『うえきの法則』の魅力をネタバレ紹介!能力バトル漫画の金字塔

更新:2021.11.12

「週刊少年サンデー」で連載されていた超王道の能力バトル漫画『うえきの法則』。白熱の闘いから目が離せなくなること間違いなしです。連載が終了してから15年近く経ちますが、まったく色あせることのない本作の魅力を紹介していきます。

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漫画『うえきの法則』の能力バトルがハマる!魅力をネタバレ紹介

「超」がつくほどの王道な能力バトル漫画『うえきの法則』。作者は福地翼で、続編にあたる『うえきの法則+』という作品もあります。

さまざまな能力をもった人間が登場し、おのおのの正義をぶつけ合いながら闘う展開に、心躍ること間違いなし。細かく練られた設定も魅力的で、まさにバトル漫画の金字塔といえるのではないでしょうか。連載が終了したのは2004年ですが、現在でも色あせることのない名作です。

そんな本作の魅力は、やはり最初から最後まで常に王道を貫いたこと。決して奇をてらってはいないユニークな能力の設定と闘いがぶれずに続きます。

この記事ではそんな本作の見どころを、能力やバトルといった観点から紹介していきましょう。
 

著者
福地 翼
出版日

漫画『うえきの法則』のあらすじ

漫画『うえきの法則』のあらすじ
出典:『うえきの法則』1巻

 

次なる神の座を決めるため、100人の神候補の天界人が中学生を選び、彼らに固有の能力を与えて競わせるバトルが開幕しました。

神候補のひとり、小林は、正義のない現代の人間に失望していましたが、そこに植木耕助という少年が現れます。気まぐれに「ゴミを木に変える能力」を与えてみると、彼のなかに正義が垣間見えました。

小林によって植木はバトルに参加することになり、同じくさまざまな思惑をもつ神候補から力を与えられた中学生たちと闘っていきます。

 

見どころ1:キャラの能力が凝ってる!

著者
福地 翼
出版日
2002-02-18

 

本作は、神候補からもらう「能力」と、本人がもともと持っている才能である「才」の2つを駆使して闘います。

まず主人公の植木耕助は、並々ならぬ正義をもった中学1年生。行動は行き当たりばったりのことが多いですが、その判断は常に正義に基づいています。

自己の危険を顧みずに人助けをすることができる、まさに「お人好し」という言葉がぴったりの性格でしょう。

そんな彼が与えられた力は、「ゴミを木に変える能力」。ただし手のひらに収まるサイズのゴミしか変えることができません。一見弱そうですが、非常に応用が利き、数々の猛者たちとの闘いを勝ち抜いていきます。

同じく中学1年生で本作のツッコミ役なのが、森あいです。危なっかしい植木を放っておくことができず、お節介を焼くような形で自ら闘いに介入してきます。非力なため守ってもらうことが多いですが、彼女自身は、体を張って闘う勇気を持ち合わせています。

与えられた力は、「相手をメガネ好きに変える能力」。意味があるのかと思いきや、侮るなかれ。要は洗脳の類なので、使い方しだいでかなりの効果を発揮するのです。

中学3年生の佐野清一郎も、植木同様に正義を持ち、闘いのセンスにも優れています。「手ぬぐいを鉄に変える能力」を与えられ、あらかじめ手ぬぐいの形状を変えておくことで、ブーメランや鉄槍などの武器として使用しています。

最強の能力者といわれている中学2年生のロベルト・ハイドンは、まさに天才。「理想を現実に変える能力」という非常に強力なものを持ち、優勝候補の筆頭です。

このほかにも、「ビーズを爆弾に変える能力」や「声を似顔絵に変える能力」など、それぞれの能力は十人十色。さまざまな展開のバトルがくり広げられます。

 

見どころ2:能力をいかに使うか。バトル展開が白熱!

著者
福地 翼
出版日
2003-12-18

 

本作で描かれるバトルは、能力と能力を単にぶつけ合うだけではありません。「どのように使うか」というところが肝になってきます。

植木の「ゴミを木に変える能力」は、彼のイメージしだいで木の形状をコントロールすることができます。真っ直ぐに伸びたものはもちろん、曲げたり、木の性質を変えたりとかなりの応用が利くのです。

また自身が変えた木を再びゴミに戻すことができるのもポイント。基本的には「AをB」に変える能力しか存在しない本作で、唯一「AをB、BをA」にに変えるサイクルの力を持っているのです。

このように中学生たちが与えられた能力は、それぞれ応用が利くものばかり。そのため単純なパワー勝負ではなく、戦略面が大事になってくるのです。

また「限定条件」という、ある条件を満たさなければ能力が発動できない設定もポイント。植木の場合は、「手のひらに収まるサイズのもの」というのがそれに当たります。

能力が強力なほど限定条件が厳しくなる傾向があり、相手の限定条件が何なのか推理し、攻略していくことも、闘ううえで重要になります。

さらに、能力の進化系「レベル2」や、修行をしたものだけが習得できる「神器」なども存在し、知と知がぶつかるバトルの幅が広がっていくのです。
 

 

見どころ3:最終回まで、どんどん面白くなる!優勝は誰の手に?

著者
福地 翼
出版日
2005-01-14

 

数々の能力者との闘いに勝利してきた植木。しかし、強力な能力を持つロベルトを前に、成す術がありません。そんな彼を救ったのが、神候補の小林でした。

しかし、神候補は能力者の闘いに手を出してはいけないというルールがあり、破った小林は地獄へ送られてしまうのです……。

植木は小林を救うべく修行を積み、成長を遂げますが、ロベルトとのバトルは決着がつかず、2次選考へと持ち越しになりました。

2次選考はチーム対抗戦で、植木はこれまでの闘いで知り合った仲間と力を合わせて参加します。その後も3次、4次と選考は進むごとにバトルは激しくなり、誰が勝つのか最後までわかりません。

果たして優勝は誰の手に。植木は最後まで正義を貫くことができるのでしょうか……?
 

 

バトル漫画の名作『うえきの法則』。興味を持っていただけたでしょうか。ぜひ実際に、そのアツい闘いをご覧になってください。

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