竜一は同級生の狼谷と沖の方に泳ぎに出ます。しばらくして目が覚めた虎太郎は竜一を探し、一緒に来ていた他の子どものお母さんに「お兄ちゃんは海の中よ」と聞くと海へと走り出します。

たまたま竜一が潜るところを見て、竜一が溺れたと思った虎太郎。その瞬間、あんなに怖がっていた海の中へ迷いなく飛び込みました。

結局竜一はすぐに戻ってきましたが、その間泣きながら必死に海に向かっていく虎太郎の姿には思わず感動させられるでしょう。怖い海でもお兄ちゃんのためなら……そんな強い気持ちが描かれています。

普段のぼーっとした顔、竜一といるときのニコニコ顔、そしてたまに見せる泣き顔と色々な表情を持つ虎太郎の魅力には、こちらも思わずニコニコしてしまいますね。

アニメで虎太郎の声役となったのは、古木のぞみです。『ばらかもん』の山村美和役を務めていました。お兄ちゃんが大好きな虎太郎役で、可愛らしい声が聞けることが楽しみですね。

登場人物をネタバレ紹介!いつも一緒の激カワ双子!【狸塚拓馬&数馬】

登場人物をネタバレ紹介!いつも一緒の激カワ双子!【狸塚拓馬&数馬】
出典:『学園ベビーシッターズ』9巻

保育ルームのメンバー、拓馬と数馬は双子の男の子。学園で体育教員をしているお母さんと俳優のお父さんの元ですくすくと育っています。

拓馬はいつもニコニコ、元気な男の子です。対して、いつも目がウルウルしていて臆病な性格の数馬。双子でも性格は真逆ですが、2人は大の仲良し!お互いのことが大好きです。

元気すぎて周りが見えない拓馬と、臆病で自分から行動を起こせない数馬。しかし、そんな2人の成長が見えるお話があります。

それが、子どもの成長ストーリーとして鉄板の「初めてのおつかい」。第9巻で拓馬と数馬が挑みます。

毎朝飲んでいる牛乳がなくて不満げな2人。「買いにいく!」と言い出したのはやっぱり拓馬。でも、数馬も拓馬が行くなら行く!と隣のコンビニまで買いに行くことに。

エレベーターのボタンが押せなかったりお金を落としてしまったりとハプニングもありましたが、2人で励ましあい、助け合ってちゃんとおつかいを果たすことができました。

臆病な数馬を引っ張っていく拓馬。そんな描写が多い2人ですが、拓馬も少し数馬の姿が見えないと不安になってしまうなど、やっぱりどこかで拓馬も数馬に甘えています。

そんな2人の絆は双子ならでは。正反対の性格がそれぞれ可愛すぎる拓馬と数馬から目が離せなくなるでしょう。 

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登場人物をネタバレ紹介!ぶっきらぼうでも頼れるアニキ【狼谷隼】

登場人物をネタバレ紹介!ぶっきらぼうでも頼れるアニキ【狼谷隼】
出典:『学園ベビーシッターズ』2巻

竜一のクラスメイトである狼谷(かみたに)。弟の鷹が保育ルームにいることから、自身もベビーシッター部員になっています。

ガタイもよく顔もキツめ、さらに鷹がワガママを言ったときなどは迷わず殴って怒るという強いお兄ちゃんですが、それがかっこいいと子どもたちにも人気です。

第2巻では、鷹のことを「別に好きでも嫌いでもねーよ」とバッサリ言って泣かせてしまうことも。ただそれは「弟に好きも嫌いもないだろうが」という意味で言ったのですが子どもに分かるはずもなく鷹はショック……。

そんなことがあった後日、保育ルームの面々は動物園に行くことに。皆のお母さんも一緒に来る中、狼谷と鷹のお母さんは仕事で来られず、狼谷は兼け持ちの野球部を休んで行こうとしていましたが、拗ねている鷹に「くるな!」と言われ、結局鷹は一人参加になりました。

竜一は鷹のことを気にかけていますが、やっぱり一人で寂しい様子。そして動物園で迷子になってしまい、「にいぢゃあー!」と泣き叫ぶ鷹……。

そこに「なんだよ」と現れた狼谷。結局、鷹を迎えに動物園まで来ていたのでした。

そして、泣き疲れて眠った鷹を背負って帰るとき「やっぱり寂しそうだったよ」という竜一に「……俺も別に嫌いではねえよ」と少し照れて答えるのでした。

なんともツンデレの優しいお兄ちゃんなのです。一見クールですが、実は情に熱く自分なりに鷹や子どもたちを大事にしている彼なのでした。

「優しいお兄ちゃん」というより「頼れるアニキ」という感じですが、竜一の優しさと相まってちょうどよく、ステキな「ベビーシッター部員」です。

ちなみにアニメで狼谷隼の声を演じるのは、梅原裕一郎。『クジラの子らは砂上に歌う』のオウニ役を演じるなど、さまざまな作品で活躍している声優です。

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登場人物をネタバレ紹介!わんぱくだけど泣き虫な男の子【狼谷鷹】

登場人物をネタバレ紹介!わんぱくだけど泣き虫な男の子【狼谷鷹】
出典:『学園ベビーシッターズ』2巻

狼谷鷹(たか)は、ベビーシッター部員である狼谷隼の弟です。かなりわんぱくな性格で、保育ルームのほかのメンバーにやんちゃぶりを発揮してしまうことが多々あります。

たいてい、お兄ちゃんから厳しく叱られてしまいます。そうすると泣き虫の性格が出て、目に涙をいっぱいためながら「おでだっで、あにぎなんでだいぎらいらぁ〜!!」と泣き叫ぶのです。

本当はお兄ちゃんが大好きで仕方がないのに、素直になれなくて「嫌い!」と言ってしまうところが、子どもらしくて可愛い男の子。兄も弟を大切に思っているけれど、ツンとした態度をとってしまうところがあります。

