無料で読める漫画『マダム・プティ』の魅力を最新10巻まで全巻ネタバレ紹介

更新:2018.1.30 作成:2018.1.30

舞台は1920年、おてんば少女の万里子はさまざまな事件に巻き込まれながらも強く生きる愛の物語です。今回はそんな『マダム・プティ』の魅力を最新10巻までネタバレ紹介!スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、ぜひご一読ください。

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無料で読める漫画『マダム・プティ』の魅力をネタバレ紹介!

著者
高尾 滋
出版日
2012-10-19

主人公の万里子は16歳。父親がつくった莫大な借金の返済と引き換えに、46歳の父親の友人・俊と結婚することになってしまいました。

ただ彼女自身は幼いころから彼に憧れていたため、嬉しくも思っていたのですが、新婚旅行でパリに向かう列車の中で、なんと俊が遺体となって見つかるのです。

この悲惨な事件の真相とは?万里子はどう立ち向かうのでしょうか。

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新婚旅行中の悲劇!『マダム・プティ』1巻

新婚旅行中の悲劇!『マダム・プティ』1巻
出典:『マダム・プティ』1巻

純粋で少々おてんばな万里子は、父親の莫大な謝金の返済と引き換えに、父親の友人である俊と結婚することになりました。2人は、新婚旅行のためパリに出発。トルコから乗車したオリエント急行の車内で、俊の友人や高慢なインド人の青年・ニーラムと出会い、ドタバタしつつも楽しい時間を過ごします。

しかし翌朝になると、俊が遺体となって発見され、さらに大雪で線路がふさがれてしまい、救援が来るまで身動きがとれなくなってしまいました。
 

途方に暮れる車内で、夫を亡くした悲しみを背負った少女が、泣き出した女性にかけたセリフがこちらです。

「本来ならば私があなたをお慰めする立場ですわ。ごめんなさい万里子さま。ごめんなさい」 「ミス・アリス。いいえ、もしかするとあなた方が泣いてくださるから私も正気でいられるのかもしれません…。ね?ありがとう、ミス・アリス」(『マダム・プティ』1巻より引用)

どんな思いでこの言葉を口にしたのかと思うと胸が熱くなります。

この第1巻の見どころはやはり、天真爛漫な万里子が不幸に襲われながらも懸命に立ち向かうその姿でしょう。幼いながらも夫の為、謎に立ち向かう様がかっこいいのです。そして、ニーラムとの間になにやら「ラブコメの波動」を感じ取れますのでこっちもぜひご注目下さい!

盗まれた「夫の形見」『マダム・プティ』2巻

俊の事件は収まりを見せ、救助も到着しようやく列車も目的地へ向かうことができるようになります。万里子の心は穏やかではないものの、乗客やニーラムの慰めをうけて笑顔を取り戻していくのでした。

ニーラムは万里子とともにパリへ行くと言い出し、共にパリへ向かうも、夫の形見を盗まれてしまいます。あわてて追いかけるも、盗人、ジャンヌの罠にはまり万里子は警察に捕まってしまうのです。

果たして万里子は「俊の形見」を取り戻すことが出来るのでしょうか?

著者
高尾滋
出版日
2013-05-20

この巻の見どころは、盗人ジャンヌの生き様です。「盗人にしては少し優しい人」という穏やかな雰囲気を醸し出していますが、ジャンヌはとても強かで美しい女性。それをわかりやすく表現しているシーンがあります。

その時の万里子に告げたジャンヌの台詞がこちら。
 

「どうしてあなたに合わせる必要があるのかしら。ここはパリなのよ?」 
(『マダム・プティ』第2巻より引用)

この台詞は、ジャンヌの「信じて」という言葉に、「信じてもらえると思っているの?」と返した時のもので、盗人らしい切り替えしに、万里子だけではなく読者側も思わず唸ってしまうシーンです。

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一世一代の大ペテン!『マダム・プティ』3巻

ニーラムとジャンヌの協力を得て、夫の形見を盗人から買った画家ウォーレンに大掛かりなペテンを仕掛けます。

ウォーレンは形見を売ってやると約束したのですが、なんと日本円にして約1億円もの大金を要求してきたのです。その為、ジャンヌが有名女優と偽り、ジャンヌに惚れたウォーレンと複数の画家に彼女を描かせ、その絵画を売りつけてお金を作ろうというペテンを仕掛けることになったのでした。

作戦は大成功を収めますが、騙されたことを知ったウォーレンは素直に渡してくれるのでしょうか?

