最強の魔法使いによる転生後のストーリーを描く「失格紋の最強賢者」。俺tuee系ならではの圧倒的パワーの迫力、話題の「転生モノ」という設定など、キャッチーな内容の作品です。 この記事ではそんな本作の魅力を全巻ご紹介していきます。スマホアプリで無料で読むこともできるので、気になった方はそちらからもどうぞ!
修行を重ねて「賢者」とまで呼ばれた世界最強の魔法使いが、更なる高みを目指して転生し、新たな世界で大いに力を振るう物語「失格紋の最強賢者」。
「小説家になろう」から生まれた転生ファンタジー小説ですが、そんな本作のコミカライズ作品です。転生前後で魔法に対する価値観がまったく変わってしまった世界で、魔法戦闘に特化した紋章を手に入れた主人公。世界が変わってしまった謎を解くために、新たな人生を歩み出します。
今回は、そんな本作の魅力を全巻紹介していきます。
- 著者
- 進行諸島
- 出版日
- 2017-12-13
まず本作の見どころとしては、主人公である賢者が転生した姿、「マティアス=ヒルデスハイマー」による圧倒的な強さがあります。この世界では、魔法使いはみなそれぞれ「紋章」を授かり、紋章に応じてそれぞれの特性を持った魔法をあつかうことができるのです。
転生前の彼が授かっていたのは、戦闘には不向きな補助魔法を得意とする「第一紋」でした。それではいずれ襲ってくる魔族の脅威にうち勝つことができないと考えたマティアスは、さらに戦闘向きの紋章を授かるために、転生する道を選ぶのです。そして、彼が転生後に授かった紋章は、「第四紋」と呼ばれる近接戦闘に特化した紋章でした。
これによりマティアスは目的としていた戦闘特化の魔法をあやつることが可能となりました。元々、世界最強であったマティアスが戦闘特化の魔法を使えるようになったことで、転生後はもはや敵無しとなったのです。また、近接戦闘特化の魔法を得たことで、剣術についても類まれなる強さを発揮することになります。
そんなマティアスは、誰を相手にしても勝利を収めることができるため、その圧倒的な強さにより周囲を驚かせることになるのです。いわゆる俺tuee系主人公の典型といえますが、その清々しいまでの無敵感が読んでいて心地よく感じられます。
こうした主人公の頼もしさによって、作品としての安心感が生まれているといえるのではないでしょうか。
本作はテンポのよい展開も魅力のひとつです。マティアスの強さについてはご紹介した通りですが、それにより戦闘のテンポはきわめてスムーズなものとなっています。
誰を相手にしても無類の強さを発揮するので、戦いそのものが安定しており、安心して読むことができるのです。また、その他のキャラクターが戦う場面についても、マティアスによる事前の準備や、サポートなどが功を奏すことが多くあります。これにより、マティアス自身の戦いでなくとも、読んでいてストレスのかからない安心感があるのです。
そんな主人公が最強の魔法使いであったという展開を存分に活かすことで生まれる、快適なテンポが本作の魅力だといえるでしょう。
ストーリー全体の展開も、同様にハイテンポが維持され続けます。元々最強の魔法使いが転生した姿であるマティアスですが、転生後の世界での設定はさらにその最強ぶりが助長されることになるのです。
マティアスが転生してまで得た第四紋ですが、タイトルにもある「失格紋」と呼ばれ、のちの世界では蔑まれるようになっていました。しかしそれ自体が悪いという訳ではなく、人間達が持つ魔法についての知識が、衰退したことが理由。
そのため、序盤から身内にまで見下される戦闘特化第四紋ですが、マティアスにはうってつけ。逆境を意にも介さず魔法を駆使して実績を残し、驚異的な速度で躍進していきます。
読者としては、主人公が一足飛びで社会的地位を高めていくので、もたついた展開に対するストレスがありません。どんどん進んでいくストーリーに引き込まれること間違いなしです!
登場キャラクターも多くの魅力に溢れていますが、今回は登場する女性キャラクターに注目していきます。本作に登場する女性キャラクターのなかでも、王立第二学園でマティアスの同級生となった「ルリイ」と「アルマ」は、代表的なキャラクターといえるでしょう。
彼女達は、マティアスが学園に入学する際に出会った少女達で、ルリイは「栄光紋」と呼ばれる第一紋(マティアスが転生してでも捨てたかった紋章)、アルマは「常魔紋」と呼ばれる第三紋を持っています。
ルリイは大人しい性格で、他人に対するアプローチも控えめな印象の人物です。ですが、彼女の得意とする補助魔法はパーティの支えとなることも多く、優しい彼女の人柄が強調されます。男性であれば守ってあげたくなることまちがいなしですね。
対してアルマは、いつも元気で前向きな性格の女の子。戦闘についても、弓に魔力を付与して攻撃に用いる戦法を得意とし、積極的なアタッカーとして活躍することができます。しかしそんな強い一面だけでなく、時折見せる弱さが、明るい彼女の魅力をさらに引き立たせるのです。
他にも多くの女性キャラクターが登場しますが、いずれもメインの彼女達に劣らない魅力を持っています。ぜひご自身の目で確かめてください。
- 著者
- 進行諸島
- 出版日
- 2017-12-13
第1巻は、賢者がマティアスとして生まれ変わった転生から始まり、ヒルデスハイマー家の身内をその才能で圧倒する様子からスタート。
そこで第四紋の力を存分に活用したマティアスは周囲に認められ、強いものこそ正義、という風潮のある王立第二学園の入学試験を受けようとします。そしてそこで後に同級生となる少女ルリイ、アルマと出会うのです。