不器用な兄弟が少しずつ成長していく様子は、ぜひ本書でご覧ください。

登場人物をネタバレ紹介!ちょっとオマセな紅一点【熊塚奇凛】

登場人物をネタバレ紹介!ちょっとオマセな紅一点【熊塚奇凛】
出典:『学園ベビーシッターズ』1巻

おしゃべりできるメンバーの中では保育ルームの紅一点、熊塚奇凛。その環境のせいなのか、他のメンバーよりしっかり者です。

お母さんは学園の教師兼演劇部の顧問をしていて多忙の身。それでもそんなお母さんに憧れ、奇凛はお母さんが大好きです。

そんな「しっかり者」なところと「お母さんが大好き」なところが描かれているのが第1巻。奇凛のお母さんが部活の合宿のため、奇凛は一週間ほど竜一と虎太郎のところに泊まることになりました。

しっかりと挨拶もして平気そうに見えた奇凛ですが、やっぱり夜中に寂しくなって泣き出してしまいます。見かねた竜一がお母さんのところに連れて行こうとしますが、「がまんできるもん……ママのおしごとのじゃましない……」と断ります。

寂しいのを我慢している奇凛のために、竜一は皆で劇をしないかと提案。お母さんが合宿中に練習して、終わったら見せようというと、奇凛は「やりましゅ!」とやっと笑顔になりました。

お母さんが頑張っている「演劇」を自分も頑張る。そんな気持ちで保育ルームの皆と一生懸命練習し、すばらしい舞台を見せることができました。

劇をやりきり「とっても上手だったわよ。頑張ったのね」とお母さんに言われると、満面の笑みでやっとお母さんの胸に飛び込みます。

泣いて我慢するだけじゃなく、自分もできることを頑張って、それから待つ。そんなしっかり者の奇凛の姿に勇気付けられるエピソードです。

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登場人物をネタバレ紹介!15巻では夢のなかでほっこり【兎田義仁】

登場人物をネタバレ紹介!15巻では夢のなかでほっこり【兎田義仁】
出典:『学園ベビーシッターズ』1巻

兎田は竜一と同じくもともとは森ノ宮学園の学生だった人物です。23歳という若さながら落ち着いた雰囲気があり、常に眠っているので、大人びている、というよりは老成している、という言葉がふさわしいかもしれません。

結構ミステリアスな登場人物なのですが、少しだけ過去も明らかになっています。実は裕福な家で育ち、厳しい親のしつけをそこそこ守りながら育った彼。頭もよく、学生時代は特進科にいたそうなのですが……。

兎田の過去が気になる方はぜひ5巻でご確認を。さらっと紹介されていますが、謎に包まれた彼について知れる貴重なお話です。

そんな兎田の夢のなかの話が15巻に収録されているのです。冒頭で夢オチだということが明かされていますのでゆるっと読めます。

何と兎田が見た夢では何と園児たちが高校生に、高校生たちが幼児になっていたのでした。可愛い。可愛すぎます。

今の状況とはそんなに変わらない子たちもいれば、やっぱりしっくりこない子たちもおり、時計野はり本人の絵でこんな書き換えが見られるとはなかなかのご褒美です。

そして満を辞して登場したのが虎太郎と竜一。虎太郎は成長してもまったくしゃべらず、これはこれで可愛いです。兎田はやっぱ逆だとしっくりこないな、と夢のなかでも冷静です。

この夢のなかではふたりが初めて保育ルームを訪れる日だったようなのですが、そこで兎田は夢ならではの嘘、設定をつくります。

その優しさにはいつもの彼からはなかなか感じられないかっこよさがあります。いつもそうでいてほしいよ、兎田……。

そして彼の言葉を受けて微笑む大人の虎太郎の笑顔にはついほろりとしてしまいます。子供の竜一の表情はほとんど見えませんが、虎太郎に抱きかかえられながらも赤面している頬が見えます。

ぜひ詳しいシーンの内容は15巻でご確認ください。

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登場人物をネタバレ紹介!最年少の天使【猿渡美鳥】

登場人物をネタバレ紹介!最年少の天使【猿渡美鳥】
出典:『学園ベビーシッターズ』7巻

保育ルームの最年少が美鳥(みどり)。飄々としている兎田にとてもよく懐いています。栗毛の一つ結びが可愛らしく、胸にすっぽりとおさまるほど、小さい女の子です。まだ言葉が発達しておらず、「あぶー」「だっ」のような赤ちゃん言葉でお話します。

7巻に収録されているおまけでは、兎田とくり返しティッシュで遊ぶ様子が描かれています。幼いながらも、自己主張ははっきりとするタイプの子。今後の成長を見守りたいキャラの1人です。

登場人物をネタバレ紹介!天然な竜一に振り回されるツンデレ女子【猪又まりあ】

登場人物をネタバレ紹介!天然な竜一に振り回されるツンデレ女子【猪又まりあ】
出典:『学園ベビーシッターズ』4巻

森ノ宮学園の特進クラスにいるのが、優等生タイプの猪又まりあです。彼女は調理部に所属していて、ベビーシッター部の部員ではないものの、竜一や子どもたちと関わりの深い人物。

本当は優しい心を持った少女なのですが、学校の規則を厳密に守ったり、他人に対して厳しく当たってしまったりすることがあり、自分ではコンプレックスに感じています。

しかし、竜一は彼女がもつ優しさに気づいており、2人は親しい間柄になっていくのです。ただ、竜一はかなり天然タイプで、女の子が期待してしまうような言葉を平気で言ってきます。猪又さんはそのペースに飲まれて、次第に彼が気になる存在になっていき……。

物語を通して、子どもたちや他の人たちとの関わり方が変化していく様子は注目してほしいポイント。もちろん、竜一との恋模様も見守っていきたいところです。

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登場人物をネタバレ紹介!怖い人に見えるけれど、根は優しい【理事長】

登場人物をネタバレ紹介!怖い人に見えるけれど、根は優しい【理事長】
出典:『学園ベビーシッターズ』1巻

学園のみんなから理事長と呼ばれているのが、森ノ宮羊子(もりのみやようこ)です。森ノ宮学園の理事長を務めていて、両親を事故で亡くした竜一と虎太郎をひきとってくれました。

