かつて「神」として人々から讃えられていた戦士たち。しかし時代は移り変わり、やがて彼らは「獣」へと堕ちていくのでした。そんなダークファンタジーな漫画が、本作『かつて神だった獣たちへ』です。スリリングなのに切ないバトルアクションの面白さを、ここでは全巻分ご紹介しましょう!ネタバレを含みますので、ご注意ください。 2019年7月からは待望のテレビアニメが放送開始!
漫画『かつて神だった獣たちへ』は、めいびいによって「別冊少年マガジン」で連載されています。
兵器として改造された戦士「擬神兵」との戦いが描かれており、激しいバトルシーンとリアリティのある心情描写が人気を集めています。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2014-12-09
また本作は、2019年にテレビアニメの放送が決定しました。声優には、小西克幸・加隈亜衣・中村悠一がキャストされています。ダークファンタジーな世界観がどのように映像で表現されるのか、非常に楽しみな作品といえるでしょう。アニメ放送開始日は2019年7月1日からです。
本記事では、その魅力を全巻分ご紹介。ネタバレを含みますので、気になる方はアプリでご覧ください。
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禁断の技術によって、圧倒的な力を与えられた異形の戦士「擬神兵」。彼らは長きにわたったパトリアの内戦を終結に導き、「神」と称えられていました。しかし、平和な世の中にそぐわぬ彼らの姿と力を、人々はしだいに疎むようになります。そして、彼らはいつしか「獣」と呼ばれるようになったのです。
そんな擬神兵たちを殺し続ける、1人の男がいました。名はハンク。彼もまた、「ウェアウルフ」の力を持った擬神兵だったのです。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2014-12-09
本巻の見所は、擬神兵たちの抱える苦しみです。
内戦時はその圧倒的な力を振るって活躍し、英雄扱いされていた彼ら。しかし平和になったとたんに「獣」呼ばわりされ、厄介者扱いされるようになったのです。人の心を失い、それぞれの苦しみを抱えながら、彼らは生き続けます。
そんな彼らの苦しみを終わらせるため、同じ擬神兵のハンクが彼らと壮絶な戦いをくり広げるのです。それを見て、ハンクに殺された擬神兵の娘・シャールは、父がなぜ殺されなければならなかったのかを知るようになり……。
擬神兵たちの悲痛な叫びに、きっと心が打たれることでしょう。
戦争終結と同時に殺されるはずだった擬神兵たちを解き放った男・ケイン。彼の目撃情報を入手したハンクたちは、蒸気街ホワイトチャーチに向かいます。
そこで起きていたのは、貧民街の住人を狙った連続殺人。ケインの仕業かと思われましたが、実は街の中にもう1人の擬神兵が潜んでいたのでした。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2015-06-09
本巻では強敵・ケインが登場。内戦時には擬神兵部隊の副隊長として、隊長だったハンクとともに戦っていた擬神兵です。終戦間近になり、擬神兵を作り出した技術者・エレインが擬神兵たちを殺そうとしたのを阻み、彼らを解き放ったのでした。
「ヴァンパイア」の力を持つケインは、擬神兵のなかでも別格の強さで、ハンクが相手になっても一筋縄ではいきません。力のみならず知略にも長けており、ハンクたちは翻弄された末、絶体絶命のピンチに陥ります。
そして、ラストではとんでもない事態が発生……注目です!
ホワイトチャーチでの惨劇から1年。ケインは擬神兵を率い、戦後の世の中に不満を持つ人々を集めて自由国家・新パトリアを創り上げていました。
一方、ハンクと離れ離れになってしまったシャール。彼女は、パトリア政府によって新設された擬神兵討伐部隊「クーデグラース」とともに故郷の村を訪れていました。
村の周辺に出現したという擬神兵。なんとそれは、ハンクが殺したはずのシャールの父親だったのです。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2015-12-09
本巻の見所は、シャールが擬神兵である父・ウィルと対峙するシーンでしょう。
かつてハンクによって殺されたはずのウィルでしたが、彼は不死の竜「ニーズヘッグ」の力の持ち主で、その驚異的な生命力で生き長らえていたのです。しかし、完全に理性を失い、人や家畜を喰らって腹を満たすだけの「獣」に成り果てていました。
村人たちからの心無いまなざしや言葉を受けながらも、シャールは父を止めるため、ハンクの使っていた「神殺しの弾丸」を愛銃に込め、立ち向かっていきます。
感動的な結末は、必見です!
