やわらかで心温まる作風が、ファンの心を掴んで離さない緑川ゆき。今回は彼女の描く、ファンタジックでミステリアスなストーリー、優しい無二の世界に触れていただける5作品をご紹介します。
そんなそれぞれの気持ちで胸がいっぱいになるようなストーリーですが、用心棒として夏目の傍にいる「ニャンコ先生」と呼ばれる斑の招き猫の形をした妖がコミカルで、気軽に読める良いアクセントになっています。
- 著者
- 緑川 ゆき
- 出版日
- 2005-10-05
短編集に収められた読み切りのため、緑川作品の入門にはうってつけの作品です。狐面のギンとコロコロ表情が変わる蛍。毎年成長する姿を見せる蛍と、出逢った頃からほとんど姿の変わらないギン。住む世界の違いをさりげなく表現する二人の対比が絶妙です。お互いに触れたいと思う心と、絶対に触れないでという願いが、どちらもヒシヒシと伝わってきます。
- 著者
- 緑川 ゆき
- 出版日
- 2003-07-05
作品中で超能力を持つ人物は辛島の他に1人しか登場せず、しかも仲間ではないため、辛島の孤独さと異質さが浮き彫りになっています。
- 著者
- 緑川 ゆき
- 出版日
- 2008-05-15
国吉喜一は帰り道、川で探し物をする優等生の池田吾郎に遭遇します。その探し物である生徒手帳を拾った女生徒の室園は、中に書いてある殺人計画を見てしまい、返すわけにはいかないと二人に言い放ちます。「邪魔するやつは許さない」と本気の目で言った池田が気になり、国吉は室園と協力し様子を探ることに。
- 著者
- 緑川 ゆき
- 出版日
- 2002-06-05
西洋風のファンタジーですが、魔法は存在しない世界のため、ストーリー自体はミステリー要素が高いです。セツ以外のキャラクターがそれぞれ秘密を抱えており、ルカの手がかりを探ることで少しずつその秘密も暴かれていくのがわくわくします。
- 著者
- 緑川 ゆき
- 出版日
- 2002-12-05