本作の初期から登場し、青年期の悟空と電撃的に結婚した女性キャラクター。そんな彼女のプロフィールから、悟空との馴れ初め、掟破りの結婚話に、過保護な教育ママの一面まで、8つの項目でご紹介したいと思います。
彼女は本作の初期に登場した少女で、後に成長して主人公の孫悟空と結婚をするキャラです。名前は牛魔王の娘ということで、牛に関係する「乳」に由来しています。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
東北弁のような、独特な口調と喋り方。人の呼び方に特徴があって、たとえば悟空のことを「悟空さ」のように呼びます。当初は田舎娘らしい闊達な性格でしたが、悟飯を出産後は一転して厳しい教育ママに変身を遂げます。
初登場時にはビキニアーマーを着ていましたが、美しく成長してからはチャイナ服のような服装に。また、髪型はロング、ポニーテール、シニョンのお団子頭と時期によって変化します。
声優は初代が荘真由美、2代目が渡辺菜生子です。
チチの父・牛魔王はフライパン山一帯を力で統治していた資産家です。武道家と裏社会では知られた人物で、かつては亀仙人の弟子でもありました。その娘であるチチも、父から手ほどきを受けて亀仙流に似た武術を操ります。ちなみに、母はすでに他界しているようです。
彼女は牛魔王を「お父さん」ではなく「おとう」と呼んでいます。もし存命なら、「お母さん」もやはり「おかあ」だったでしょう。
初期の彼女は際どいビキニアーマーに、鋭い鶏冠の付いたヘルメットという出で立ちでした。
彼女は自分の住むフライパン山の山火事を消すため、亀仙人に芭蕉扇を借りに行く途中で悟空と出会います。筋斗雲に同乗した際、股間を「パンパン」されたことが、ある意味で全ての始まりでした。
悟空については<漫画『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空の11の事実!戦闘力や本名など>で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
6年後、美しく成長したチチは匿名で天下一武道会に殴り込みをかけました。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1988-08-01
それというのも「パンパン」の件でショック受けた彼女は、その場で悟空から婚姻の約束を受けたものの、待てど暮らせど連絡不通。怒った彼女は、悟空が出場する天下一武道会に足を運んだのです。
当時の悟空はあまりにも子供過ぎて結婚について理解していなかったのですが、事情を明かされてあっさり承諾し、その場で結婚を宣言します。
彼女としては6年越しに叶った想いですが、これもスピード結婚といえるでしょうか。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1989-05-01
幼少期は可憐な少女、成長してからは美しい女性となったチチ。しかし、悟空と結婚して息子の孫悟飯を出産してからは、まるで別人のように変化してしまいます。悟飯には武道を習わせず、勉強一筋の過保護な母親となりました。
思い込みも激しくなり、人造人間編で超サイヤ人となった悟飯を見て、金髪の不良になったと勘違いすることも。
サイヤ人編までは彼女の容姿は青年期とあまり変わらないはずですが、髪型や小言のせいか、実年齢よりも老けている印象があります。
教育ママの彼女は、悟空に対しては厳しい鬼嫁。アニメでは悟飯を一喝する時に、界王拳のように赤いオーラを纏うこともありました。本当に界王拳が使えるわけではないでしょうが、最強の悟空を尻に敷く彼女は、ある意味最強キャラといっていいかも知れません。
彼女は終始、息子である悟飯の戦いには否定的です。悟空には辛く当たり、読者に冷や水を浴びせるような台詞が多いせいで、嫌われることもあるようです。当時のジャンプ読者層としては、ガミガミうるさい自分の母親の印象とダブって、腹がたつこともあったのでしょう。
ただ一家を支える主婦としては、きわめて真っ当なのも事実。彼女を一元的に非難するのはかわいそうです。
戦闘力といっても、彼女がスカウターで計測されたことはありません。
亀仙人が天下一武道会などの活躍で舌を巻くほどなので、彼に匹敵する実力はあるのでしょう。そこからすると、100前後といったところでしょうか。
女性キャラクターに限っていえば肉弾戦自体が珍しいため、彼女が最強クラスといっても過言ではないでしょう。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1991-11-01
出番の少なさから、少女時代の彼女には田舎娘のイメージしかありませんが、母となってからは一転、鬼嫁教育ママとして発言がインパクト大。名(迷)シーンとともに、そんな台詞を振り返ってみたいと思います。
第5位:
「じゃあだいじょんぶだ!
おらの心は水洗便所のようにきれいだべ!!」
(『ドラゴンボール』1巻より引用)
悟空に促されて初めて筋斗雲に乗る際、彼女はこう言ってのけました。筋斗雲は心の清らかな者しか乗れないのですが……それにしてもこの例えはどうでしょう。綺麗なのか汚いのかよくわかりません。
第4位:
「ご……ご……悟飯ちゃんが……
ふ……不良になっちまった……」
(『ドラゴンボール』21巻より引用)
サイヤ人編終了後、病院での場面です。地球のドラゴンボール復活のため、またピッコロ復活のため、悟飯はナメック星へ行くことを希望します。ここで初めて悟飯に反抗された彼女は、衝撃のあまりへたり込んでしまいました。
第3位:
「あっ、あんたが悟飯ちゃんだって~~っ!?
ひええ~~っ、なっ、なんだべ、その髪の毛の色は!!!
ふっ、不良になっちまっただかよ~~~っ!!!」
(『ドラゴンボール』33巻より引用)
セルゲーム開幕まで刻々と迫る緊張の日々。悟空とともに精神と時の部屋から出てきた悟飯は、常時スーパーサイヤ人を保つ訓練をしていました。迎えに来た彼女はその姿を見て、髪を染めたと勘違いして大騒ぎしたのです。
第2位:
「おらには地球のことより、
この子の将来のことのほうが心配だっ!!」
(『ドラゴンボール』21巻より引用)
サイヤ人編終結。重傷の悟空を連れ帰る途中、傷付いた悟飯が心配で堪らないという彼女の言葉です。負傷した身勝手な旦那より、知りもしない世界の人々より、我が子が大事。母親とはそういうものかも知れません。
第1位:
「えっらそうに……!!
だいたい悟空さ、働きもしねえで
悟飯ちゃんのめんどうなんてみれっこねえべ!
結婚してから一銭だってかせいだことあったか!?」
(『ドラゴンボール』28巻より引用)
未来から来たトランクスによって人造人間との戦いが判明し、悟空も3年後の決戦に備えて悟飯と修行に出ようとするのですが、彼女から猛反対を受けます。主婦ならではの意見で、このような緊急事態でさえなければいちいち正論です。
いかがでしたか?チチのさまざまな面について理解が深まれば幸いです。