累計発行部数100万部突破!シリアスからギャグまで得意な漫画家・水無月すうの注目作品「プランダラ」。数字に支配された世界が舞台の本作は、謎に満ちた展開にワクワクドキドキが止まりません。今回は登場人物の紹介を含め、17巻までネタバレ解説!
異世界を舞台に戦う少年少女や、世界そのものの秘密、戦争などをハードに描いたファンタジー漫画『プランダラ』。扱われるモチーフやテーマにはシリアスなものも多いですが、随所にはお色気やギャグテイストなエピソードも挟まれており、コメディやギャグ、シリアスと幅広いジャンルを得意とする水無月すうならではの作品になっています。
2018年2月にはアニメ化が発表、2020年1月~6月まで放送されました。ますますこれからが楽しみな作品を、この記事では主要登場人物と各巻の見所をご紹介します!
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2015-07-25
物語の冒頭から活躍するヒロインの1人。母の残した遺言を守り、5年もの間、1人で旅を続けてきた素直で優しい女の子です。すぐに泣き出してしまう泣き虫ですが、蛇を一撃で仕留めるなど野性味あふれる一面も。いざという時には強さを見せ、ストーリーが進むにつれ大胆な行動を取るようにも……!?
本作の主人公。7人いる「撃墜王」のリーダーであり、優しい性格の好青年。反面、普段は仮面を被り顔を隠したり陽菜のスカートを覗いたりと謎と変態行為の多い人物でもあります。戦闘能力は非常に高く、特に「撃墜王」へと覚醒した際には他の追随を許さない強さを誇ります。
鉄を操るバロットを持つ軍人で、階級は中尉。自らの強さを偽ってまで現場にこだわる信念を持ち、嘘を吐いたり信念を曲げることを嫌っています。冷静な表情や周りに対して厳しい態度を取るなどといったことから悪人のように見えることもありますが、実は正義感の強い男です。
リヒトーとともに旅をする褐色の肌を持つ女性。茶目っ気のある性格で、特にアルコールが入るとやたらと周りに絡むようなります。「撃墜王」の1人であり、人を過去にタイムスリップさせるなど、その力は特殊かつ強力なもの。リヒトーに対しては何やら思うところがあるようですが……。
特殊部隊に所属する少女で、「撃墜王」の1人。本来の性格は、誰も傷つけたくないと願う心優しい女の子ですが、「撃墜王」としてその能力を発揮するため、ある手段で「撃墜王」に覚醒させられてしまっています。一度打った弾は標的を仕留めるまで追い続けるという能力を持っています。
母を「アビス送り」で亡くした少女・陽菜は、5年もの間、あちこちを旅して歩いていました。その目的は、母の遺言である「撃墜王」という英雄を探すこと。山奥育ちで世間知らずな少女は、やがて辿り着いた町で「撃墜王」を名乗る人物に出会うのですが……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2015-07-25
物語の舞台となるのは、「数字」が人を支配しているという異世界です。この世界の住人はみんな体のどこかに刻まれた数字を持っており、その数字が多いほど身分が高く、少ない人は多い人に逆らうことができません。
そして、この数字はある「カウント」を示しており、上がったり下がったりします。何をカウントするのかというと、歩いた距離だったり女の子に振られた数だったりと、人それぞれ異なっています。カウントが増えればそれだけ力が増し、もしもカウントが0になると「アビス送り」となりこの世から消えてしまうため、人々はみんなカウントを稼ぐことに一生懸命でした。
そんな世界を1人旅する陽菜は、5年の旅を経て、ようやく「撃墜王」を自ら名乗る人物に出会うのですが、それは彼女のピンチを意味していました。
ストーリーの流れや設定部分にはシリアスな雰囲気が漂いつつも、物語の冒頭、陽菜が仮面男と出会うところでは、どこか英雄っぽい男にパンツを覗かれたるなど、テンプレのちょいエロ&ラブコメなシーンを見ることができます。この辺りは、作者ファンの方にとってはお馴染みのノリかもしれません。
この仮面男、1巻のラストでその名前が明かされますが、ファンタジー慣れしている読者なら冒頭でだいたい予想はできてしまうと思います。しかし、それを感じさせない迫力のある絵柄やテンポのよいストーリーはとても魅力的。また、ラストではちょっと意外なところもあるので、ぜひ手に取ってチェックしてみてください。
陽菜と別れたリヒトーが訪れたのは、女性軍人が統治をする町。この時、リヒトーは陽菜を助けたことが理由でお尋ね者になっていました。
