愛ゆえに年下の子供相手につい意地悪してしまうメイドと、初心なために年上女性にいいように遊ばれてしまうショタ。そんなオネショタ好きには堪らないシチュエーションが魅力『ぼっちゃまは今日もイジられる』。 年上女性からの強烈なイジりによってあわあわする姿が可愛い男の子、ワタルと、そんなワタルで遊びながら、時折好きすぎて暴走してしまうメイド、ホカノ。2人の愉快でちょっとエッチなノリが魅力の本作を、今回は紹介していきます。
概要説明でもお話したとおり、本作はメイド・ホカノと、ショタぼっちゃま・ワタルの掛け合いが魅力の作品です。
ホカノはワタルの家に仕えるメイド。本来はおぼっちゃまであるワタルに対し、敬意を払わなくてはなりません。
しかし、彼女はワタルの両親が不在の際、彼に対してはまったくと言っていい程、敬うといった言動が見られなくなります。そして、ここぞとばかりに露出の多い恰好で家をうろついたり、あからさまにワタルに対して性的なアプローチを繰り返したりするようになるのです。
- 著者
- ヨウハ
- 出版日
- 2016-09-27
これだけを聞くと、ホカノというメイドはとても罪深く、悪質な人間であるかのように感じられるかも知れません。ですが、彼女は彼に対して悪意を持って接しているわけではなく、あくまでワタル可愛さによって行動しているという点が、2人の関係性を面白おかしいものにしています。(もちろん、悪戯を繰り返してワタルで遊んでいるという意味では、悪意なのかも知れませんが……)
一方のワタルですが、彼はまだ10歳の小学生、まだまだ女性に対してはウブな年頃の男の子です。そんな彼は、ホカノの行動にいつも頭を悩ませています。
しかし、ワタルは彼女に対して嫌悪感や不快感を抱いているわけではなく、むしろ好意を抱いているといえるでしょう。
たとえば、作中ではちょっとホカノのパンツが見えそうになるといったハプニングなどがあったりします。その際は、ワタルも少し体制を変えて、思わず覗き込んでしまいそうになったりするのです。この辺りからも、ワタルが彼女に対して女性としての好意を抱いている事が分かります。
また、それだけではなく、彼はホカノのメイドとして働いている際の振る舞いを尊敬しているようです。はっきりとホカノの事を嫌いではないと明言する場面もありますし、実はとてもお互いを想い合っている関係性といえるでしょう。
そのため、主従関係をおおよそ無視した関係性でありながら、不快感なく読み進める事が出来るのです。
主役2人の関係性について説明しましたが、その関係性ゆえに、やはりエッチなトラブルは欠かせないものとなっています。先ほどお話ししたパンツが見えそうになる展開もそうですが、主にホカノによってワタルに仕掛けられる仕打ちの数々は、大体がエッチそのウブさをからかうためのものです。
そのため、彼女は彼をからかうためであれば、自分の女性としての武器を使う事に対し、躊躇いがありません。ワタルが風呂に入っている時に、タオル1枚で乱入したり、寝ている間に布団に潜り込んだり、やりたい放題です。
そして、当のワタルはといえば、面白いようにそれらの仕打ちに引っかかっては赤面します。10歳の男の子らしい初心さには、ホカノでなくとも思わずニヤニヤしてしまう事請け合いです。
2人のちょっと刺激的で微笑ましいやり取りは、オネショタ好きでなくとも楽しめるものとなっています。
主役2人以外のキャラクターについても、実に個性豊かな面々が揃っています。序盤から登場するキャラクター達について、少し触れていきましょう。
まずはワタルのクラスメイトであるケンショーとルイです。彼らはいつも一緒に遊んでいる友だちで、親友ともいえる存在でしょう。
ケンショーは頭が悪すぎてしまい、テストの点数もマイナス10点をつけられる程の問題児です。しかし、妙なところで勘が鋭く、ワタルに対する女性との好意を見抜くなど、感覚で生きている節があります。
対して、ルイは98点という高得点を取りながらも、2点取れなかった事を悔やんで死んだ方がいいとまで言い出す、筋金入りのネガティブ思考です。基本的に優秀なワタルの頼りがいに対し、尊敬に近い念を抱いています。
すでに友人ポジションからキャラが濃いです。
さらにワタルに対して好意を抱き、ホカノを敵視して止まないヒナに、ワタルを許嫁(いいなずけ)と勘違いしているお嬢様のユウキといった、ホカノの恋敵(?)ポジションの女子もいます。これにより、ワタルの女性関係がさらにややこしい事になっていくのです。
また、ユウキにはホカノと同じく付き人でボディガードの猫田がおり、彼女もまたユウキをからかって遊んでいるタチの悪い使用人なのでした。
ユウキはホカノとは似たもの同士ということになります。本作は1話完結型のストーリーであり、キャラクターは、話が進むごとにどんどん増えて賑やかになっていきます。
さらにドタバタ劇が過熱していく事になりますので、ぜひ注目していきたいところですね。
- 著者
- ヨウハ
- 出版日
- 2016-09-27
第1巻では、基本的にあの手この手でワタルをからかうホカノの話が中心となります。また、ワタルに対して好意を抱いているヒナやユウキといった少女達に対し、からかいつつもうまく立ち回らせまいと動くホカノや猫田の行動が笑える内容となっています。
主要な人物が次々と登場し、読者を飽きさせることがありません。
そんな第1巻の見所は、ユウキと猫田がワタルの家を訪れるエピソードです。
似たような主従関係である双方が、これまた同じように使用人からからかわれつつ、交流を図る様子は、なんとも微笑ましくて笑えます。ショタ好きだけではなく、ユウキのアホ可愛さも楽しい話です。
- 著者
- ヨウハ
- 出版日
- 2017-05-27
続く第2巻では、ホカノが苦手とする天敵ともいえる相手、家庭教師のサエが登場します。さらに、ユウキの水族館デートやホカノの幼馴染であるスバルの過去語り、ワタルの夏休みエピソードなども描かれるのです。
少しずつホカノ以外との関わり合いについてのエピソードが増えていきます。
そんな2巻の見所は、家庭教師のサエが登場した際のエピソードです。彼女はホカノと同じようにワタルのピュアさをイジることに楽しみを見出す女性ではありますが、本質はホカノよりさらに危険です。
かなりのショタコンであり、ワタルと接することで、より強い性的な興奮を得ています。そんな彼女の本性を知っているホカノは、普段のニヤニヤした余裕たっぷりの様子ではなく、全力でワタルを守ろうとブロックするのでした。
ホカノのあまり見られない焦りの表情が見られるので、必見です。
- 著者
- ヨウハ
- 出版日
- 2016-09-27
オネショタ好きだけではなく、笑えて和めるコメディ作品として読める『ぼっちゃまは今日もイジられる』。思わずニヤニヤしてしまう展開が目白押しで、気が付くとホカノと一緒に不敵な笑みを浮かべてしまうのではないでしょうか。
また、ホカノのアプローチを中心にちょっとエッチな展開も散りばめられており、かといって過激すぎない不快感のないセクシーさが魅力的でもあります。
そのため、男女問わず楽しめる作品となっていますので、ぜひ1度手に取って読んでみてはいかがでしょうか。