彼は、本作の魔人ブウ編に登場した戦士です。悟天とトランクスという幼い少年が、フュージョンで合体した小柄なキャラクター。しかし小さいながらも、登場時の劇中では誰よりも強い超戦士でした。そんな彼について、その性格や使う技、見所のシーンをご紹介しましょう。
彼は、本作に登場する特殊なキャラクターです。魔人ブウ編にて、孫悟天とトランクスがフュージョンすることによって誕生した超戦士。超サイヤ人3までの変身が可能です。
今でこそゴテンクスで定着していますが、劇中では当初、トランテンという名前候補もありました。
小柄な割りには筋肉質で、性格にやや難があります。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1995-03-01
フュージョンとは2人分の能力を合算し、倍以上に引き出す合体技です。体格は元の2人とほぼ同じ。顔立ちは2人の中間ぐらいで、髪型はベジータのように逆立ったものに変化、後頭部近くがトランクスの薄紫で他は悟天由来の黒髪です。
性格はお互いの悪い部分が強化されて表出しているようで、自信過剰のお調子者。子供らしさが倍増していると思われますが、あまりにも悪ふざけが多いです。アニメ版でそれは、より顕著に描かれました。
悟天とトランクスは、単独では超サイヤ人にしかなれません。それがフュージョンで合体することで、相乗効果で潜在能力以上の力を発揮出来るようになり、単独変身の限界である超サイヤ人3にまで変身出来るようになります。
よいことずくめのように見えますが、デメリットもあるのです。まず合体には時間制限があり、超サイヤ人3になれば体力を消耗することで、その制限は加速度的に短くなります。
さらにフュージョン自体も息がぴったり合わなければ正常な合体が出来ず、失敗するとガリガリまたは脂肪肝のふとっちょになっていしまうのです。
1度解除すれば再度の変身までに1時間のインターバルが必要になり、それも致命傷になりかねません。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1994-04-01
2人の子供の部分が強調されるせいか、必要以上に悪ガキキャラのように描かれます。
ことあるごとに呟く「イエーイ」が口癖。自己主張が非常に強く、何がそんなに気に入ったのか「正義の死神」という自称を何度も使います。年齢的に、中2病の一歩手前でしょうか?
大人には考えつかない戦法と技は、よくいえば意表が突けるのですが、悪くいえばただの悪ふざけに過ぎません。戦いへの真剣味もまるでなく、ムラッ気満載なところも玉に瑕です。
先に少し触れましたが、彼の技は多種多様。気功波にこだわらない創意工夫で、多彩な効果を演出して楽しませてくれます。
名前倒れの跳び蹴り「ダイナマイトキック」に、猪突猛進の頭突き「イノシシアタック」。
「連続死ね死ねミサイル」は字面が凄いですが、やってることは気功波の連射です。
必殺技はおばけ型の自律行動する白い気の塊を出して、おばけ達に攻撃させる「スーパーゴーストカミカゼアタック」。使用者の意志に反した行動を取ることがあるものの、彼同様ガキっぽいところを除けば威力抜群の強い技です。
悟空に希望を託され、悟天とトランクスが合体したゴテンクスは、まさに最強の戦士でした。
単純に考えても、超サイヤ人3の悟空と同レベル。才能ある混血児のフュージョンなので、もっと強い可能性もあります。
時間制限がなければ、悪のブウを圧倒していました。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1990-01-01
超サイヤ人3ゴテンクスはブウの意表を突き、連続スーパードーナツなる光輪技で拘束に成功します。
ボール状に固めたブウを、何を思ったのかピッコロまで巻き込んで、「激突ウルトラブウブウバレーボール」というバレーボール遊びの延長のような技を繰り出しました。
ゴテンクスの「いくわよ――っ!」はともかく、生真面目なピッコロの「はあ~~い」という受け答えは笑いを誘いました。
凄まじいインパクトと、見た目以上の実力にも関わらず、彼の活躍は非常に限られています。しかし、そのなかで見せた言動は子供らしい奇想天外さで、何度も周囲を驚かせました。良くも悪くも印象的な彼の名(迷)言ベスト5をご覧ください。
第5位:
「くらえ!!! ギャラクティカドーナツだ!!!!」
(『ドラゴンボール』41巻より引用)
ピッコロ達の期待も虚しく、通常のフュージョンでは、彼の力はブウにおよびませんでした。後追いで超サイヤ人化した彼は、珍妙な技でブウを締め上げるものの……これは通用せず、挙げ句の果てにかわれただけでした。この辺りのくだりからすると、彼らの精神年齢は非常に近いように思えます。
第4位:
「あれは軽いジョークさ!!!!!
かわいいうそってやつだよ!!!」
(『ドラゴンボール』41巻より引用)
超サイヤ人の彼でもブウに攻撃は通用せず、八方塞がりとなります。実はこれはいきすぎた子供の遊び心で、観客がいるわけでもないのに盛り上がりを気にして、切り札を出さずにいた結果でした。そうと知らないピッコロは、戦いの場である精神と時の部屋の出入り口を破壊してしまって……。冗談はTPOを弁えましょう。
第3位:
「かんっぜんに、おこった!!!!」
(『ドラゴンボール』41巻より引用)
精神と時の部屋から抜け出た超サイヤ人3ゴテンクスとピッコロ。一足先に抜け出ていたブウによって、神の宮殿にいた者達は全員餌食となっていました。それを知るなり、ふざけていたゴテンクスも怒髪天を衝き、ついに猛攻を開始しました。
第2位:
「……え……と……え……と……
激突ウルトラブウブウバレーボールだ――――――――っ!!!」
(『ドラゴンボール』41巻より引用)
本気になった彼はドーナツの光輪でブウを球状に固め、おもむろにピッコロへと協力を呼びかけました。ボールと化したブウで、文字通りにバレーボールのようなことを始めたのです。かつて天津飯が使った排球拳を彷彿とさせる謎のやりとりが、ゴテンクスとピッコロの間でくり広げられました。
第1位:
「ジャジャ――ン!!
またまたやってきたぜ!!
正義の死神、超ゴテンクスだ――っ!!!」
(『ドラゴンボール』41巻より引用)
限界を超えてパワーアップした悟飯に対し、劣勢となったブウは何を思ったのか、対戦相手にゴテンクスを指名しました。決着を付けてから悟飯と戦いたいと。彼は制止するものの、挑発に乗った悟天とトランクスは再びフュージョンし、超サイヤ人3ゴテンクスとなりました。敵の思惑通りとも知らずに……。
- 著者
- 鳥山 明
- 出版日
- 1995-06-01
精神と時の部屋で始まった戦いは、終始ブウ優勢で進みました。ピッコロが部屋の入り口を破壊したことで一時中断されますが、両者現世に脱出して対決再開。
先に抜け出ていたブウが神の宮殿に避難していた人々を食べていたことから、ゴテンクスはようやく本気になりました。
件の激突ウルトラブウブウバレーボールで押し込むものの、とどめを刺そうかという瞬間、フュージョン解除……。
実質的にゴテンクスの負けですが、悟飯の介入で勝負なしに。その後、圧倒的に強い悟飯に対して、なぜかブウはゴテンクスとの再戦を希望するのですが……。
いかがでしたか?小さな超戦士ゴテンクスの魅力が伝わったでしょうか?
魔人ブウについては<漫画『ドラゴンボール』のラスボス魔人ブウの10の事実!名言や形態など>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。