著者
高尾 滋
出版日
2013-12-20

愛したジャンヌも偽者だったと悟った彼は、もちろん大激怒!怒りのまま暴力を振るいかけますが、それを諌める流れがとても秀逸なのでご紹介します。

「情けないッ!騙されて…ッ 私…なら許せないままに愛するわ!だから苦しいのよ!人を…人を騙すのは…いけない事よ」 
「…お前が言うかよ…」 
「…ええ!警察でも何でも呼んだらいいわ。捕まるのなら私達皆自業自得よね!」 
(『マダム・プティ』第3巻より引用)

この万里子が口にした、「人を騙すことはいけないこと」という言葉に詰まった思いは、第1巻を読んでいただいた方ならわかっていただけるでしょう。情けない、と言い放った言葉も、自分自身に言い聞かせたものなのだろうと思うとやるせない気持ちになります。

この回は夫の影を振り切る万里子の強さにご注目いただきたいです。

兄への愛と殺意が交わる、『マダム・プティ』4巻

ニーラムはインドの王族であり、王位継承者であることが明かされ、なんと、母を殺した兄への復讐のために、万里子を利用してパリへ来たと語るニーラム。まるで人が変わったようで、万里子は彼の復讐を止めるため奔走します。

とうとう兄の所在を掴んだニーラムは動き出し、突然消えたニーラムに戸惑うも、たった一言のメッセージが万里子を突き動かします。メッセージには彼の母国語で「私を止めて」。

万里子はニーラムの復讐を止めることが出来るのでしょうか。

著者
高尾滋
出版日
2014-07-18

この回は重い雰囲気ではあるのですが、万里子とニーラムの距離が少しずつ縮まり、2人の間に妙な絆が生まれ始めている回でもあります。ニーラムの万里子に対する想いが変化していく様子に、正直、ときめきを隠せません。

その時の、ニーラムの独白がこちらです。

「面倒な女だ。そこが面白いと思った。反応の読めない女は珍しい。パリで人を捜すなら連れがいれば便利だと思った。運のいいことだ。万里子のおかげで早々に阿片窟に通じる芸術家へわたりが出来た。思った以上に都合のいい連れだった」 
「面倒な女だ。あまりに清々しい。万里子を前にすると、時々凶暴な気持ちになる」 
(『マダム・プティ』第4巻より引用)

シリアスな見どころはたくさんあるのですが、それでも、ニーラムが万里子を見る思いが変化したこの瞬間を推します。面倒、という表現に隠されたニーラムの変化が漫画を読むとさらに、わかりやすいと思いますので、ぜひ、ご一読ください。

「私を止めて」に込められた想い、『マダム・プティ』5巻

「ニーラムが人殺しになるのはいや」、という思いで捜しに向かっている頃、ニーラムは敵の罠にかかり拘束されてしまいます。夢で大好きだった母と兄の面影を想い眠るニーラムですが、この描写だけで、本当は「なぜ兄は母を殺したのか」と迷っている様子が表現されています。

その後、兄と対面したニーラムは銃を撃つのですが、意図せず万里子を撃ってしまい、撃たれた万里子はその場に倒れ、ニーラムはその場から万里子を担ぎ出すのです。

著者
高尾滋
出版日
2015-01-20

ここで注目いただきたいのは、あれほど執着していた兄を無視して、万里子を優先したニーラムの変化です。今までのニーラムであれば、万里子を助けないといけない、という思いがあったとしても、兄を無視して駆け出す事はしなかったでしょう。

傷ついた万里子を介抱するニーラムの想いが伝わるやり取りがこちら!

「あなたのそういう態度は……ちょっとだけ気分がいいわ」 
「…そうやってお前は、いつも人のために強がって。ショコラでも宝石でも冬には咲かない薔薇だってお前のために持って来るよ…万里子」 
(『マダム・プティ』第5巻より引用)

切なげに万里子を見つめるニーラムの姿に心を打たれ、どれだけ兄を慕っていたのかがわかる第5巻、ぜひご注目ください。

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兄の真相編、『マダム・プティ』6巻

ついに兄の取り巻きが牙をむき、万里子が誘拐されてしまいます。万里子がいないことに気づいたニーラムは取り乱しますが、そこに兄からの手紙が。ニーラムの側近は「万里子を盾に仇を取れ」と遠まわしに告げます。もちろんニーラムは激昂するも、瑣末なこと、と切り捨てることを迫られ……。 

ここから、ニーラムは王族として、万里子を愛している一人の男として、成長をみせるのですが、果たして万里子を救い出すことは出来るのでしょうか。
 

著者
高尾滋
出版日
2015-07-17

なぜ、兄が母を殺してしまったのかがわかる、いわゆる真相編に位置づけられる回です。また、万里子とニーラムが互いのことを語り、理解しようとする話でもあります。

ここの注目ポイントは、巻を重ねるごとにとろけていくような、ニーラムの愛情です。温められたチョコレートが段々と溶けていくように、万里子の暖かさに触れ、愛情がとろけだしていく様が読んでいてわかります。

切ない、甘い、愛おしい、とはまた違った、思いの表現、これは文字ではなく直接絵をみていただかないと分かりづらい部分ですので、ぜひとも見てみて下さい!