甘やかすことが一切ない厳しい発言をする人物ですが、厳しさも愛情ゆえでしょう。根はとても優しく、思いやりにあふれた性格です。

もじゃもじゃ頭がトレードマークですが、本人に指摘すると怒られることも。虎太郎はこりずに「もじゃ」と呼んでしまうことがあります。

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登場人物をネタバレ紹介!涼しい顔でギャグをかます秘書【犀川恵吾】

登場人物をネタバレ紹介!涼しい顔でギャグをかます秘書【犀川恵吾】
出典:『学園ベビーシッターズ』2巻

犀川(さいかわ)恵吾は、理事長に仕える秘書です。料理や裁縫、家事全般をそつなくこなし、理事長の日常生活から学園の運営まで手広く補佐しています。

細縁のメガネが似合うインテリイケメンで、時としてやや表情が読み取れないことも。しかし、顔に似合わず冗談をかますことが多々あり、そのギャップが彼のよさと言えるでしょう。

新米ベビーシッター誕生!【1巻ネタバレ注意】

飛行機事故で両親を亡くした中学3年の竜一と幼い弟・虎太郎。引き取り手もいなかった2人の後見人に申し出たのは、同じ飛行機事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園の理事長でした。

理事長が竜一と虎太郎を引き取ったのは、学園で働いている教員の子どもを預かる保育ルームでベビーシッターをしてもらうため。学園の部活として存在するベビーシッター部の部員となった竜一は、スタッフの兎田とともに保育ルームの子どもたちのお世話をすることになりました。

著者
時計野 はり
出版日
2010-04-30

保育ルームには、いつも元気な鷹、双子の兄でいつも笑顔の拓馬、弟でいつも泣き顔の数馬といった男の子と、礼儀正しい奇凛、赤ん坊の美鳥などの女の子たちがいて、毎日騒がしく楽しい日々が続いていきます。

授業以外は保育ルームで子どもたちのお世話をすることとなった竜一は、子どもを通して同級生たちとも距離を縮めます。鷹の兄・隼や、特進クラスの少女・猪又などと仲良くなっていく竜一の姿も見所ですが、1巻は竜一と虎太郎、子どもたちが仲良くする姿に注目ですね。

ベビーシッター部に入って数日、演劇部の顧問をしている奇凛の母に頼まれ、夜の間も1週間、奇凛の面倒を見ることに。まだ子どもたちと知り合ったばかりで、お留守番が寂しくないのかと戸惑う竜一ですが、奇凛は元気な様子。

奇凛は寂しがっていないと思った竜一でしたが、夜中にこっそり泣いている奇凛を見つけ、自分の考えを改めます。奇凛の母に直接相談しに行こうと決意した竜一は、翌朝さっそく演劇部を訪ねます。

両親と死別する前から、年の離れた弟の面倒を見てきた竜一は、一通り基本的なお世話をすることができますが、子どもの気持ちを理解するのはやはり大変ですよね。「成人まで面倒を見てもらうのだから言われたことをやらなければ」という思いもきっとあったでしょう。しかし、ここではそれ以上に、子どもたちや両親のことを考えて行動を起こそうとしています。

弟の世話も、保育ルームでのベビーシッターも嫌がらず行う姿に、竜一の人の良さが見て取れますね。

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高校生に進学!ベビーシッター部に新たな部員【2巻ネタバレ注意】

2巻では、竜一や隼、猪又が高校生に進学します。森ノ宮学園はエスカレーター式の学校なので、メンバーは特に変わらず、高校生になりました。高校生になってもベビーシッター部は変わらず活動を続けている竜一ですが、どこか寂しそうな竜一の空気を察してか、隼が野球部との兼部という形でベビーシッター部の仲間に。

2巻ではそんな隼に関係した話が出てきます。

著者
時計野 はり
出版日

竜一は弟が大好きで、とても優しく、見た目も可愛らしい少年ですが、隼は弟を殴ることも多く、あまり優しいわけでなく、少々目つきも悪いといった、竜一とは真逆の少年です。鷹を容赦なく殴り、特に笑うこともない隼に怯える子どもたちですが、とあることをきっかけに隼に憧れ懐くようになります。

隼と鷹の母で中等部の理科教師の狼谷先生に話を聞き、卵からひよこがかえるところを見るべく朝早くから理科室を訪れた虎太郎と竜一。他の子どもたちに比べ、大人しくじっとしていることも苦ではない虎太郎は、狼谷先生や竜一が寝落ちしても1時間孵卵器を見つめ続け、ついにひよこが顔を出します。

ひよこと一緒に踏ん張る虎太郎の姿は非常に可愛らしく、見ている側もついつい力が入ってしまいそうですね。刷り込みが上手くいったため、放課後になると虎太郎の後をひよこたちがついてきます。

鷹はそれに嫉妬し、自分もひよこと遊ぼうと追いかけますが、ひよこたちは散り散りになって逃げてしまいます。そして、そんなひよこを狙って、開いた窓から眼光を光らせる猫。猫は鋭い爪を剥き出しにし、ひよこと、ひよこを庇う虎太郎に襲いかかります。

間一髪、猫からひよこと虎太郎を救ったのは隼でした。一気に隼への好感度があがり、子どもたちは隼にも懐くように。特に拓馬が強い憧れを抱いたようで、よく隼の真似をするようになります。一方で双子の弟の数馬は怯えて隼には近づけない様子。しかし、拓馬が隼の真似をするのには理由があるようで……。

新たなメンバーを加え、さらに賑やかになったベビーシッター部に、すくすく成長していく子どもたち。なんだかんだ面倒見のいい隼と隼を囲む双子たちの話は、双子ならではの可愛さ満載ですよ。

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親睦を深める保育ルームの面々【3巻ネタバレ注意】

3巻では新しいキャラクター、美鳥の母・猿渡先生に思いを寄せる先輩・犬井が登場。猿渡先生が未亡人だと勘違いし、告白する前にフラれるといった不憫な役回りの犬井ですが、根は優しく純粋なため、竜一たちと親睦を深めていくようになります。

また、『学園ベビーシッターズ』は季節ならではのイベントを盛りだくさん入れているのも魅力のひとつ。夏休みに入ったベビーシッター部が、部員以外に保護者である先生方や猪又を連れて海に行くという話があります。

