『恋愛怪談サヨコさん』が無料で読める!最終回までの見所をネタバレ紹介

更新:2021.12.2

自身に800体もの幽霊を憑けている超霊感体質なサヨコ。そのせいで周りの人間を不幸にしてきてしまった彼女が、唯一その影響を受けない青年にひと目惚れします。霊たちの力を借りつつ、なんとか両想いになろうとアタックするドタバタ劇です。スマホの漫画アプリで無料で読むことができるので、ぜひチェックしてみてください。

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『恋愛怪談サヨコさん』が無料で読める!最終回までの見所を全巻ネタバレ紹介

 

地縛霊を自分に憑けて連れ歩いている、超霊感体質の少女サヨコ。その体質ゆえ周囲の人間を霊障で弱らせてしまうので、普通の人としての営みができなくなってしまっていました。友人はできず、家族とも離れ、ひとり孤独に生きているのです。

そんな彼女が出会ったのが、稲葉という青年。出会い頭にぶつかってしまったのがきっかけですが、言葉を交わすどころか、腕などに触れても彼は霊の影響を受けない力を秘めていました。

久しぶりに生きている人間とコミュニケーションをとったことから、つい稲葉に恋をしてしまったサヨコ。霊の力を借りながらあれこれと手を尽くし、なんとか両想いになろうと奮闘していきます。

ホラー漫画かと思いきや恋愛漫画で、恋愛漫画かと思ったらギャグ漫画……?そんな本作の魅力と見どころをご紹介していきましょう。
 

 

著者
関崎 俊三
出版日
2010-09-29
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『恋愛怪談サヨコさん』あらすじ

『恋愛怪談サヨコさん』あらすじ
出典:『恋愛怪談サヨコさん』1巻

800体以上の霊を自身に憑けているサヨコ。理由はわかりませんが、どんな種類の霊に憑かれても彼女自身は平気です。ただ除霊したり成仏させたりする力はないようで、ひたすら自分で背負うしかありません。

彼女と関わると普通の人間は霊障によって体調を崩してしまうため、家族とも離れひとり孤独に生きていました。しかし霊の悪影響をまったく受けない稲葉という青年と出会い、免疫の無さゆえか、つい一目惚れをしてしまうのです。

まずは彼の隣のアパートの隣の部屋にお引越し。稲葉と両想いになれるよう、霊たちの助けを借りながら奮闘していきます。

一方の稲葉も、当初はサヨコのことを「不思議ちゃん」かと思い引いていましたが、彼女のことを知っていくうちに徐々に惹かれていくのです。
 

見どころ1:サヨコさんが可愛すぎる!

 

嘔吐や気絶などの影響を周囲の人におよぼしてしまうため、これまで生きている人間とは一定の距離をおいて過ごしていたサヨコ。

しかしそれら霊障の影響をまったく受けない稲葉に出会い、これまで経験してこなかった自身の感情に戸惑います。彼を前にするとすぐ赤面してしまったり、それでも何とか話すきっかけを作ろうとしたりする姿はいじらしくて可愛いです。

恋愛感情を抱くこと自体が未経験だったため、純情そのもの。積極的に動こうとしても彼を目の前にすると素直になれず、一喜一憂します。人間の友達がいないため、少々常識に欠けているところもあり、突飛な行動をとってしまう時もありますが、それも稲葉を想うがゆえのこと。彼女に振り回される稲葉を見るのも楽しいです。

やっと普通の女の子のように恋をし、好きな人のことで頭を悩ませているサヨコのことを、彼女に憑いている霊たちも応援しています。

ギャグ要素も多く忘れがちですが、霊障のせいで友達もおらず、家族をも病気にしてしまったサヨコの状況は、本来であればとても辛いはず。それでもこれまでの悲しさや寂しさをすべて覆してくれるほど、稲葉の存在は彼女にとって大きいものでした。

 

著者
関崎俊三
出版日
2011-04-28
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見どころ2:サヨコさんが変態すぎる!

