週刊少年サンデーで連載が始まった『先生、好きです』。年齢=彼女いない歴の主人公は、教師になるのが夢でした。主人公の樋口は女子高の新任教師になります。生徒×教師の禁断の恋。そこで始まる純情ラブストーリーの見どころや魅力についてネタバレ紹介させていただきます。
『青空ラバー』の作者でもある、三浦糀の次なる作品、『先生、好きです』。エロありラブありの生徒×教師の禁断の恋が描かれます。さら過激な展開はこれだけではなく、2人の生徒が主人公の教師を取り合いという逆ハーレム展開も。
表紙からも分かるように、三浦糀は優しいタッチに定評がある作者です。しかしそこからは想像もできないような、目を引くエロシーンをしっかりと描きます。いきなりヒロインが自分の胸を触らせるのですから、ぶっ飛んでいます。
今回はそんな本作の見所を徹底紹介!ネタバレを含みますので、ご注意ください。
- 著者
- 三浦 糀
- 出版日
- 2018-03-16
女子高に新米教師として着任した主人公・樋口夕樹は、真面目な性格で恋愛経験はなく、鈍感なタイプ。熱意はあるけど空回りしてしまいがちで、生徒からハズレ担任と陰口されていることを聞いてしまいます。
しかし落ち込む樋口に、クラスで人気者のヒロイン市川がありのままの彼が好きだと告白してくるのです!
樋口は市川からの告白にどうすればいいのか分からず一人葛藤……。
そんななか授業中にもう1人、樋口のことが好きだと告白する生徒が出てきてクラスは大騒ぎ。2人の女子生徒から告白された樋口。
恋愛経験のない主人公・樋口は、教師としての立場も踏まえつつ、1人の男として真摯に彼女らの告白に返事をします。
果たして、未熟な彼らの恋路は一体どうなるのでしょうか。
樋口が好きな市川は、気持ちを前面に出して次々と行動に移していきます。授業中は積極的に発言したり、ノートを集めて職員室に届けたりと、あの手この手で樋口への接触を試みるのです。
しかし注目すべきところは、このような事をしてもまったくあざとさがないこと。むしろ一生懸命で健気な印象で、読んでいる方が応援したくなってくるキャラなのです。市川というキャラクターが本当に樋口のことを好きで、彼のために努力しているのが伝わってくるからでしょう。
しかしそんな市川は、自分からは樋口に積極的に接触するのですが、不意に彼から触れられると動揺してしまいます。このあたりから女子高校生らしいの精神的に未熟な様子や可愛げが見えてきますね。
「私から触る時は心の準備をしているからいいんです!」
(『先生、好きです』1巻より引用)
このセリフから分かるように、樋口に対してグイグイ積極的だった市川は、樋口に接触する前に必ず心の準備をしていたようなのです。
樋口だけでなく、おそらく毎回、本人もドキドキしていたのだと考えると、可愛くてたまりません。市川の積極性の裏に恐れが隠れていたのが感じられるシーンです。
他にも市川の友達から、最近鏡を持ち始めたことや、女子力アップアプリなどをインストールしたことが、間接的に樋口にばれてしまった時の照れるシーンも見所。
市川の言動、行動すべてに今後も注目ですね。
市川も可愛いですが、もう1人のヒロイン・渡辺も本作の見所。今までそんな素振りを見せていなかった彼女が、突然樋口の授業中に告白してくるのです。
当然クラスは大騒ぎ。困った樋口は放課後、渡辺を職員室に呼ぶことで騒ぎをおさめます。
職員室で渡辺と話す樋口。彼は彼女の気持ちには答えられないと、きっぱり断ります。それはやはり18歳未満との交際は、ルール違反という教師としての常識的な考えがあったからです。
だからといって渡辺は簡単には引き下がりません。彼女は成績優秀で定期テストも毎回学年トップということで、あっさりと樋口の常識的回答を論破します。告白を一度断られても落ち込むことなく、原因を解明し、反論していく渡辺は非常にクールですよね。
そんな渡辺が、なぜちょっと冴えない樋口を好きになったのか。
それは彼の人間性に惹かれたからでした。樋口はどんな夢も真剣に応援するお人好し。そのまっすぐさを、彼女はしっかりと見ていたのでした。
また、年齢という障壁のほかにも、渡辺は市川も樋口が好きだということ、ライバルの存在を知っていましたが、焦ることはしませんでした。
なぜなら渡辺には樋口とこの先何十年も生きていく覚悟があったから。しかも、なぜか既に将来樋口と付き合う前提で。このあたりが彼女の魅力ではないでしょか。マイペースでありながらも、高校生ながら何十年も先の覚悟を決められるのですから。
市川と樋口を巡って口論になるも、動じずに論破していく渡辺。そこには、樋口に対する愛情は誰にも負けない自信が感じられます。
市川とは違い、静かで確かな恋心をストレートにぶつける渡辺は、この先もマイペースに樋口攻略をしていくのでしょうか。
本作は、「生徒×教師」「元気っ子&クール」「三角関係」「未成年×成年」「女子高」といった青春要素が満載の王道ラブコメディー。
現実ではちょっとあり得ないかも?と思うシーンが出てきますが、それは男性だったら憧れる人が多いであろうシチュエーション、また、女性だったら思わず胸キュンしてしまいそうな内容。
読んでいるとどんどんその魅力に引き込まれていくのです。そんなの憧れシチュエーションが、ヒロイン・三浦糀によってエロかわいく表現されています。
夢のようなシーンが元気いっぱいヒロインの市川や冷静沈着なヒロイン渡辺たちによって繰り広げられているのですから胸キュンニヤニヤが止まりません。
- 著者
- 三浦 糀
- 出版日
- 2018-03-16
この作品は三角関係で物語が展開していきますが、ヒロイン2人の関係性は悪いものではありません。なので、言い争いなどはするものの、陰湿なケンカなどはせず、お互い正々堂々と恋をしていきます。
そんな、恋に一途なヒロイン2人に振り回されながらも真剣にその気持ちに向き合う樋口。果たして真面目な彼は、どんな答えを導き出すのでしょうか。
また、学生のストーリーならではの、爽やかな空気も魅力の本作。読んでいると自分の高校生活を振り返りたくなるような甘酸っぱい青春模様を楽しめます。
皆さんもぜひ『先生、好きです。』を読んで青春時代に立ち返ってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか。三浦糀によって描かれるエロかわいい青春ラブコメディーを読んでみてはどうですか。思春期特有の甘酸っぱさに浸りたいならぜひ本作をご覧ください。