そんなリヒトーを追撃してきたのは、バロットホルダーである軍人・ジェイル。リヒトーのカウントを上回る強敵の登場にリヒトーが取った行動とは……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2015-07-25
前巻で、ヒロインの1人である陽菜と出会ったリヒトーでしたが、意外にも陽菜とはあっさりお別れ。彼は1人、次なる町へとやってきていました。そこでリヒトーに追いついてきたのが、バロットホルダーの軍人・ジェイルです。
バロットとは、カウントを有したアイテムのこと。形状は様々で、陽菜は球体、リヒトーは剣の形のものを所有しており、刻まれたカウントが大きければ大きいほど強いアイテムとなります。そして、それを所有している人のことを指してバロットホルダーというのです。
リヒトーの持つバロットのカウントが5700なのに対し、追っ手のジェイルは何と12500。しかし、彼はカウントは900と偽っており、そのため、リヒトーも最初はジェイルのことを見くびっていました。その後のジェイルvsリヒトーのバトルシーンは、ジェイルの能力もあって派手で激しいバトルになっているので要チェックです。
さらに、本巻では、「アビスの悪魔」という謎の存在についても言及されています。「アビスの悪魔」とは、カウントが0になった人間が引きずり込まれるアビスから出てくる「空飛ぶ悪魔」のこと。この世界で飛行を研究することは禁忌なので、空を飛ぶということだけでも脅威であり、さらにそれが現れたところは全て焼け野原になるという恐ろしい存在です。
そしてそれが、リヒトーと別れていた陽菜の前に現れたのです。しかし、その姿はかなり意外なものでした。悪魔の正体を見ると、びっくりするのはもちろん、これからの展開がどうなっていくのか楽しみになることも間違いありません。
アビスから現れた「アビスの悪魔」。それは、現代の戦闘ヘリでした。戦いの主流が剣や弓矢の世界で、もちろん飛行機などはありません。明らかに場違いで、しかも圧倒的戦力のそれが攻撃をしてくるのですから住民はパニックに陥ってしまいます。
そんな中、リヒトーは戦闘ヘリのことを知っている様子で……。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2015-11-21
前巻で登場した戦闘ヘリ。飛行機どころか空を飛ぶ研究すら禁じられている世界で、それはまさに「悪魔」のようでした。そんな中、リヒトーはなぜか戦闘ヘリのことを知っているらしく、戦いの指揮をとることになります。
ここで明かされたリヒトーの新事実。それは、リヒトーが軍の大佐であったということでした。実はジェイルよりも階級が上という事実に、登場キャラ同様に読者もびっくりしてしまうことでしょう。戦闘ヘリとのバトルでは、空を飛ぶ術のないリヒトー側とヘリとの戦いはもちろん、ジェイルとリヒトーの協力態勢も必見。ちょっと前まで派手にぶつかり合っていた2人とは思えませんね。
さらに、本巻では謎の美女・田原水花も登場します。名前が明らかに日本人名の彼女は、リヒトーに続き2人目の撃墜王を名乗ります。現代的な拳銃を持っていたり、リヒトーとは顔見知りのようだったりと何かと謎の多い女性ですが、「機密保持」を理由に、戦闘ヘリを目撃してしまった軍人や住人を次々に始末していくというトンデモない女性です。しかしそこには、撃墜王としてのある秘密が隠されていました。
他にも、リヒトーの本名が「離人」だという事実や、彼の覚醒、そして撃墜王の秘密など、本巻では新事実がてんこ盛り!しかもさらに新たな謎が生まれるという見所満載の巻でもあります。
かなりハイテンポに様々なことが展開していくので、気が付けば最後まで一気読みしていた、なんてこともあるかもしれません。ぜひ時間のある時にじっくり読んでみてください。
戦闘ヘリの襲撃、水花やリヒトーの覚醒など様々な困難を乗り越えたジェイルでしたが、軍の総司令である父に呼び出され、あることを告げられていました。自らのカウントが減ることもいとわずリヒトーを庇いますが、結局、彼を連行することを余儀なくされてしまい……。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2016-04-21
前巻では、戦闘ヘリとの戦い、撃墜王の秘密、リヒトー達の正体と前巻ではいろいろな秘密が明かされましたが、同時にさらなる謎も生み出していました。そんな謎の真相が少し明かされるのが4巻です。
本巻では、何とジェイル達が300年前の世界にタイムスリップ。そこで起きた出来事が描かれていきます。300年前の世界は日本。軍学校やオーバーテクノロジーの謎の機械「議会(アルシング)」の存在など、異なる部分もありますが、見た目はほとんど現代日本になっています。