見どころ2:サヨコさんが変態すぎる!
出典:『恋愛怪談サヨコさん』1巻

 

恋をしているサヨコの姿は非常に可愛いのですが、稲葉が見ていないところで彼女がしている行為はまさに変態そのもの。

まず、2人は街で偶然出会っただけなのに、ひと目惚れをした彼女が最初に起こした行動が、アパートの隣室にお引越し。初っ端からストーカーの素質を感じますよね。ちなみにこれは、彼女に憑いている霊のひとりがリサーチし、住所をつきとめました。

サヨコは16歳で、一方の稲葉は貧乏大学生なので、年齢も立場も異なりますが、それでもなんとか親しくなろうとするのです。

新たな場所で生活を始めたサヨコが最初に霊たちに相談したのは、幽体離脱の方法です。その理由は、稲葉の「パンツの向こう側」を見たいから……。

そもそもなぜこんなことを思ったかというと、霊たちはサヨコの指示で、昼夜を問わず稲葉の部屋に侵入。寝顔や着替え、はたまたお風呂に入っていることなども様子を逐一報告しているのです。そうなると、彼のことを一番知らないのはサヨコ自身。つい羨ましいような嫉妬のような感情が沸いてしまったんですね。

そんな時、サヨコは偶然車にはねられ、臨死状態に。結果的に幽体離脱に成功し、怪我をしている自身の身体を放り出して稲葉の部屋に侵入します。初めて「パンツの向こう側」を見たその時、車にはねられた本当の身体は、鼻血を噴き出していました……。

裸を見たいという欲望丸出しの願いを叶えたサヨコは、その後もできるだけ稲葉の行動を把握し、行く先々で偶然を装って出会います。アパートの外でも接点を作れるよう努力する一方、彼の枕に自分が描かれた絵を仕込んで自分の夢を見せようとしたり、風で飛んできた彼のパンツを部屋に飾ったり、飲みかけのペットボトルを狙って間接キスをしようとしたり、さまざまな試みをするのです。

稲葉を想う気持ちの強さは病的で、やっていることもストーカー行為そのものですが、純情すぎる恋心を考えると、憎めません。

 

見どころ3:結末にむけてのまさかの伏線が面白い!

 

物語が進んでいくと、2人の関係は両想いへと変わっていきます。彼らの恋愛と、それを応援する霊たちのやりとりがギャグを交えながら進んでいくのですが、何気ない展開のなかでいくつかの伏線が出てきます。

ポイントとなるのは、「衝突事故」と、「虚無僧」という胡散臭い僧侶。

まず、サヨコと稲葉の出会いも衝突事故でした。自転車でバイト先へ向かっていた稲葉が、交差点を歩いていたサヨコと出会い頭にぶつかってしまったのです。その後、サヨコと稲葉はそれぞれ車とぶつかる衝突事故を経験します。

これらをとおして2人は何を手にしたのでしょうか。これはぜひ実際に読んで確かめてみてください。

そして虚無僧ですが、彼はお腹がすきすぎて倒れていたところをサヨコに助けられた男性です。登場するたびに食べ物関連のトラブルを起こしているのですが、その一方でサヨコや稲葉のことを手助けしてくれます。なんでもないことのように大事なことをポンポン言うのでご注目。

最終回にも登場する、本作のキーパーソンです。

 

著者
関崎 俊三
出版日
2012-07-27

見どころ4:『恋愛怪談サヨコさん』の最終回は6年後……

 

本作の最終回は、一気に6年後まで話が飛びます。このときサヨコは、霊を視ることができる能力を失っていました。

彼女にとって、霊は自分を孤独に追いやった存在である一方、かけがえのない友人でもありました。また霊たちにとってもサヨコは、疎まれるはずの自分たちを受け入れ優しい言葉をかけてくれる唯一の人間です。

この別れはお互いにとって悲しい出来事。生死を超えて想いあってきた絆を思うと、つい涙を誘われます。

最終回では、そんな悲しさを抱えつつも前を向こうとするサヨコの明るさと、相変わらずのちょっとズレた言動で、結局いつもどおりクスリと笑えるお話になっています。それも、どんな状況になっても変わらずにそばにいてくれる稲葉のおかげかもしれません。

背負った運命、偶然の出会い、人(霊)とのつながり……生きていくためには、たくさんの偶然のなかから唯一のものを見つけ、そこから大事な人やものを増やしていくものなのだと感じさせてくれるでしょう。

最後の最後もハッピーエンド。サヨコがこれからも幸せになれることを願ってしまいます。

 

著者
関崎俊三
出版日
2015-12-25
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恋愛漫画のようなギャグ漫画のような展開が心地よい『恋愛怪談サヨコさん』。たまにサヨに意図的におこなう霊的障害も見どころです。ぜひ彼女を見守る霊になった気持ちで読んでみてください。

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