著者
時計野 はり
出版日

子どもたちは海が怖い派と海が大丈夫派にキッパリ分かれ、虎太郎、奇凛、数馬は怖い派、鷹、拓馬、美鳥は大丈夫派でみんなが「海」を楽しむのは難しい様子。竜一は虎太郎について遊び、なかなか海の中には入れません。

そのうち、遊び疲れた子どもたちが寝落ちし、竜一は隼とともに海で泳ぐことに。弟抜きで2人が話すのはなかなか珍しい場面です。近くに弟がいないからか、竜一の口調もいつもより男の子っぽく、普段とのギャップを感じるシーンとなっていますよ。

また、普段は言わない不安なども隼の前だと話すことがあります。学園で初めて会った同級生ということもあるかもしれませんが、この2人のなんだかんだ遠慮がない関係も男友達らしく、見ていて気持ちがいいです。

隼との遊泳を楽しむ竜一ですが、そのうちに虎太郎が目を覚ましました。虎太郎は竜一が海にいることを告げられると、波打ち際までかけていき、波が当たらない場所で兄を見つめます。

竜一が海に潜ったのを見て、兄が危ないと思った虎太郎は迷わず海に飛び込みました。しかし、小さく泳ぐことができない虎太郎は波に押し返されてしまい、大号泣で竜一を呼びます。

虎太郎は竜一が大好きで、竜一も虎太郎を大切に想っていることは今までも見て取れましたが、やはり虎太郎が泣いてまで求めるのは竜一なんだと、改めて実感するシーンですね。虎太郎の泣き声に竜一はどう応えるのかが、見所です。

さらに賑やかになる高校生組【4巻ネタバレ注意】

猪又と同じ特進クラスの男子生徒、根津と山羊、竜一と同じクラスの牛丸が登場します。根津は家族全員がそっくりで6人兄妹の次男。山羊は女生徒に大人気のイケメンでいつもキラキラを振りまいていますが、子ども好きで小さい子を見るとすぐに鼻血が出る癖が。牛丸は竜一に恋する可愛らしい少女です。

猪又以外、女子高生のメインキャラはいなかったため、牛丸の登場は普通の女子高生らしさが増えて一気に学園感が増していきます。

竜一は鈍感で天然タラシなため、猪又をドキドキさせるようなことを言ったり、牛丸は2人の様子を見て悶々としたり、ベビーシッター以外に恋愛面も徐々に出て来るのが3巻ですね。 
 

著者
時計野 はり
出版日

今まで高校生たちのお話、子どもたちのお話と分かれていましたが、3巻では高校生と一緒に保育ルームの子どもたちがスキー教室に向かうお話があります。同級生に囲まれながら虎太郎たちと過ごす竜一というのも新鮮ですよ。

また、このお話は今までにはない、ちょっと不思議でちょっとホラーだけど暖かいストーリーとなっています。

保育ルームの子どもたちとスキーを楽しむ竜一でしたが、誰かに服を引っ張られるような、誰かが後ろについているような不思議な感覚が。つかの間の休憩時間、隼やクラスメイトの嘘川に、保育ルームの子どもではない別の子どもが竜一の後をつけていたという話を聞かされます。

心配になった竜一は外に飛び出しますが、竜一がいなくなった室内では、その子どもは本当に生きた子どもだったのかという疑問が……。一方、竜一は不思議な格好をした子どもに出会いますが、吹雪がどんどんひどくなっていきます。

笠をかぶった子どもは一体何者なのか、竜一は無事虎太郎達の待つロッジに帰ることができるのか、ドキドキの展開が続きます。しかし、最後は『学園ベビーシッターズ』らしい、ほっこりとしたラストに。

竜一の愛されっぷりがよくわかる回でもありますので、必見ですよ。

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初めて明かされる隼と鷹の家庭事情【5巻ネタバレ注意】

5巻では保育ルームのパパとママが勢ぞろいします。みんなのパパとママが揃うのは初めてですね。しかし、みんなが揃うと言っても、そこに隼と鷹の父親はいません。狼谷家は離婚していて父親がいなかったのです。しかも、その父親は竜一も知っている人物でした。

著者
時計野 はり
出版日

隼と鷹の父親は高等部の化学教師・蛇原だったのです。非常に厳しく「ねちっこくいびりそうな奴」という評価を受け、あまり生徒人気は高くない先生かもしれませんね。

「だから、そのねちっこい蛇原が元はうちの親父だよ」(『学園ベビーシッターズ』5巻より引用)

隼は自分の父親を知っていますが、鷹が赤ちゃんのころに離婚していたため、鷹は自分の父親を知りませんでした。みんなで撮った集合写真を眺めながら、無邪気な子どもたちは鷹に父親について訊きます。

そこで鷹は初めて自分に父親がいないという事実に気づきます。泣きそうになる鷹をフォローしたのはいつも寝てばかりの兎田。父はいないが虎太郎のように兄がいると言われ、鷹は元気を取り戻します。

「おで とーぢゃんより あにぎいないのやだぞ!!」(『学園ベビーシッターズ』5巻より引用)

いつも頭を小突かれようと、何度泣かされようと、鷹はお兄ちゃんが大好きなのです。鷹が隼を慕っている様子は随所で見られますが、こうして素直に言葉に出されるとやはり嬉しいものですよね。

いつもはクールな隼の子どもらしい面も見られるお話ですので、ぜひお手にとってご覧ください。また、このお話では隼のために竜一がとある行動を起こし、続く次の話では竜一のために隼がある行動を起こします。

狼谷家のいつもとは違う一面はもとより、竜一と隼の友情にも注目したい巻ですね。

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素直じゃないおばあさんと素直な孫たち【6巻ネタバレ注意】

竜一や虎太郎への態度が素っ気ないことも多い理事長。きっぱりとした性格で何かあったらすぐ行動を起こすのなど、無駄を好まない性格ですが、その言葉や行動の裏には常に深い愛情が隠れている優しい人物です。

子どもはよく大人では理解しがたい、ゴミともガラクタともとれるものを宝物として大切にすることがありますが、虎太郎もまた、ゴミのようななんとも言えないものをお土産として理事長に渡します。