地獄の番犬ガルムの力を持つ擬神兵・ロイとの戦闘で劣勢となっているハンク。ウェアウルフの力を解放しても、戦況を覆すことができません。
窮地に陥った彼の前に現れたのは、クーデグラースとともに彼を追ってきたシャールでした。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2016-08-09
本巻の見所は、恐怖と戦うハンクの姿です。
これまで「心無くした者は仲間の手で葬る」という誓いを胸に、擬神兵たちを手にかけてきました。しかし、ホワイトチャーチでの出来事をきっかけに、力を使うときに自我を保てないようになってきていたのです。
いつしか完全に「獣」となり、誓いを果たす資格を失うことを、ハンクは恐れていました。彼はその恐怖を、再会したシャールに打ち明けます。
俺を殺して…くれないか
(『かつて神だった獣たちへ』4巻より引用)
その願いにシャールは何と答え、そしてハンクはどのような行動に出るのか、注目してください!
新パトリアによって要塞と化した都市・ボルドクリーク。その攻略を命じられたクーデグラースですが、「ケンタウロス」の擬神兵・マイルズを相手に苦戦を強いられます。
討伐隊に同行するハンクが対抗策を講じますが、マイルズの力は昔よりも向上しており……。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2017-02-09
本巻では、新パトリアとの本格的な戦いが始まります。
ケンタウロスの力を持つマイルズは、弓矢の名手。離れたところから正確に兵士たちを仕留めます。さらに機動力を活かして、単騎での突撃でも猛威を振るうという難敵です。
さらに擬神兵としての能力も上がっており、ダメージを与えてもすぐに自己再生してしまう不死身に近い状態で、なかなかつけ入る隙がありません。これに対し、ハンクは天候と地形を利用した作戦で挑みます。
再び戦争が始まり、激しさを増す戦いに、どんどん引き込まれること間違いなしです!
ボルドクリークの戦に乗じて、南部パトリアを手中に収めた新パトリア。劣勢となった北部パトリアは、ケインの持ちかけた和平案を飲まざるを得ず、戦争はあっけない幕切れとなるのでした。
一方、クーデグラースを離れたハンクとシャール。人がいなくなった町で、「ドッペルゲンガー」の擬神兵・ロビンと出会うのでした。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2017-09-08
本巻では、ケインが独壇場ともいえるほどの動きを見せます。
ボルドクリークでは、さらに強化した能力でハンクを寄せ付けず。さらに、住民を使ってクーデグラースを苦しめます。
ところがボルドクリーク要塞は、実は囮。戦力を引き付けて、その隙に南部パトリアを落とす狙いがあったのです。これによって、新パトリアは圧倒的優位に立ちます。
さらに擬神兵に関する研究もおこなっている様子。ドッペルゲンガーのロビンの能力を利用して、研究を進めようとするのです。
次々と成果を挙げていくケインの手腕に、敵ながら思わず感心してしまうことでしょう。
ロビンから受け取った情報により、擬神兵が生み出されていた研究所「エコール」を訪れたハンクたち。ケインがここで、擬神兵の研究に関する何らかの情報を入手したはずだと、廃墟となった施設内を調べます。
すると突然、幽霊のような人影が現れて……。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2018-03-09
本巻では「エコール」を調査したハンクたちが、さまざまなことを知ります。
研究施設の、処分しきれていなかった調整槽のなかで生き長らえていた、かつての被験者。その能力は、彼の見聞きした出来事を再現するというもの。再現のなかには、ケインがエレインの残した技術の一部を手に入れたことがわかる光景もありました。
ケインが擬神兵の技術を利用して何をなそうとしているのか、その一端がわかりますので必見です!さらに擬神兵の謎に関係する重要なものも登場するので、そちらもお見逃しなく!
