『星空のカラス』が面白い!囲碁x恋愛漫画の魅力をネタバレ紹介!【無料】

更新:2021.11.12

幼いころから囲碁を打つことが大好きだった主人公の少女。勝負にこだわるプロ棋士の青年と出会ったことで、彼女の運命が変わっていきます。囲碁×恋愛が斬新でおもしろい『星空のカラス』は、スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください。

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『星空のカラス』が無料!囲碁に全力で挑む姿を描いた名作をネタバレ紹介!

 

2012年から「花とゆめ」で連載されていた本作。囲碁と聞くとルールが難しそうなイメージで、少々敷居が高いと感じるかもしれませんが、そんなことはまったくありません。

主人公の烏丸和歌(からすまわか)をはじめキャラクターがとにかく魅力的で、真剣に囲碁に向きあう姿勢に心惹かれてしまいます。

また対局の鬼気迫る描写も見どころのひとつ。碁石を打つ音、心の焦り、勝ちへの執念などが1コマ1コマから伝わってきます。

さらに少女漫画らしい恋愛模様も必見。第1話に、和歌が星空を見上げて碁盤にたとえるシーンがあります。これは後に好きな人と夜空を見るシーンに繋がるので、ぜひ注目してみてくださいね。

この記事では、本作の魅力をご紹介してきます。ネタバレを含むのでご注意ください。

 

著者
モリエ サトシ
出版日
2013-02-20
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『星空のカラス』のあらすじ

『星空のカラス』のあらすじ
出典:『星空のカラス』1巻

 

主人公の和歌は、幼いころからプロ棋士だった祖父と対局するのが好きでした。碁盤の上では、どんなに無口な人とでも一手の深さでお互いの心の内を語ることができる、そんな「手談」に魅了されていたのです。

しかし和歌の母親は、家族を捨てて囲碁を選んだ祖父を憎んでいました。かつて祖母が倒れた時、祖父は彼女を置いて対局に出かけていってしまったのです。そのため娘には囲碁の世界に入ってほしくないと考えており、2人の間には確執があります。

ある日、和歌は大会に参加し、対局後の「検討」をしていると、そこにプロ棋士の鷺坂総司(さぎさかそうじ)が現れます。これまでは「純粋に対局が好きだから」囲碁をしていた和歌でしたが、「勝つために」囲碁をするという彼と出会い、彼女の意識も変わりはじめるのです。

囲碁をとおしてさまざまな人と出会い、夢であるプロ棋士になるため、和歌は家族との悪質や己の葛藤と戦っていきます。

 

『星空のカラス』の魅力1:囲碁にかける情熱

著者
モリエ サトシ
出版日
2014-05-20

 

年齢や性別にかかわらず、碁盤の上ではどんな人とも対等に会話ができる……和歌にとって囲碁は、母親の反対を押し切ってまで続けたい大切なもの。そして自分の居場所でもありました。

ある日彼女が街中でナンパに遭っていると、そこに総司がやってきて助けてくれますが、その際に彼がケガを負ってしまいます。フラフラになっている総司に「このまま連れていけ」と指示されたのは、病院ではなく日本棋院。実は大事な対局を控えていたのです。

ただ純粋に対局をすることが好きな自分とは違い、「勝ちへの強いこだわり」をもった総司の囲碁に、和歌は心を打たれます。

プロであるということは、ある意味命がかかっていて、勝敗がはっきりとつく残酷さもわかるシーンです。

 

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『星空のカラス』の魅力2:2人の主人公の恋愛

著者
モリエサトシ
出版日
2014-08-20

 

出会い方こそ特殊だったものの、和歌は総司の強さとプロ騎士ならではの姿勢に惹かれ、一方の総司も彼女の光るような才能に惹かれていきます。「ししょー」と呼び慕ってくる姿にはまんざらでもない様子。囲碁を通じて2人は徐々に距離を縮めていくのです。

そんな日々を過ごすうち、和歌は騎士としてどんどん遠くにいってしまう総司を見て焦り、

「私が生まれて初めて好きになったのは師匠だってこと、知っててね」(『星空のカラス』5巻より引用)

このように告げました。これを聞いた総司は「プロになって振り向かせろ」と背中を押すのですが……。

ある日、ライバル棋士から、「和歌と総司の祖父は同一人物」だと知らされてしまうのです。つまり2人は従兄妹同士。まったく知らない事実に戸惑います。

さらに和歌の母親も、総司には会わせないと拒絶体制になってしまいました。

ここから2人は数年間、会えない日が続きます。しかし和歌は「会えないけど、夢を共有してる」と信じ、プロになる約束を果たすためにひたすら実力をつけていくのでした。

総司への強い想いが、彼女を棋士として成長させていきます。

 

『星空のカラス』の魅力3:ライバルたちも魅力的!

著者
モリエサトシ
出版日
2015-02-20

 

総司の勝負心を揺さぶり続けているライバルのひとりに、兄弟子の南雲清一郎(なぐもせいいちろう)がいます。彼は生まれつき大病を患っており、長時間の対局ができないというハンデを背負っていました。

それでも、文字通り命を懸けて、彼は一手一手に全身全霊を注ぐのです。

総司は名人リーグで彼に負けると、それまで拒否し続けてきた祖父の棋譜を並べるようになります。葛藤を抱えながらも、自身が強くなるために壁を乗り越え、プレイスタイルを変えるほどの斬新な発想を得ることに成功します。

自分の信条を貫くことも大切ですし、違う視点を受け入れる勇気も大切。 総司と清一郎は、お互いを高めあえる最高のライバルなのです。

 

『星空のカラス』が無料で読める!

著者
モリエサトシ
出版日
2016-01-20

 

全8巻で完結している本作。終盤では和歌が大事な対局の前日に事故にあってしまい、病室で大泣きをします。そんな彼女を迎えにくるのはもちろん……。

勝ち負けのはっきりつくプロ棋士の世界の厳しさと、ひたすらに相手を想う純粋な恋愛を描いた本作。碁石を打つ音が聞こえてきそうなほどの緊張感と、キュンとする描写にあふれています。

スマホの漫画アプリ「マンガPark」で無料で読むことができるので、ぜひ試してみてくださいね。

 

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和歌の師匠である鷺坂総司の「鷺」は、囲碁用語で「白」を表しているそう。烏丸和歌の「烏」はもちろん「黒」を表しています。そんな2人が夜空を見上げ、碁盤になぞらえるシーンはほんとうにロマンチック!まさに囲碁と恋愛を融合させた本作屈指の名シーンだといえるでしょう。囲碁の詳しいルールを知らなくても十分に楽しめる内容なので、ぜひ読んでみてください。

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