彼女達とともに入学試験に臨んだマティアスは、常識はずれの成果を残し、無事に入学することとなったのでした。
そんな第1巻の見どころは、入学試験でのマティアスの活躍を描くシーンでしょう。まったく危なげなく筆記、実技をクリアしてく彼が、剣術の試験として騎士団長と戦い、難なく勝利を収める場面は、圧倒的な爽快さです。最強賢者の実力を思う存分に描いた一幕といえるでしょう。
- 著者
- ["進行諸島", "肝匠&馮昊(Friendly Land)"]
- 出版日
- 2018-03-13
ルリイ、アルマとの学園生活が始まる第2巻です。圧倒的な実力を見せつけ、特待生として入学したマティアスが、学園のさまざまなイベントに臨みます。ルリイ、アルマとともにパーティを編成し、ダンジョンに挑んだり、同じ魔法学園である第一学園との対抗戦に挑んだりなど、さまざまなできごとが起こります。
マティアスによってそれらのイベントがどう解決されていくのかというところも、引き続き注目していきましょう。
そんな第2巻最大の見どころは、第一学園との対抗戦です。対抗戦では第二学園の教師陣はもちろん、マティアスさえも予期していなかったあるできごと、魔族に関わる問題が発生します。そんな魔族に対しても、マティアスの頼もしさが存分に発揮されることとなるのです。
変わらず安心感のある戦いが続きますので、マティアスの強さに酔いしれたい方は必見の内容といえるでしょう。
ルリイ、アルマとのダンジョン探索から始まる第3巻です。3巻では、マティアスが彼女達を鍛えるためにダンジョンの深層部に向けて攻略を続けます。
相も変わらず、最強賢者としての力を存分に振るって、階層ボスすら何のそのといった勢いで、攻略を続けるマティアス。そんななか、今度は2人の魔族が王都を襲撃してきます。
果たして、マティアス達は敵を退け、王都の危機を救う事が出来るのでしょうか。
- 著者
- ["進行諸島", "肝匠&馮昊(Friendly Land)"]
- 出版日
- 2018-06-13
そんな第3巻の見所は、マティアスによるダンジョンの階層ボス討伐でしょう。これまで、その魔法戦闘技術によって危なげなく攻略を進めてきた彼ですが、階層ボスともなるとなかなか簡単にはいかなくなってきました。
転生して成長しきっていない彼にとっては、階層ボスの攻撃はかなりの脅威の様子。そんな相手に、技術と経験によって対等以上に戦う彼の戦闘は、見応え抜群のものとなっています。
どのような手段で勝利を収めることが出来るのか、注目です。
引き続き、魔族との戦いが続く第4巻です。本巻ではマティアスによって撃退された魔族の片割れであるデシリルと、ルリイとアルマの戦いから始まります。ルリイとアルマの2人は、エンチャントされたアルマの弓矢で少しずつダメージを与え、その度に逃げるというヒットアンドアウェイ戦法を駆使し、うまく立ち回っていました。
そんな2人の元に、マティアスが到着。危なげなくデシリルを倒す事に成功します。そして3人は魔族を退けた功労者として、国王からそれぞれ褒美を受け取る事になりました。
- 著者
- ["進行諸島", "肝匠&馮昊(Friendly Land)"]
- 出版日
- 2018-09-13
そんな中、マティアスは国内のダンジョンの情報を求め、出来る限り多くのダンジョン攻略を目指す事に。と、話をしている最中、マティアスは国王の席の近辺で、映像と音声を魔族に送っている魔法の存在を感知し、これを撃退します。これによって魔族の居場所を逆探知した彼は、目標地点までの移動手段として、伝説の暗黒竜イリスを乗り物として使おうと考えるのです。
彼らは、目的地へ向かいます。そこでは予想通り魔族が網を張っていたため、イリスの存在は気付かれてしまったようでした。ですがマティアスは、構わず魔族の支配した村に攻め込み、魔族を打ち倒す事を考えます。3人は無事に魔族を打ち倒す事が出来るのでしょうか。
そんな本巻の見所は、イリスの登場シーンです。転生前のマティアスを知る希少な存在として登場する暗黒竜イリスですが、その内面はなんとも憎めない気弱な性格。そんなイリスに対し、伝説の存在と考えていたルリイとアルマの2人が恐る恐る接する様子が、なんともコミカルで楽しい場面ではないでしょうか。
魔族との戦いの激しさが目を引くシーンからスタートした第5巻。あわやトドメをさされそうなところか、と思わせておいて、やはりその強さは圧倒的です。
片腕を切り落とされてもすぐに復活し、魔族からの攻撃をやすやすとかわすマティアス。そして最後はまさかすぎる協力な力を見せつけてトドメをさすのでした……。怖い。
- 著者
- 進行諸島
- 出版日
- 2018-12-13
そんな5巻ですが、その一件が落着し、イリスが人間になるシーンがひとつの見所といえるでしょう。メスの竜だったイリスは、人間に変身するとマティアスたちとほぼ変わらない年齢の可憐な少女だったのです。
可愛い、しかもマティアス的には移動に便利という魅力も持つイリス。彼女が加わり、さらにパーティーは賑やかになっていきます。
その他にも、第一学園と第二学園の再対抗戦、魔石を得るために、魔物を召喚することにしたマティアス一行の総会なバトルシーンなども見所。コミカルにサクサク進んでいく展開ながら、王道の面白さをおさえた本作の魅力がしっかりと感じられます。
いかがでしょうか。最近ブームになっている「転生もの」である「失格紋の最強賢者」。主人公が無敵の強さを誇るので、安心して読むことができます。爽快な物語が読みたい方は、ぜひ手に取ってください!