そんな世界でジェイル達は、軍学校の生徒として潜入することになります。そこで明かされたのは、300年前のこの世界では核戦争が起きていて、資源や食糧を奪い合う戦争が起きていること。そして、そんな戦争状態を一変させる機械「議会(アルシング)」を手に入れた日本が、核放棄と戦争禁止を実現させたものの平和にはならなかったことが明らかにされました。
「議会(アルシング)」というのは、多数決で決めたことを強制的に履行させるという未知の力を持った機械。この機械が一体何なのかは本巻時点ではまだ明かされませんが、この存在が世界に多大な影響を与え、リヒトー達のいる世界へと繋がっていくキーになりそうなことは間違いなさそうです。
300年前の話の導入部分という雰囲気もありますが、新たな真実や展開を期待させてくれる1冊になっています。
300年前の日本。軍学校に潜入したジェイル達は、そこで星の強奪事件に遭遇します。星というのは、軍学校の卒業のために必要な単位のようなもので、それが奪われるなんてとても無視できるものではありません。正義感に突き動かされたジェイルは、犯人を叩きのめすことにして……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2016-07-22
前巻に引き続き、300年前の世界で軍学校の生徒をしているジェイル達です。暴力をふるい他人から星を奪っていた犯人は、すがすがしいほどのゲスっぷりで、ストーリーの内容は暗め。しかし、そんなゲスっぷりに関してはジェイルの活躍で帳消しといったところでしょうか。
また、そんなシリアスな雰囲気からは一転、女湯を覗く離人というギャグとお色気なノリの事件も発生します。こういったギャップがストーリーの起伏を作り面白く感じられるのはもちろんですが、同時にちょっとした息抜きにもなっているのかもしれません。
また、本巻での注目は、主人公たちが「殺さない軍隊」目指すという点。300年前の日本は、軍人にならなければ生きていけないという生徒が存在するくらい枯渇した状況。軍人になるということはいずれ人を殺さなければならないということ。本人が望もうが望むまいが関係ないのです。しかし、敵との圧倒的な力量差があれば殺さないですむこともあるかもしれません。そういう意味での「殺さない軍隊」でした。
この辺りの話は、ジェイル達が本来暮らしている未来へと繋がっているような話をちらほら出てくるので、いろいろと推測しながら読むのも楽しいですね。
そしてもう1つ、忘れてはいけないのがナナの存在。未来ではジェイル達を300年前に飛ばした張本人ですが、本巻でも思わぬところで登場します。彼女の秘密もこれから明かされていきそうなので、ぜひチェックしてみてください。
ちなみに、過去編ではリヒトーよりもジェイルのほうが目立っていて、何となく主人公感があります。ジェイルが好きな方にとっては嬉しい巻ともいえるかもしれませんね。
ジェイルが出会った少女姿のナナ。ジェイル達がいた世界にも存在していたナナは、まったく違う300年前の世界がどのようにして300年後の世界へと様変わりにしていったのか、ジェイル達に教えてくれるのですが……。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2016-12-26
300年前の過去編もそろそろ核の部分に近付いてきた本巻。300年前の日本の情勢はかなりひどい状態だという雰囲気は前々から出ていましたが、本巻ではその辺りがさらに描かれ、予想以上に荒れ果てた世界であることがわかります。
そんな中で始まってしまった戦争。それは、深刻な食糧・資源不足の原因が増えすぎた人口にあるのであれば、人口そのものを減らせばよいという考えのもとに始まった「廃棄戦争」でした。前巻では、殺さないために強くなろう、と前向きに考えていたのに、そんな希望も打ち壊されてしまう辺りが絶望的です。
そして何よりリヒトー達撃墜王の誕生の秘密には注目です。撃墜王がどのようにして生まれたのか、また、300年前の世界と300年後の世界と、両方に存在している人物達は一体何者なのか……といった点にも言及されているので、ぜひチェックしてみてください。
全体的には、シリアスなストーリーが描かれている1冊になっています。とはいえ、途中でいきなり出てくる水着回など、シリアスな気分が一気に抜けるシーンもあって思わず笑ってしまうこともあるかもしれません。これまで小出しにされていた情報や謎などが一気に解決する1冊です。