「なんだい このゴミは」(『学園ベビーシッターズ』6巻より引用)

著者
時計野 はり
出版日

言葉は厳しい理事長ですが、隆一や虎太郎が去ったあとも、渡されたお土産を意味ありげにじっと眺めます。その日の夜、竜一と虎太郎が晩御飯に理事長を呼びに来ると、中から盛大な音が。理事長がぎっくり腰で倒れてしまったのです。

なかなか快復しない理事長に、竜一は自分が無理させたからではと落ち込みますが、その様子を見た犀川が理事長室の書斎に竜一を入れます。書斎は理事長が倒れたときのままで、スカーフが床に大きく広がっていました。

犀川に言われ、竜一はスカーフをあげますが、そこには理事長の天邪鬼さをよく表したものたちが……。竜一が理事長の優しさと愛情を再認識し、どんどん「家族」に近づいていく様が見られるお話は、いつもの子どもたちのわちゃわちゃとはまた違う魅力に溢れています。

根っからの悪人がいないのが、『学園ベビーシッターズ』の魅力のひとつかもしれませんね。

また、6巻には竜一がラブレターを受け取る話があります。牛丸さんの本格的な登場を受け、竜一の恋の話も徐々に出始めてきます。竜一のラブレターの件を偶然知ってしまった猪又と牛丸は気が気ではない様子。虎太郎も竜一がおかしいことに気づいたようで……。

ここから恋の話も増えていきますので、さらに作品が楽しくなっていきますよ。また、このラブレター事件をきっかけに猪又と牛丸も友情を深めていくので、ぜひご一読ください。

吹き荒れる恋の嵐!【7巻ネタバレ注意】

保育ルーム唯一の赤ちゃん美鳥の母・猿渡先生に片想いをしてフラれた不憫な犬井ですが、彼がさらに不憫な役回りに。

竜一が以前、成り行き上仕方なく、カツラを被って女装をした際、犬井が偶然その姿を見てしまい、竜一と気付かぬまま好きになってしまったのです。猿渡先生のような清楚で柔和な女性が好きな犬井には、大人しく優しげな竜一が可愛くうつったのでしょう。

著者
時計野 はり
出版日

竜一ははじめ、犬井先輩に訊かれた「髪が長い」という特徴から猪又のことかと勘違いしますが、兎田や保育ルームの子どもたちに指摘され、自分が犬井の好意の相手だと気づきます。6巻から引き続き、竜一の周りには竜一を好きな人間がどんどん増えていきますね。

以前は独り身だと思っていた人妻を好きになり、今度はカツラを被っただけの後輩を好きになるという、なんとも報われない犬井。竜一は真実を話そうと決意しますが、周りに止められ隼の彼女ということで犬井に諦めてもらおうとしました。

しかし、失恋ということを受け無理して笑顔を作ろうとする犬井の姿を見た竜一は、それではあまりに不誠実だと本当のことを言おうとしますが、とあるハプニングによってそれは叶わず、犬井は勘違いを深めることに。 

恋は盲目なのか、犬井が残念なのかわかりませんが、竜一を取り巻く恋模様は、本人を置いて周りだけが盛り上がっていきます。

猪又が竜一のことを本当はどう思っているのか、明示されてはいませんが、彼女が竜一のことを意識しているのは反応から見て間違いないでしょう。

しかし、友だちらしい友だちもいなかった猪又は、竜一からの「友だち」扱いにも真っ赤になって照れるほど。いつか恋心に気付く日が来るのか、気になりますね。

また、はじめ猪又と竜一の仲を勘違いしていた牛丸は、猪又を通して竜一と距離を縮めますが、同時に猪又とも仲良くなっていきます。竜一より猪又を攻略しているような牛丸ですが、彼女の恋心は間違いなく本物。猪又の恋もなぜか応援している牛丸の今後にも注目していきたいですね。

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兎田と美鳥の強い繋がり【8巻ネタバレ注意】

美鳥は他の子に比べて竜一にべったりなわけではないので、他の子たちに比べるとメインでの登場回が少ないですが、喋れないながらも表現豊かなその姿は存在感があります。

そんな美鳥が普段どこにいるかと言えば兎田のところ。赤ちゃんを抱っこするための抱っこひもや、大きい布のスリングで抱きかかえられていることが多いのです。抱きかかえられていると言っても、兎田は普段寝てばかりいるので、ハイハイして動き回っていることも。

著者
時計野 はり
出版日

他の子どもたちも兎田のことが好きですが、やはり竜一のほうに流れていく子が非常に多いですね。ふとした瞬間に子どもたちから距離を取られるのが兎田らしいところ。そんな兎田をもっとも気に入って好いているのが美鳥なのではないでしょうか。

兎田は美鳥が生まれる前、猿渡先生のお腹が大きいころ、美鳥のパパ役として母親教室に行くことになりました。兎田の恩師で理事長の息子の先生に言われ、パパ・ママの基礎を学びに行ったのです。

美鳥のパパは考古学者で家を空けることも多いのですが、夫婦仲も親子仲ももちろん円満ですよ。

美鳥がお腹にいるときから、すでに預かることが決まっていたため、ある意味1番長い付き合いなのではないでしょうか。兎田が熱を出し保育ルームを休む話がありますが、そのとき1番不満そうにしたのが美鳥なのです。

生まれる前のことはわからないにしても、やはりどこかで兎田に絶対的な安心感を抱いているのかもしれませんね。

いつもぐーたらしている兎田の保育ルームへのちょっとした愛と、言葉にしなくても通じ合える兎田と美鳥の繋がりを感じられるお話は心が温まり、自分のできることをきちんとやろうと思わせてくれますよ。

また、8巻では犬井の想い人が竜一だとわかる話もあるので、犬井が結果として竜一をどう思うのか、実際に読んで確認してみてください。

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お兄ちゃんはいいところを見せたいもの【9巻ネタバレ注意】

体育祭当日、特別応援団として保育ルームの子どもたちも参加させてもらうことに。拓馬、数馬、奇凛、鷹、虎太郎の5人は徒競走をすることになりましたが、スタートのピストルの合図でコースを走ったのは奇凛と鷹のみ。