兄の解決編、『マダム・プティ』7巻

無事に万里子を取り戻したニーラムは兄と話し、母殺しの真実を知ります。これで、兄の事件はとりあえずの収まりをみせますが、ニーラムはインドへ帰ることになってしまいました。

万里子はもちろんついていこうとしますが、危険だという理由で断られ、一人パリに残ることになってしまいます。ですが、あの破天荒でおてんばな万里子が大人しく言う事を聞くわけがなく……。

著者
高尾滋
出版日
2016-04-20

7巻の見どころは何と言ってもニーラムと万里子の愛です。愛しかありません。

解決後、万里子はニーラムの手を握り、泣きそうな自分を抑えながらも傍にいる万里子。1巻では万里子をニーラムが慰めていましたが逆の立場になるのです。
 

その後、抱きしめあったまま眠ってしまった2人ですが、目を覚まし、互いに目を合わせ、微笑みあった時、ニーラムはとうとうこの言葉を告げます。

「好きだ……どんな時も私の夢だけを見てくれ、万里子」 
(『マダム・プティ』第7巻より引用)

その後和解した2人ですが、兄が乗った船は爆発し炎上、生死不明の状態となってしまうのです。しかし、破ったシャツの切れ端に、ニーラムにあてたメッセージがみつかり、きっと兄は生きているだろう、というところで、事件も愛も激動の7巻、ぜひ読んでみてくださいね。

長いインドへの旅路が始まる!『マダム・プティ』8巻

インドへ向かう船の中、万里子は小間使いとして乗り込みます。そこで働きながらインドを目指す万里子ですが、途中、ニーラムに見つかってしまいました。

その後、二人はインドに到着し、万里子は「少年」として、ニーラムの「友人」として王宮に足を踏み入れます。

そこで万里子は王宮の闇に触れていくことになるのです。

著者
高尾滋
出版日
2016-10-20

この話で、万里子とニーラムはようやっと気持ちが通じ、結ばれる事になります。離れるのはイヤだと自分の気持ちを告げる万里子と、「これは夢か?」と信じようとしないニーラムの、駆け引きの描写にご注目下さい。

「…信じて…。あなたが好き。……ニーラム」 
(『マダム・プティ』第8巻より引用)

天真爛漫な万里子の女の子らしい部分が、これでもか!と詰められている1シーンです。ここで信じない、と言うニーラムですが、本当に万里子の気持ちを疑っているわけではなく、万里子の甘い情に流される性格を思っての拒否。この表現は本当に秀逸です。
 

なにせ万里子と結ばれてめとれば、自分の国の闇に万里子を巻き込むことになるのですから、ここでニーラムが躊躇するのも当然と言えるでしょう。

とはいえ、なんだかんだ、いつもの「万里子の特攻」で絆されるニーラムなのですが、今後のインド編でどう二人が戦っていくのか期待が高まります。

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クリシュナの恐ろしさは始まったばかり、『マダム・プティ』9巻

クリシュナの支配する王宮で、なんとか反対派をあぶり出し味方につけていく万里子。しかし、出かけた帰り道、万里子はクリシュナの罠にかかり、山賊に襲われ、命を賭けた大勝負に乗ることになります。

王宮に戻るには、一発だけ弾の入った銃で、ニーラムの従者を撃つか、自分の胸を撃ち抜くかの選択を迫られてしまうのです。

さらに、なんとか王宮へ戻った万里子の目の前に、ニーラムの「婚約者」が現れて……。

万里子の思いと決断に注目の第9巻です!