始まってしまった戦争。突然の急襲に成す術のない軍学校の生徒達は、無抵抗のままに殺されていきました。そんな中、遂に撃墜王となった離人は、仲間を助けるために戦場へと駆けつけます。しかし、そこで待ち受けていたのは離人にとって非情な現実で……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2017-05-26
前巻で勃発してしまった「廃棄戦争」。ですが、以前に300年前のこの世界では、「議会(アルシング)」によって戦争放棄が締結されていたはずでした。それがなぜか破られてしまい、突然敵が襲ってきたのです。
抵抗する術なく、突如ピンチに陥ってしまう軍学校の生徒たち。そこに現れたのは撃墜王になった離人でした。ちなみに、戦いのシーンでは割とえげつない描写があったりするので、グロ系が苦手な人は少し注意してください。
撃墜王となった離人は、とにかく圧倒的な力を手にしていました。最初はその力を持って敵を殺さずに圧倒していましたが、敵側の策略によって、彼はとうとう人殺しをしてしまいます。
そのことがきっかけとなり離人はある決断をするのですが……。彼が一体どんな決断をしたのか、それはぜひ実際に読んでみてください。悲愴な決意に胸が痛くなること間違いなしです。
そうしてジェイル達は未来へ戻ることになるのですが、300年前の離人と300年後の陽菜との別れのシーンも必見。本巻は涙を誘うシーンが多いのも特徴ですね。
また、謎の多かったカウントという制度とアビス送りについてもその意味と誕生の秘密が描かれています。ギャグテイストのシーンもなく、シリアスな1冊ではありますが、物語における重要な情報がたくさん描かれている必見の内容です。
300年後の世界へ戻ってきたジェイル達。そして、離人の口から明かされるさらなる真実に、陽菜達は驚きとともに様々な感情を抱いていました。
そして、再び旅立とうとした離人の前に現れたのは、300年前の同級生で……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2017-08-26
300年前の過去編も終わり、本巻はまとめと息抜きといった感じでしょうか。前巻はシリアスな展開が続いていましたが、そのぶん今回はエロ系のサービスシーンがふんだんに盛り込まれている1冊になっています。
水着もあり、裸もありのお色気祭り。さらにギャグも満載で、前巻とのギャップが激しくていつもより笑えてしまうかもしれません。1冊の半分くらいを割いているので、思う存分楽しむことができるでしょう。もちろんそれだけではなく、過去へ行ってきたことで離人やナナの関係性が変わったり、ジェイルと父親がケジメをつけようとしたり、過去に行ってきたあとの話も描かれています。
一方で、続巻が気になる事件が起きたり、まだまだ謎も残っていたりと読者の期待感を膨らませるようなこともあります。息抜き巻とはいえ、見逃してはならない1冊です。
300年前から繋がる因縁、時を経て明かされる真実は、とても残酷なものでした。旅立とうとした離人を襲ったのは、かつて軍学校で生徒の星を奪っていた男・道安。離人と並々ならぬ因縁で結ばれている彼が取った行動の裏には、ある事実が隠されていて……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2018-02-26
300年前から続く因縁と、それに縛られている離人や道安にどこかもの悲しさや切なさを覚えてしまう本巻。道安とは、300年前に暴力で生徒から星を奪っていた男のことで、撃墜王の1人でもあり、さらに離人の天敵という立ち位置のキャラクターです。
離人の天敵であり何事も暴力でしか解決できないようなキャラクターですが、実はその裏には、離人に対するある思いがありました。その思いを明かすための1冊といっても過言ではなく、本巻ではやはりこの道安が最大の注目ポイントでしょうか。
また、300年前に学校の教員であったシュメルマンという男も再登場します。この男は、かつて離人達に「殺さない軍隊」を作ればよいと言っていた人物。その時点ではとても生徒思いのよい人物のように描かれていましたが、それもまた裏の顔。その本性は、捕えた陽菜達を薬で無理矢理に撃墜王にしてしまおうとするヤバイ人でした。
そんなキャラクター達の裏の顔が次々に明かされていく本巻は、まさに驚きの連続。そのなかでも、道安とと離人の関係性には感動できる部分もあるので、ぜひチェックしてみてください。
オリジナルバロットを過半数集め、さらにA組メンバーの目撃情報の真実を確かめるため、リヒトー達は王都へ潜入しました。
しかし、そこでは国王が殺され、国政を乗っ取られるという事件が発生しており……!?