拓馬は数馬の手を引いて近くを通りかかった猫にかけていき、虎太郎はスタート地点で止まったまま動かなかったのを竜一の声を聞いてそちらにかけてしまったのです。奇凛と鷹の一騎打ちとなった徒競走は鷹が1位になるかと思いきや、ゴール直前での転倒で奇凛が逆転1位となりました。

著者
時計野 はり
出版日

転んでしまったことか、1位になれなかったことか、どちらが悔しかったのかはわかりませんが、鷹もまた竜一の声援を聞いて竜一のもとへとかけていってしまいます。竜一にあやされていた鷹ですが、隼が100m走で1位になったことを受け、笑顔で兄のもとへと走っていきます。

その様子に竜一が安心したのもつかの間、虎太郎は隼が1番をとったことで、期待のこもった眼差しを竜一に向けるのです。可愛い弟に期待をされては応えないわけにはいきませんよね。

1位を取ることを決意した竜一ですが、最初の競技、牛丸との二人三脚ではビリに。そのあと出たパン食い競争では子どもに捕まりビリ、綱引きでも負け、棒倒しでは活躍できずと、虎太郎の期待に応えられない展開が続くことに。いいところを見せられない竜一は、情けなさを感じます。

きっと普通の体育祭であれば、ここまで1位にこだわりはしなかったのでしょうし、勝ち負けもあまり気にせず楽しんだでしょう。しかし、そこに弟の期待が入っては、ただ楽しむわけにはいかないのです。竜一の稀に見る男の子っぽさがうかがえますね。

最後の見せ場となった部活対抗リレー、アンカーとなった竜一は無事、兄の面目を保てるのか、最後まで目が離せません。

久々の2人きり【10巻ネタバレ注意】

理事長と犀川が1週間家を空けることになり、竜一と虎太郎が2人でお留守番することに。

竜一たちの両親は互いに多忙で、両親がいたころは2人でお留守番することも多かったですが、森ノ宮学園に来てからは、家には理事長や犀川がいて、学校では保育ルームの子どもたちがいて、2人きりになる機会は夜寝るときくらいでした。 
 

大好きな理事長と犀川が行ってしまうという現実に、虎太郎はとても悲しみ、車が見えなくなっても手を振り続けましたが、竜一が遊んでくれるという事実にすぐにご機嫌になります。

「この一週間は家にいる間は とことんお前と遊んでやるから」(『学園ベビーシッターズ』10巻より引用)

著者
時計野 はり
出版日

1回フリーズし、顔を真っ赤にして竜一に飛びつくくらいには嬉しい言葉だったんですね。虎太郎と遊ぶ前に洗濯や洗い物などを済ませようと動く竜一に、虎太郎は自分も手伝うと名乗りをあげます。

ここできちんと手伝わせるあたり、竜一はいいお兄ちゃんですよね。すぐ終わらせるなら1人でさっさとやるほうが楽ですが、一緒にいたい、一緒にやりたいという虎太郎の願いをきちんと聞いて、できる範囲でさせてあげる……。子どもたちが竜一に懐く理由が良くわかります。

一通りの家事が終わり、虎太郎と遊ぶ時間がやってきましたが、虎太郎は竜一としたいことが多く、再び真っ赤になってフリーズしてしまいます。

「一個に決めろなんて言ってないだろ 順番に全部やってやるから大丈夫だよ」(『学園ベビーシッターズ』10巻より引用)

その結果、虎太郎が選んだのは抱っこ。竜一と一緒にいられるだけで虎太郎は幸せなんですね。竜一と虎太郎のラブラブっぷりが溢れ出ている10巻。「ベビーシッター」ではなく「お兄ちゃん」な竜一をたくさん見ることができますよ。

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子どもの好き嫌いを直すのは大変!【11巻ネタバレ注意】

竜一たちのご飯やお弁当を毎日作っている、秘書なのか執事なのかはっきりしない謎多き人物・犀川。竜一と虎太郎とともに夕飯の買い出しに来ていたある日、偶然、隼と鷹に出会い晩御飯を一緒に摂ることに。

その晩御飯で、鷹はハンバーグの付け合わせであるピーマンとにんじんを残してしまいます。犀川は再戦を申し出、鷹に野菜を食べてもらえるよう力を尽くすように。

著者
時計野はり
出版日

自分で野菜を収穫させたり、見た目を可愛くしたり、劇をしたり、保育ルームにやって来てまで様々なことを試みます。犀川の尽力あってか、鷹以外の子どもたちはピーマンもにんじんも食べるようになりましたが、肝心の鷹は一向に野菜に手をつけません。

大きくなってしまうと不思議なものですが、子どものうちはなぜか野菜の食わず嫌いが多いですよね。ピーマン、にんじん、きのこ類は嫌いな子どもも多いのではないでしょうか。どうにか野菜を食べてもらおうと、犀川のように工夫を凝らす方も多いでしょう。

犀川は最後、世のお母さんたちが使うであろう最終手段を用いて鷹に野菜を食べさせますが、それまでに犀川が行った工夫は、普段の生活でも使えるようなアイディアなので参考にしてもいいですね。

また、11巻では新しいキャラクター、犬井の妹・実香が登場します。中学生の実香は偶然見た隼に一目惚れをしたそう。隼はもともとモテる人物ですが、ここで隼の恋フラグも立とうとしていました。

しかし、結果として嫉妬のような戸惑いのような良くわからない感情に犬井が振り回され、犬井兄妹の兄妹愛がわずかに見え隠れするだけとなったのです。なぜそのような結果になったかは、ぜひ読んで確かめていただければと存じます。

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意外と1人でも平気?【12巻ネタバレ注意】

竜一の泊りがけの学校行事と理事長・犀川の出張がかぶってしまい、1人でお留守番することとなった虎太郎。それを聞いた先生方が、自分の家に泊まればいいと申し出ます。

竜一も理事長も犀川もいない状況に、お兄ちゃん子で今までずっと竜一にぴったりだった虎太郎が耐えられるのか、竜一も読んでいる側も心配してしまいますが、兎田のもり立てのおかげか、逆にやる気がみなぎっている様子。