著者
高尾滋
出版日
2017-04-20

いわゆる、ロシアンルーレットを強要されるのですが、そこで万里子の取った「普通の女の子」が「普通じゃない」行動をとったシーンが印象的です。

「決まってる」 
(『マダム・プティ』第9巻より引用)

このたった一言だけを告げて、万里子は微笑んだまま、自分の頭に銃口を突きつけるのです。危険でもインドへついて来た万里子の覚悟、度胸が詰まった注目の1シーン。ここの、高尾滋が描く万里子の微笑が本当に恐ろしいのです。

表現が素敵だと今まで語ってきましたが、ここの万里子の表情は、ただ怖いというわけではなく、「畏怖」という感情を湧き起こします。ぜひ漫画として、直接その目で見ていただきたいシーンです。

万里子の想い、ニーラムの決断。『マダム・プティ』10巻

王族の決まりではありますが、ニーラムは王位継承者という事もあり、すでに婚約者が存在します。そして、大勢の女性を囲うことになるのですが、万里子はそれに耐えられず泣き崩れます。

クリシュナを攻撃し兄との想いを果たすには、王にならなければ、万里子だけとの愛を取るには、王を捨てなければならないのです。決断を眼前に迫られ、ニーラムが選ぶものはなんなのでしょうか。

「クリシュナ妃。私は王となり貴方をこの王国から追放する」  
(『マダム・プティ』第10巻より引用)

2人の愛の行方は、そして国の行く末はどうなるのか……。クライマックス直前の10巻です。

著者
高尾滋
出版日
2017-10-20

正直、ストーリー的には読んでいて、恋愛模様的にも王族戦争的にもつらい10巻ですが、この巻の注目ポイントはやはり、俊の前でも見せなかった万里子のわがままな想いです。自分の感情を素直に表現する万里子のセリフがこちら。
 

「…あなたに愛されたい。だから聞き分けのよい子でいたいけどやっぱりだめ。わかってても、やだ。…私だけがいい!私がいるのに、私より先に、他の女(ひと)の名前を呼ばないで…。ニーラムの馬鹿…っ」 
(『マダム・プティ』第10巻より引用)

わがままを言ったら嫌われてしまう、好かれていたい、でも嫌だ!という恋する気持ちが前面に出ている良シーンです。このセリフを直球に言うなら「私だけを愛して」なのですが、ニーラムの立場も考えて、「他の女の名前を呼ばないで」と、柔らかく言える万里子が凄いですね。16歳の少女とは思えません。

クライマックス直前、怒涛の展開をみせる『マダム・プティ』、1話を読めばこの世界にのめりこんでしまうこと間違いなし!の一冊となっておりますので、ぜひご一読ください。
 

10年を経て描かれる、ふたりの想いに泣ける最終回!『マダム・プティ』11巻

宰相と英国大使のたくらみの証拠をつきつけ、無事事件は一件落着となりました。しかしニーラムは大事な指輪をこの事件の解決のために犠牲にしようとした万里子に不服そうです。

彼は万里子を犠牲にしてまで何かを得ようとしたくないのだ、と語りかけます。ニーラムの愛の深さを感じますね。

著者
高尾滋
出版日
2018-03-20

そしてある事件をきっかけに、王宮内で認められていなかった万里子の立場も、見直されることに。ニーラムにふさわしい相手だとされ、ニーラムのお付きの者だったバラッドも彼女を認めます。

晴れて絆も深まり、周囲からも認められたふたりの関係ですが、王位継承問題をどうするか、という乗り越えなければならない壁がまだありました。そこにバラッドが、ふたりのために、ある提案をするのです。

それは10年間会わないというもの。

どういうことかというと、ニーラムが自由になるには、暫定的に今からニーラムが王位を継承し続け、パドマの息子がふさわしい年齢になるまで待つ必要があるというのです。

そしてそこまでしっかりとお勤めを果たせば、その後ふたりが結ばれることをとやかく言う人物もいないであろうと。その間が、10年なのです。

ふたりは果たして10年後も変わらぬ思いを持ち続けることができるのでしょうか?

ふたりの別れの時、10年後の様子は、感動、の一言です。思いが強いからこそ、今の別れを選んだふたりの勇敢さには頭が下がります。別れの時の何とも言えないニーラムの表情が、さらに切なさを感じさせます。

10年間一度も会うことができない相手がいたとしたら、あなたは思い続けられるでしょうか?その問いに対する、このふたりの物語での答えは、ぜひご自身でご覧ください。

 


1920年代が舞台となっていた本作。本作のように時代を感じられる作品が好きな方には、<歴史ものおすすめ少女漫画ランキングベスト8!>の記事がおすすめです。気になる方はぜひご覧ください。

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万里子とニーラムの、国を巻き込んだ大きな恋の行方が気になる『マダム・プティ』。今回ご紹介したもの以外にも胸キュンなシーンが盛りだくさんですので、ぜひお手にとってご堪能ください!