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
- 2018-06-26
前巻まではシリアスで怒涛な展開が続いていましたが、それもまずはひと段落する第10巻です。ギャグやエロもふんだんに盛り込まれた本巻は、笑いどころもたくさん。特に陽菜は脱ぎまくりなので、そのあたりもぜひチェックしてみてください。
一方、王都では国のため、国民のために自らを犠牲にしている幼い女王シャルルが登場。彼女はまだ9歳という幼さながら、暴君としてその名を知られていました。しかし実は、それは全て国民のためにあえて悪くふるまっていただけだったのです。
そんな幼くも賢い彼女は、アラン大尉たちにとっては味方だったのですが、物語は思いもかけない急展開に……。
さらにリヒトーの前にも、予想もできないキャラクターが登場します。予想を覆す展開に次ぐ展開に、さらに新巻が待ち遠しくなること間違いなしです。
“瞬撃の撃墜王”時風は生きていた!王国民を地上に落とし、天空の王国をアビスの民の手に奪うべく時風は、王国に宣戦布告しリヒトーと対峙する!
時風が語る300年越しの「復讐」とは一体……!
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
死んだはずの時風が生きていた!
空間使いに捉えられていた陽菜を救い出した時風でしたが、彼はそのまま陽菜をさらってしまいます。
そして、その時風こそがアビスの長だという衝撃の事実が明かされます……!
その後、王国をアビスの手に収めようと画策する時風が王国に宣戦布告。王国とアビスとの戦争が始まりました。
時風の300年越しの復讐の全容が明らかにされ、物語は佳境へと突入します。
果たして、この戦いを制するのは……⁉シリアスで目が離せない展開です!
アビスが、アルシアへの侵攻を始める!
国内最強カウントが20万なのに対し 時風のカウントは50万。圧倒的カウントによって、一ヶ月後には、王国の約3割がアビス支配下となっていました。
一方リヒトーは時風から陽菜を奪い返そうと……⁉
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
アビスが王国への侵攻を進める第12巻!
アビスを率いる時風のカウントは、圧巻の50万!その圧倒的な力で王国の戦意を喪失させていき、戦いは起こさない時風。遂には王国の約3割を支配下に置くことに成功します。
そして遂に対峙するリヒトーと時風……!
さらに今巻では、ついに最後の撃墜王が!撃墜王の7人が出揃います。あの「クラスメイト」の正体も明らかに⁉
ますます激化するアビスvsアルシアから、目が離せません!
リヒトーを裏切ったペレを連れ戻すため、一人敵地に残って立ち向かったリィン。300年前の訓練により向上した戦闘技術で抗ったが、ペレを連れ戻すことはかなわず敗北してしまいました。
また、アルシアに反逆した時風は、シュメルマン元帥によりアビスの子供たちを皆殺しにされかけます!しかし、ジェイル率いるゲフェングニスの助けがあり、子供たちの命は助かりました。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
リヒトーたちを裏切ったはずのペレはリヒトーの本物のバロットを取り戻し、園原に託します。ペレは二重スパイとして暗躍していたのです!ペレの本当の裏切りが判明し、シュメルマンに殺されかけますが、リィンに助けられて生き延びます。
リィンにこれまでの経緯を説明している途中で、ペレは園原を追う閃撃を発見。強化クローンである新型撃墜王たちに追いつかれた園原は以前とは違い、自ら戦います。しかし、大勢の新型撃墜王たちによって窮地に追い込まれてしまします!