「竜ちゃんの為なら虎太郎に出来ない事なんかないよな〜?」(『学園ベビーシッターズ』12巻より引用)

著者
時計野はり
出版日

気合いを入れてお留守番を決意した虎太郎が、保育ルームの子たちに誘われ、先生たちに期待の目を向けられた末、選んだのは兎田でした。

その選択に子どもたちはショックを隠せない様子ですが、保護者の先生方は納得がいっている様子。兎田本人も驚く選択でしたが、再度確認しても自分でいいと言ってくれた虎太郎に、兎田は虎太郎を預かることを決めます。

しかし、当日の朝になればやはり寂しいもの。泣くことも引き止めることもしませんでしたが、見送る顔は泣きそうなほど悲しげなものでした。それでも兎田の家に泊まる決意は固いようで、鷹や鷹の母である狼谷先生にたびたび確認されても、兎田を選びます。

虎太郎にとって兎田はどんな立ち位置なのか、作中の登場人物はもちろん、読者も気になってしまいますね。なんだかんだ兎田に懐いている様子は今までからもうかがえましたが、ここまで頑なに兎田を選ぶほどとは驚きです。

泊まる間、兎田が竜一に内緒にして欲しいと頼んだことがあり、最初は大好きなお兄ちゃんにも黙っているのかとショックを受ける虎太郎でしたが、結局は兎田の言葉をしっかりと受け取り、内緒にしていることを誓ったのです。

「う こた なしょっ」(『学園ベビーシッターズ』12巻より引用)

竜一以上ではないにしろ、虎太郎は兎田のことも大好きなんですね。虎太郎が竜一以外と過ごす珍しいこの回は、虎太郎の素直さがよく分かるお話となっています。

子どもたちに立ちはだかる試練!【13巻ネタバレ注意】

竜一と隼のクラスメイトで、たびたび登場するメガネの嘘川。すごくいい奴なのにやることが裏目にでる、そんなキャラクターですが、彼がテレビ企画の動画募集に応募したいから保育ルームの子どもたちを撮らせてくれと頼んできます。

すぐに保護者である先生方の許可がおり、子どもたちへのドッキリ企画が決まりました。内容は、悪の組織に捕まった竜一と隼を助けるために、子どもたちが試練を乗り越えどこまで頑張れるかというもの。

著者
時計野はり
出版日

最初、大好きな竜一と隼が捕らえられてしまったという事実に子どもたちは号泣し、嘘川は罪悪感に苛まれます。彼は基本的にこういった役回りで、非常に素直で優しい人物なのに、その行いでちょっと損をする、そんな彼に感情移入してしまう人もいるかもしれませんね。

竜一と隼のフォローもあり、前向きに試練に立つ向かうことにした子どもたち。子どもたちに突きつけられる試練は、お母さんたちから言われたものでした。

鷹は宝物の剣を差し出すよう言われます。その剣は作中ずっと登場し、鷹にとってはかけがえのない、本当に大事な大事な剣です。それを知っている隼は、無茶なことを言うような表情を浮かべますが、鷹は涙ながらに剣を差し出します。

「お おでっ にーじゃが だじだっ」(『学園ベビーシッターズ』13巻より引用)

隼は口では嬉しくないと言いますが、やはり内心は嬉しかったのではないでしょうか。続いて、数馬は嫌いな水に顔をつけ、拓馬は大好きなおやつを我慢し、奇凛は苦手な文字を書こうとし、美鳥は掴まり立ちをするなど、仕掛けた嘘川が折れてOKがでたものもありますが、みんな次々に試練をクリア。

そして、最後に虎太郎の番。虎太郎に課せられたのはパジャマへの1人お着替え。とある子ども向け番組を彷彿とさせますね。虎太郎はボタンかけが苦手で、いつもうまくかけられません。

そんな虎太郎は苦手を克服することができるのか、テレビ番組に動画は採用されるのか、結果が気になるところです。

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子ども指切りは全部本気!【14巻ネタバレ注意】

理事長に買ってもらった絵本の影響で、虎太郎は「指切り」にハマります。どんなに小さな約束でもすぐに小指を差し出し、指切りを求めるように。子ども小さい小指と大人の長い小指が絡む指切りは、非常に微笑ましく可愛らしいものがありますよね。

虎太郎の一心に小指を差し出す姿はもちろんですが、指切りをする虎太郎と隼を見てどちらを羨ましく思えばいいのかわからず、混乱する鷹も見所ですよ。鷹は今までも虎太郎を独占しようとする場面があり、虎太郎が好きなことはわかっていましたが、すぐに隼を選ばなかったのは驚きです。

著者
時計野はり
出版日

さて、たくさんの人とたくさん指切りをした虎太郎ですが、小さな約束は守られないことも多いのが現実。それが1回や2回ならまだしも、虎太郎がした約束が次々に破られてしまい、虎太郎はずっと持っていた指切りの絵本をしまうほど落ち込んでしまいました。

その様子に、以前した約束は絶対に守らなければと竜一は改めて決意します。竜一は、虎太郎が持っていた指切りの絵本に出てくるパンダに会いに行くことを、虎太郎と約束していました。

気合いを新たにイベントのチラシをチェックしていた竜一ですが、クラスメイトの嘘川に、イベントの終了日が突然変更されたことを聞き、慌ててイベント会場に向かいます。

虎太郎のために、絶対約束を違えるわけにはいけないと虎太郎を抱え会場まで全力疾走をする竜一。相手側の都合で変わったものは仕方なく、「変更になったんだ」と諦めるよう諭す方法をとることもできるのに、全力を尽くして虎太郎との約束を果たそうとする姿には胸打たれるものがあります。

自分のために精一杯約束を守ろうとしてくれる兄の姿は、虎太郎には眩しくかっこよくうつったのではないでしょうか。どんな約束でも守ろうと思わせてくれる素敵なお話となっています。

また、14巻にはハロウィンの話があり、コスプレした可愛い子どもたちの姿を見ることができます。兎田お手製の可愛いコスチュームは見所ですよ。

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福より鬼が大歓迎?【15巻ネタバレ注意】

季節は節分。保育ルームのメンバーはもとより、猪又、牛丸、山羊、根津、根津の弟で双子の末吉と吉、根津の妹で末っ子の恭子など、メインメンバーが勢ぞろいで豆まきを行います。