擬神兵研究施設「エコール」。そこで目を覚ましたシャールは、神の声を聞きます。
そんな彼女と同じように神の声を聞き、その声に導かれるように多くの擬神兵を生み出した天才・エレイン。そんな彼女とハンクの間には、何やら深い関係があるようで……。
ハンク、そしてエレインの過去が明かされていきます。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2018-08-09
激しい内戦を経て、少年時代のハンクは1人、街をさまよっていました。家族も、財産も、そして記憶も何もかもを失っていた彼。そんな彼の前に現れたのが、同じく戦争孤児となってしまったエレインでした。記憶を失っていたハンクに名前を与えたのも、彼女です。
やがてエレインは孤児を集めて、指揮をとるようになります。そんな彼女の噂を聞きつけて、ある教会に声をかけられるのです。そして彼らは、エレインとハンクの2人に勉学を学ばせます。しかし、彼らがそうした指導を受けさせられるのには、ある理由があったのでした。
ここで2人は、後の重要人物と出会います。それが、ケインです。やがて3人は親友の関係になっていきます。
そんな3人の関係は、一体どこですれ違ってしまったのでしょうか。そして、怪しい教会の真の狙いとは……。謎多き存在・エレインの過去が明らかになる、注目の一冊です。
教会での生活は終わりを告げ、それぞれの道を歩み始めたハンクたち。一人前の研究者へと成長したエレインですが、自らの研究に疑問を持ち、苦しい毎日を送っていました。
そんななか、ハンクの出征の知らせが届いて……。過去を紐解く「エコール編」、ついに完結です。
かつて神だった獣たちへ(9) (講談社コミックス)
2019年02月08日
神の声を出すという石・ソムニウム。その石と出会ったことで天啓を得たエレインは擬神兵を完成させ、それを完全なものとするために実験体を集め始めます。健康な体、そして精神力を兼ね備えた体を、彼女は欲していたのです。
しかし、そこに運ばれてきたのは、戦場で重傷を負ったハンクで……。
本巻では、ケインが父親を恨むきっかけになった出来事も明かされています。彼の父は大統領選に立候補していた人物でした。そんななか、ケインの母親が亡くなります。しかし父は悲しみに暮れることなく、選挙のために名門の家の生まれの娘と再婚をするのです。
その力を利用し、彼は大統領選に当選。しかし、その地位に就いてからも、戦争に勝つためにはどこかの街が滅びようと、意に介さないのでした。そんな父に、ケインは恨みを抱くようになっていったのです。
最初はただ仲のよい関係であっただけのエレイン、ハンク、ケイン。しかし、運命が彼らの仲を引き裂いてしまうのです。この過去編を通して、擬神兵が兵器となった理由も明らかにされます。一体悲劇は、どうして生まれたのか。ぜひ本巻でも届けてください。
あるところに、小さな鉱山街がありました。そこはひとりの男が自らの財を投じて築き上げ、そこにすべてを注ぎ込んで出来た場所でした。
彼は鉱山を守るために労働者たちと争うことも多々あり、彼らに強欲者、守銭奴と言われながらも山を守っていたのでした。
しかし男はある時街を去り、 娘にその場を託しました。そして返ってきたときには擬神兵に変わり果てており……。
- 著者
- めいびい
- 出版日
- 2019-07-09
10巻でハンクとシャールがやってきた鉱山街。そこは擬神兵グリフォン、そしてそれを操る強欲な鉱山主によって支配されていました。
その仕組みを変えるため、グリフォンを殺そうと動いていたのが、ギャングを率いるファーンという女性でした。実は彼女、かつてはこの町の鉱山主、そして今は擬神兵グリフォンとなってしまった男の娘なのでした……。
10巻は、運命に翻弄された父娘の話が描かれます。もはや人ではなくなってしまったものの、父であったグリフォンを殺せないファーンに対し、ハンクは自分が仕留めると提案します。
彼女の葛藤や、争いながらもかつての鉱山主を慕っていた労働者たちの話に胸が痛みます。
しかし、やるせない気持ちになるのはハンクたちだけではないようで、アラクネもこの情勢に疑問を持っているよう。その描写が果たして11巻にどう繋がってくるのでしょうか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
今後の展開から目が離せない『かつて神だった獣たちへ』、ぜひチェックしてみてください。