はたして園原に救いはあるのか!?ハラハラする展開の13巻です。
新型撃墜王に蹂躙される園原の危機に駆け付けたのは、なんと道安武虎です!道安のカウント約10万を大幅に上回る新型を複数相手にしなければいけない状況ですが命を懸けて助けにきたのです。道安の園原への想いが明かされるのでそこも見ものです。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
また、伝説のバロットを手にしたリヒトーが最強の力を取り戻します!
そして、「閃撃の撃墜王」リヒトー=バッハと、「重撃の撃墜王」道安武虎の二人の戦友が300年の時を経て、再び共闘することとなります!
物語が好転してきたところ、時風はしゅめるまんの殺意に支配され、リヒトーの前に現れます。
闇落ちしてしまう時風、リヒトーとの一騎打ち…今後の展開も大注目です!
シュメルマンたちとの勢力差を覆すため、そして自分の信念を貫くためにジェイルはひとり王都へと赴きます。
5000人vs1人という圧倒的戦力差の戦いが始まります!
決意をナナに伝えるジェイル、それを聞いたナナはジェイルを止めるべく王都へと向かいますが、ジェイルを止めることができませんでした。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
元四大大将アブサイェット=ブレーミャの助力を得たジェイルは、撃墜王のバロットを手にします。
最終的にカウントで全てが決まることに不服があるジェイルの意思によりバロットなしの拳と拳のぶつかり合いでロベールとの決着をつけます。
アツい戦いの最後、二人の対話まで心が震える一冊となっています。
風帝ロベールは、ジェイルと同じく総司令に育てられたことがわかります。
そして、愛情がジェイルに多く注がれていたことで寂しく感じてしまっていたことも語られます。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
ジェイルとロベールの戦いが終わり、シュメルマンに対抗する戦力を得たリヒトーにより開戦宣言が行われ、最大の戦いがここから始まります。
残すは時風との最終決戦。クライマックスへと向かう今後の展開が気になります!
17巻はロベールの戦いから始まります。松葉杖状態で戦い続けるロベールでしたが、窮地に追い込まれてしまいます。しかし。ここで強力な助っ人が登場します。
それが、雷帝・ライトニングと水帝・シャロウです。
死んでしまったかのように思われた2人でしたが、仲間のピンチについに登場しました。
- 著者
- 水無月 すう
- 出版日
後半は、リヒトーvs時風の戦い。
激闘の中、リヒトーと時風は共にシュメルマンの殺意に支配されてしまいます。
その戦いの最中、二人の過去について語られます。血のつながらない二人が兄弟になった理由や、絆の深さが明らかになります。
300年前に二人がした約束「もしもう一度僕らが殴り合うようなことがあれば その時は…お互いの幸せを…心から…願っている時だけだ…」
その固い約束のため、互いの幸せを願うからこそ、自分を殺させようとしている。そんな切ない戦いが描かれます。
リヒトーと時風、二人の戦いはどのように決着するのか。目の離せない状況が続いていきます。
いかがでしたか? 作りこまれた世界観と、コメディ、お色気、シリアスと三拍子そろった作風は、他にはあまりありません。盛りだくさんな作品を読みたい方は、ぜひこの作品をチェックしてみてください。
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本作は「ヤングアニマル」で連載中されている水無月すうの作品。村を襲う凶暴な魔物を鎮めるために主人公が生贄となるのですが、彼女は魔物が嫌がるほどの足のくささ。グルメ漫画なのにグルメしない、異色すぎるファンタジーグルメギャグ漫画です。 今回の記事では、そんな本作の魅力をご紹介していきます。スマホの漫画アプリでも無料で読めるので、気になった方はそちらから試してみてはいかがでしょうか?