鬼に扮したのは竜一、隼、山羊、根津の男子高校生組。鬼の面は髪に顔を描いた手書きのお面にもかかわらず、よく泣く子どもたちは大号泣。竜一と山羊だけであれば泣くこともなかったかも知れませんが、直立不動の根津とヤンキー座りでバットを肩にかける隼が怖さを醸し出しているのかも知れませんね。

著者
時計野はり
出版日

豆まきどころではなくなった子どもたちですが、竜一が仮面を外し怖くないことをアピールして豆まきを再開……しようとしたものの、今度は虎太郎が「兄が追い出されてしまう」と泣いてしまいました。

「にちゃ おにゃしょとすーの め〜」(『学園ベビーシッターズ』15巻より引用)

始まらない豆まきに、兎田は機転を利かせ、可愛い鬼のお面を作り虎太郎につけてあげます。

「ほら これで虎太郎も竜ちゃんと一緒の鬼の子だぞー」(『学園ベビーシッターズ』15巻より引用)

それを見た子どもたちはみんな鬼の面を欲しがり、結局、豆を撒くのは猪又、牛丸、兎田の3人になりました。好きな人の真似をしたい、みんな一緒が嬉しいというのは子どもならではの可愛さですよね。

いつもは怒られる「食べ物を投げる」「人に物を当てる」といった2つのことを同時に行える豆まきは、子どもにはある意味魅力的な行事なのに、当てられる側を楽しく思うのは『学園ベビーシッターズ』の子どもたちならではかもしれませんね。

おままごとは未来の練習?【16巻ネタバレ注意】

保育ルームでお話ができる女の子は奇凛だけなため、女の子らしくおままごとをするのは、奇凛にとって嬉しいもの。キリンに誘われ、猪又、牛丸も一緒におままごとをすることに。

公平にあみだくじで配役を決めたところ、パパ役が竜一、ママ役が牛丸、おじいちゃん役が猪又、おばあちゃん役が隼となりました。

ママ役を嬉しく思いつつ激しく動揺する牛丸でしたが、猪又を気遣い、役を交換するか尋ねます。本来ならば恋敵であるはずのこの2人の友情は、見ている側がほっこりと息をつきたくなるような独特の優しい雰囲気を持っていますね。

著者
時計野はり
出版日

牛丸に役を変えるか訊かれた猪又は、根が真面目で自分の恋心に気づいていたいため、現在の役のまま行くことに。そんな猪又の様子を見て、牛丸は「可愛い」と悶えます。この2人は恋敵というには、あまりにもお互いを好きなんですよね。猪又と牛丸の加速する友情には今後も注目していきたいです。

配役が決まり、いつの間にかおままごとが始まりますが、奇凛や拓馬、数馬が「ママは名前呼び」と、竜一に牛丸を名前で呼ぶよう言います。子どもたちのパパがママのことを名前にちゃん付けで呼んでいることを思い出した竜一は、牛丸の名前をちゃん付けで呼びますが、その顔は真っ赤。

あまり深く考えていなかったものの、「妻」役の子を下の名前で呼ぶのが恥ずかしかったのです。突然の名前呼びに牛丸は倒れ、竜一は真っ赤になりながら牛丸に謝ります。

今まで特に異性として意識されていなかった牛丸が、初めて「女の子」として意識された場面ではないでしょうか。

隼と兎田に「セクハラだ」と言われショックを受ける竜一。当人以外、周りの人間はみんな気づいている牛丸の恋心に、一向に気づかない竜一の鈍感さが際立つエピソードですね。

牛丸は、結局役に耐えられずママ役を虎太郎に譲ります。牛丸の恋が少し前進したような、そんなことないような、結局虎太郎の1人勝ちのような結果になりましたが、いつ竜一が恋に目覚めるのか、今後も見守っていきたいですね。

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みんなで仲良く大掃除!【17巻ネタバレ】

17巻では、冬休みを迎えた保育ルームの大掃除の様子が描かれています。虎太郎は張り切って、気合い十分。鷹は些細な理由で少し元気がなかったのですが、コロッと機嫌をよくします。その単純なところがとっても可愛いキャラです。

兎田のジャージ姿が見られるのは珍しいシーンでしょう。兎田ファンは必見です。

和気あいあいとちびっこも高校生も一緒になって、協力しながら部屋の掃除を進めていく姿はとても微笑ましく感じられます。

著者
時計野はり
出版日

大掃除のほか、キリンが「金のオノ、銀のオノ」のお話を聞いて、とある行動に出てしまうお話も収録されています。有名なイソップ童話なので、ご存知の方が多いでしょう。

キリンがママの指輪を持ち出し……。ひやっとするシーンが描かれているのですが、キリンに悪気があったのではなく、ママのことが大好きだからこそとってしまった行動です。素直な子どもだから、童話を信じてしまうのも無理はありません。

周りの大人たちが、子どもたちの行動を咎めるのではなく、優しく受け止めてくれるのが本作の見どころ。子育てをしている方も、そうではない方も、子どもとの関わり方を感じられる漫画です。アニメ化もされていますので、ぜひ原作から優しい雰囲気を味わってみてくださいね。

無料で読める漫画『学園ベビーシッターズ』で可愛い子どもたちに癒されよう!

著者
時計野 はり
出版日
2010-04-30

2018年1月にはアニメ化が決定している本作。笑いあり、感動の涙ありの学園子育て漫画です。

小さな子どもたちはとっても可愛らしく、育て役のベビーシッター部員はイケメンが勢ぞろい。しかも「子育て」がテーマになっているので、学生から大人まで幅広い読者に受け入れられる作品になっています。

本作は無料のスマホアプリ「マンガPark」で読むことができますので、可愛い子どもたちに癒されてみたい方はぜひお試しくださいね。

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どこまでアニメ化されるのはわかりませんが、動くちびっこたちはきっととても可愛いですね。アニメを観る前に原作を読んで、動く子どもたちに思いを馳せてはいかがでしょうか。

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